自分のオリジナルブランドを立ち上げて、興味を持ってくれたお客さんに商品を販売できたら嬉しいですよね。しかし、「お店なんて立ち上げたことがないから、何をどうすれば良いか分からない」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで、この記事では、オリジナルブランドを立ち上げる方法をご紹介しようと思います。オリジナルブランドの立ち上げ方がわからず困っていた方は、ぜひ参考になさってください。
初心者はアパレルブランドの立ち上げがおすすめ
「オリジナルブランド」として販売できる商品には洋服や雑貨など色んなジャンルがありますが、初心者にはアパレルブランドがおすすめです。まずは、その理由をご紹介します。
専門知識がなくても起業しやすい
「起業」と聞くと、IT企業や飲食業などをイメージする方が多いと思います。しかし、IT系も飲食系も専門知識が必要なので、起業するまでにガッツリ勉強しなければなりません。
一方、洋服や雑貨を取り扱うアパレルブランドなら、ファッション系が好きな方であれば、すでに持っている知識だけで立ち上げられます。もちろん、簿記や経営の知識を勉強する必要はありますが、他の専門的なジャンルよりは始めやすいのがメリットです。
ネットショップならすぐに立ち上げられる
現在では、ネットショップでオリジナルブランドを販売する人がほとんどです。ネットショップを利用すれば店舗を借りたり内装を整えたりする手間がかからないからです。
ネットショップなら、ネットショップ作成サービスを利用すれば、すぐにオリジナルブランドのお店を立ち上げられます。
気軽に取り組める
アパレルブランドは誰でも簡単に立ち上げられるので、本格的なビジネスとしてではなく、趣味の延長としてでも行うことができます。特に、ネットショップでオリジナルブランドを立ち上げた場合は、実店舗のように家賃や光熱費などの維持費がかからないので、費用面でも安心です。
副業でもできる
どんなビジネスにも言える事ですが、ビジネスを立ち上げてすぐに収益が出るという事は非常にまれです。しばらくの間は認知度もなくほとんど収益に繋がらないという事が通常です。
短期的な計画ではなく長期的な目線で行動を継続する必要があります。収益が発生するまで無収入では継続が難しくなるので本業を持ち続けて副業として初めていくと比較的安心して継続をする事ができます。
どこかに働きにでるアルバイトと違って、時間を自由に決めて進められる事は継続していく上で、非常に大きなメリットとなります。
好きなデザインが武器になる
ショップを立ち上げる時、自然と自分の好きなデザインを考えて立ち上げていくことでしょう。その方が継続する上でも楽しく続けていけるのでよいでしょう。
自分の好きなデザインを中心に商品を揃えていき、ショップに来て頂いた方に共感、購入してもらえた時にはやりがいを感じ継続する為のモチベーションにもなります。
続けて行くうちに、さらにそのショップならではのデザインに変化をしていき、他のショップとの差別化にもなるのでショップを続けていく上で非常に強い武器となることでしょう。
立ち上げのスキルが身につく
アパレルブランドに限った話ではありませんが、ショップの立ち上げは初めてのことばかりで苦労することもあるかと思います。商品開発や製造、販売や宣伝からブランディングまで全ての部分を作り上げ、携わっていくことになります。
しかしその苦労の反面非常に有意義な経験を持つことができます。一度目の経験を活かし、その後の二つ目三つ目と新たにショップを立ち上げる時にはよりクオリティの高い作業ができるようになります。最初の一歩を踏み出す勇気さえあれば、苦労や失敗以上に価値のあるスキルを手に入れることができます。
オリジナルアパレルブランド立ち上げのデメリット
オリジナルアパレルブランドの立ち上げにはメリットばかりでなくデメリットもあります。デメリットを解説していきますので、メリットとデメリットをどちらも理解したうえで始めていきましょう。
集客が難しい
どこにもないオリジナルブランドというメリットの反面、既存のメーカーが出している商品と違って知名度や認知度がない状況からのスタートとなります。どこかで目にしたり聞いたりしたブランドであれば、それだけで信頼度もありますから実店舗でも入ってみようとなりますし、ECショップでも検索の対象となる可能性も高いです。
何もないところから集客を始めなければならないというハードルの高さがオリジナルブランドのデメリットと言えます。そのため宣伝広告はしっかりと戦略を立てて行う必要があります。
戦略としてはいかに露出が増やせるかというところに注力する必要があり、具体的な対策としては雑誌やテレビなどのメディアへの露出や、SNSの運用などがあげられます。最初から自社ECショップでは露出面で不利になりますから、認知度が上がるまではECモールなどを使っての集客がおすすめです。
商品が売れるようになるまでに時間がかかる場合が多い
新しく立ち上げたオリジナルブランドの知名度がマーケットに浸透するまでには、まずは広告宣伝により集客を増やして、実際にお客様に購入・仕様してもらったうえで評価を集めていく必要があります。認知されていても評価や口コミがない状態では、顧客が商品の購入に至る割合が低いままになる可能性が高いです。
どの宣伝方法でも効果がすぐに出ることは少なく、結果に至るまでに時間のかかるものが多いです。オリジナルブランドを立ち上げて、思ったような収益が出るまでには数か月かかることを想定しておく必要があります。
キャッシュフローがうまく回らず経営が困難になるリスクを避けるためにも、運転資金を十分に用意するのはもちろんの事、売上が立つまでは既存の他社メーカーの物を仕入れて並行して販売するなどの施策を積極的に行っていきましょう。
オリジナルブランド商品を販売するプラットフォーム
先ほどは、ネットショップでの販売を例に挙げましたが、他にもオリジナルブランド製品を販売するプラットフォームは数多くあります。
ここからは、「オリジナルブランドの商品をどこで販売したらいいのか」という疑問にお答えします。
ネットショップで販売する
とは言え、オリジナルブランド商品のメジャーな販売方法は、やはりネットショップです。ネットショップと聞くと、Webデザインの知識がないと作ることができない、というイメージを持ちがちですが、実は簡単に作成できます。
最近は、BASEのように、ネットショップの立ち上げをサポートしてくれるサービスが増えています。これらのネットショップ作成サービスを利用すれば、無料または低価格で簡単にネットショップを立ち上げられます。
BASEならHTMLやCSSに関する知識も必要ないので、ずぶの初心者でもオシャレなネットショップが作成できますよ。
自分でWebサイトを立ち上げる
自分でサーバーをレンタルして通販サイトを立ち上げることもできます。Webサイト作成経験のある方なら、簡単にネットショップを立ち上げられるでしょう。
自分でオリジナルのネットショップが作成できれば、ネットショップの規模やデザイン面で他者には真似できないショップを完成させられます。
フリーマーケットやハンドメイドイベントを利用する
対面でオリジナルブランドの商品を販売したい場合は、フリーマーケットやハンドメイドイベントへ参加するのがおすすめです。ネットショップではお客さんと顔を合わせて販売する機会はありませんが、フリーマーケットやハンドメイドイベントならお客さんに直接商品の魅力を伝えられます。
特に大きなハンドメイドイベントにはハンドメイド商品が好きな人たちが集まるので、自分のオリジナルブランドを多くの人に知ってもらうチャンスになります。また、ハンドメイド仲間と知り合いになれるのも嬉しいところです。
実店舗で販売する
自分だけの「お店」を作ることが目的なら実店舗を構えるのも良いでしょう。実店舗なら、内装から商品ディスプレイまで自分の思い通りに行えるため、本当に自分だけのオリジナルショップがオープンできます。
実店舗は家賃や光熱費などの維持費がかかってしまうので、ビジネス初心者には敷居が高いのは事実です。しかし、それ以上に、お客さんと向き合って商売ができるのはメリットです。
オリジナルブランドの出店先を選ぶ
オリジナルブランドを立ち上げた時の【出店先】についていくつかご紹介します。
いきなり実店舗を持つのもいいですが、知名度がない状態や売上が出ていない状態での実店舗を持つよりも、ネットショップから始めるのが維持費も抑える事ができるのでオススメです。
ネットショップのいいところは、ネット上にお店を出せば全国、世界中の方が見てくれるので知名度を上げられる事や、集客の面で非常に有利になります。
実店舗だとその地域でしかマーケティングができませんが、ネットショップであれば、「ある地域では売れ行きがいいが、他の地域ではよくない。なぜだろう」などとマーケティング分析にも活用できます。
そしてネットショップで色々と分かってきた所で実店舗を出すのがいい順番といえるでしょう。
ネットショップには大きく3通りのやり方があります。【自社サイト】と【ショッピングモール】、そして【ハンドメイド特化】の3通りです。
【出店先①】自社サイトを活用したショップ
自社サイトを活用するメリット、デメリットとしては以下の通りです。
【メリット】
・手数料などが安く利益率を高くすることができる
・システムなどオリジナルのショップにできるので差別化ができる
【デメリット】
・集客は自分でやらなければいけない
ネットショップで一番大変と言われている「集客」ですが、その集客を自分自身で行わなければいけません。集客を上手くできて、リピーターが付くと利益率が高い自社サイトなので、安定した売上にしていくことができます。
集客の方法としては、InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSを使うというのが主流です。
初めてネットショップを作ってみるなら無料で作れるサービスもあるので、それらを選んでやってみるのが経費も抑えられていいでしょう。それではいくつかご紹介します。
・【BASE】:出店は無料で簡単にネットショップを始める事ができます。BASEに関してCMも流れているので名前を知っている方も増えています。ネットショップで購入してもらう為に必要な信用もあるので検討してみるのもいいでしょう。
・【Shopify】:14日間のトライアル利用ができます。Shopifyは海外向けに販売する時に強いプラットフォームなので、国内に留まらず海外にも販路を拡大していきたいと考えている方はShopifyを選んでもいいでしょう。
最初は国内中心での販売なのでBASE、売上が出てきたら海外へもということでShopifyも使うというやり方もいいでしょう。
・【スクエアオンラインストア】:自社サイトを構築してくれるサービスで、他にはない様々な機能やデザインがあります。これから始める方はもちろんですが、ネットショップを引っ越したいと考えている方にもオススメのサービスです。
ショップの規模や、販売ジャンルを問わず多くの方から選ばれているネットショップサービスです。
【出店先②】ショッピングモール系
ショッピングモール系とは「楽天市場」、「Yahoo!ショッピング」など一度は聞いた事がある所の一角へショップを出す方法です。
実店舗の大型ショッピングモールをイメージして頂くと分かって頂けるかと思いますが、圧倒的な集客力を持っています。
アパレル関係の集客力で圧倒的に強いのが楽天市場です。出店当初からある程度の売上を目指す時は、検討してみるのでいいでしょう。
デメリットとしては、「手数料が高くなる」「競合比較をされやすい」「出店初期費用がかかる」といった点です。ですが、このデメリットを考慮しても、知名度を上げる事がオリジナルブランドでは大切なので、多くの人の目にとまる事を考えると費用対効果は決して悪くはないと言えるでしょう。
【出品先③】ハンドメイド特化のminne
ネットショップを構築していくのが難しい、試しに作ったものを販売してみたいという軽く試してみたいという方にも最適なのがminneです。
アクセサリーやバックはもちろんハンドメイド家具など、ハンドメイドであれば販売することができるサイトです。
ハンドメイドのネットショッピングでは国内では最大で利用者も多く、ファンを付ける事もできるでしょう。
趣味でハンドメイド作品を作っているけど販売してみたいという方にはオススメなサイトです。
オリジナルブランドを立ち上げる方法
ビジネス初心者がオリジナルブランドを立ち上げるには、何をどのように進めていけば良いのでしょうか。
ここからは、オリジナルブランドの立ち上げ方法をご紹介します。
開業届を出す
開業届は「原則開業から1か月以内に提出」と一応ありますが、そこまで厳格に決められている訳ではありません。遅れたからといって罰則もありませんし、提出先の税務署から怒られるということもありません。
ですが、開業届を出しておかないと使う事ができない節税もあります。ご自身で事業として行う場合はしっかりと税金を考慮しなければならないのですが、開業届を出すことによって使える、「青色申告」というものは通常の「白色申告」よりも節税面で有利になっているので、ある程度利益を見込めるようであれば出しておくのがいいでしょう。
国税庁のホームページに詳しく書いてるので見てみてください。他に、お住まいの税務署に問い合わせをすると丁寧に教えてくれますし、予約制での相談もできるので活用するといいでしょう。
開業資金を準備する
アパレルのオリジナルブランドを立ち上げて、出店するまでに必要な経費を計算し準備をする必要があります。どういう項目でどのくらい必要なのか見ていきましょう。
・店舗を借りる際の初期費用(契約金)
・改装費用
・商品仕入資金
・法人登記費用
・広告宣伝費
など数百万円から立地や、規模によっては1,000万円を超える事もあります。これらの費用を回収できる損益分岐点にどのくらいの売上で何年で迎える事ができるのかしっかりと計算をしておきましょう。
しっかりとコンセプトを考えて行うのであれば、クラウドファンディングを利用して資金を集める方法もあります。
コンセプトを決める
ブランドを立ち上げるときにはまず誰にどんな時に来てもらう服を売るのかを考える必要があります。
- どれくらいの年齢層や性別の人をターゲットにするのか
- どんな時に着て欲しいのか
- どんな服を作るのか
から、まずは考えてみましょう。
コンセプトが定まらないと取り扱う商品がバラバラになりファンが増えにくいお店になってしまいます。
例えば、
ターゲット:30~40代の男性
どんな時:お休みの日に家族で出かける時
どんな服か:着まわしのきくカジュアルな服
のように決めることができます。
ブランドネームを決めよう
「オリジナルブランドを立ち上げたい!」と思っているからには、取り扱いたい商品がある程度決まっていると思います。そうなると次に必要なのは、ブランドネームの決定です。
ブランドネームを決めておけば、オリジナルブランドの商品を作る際もブランドネームを印刷したり刻印したりできるようになります。まずは、自分のオリジナルブランドのコンセプトや商品ジャンルをもとに、ぴったりなブランドネームを決めましょう。
自分で決められない場合は、クラウドソーシングサイトを利用し、コンペ形式でブランドネームを募集してみるのもおすすめです。
原料を調達しよう
自分で生地屋さんなどに足を運び、生地の素材やアイテムなどの原料を購入するか、工場の方に話をして調達してもらいましょう。どちらが良いということもありませんのでいろいろと試して納得のいく購入先を見つけることが重要です。
オリジナル商品を作ろう
オリジナルブランドの商品ジャンルは決まっていても具体的にどんな商品にどのようなデザインを施すかまでは決めていない方もいらっしゃるでしょう。ということで、次に行うのは商品作りです。
ここは、オリジナルブランドの立ち上げで一番楽しい段階ですよね。商品のデザインを決めたり、必要な仕入れを行ったり、忙しいながらも充実した時間を過ごせるでしょう。
ただ、特にアパレル商品を取り扱う場合は、タグに注意する必要があります。
洋服を販売する場合は、ブランドネームタグの他にも洗濯タグや素材タグの取り付けが必要です。洗濯タグや素材タグがないと、購入したお客さんが困ってしまいますものね。少し手間のかかる作業ではありますが、アパレル商品を扱う以上は避けて通れないところなので頑張りましょう。
サンプルとなる作品を制作する
量産をする前に必ずサンプルを作り、様々な方向からチェックをして気になる点を洗い出し改良を重ねていきましょう。量産を決定するための最も重要な工程になります。
量産の依頼をかける
サンプルが納得のできる作品になればいよいよ量産です。取引先の工場に依頼をかけるのですが、どの程度の量(ロット)で依頼するのかが非常に重要になってきます。量が少なすぎると機会損失になってしまいますし、多すぎれば在庫になってしまう恐れがあります。またロット数によって納期が変わってきますから、納期の確認も忘れずにしましょう。
商標登録をしておく
商標登録というのはそのブランド名が他で使われない様にしておく登録です。例えば、ルイ・ヴィトンやヴィトンというブランド名は商標登録がされている為使用することはできません。
知らないだけで登録されているという事もあるので事前にしっかりと調べておく必要があります。万が一違反をしてしまうと多額の損害賠償を請求されたりするので十分に気を付けましょう。
その逆に、自分で考えたブランド名に知名度と人気が出てきているにも関わらず商標登録をしなかったが為に、他の会社に奪われてしまいせっかくの苦労が水の泡という事にならないようにしっかりと登録をしておきましょう。
決めようとしているブランド名が他で使われていないか確認するためには、特許庁のホームページで検索ができます。
名刺を作っておく
すぐに使う事はないかもしれませんが、ビジネスチャンスは色々な所にあります。そして、急にチャンスが来ることもあるのでその時に相手に渡せるように作っておくのがいいでしょう。
ネットショップだとしても名刺がしっかりと作られていると、それだけでもしっかりとやっているショップだなという信頼が生まれてきます。
名刺はネットで簡単に発注ができますし、ロゴなどが必要であればこれもネットを使って依頼を出すことが簡単にできます。
急にやってくるチャンスを逃さない様に名刺を作っておきましょう。
ネットショップを作ろう
販売する商品の手配が完了したら、商品が届くまでの期間を利用してネットショップを完成させておきましょう。ネットショップは先ほどもお話しした通り、ネットショップ作成サービスを利用したり、自分でサーバーをレンタルしたりして開設できます。
商品写真や商品の詳細説明文をアップするまでに、ネットショップのデザインを考えておきましょう。
オリジナル商品を登録しよう
商品が手元に届いたら、商品写真を撮影します。アクセサリーなどの小物類であれば、撮影ボックスを使用して写真を撮れば見た目の印象が良くなりますよ。洋服であれば、真っ白な壁紙を利用したり、大きな白い紙を壁に貼り付けたりして、洋服のカラーやデザインが引き立つ背景にした上で撮影すると良いでしょう。
また、ネットショップではお客さんが直接商品を手に取ることはできないので、詳しい商品説明文が必須です。商品の質感や細かい機能など、写真だけではわからない情報を詳しく記載しましょう。
オリジナル商品を販売しよう
ネットショップの準備ができたところで、いよいよ商品を販売していきます。ただ、実際に注文が入った後で焦らないように、お客さんが購入してくれた場合の段取りもシミュレートしておくのが重要です。
例えば、梱包です。商品によっては配送中に壊れないようにクッション材を使った梱包が必要なものもあります。そのため、壊れやすい商品を扱うのであれば、あらかじめクッション材などの梱包材を用意しておきましょう。また、商品の配送業者も事前に決めておけば、後々慌てることがありません。
オリジナルブランドを広めよう
商品の販売と同時に行っていきたいのが、販促活動です。今では、InstagramやTwitterなどのSNSを利用して商品を世界中にアピールできます。写真加工アプリを使ってインスタグラム用、Twitter用の写真にそれぞれ加工して、どんどん紹介していきましょう。
ただ、オリジナルブランドの場合、既製ブランドとは違い、お客さんに存在を知ってもらうことが非常に難しいです。そのため、SNSではハッシュタグを上手に使って検索で見つけてもらいやすくする工夫を施しましょう。
例えば、パステルカラーの優しい色味の商品を取り扱う場合は、「#パステルカラー 」と入力して、パステルカラー が大好きなユーザーの目に留まるようにしましょう。このような工夫を続けていれば、ネットショップのアクセス数が徐々に増えていくはずです。
オリジナルブランドの立ち上げに失敗してしまう原因
誰もがワクワクするような気持ちでオリジナルブランドを立ち上げますが、中にはオリジナルブランド商品の販売に失敗してしまう人もいます。
ここからは、オリジナルブランド商品の販売に失敗した原因をご紹介しますので、これからオリジナルブランドを立ち上げる際の参考になさってください。
他の人と商品デザインが似ていた
オリジナルブランドを立ち上げたいと思っているからには、何かしら自分オリジナルのデザインが頭の中にあることでしょう。カラフルで元気なデザインであったり、白やグレーを基調としたシンプルなデザインであったり、色んなデザインがあると思います。しかし、商品を販売する前は、似たような商品がすでに世の中にないかどうか必ずリサーチしておきましょう。
実は、オリジナルブランドを立ち上げたものの、他のショップやメーカーさんから「自社の商品と似ているので販売をやめてほしい」と言われるケースがあるのです。多くのオリジナル商品を作ったにもかかわらず、販売中止に追い込まれたら悲しいですし、多くの在庫を抱えてしまうことになったら目も当てられません。
商品づくりが不十分だった
取り扱う商品は決めていても、具体的な商品づくりが十分でない場合は、思ったように売れないケースがあります。
例えば、最近では普通のシンプルな白のTシャツにオリジナルデザインを印字して販売できるサービスが多くありますよね。しかし、シンプルなプリントTシャツは世の中にありふれているため、ただオリジナルのイラストを印字しただけでは売れないことが多いです。
実際、Tシャツといってもシンプルで真っ直ぐなデザインのものもあれば、シンプルだけど袖に少しアクセントのあるものなど、工夫を凝らしたデザインの商品がありますよね。ただプリントをデザインするだけでなく、形もしっかりとデザインしておくことが売れる商品づくりのポイントです。
商品の種類が少なかった
商品のバリエーションが少なすぎてネットショップに訪れてくれたお客さんが離脱してしまうケースも多く見受けられます。例えばTシャツの場合、「このデザイン可愛いなぁ」と思ってネットショップを訪れてくれても、販売しているのがMサイズのみで、自分に合ったサイズの商品がなければ、お客さんは購入するのを諦めてしまうでしょう。
そのため、ネットショップを本格的に運営していくなら、商品の種類やサイズ、カラーなどを豊富に取り揃えておく必要があります。
ブランドをアピールできなかった
オリジナルブランドの場合は、集客が非常に難しいです。せっかくネットショップを立ち上げたのに、お客さんがほとんど来てくれなかったなんてことも少なくありません。そのため、商品づくりと同様に集客にも時間と労力をかける必要があります。
友達や親戚にネットショップを宣伝していくのも良いですが、それだとお客さんが限られてしまいます。SNSなどを利用して商品情報を発信していくと同時に、ほかのアピール方法も試してみましょう。
例えば、インスタグラマーに商品を提供して宣伝してもらうのもひとつの方法です。「好きなインスタグラマーが利用している商品なら信頼できる」と考える人も多いので、どんどんお願いしてみましょう。
簡単にあきらめてしまった
オリジナルブランドを立ち上げたいという熱意だけが先走りして、スキルが追い付いていなかった人も多くいます。
もちろん、商品のブランディングや経営に関するスキル不足を実感してから必死に勉強してビジネスを成功に導いた人もたくさんいます。しかしながら、「自分じゃ無理」と簡単にあきらめてしまう人が多いのが実情です。
もしあなたがオリジナルブランドを立ち上げてみて、思ったよりも上手くいかなかった場合は、商品販売の経験とスキルを持った人に相談してみましょう。
例えば、ココナラでは、ビジネス初心者に向けて色々なアドバイスをしてくれる人が集まっています。相談したからといって100%ネットショップを成功に導ける保証はありませんが、誰かに相談することで新しいアイデアが生まれる可能性は十分にあります。
上手くいかないからといって簡単に諦めないようにしましょう。
オリジナルブランドの立ち上げに役立つサービス
オリジナルアパレルブランドを立ち上げに関して、様々なサポートを受けられるサービスを行っている企業があります。知っているといざという時の助けになることもありますのでここで紹介していきます。
terao-f(テラオエフ)
こちらのテラオエフは、アパレルブランドの立ち上げ支援を行っている企業です。初めてのお客様対象の「個別相談申し込み」「ベーシックプラン」「アウタープラン」「カスタムプラン」の4つのプランと、インフルエンサー様対象の「ディレクタープラン」「生産サポートプラン」の2つの合計6つのプランを提供しています。「個別相談申し込み」プランで、個別相談窓口では1万円から、メールでの相談なら無料で行っているため、オリジナルブランドを立ち上げる前に相談してから決めるということもできます。
「ベーシックプラン」ではトップスからボトムスまでのアイテムを中心に、「アウタープラン」では主にアウター系のアイテムを商品企画やデザイン、生地選びからサンプルの生産手配までしっかりサポートしてくれます。どちらのプランにも当てはまらない場合は「カスタムプラン」で対応してくれます。どのプランでも最初に1時間程度の打ち合わせを行うので、その際にしっかりとイメージや方向性を伝えましょう。お互いにビジョンをすり合わせてから準備に入ることができるので安心できます。
ApparelWeb(アパレルウェブ)
アパレルウェブのサービスは、ECサイトの構築、越境ECサイト対応、Shopify POSの導入支援、サイト運用のサポートなどファッション業界を中心としたWEBマーケティングをサポートしてくれます。
1.デジタルマーケティング
マーケットの情報分析や、流行に合わせたデジタル戦略の立案。サイトの制作から運用サポートまでWEBマーケティング全般に関するサポートを行ってくれます。
2.「グローバルマーケティング」
アパレルウェブは世界No,1のECプラットフォーム「Shopify」よりShopify Expertパートナーに認定されています。そこでShopifyを活用した海外進出・越境EC構築から運用までをサポート。また、現地商業施設への出店などデジタルだけでなくリアル店舗の出店までサポートしてくれます。
3.「データベースマーケティング」
商品や店舗情報等のデータの一元管理と一括更新が可能なアパレルクラウドというサービスが利用できます。またアパレルクラウドには月間20億PVを越える10,000件以上のショップブログのデータが集まり、その情報を分析し今後の流行や流通に役立てることも可能で、予算やスケジュールなどの要望に併せて最適なプランを提供してくれます。
4.「メンバーズラボ」
ファッション業界に特化したセミナーが開催され、「体験・発見・コミュニティ」をテーマにした会員誌(AIR)が定期的に刊行されます。ファッションにかかわる様々な情報を受け取ることができます。
5.「メディア」
2000年から続くアパレル業界の情報サイト「AppareiWeb.com」で、世界の流行やファッションニュース、最新のデジタルマーケティングの情報を受け取ることができます。
オリジナルブランドを立ち上げよう!
今では誰でも簡単にネットショップを立ち上げられるようになりました。自分が考えたオリジナルブランドの商品をネットショップで販売してみたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
ぜひ、今回ご紹介したオリジナルブランドの立ち上げ方や失敗の原因などを参考にして、自分らしいオリジナルブランドを立ち上げてくださいね。