Aliexpressで買い物をすると「荷物がキャンセルされました」という意味の「Shipment cancelled」が表示されることがあります。
この場合、どのように対応すればいいのでしょうか。
Aliexpressではトラブルが多いので、解決方法を知っておくことが大切です。
この記事では、荷物が届かない、荷物がキャンセルされた場合に適切な対応を紹介します。
Aliexpressのトラブルとは
Aliexpressは、中国の海外通販サイトで、あらゆるジャンルの商品が低価格で出品されています。
しかし、トラブルが多いことも事実です。
その中でも、よく聞かれるトラブルを紹介します。
商品トラブル
Aliexpressのトラブルは、以下のような商品に関するものが多くあります。
- 商品が届かない
- 違う商品が届く
- 数量が違う
- 不良品だった
Aliexpressは、複合型のネットショップです。
商品管理、発送業務は各店で行われています。
つまり、信頼できる店から購入することが重要です。
評価やレビューを参考に見極めていきましょう。
もし上記のようなトラブルに遭ったら、出品者に直接メッセージを送って対応を求めます。
Aliexpressでのメッセージは基本的に英語を使用します。
翻訳ツールなどで対策はできますが、語学力がない場合は労力が必要になります。
簡単な英会話ができない場合、個人輸入は避けた方がよいでしょう。
金銭トラブル
金銭トラブルもよく聞かれます。
注文時の金額とクレジットカード明細の金額に、誤差があるというものです。
これは、注文してからカード決済手続きまでに時間が空いてしまうことが原因です。
購入者が支払った金銭は、商品が購入者のもとに届くまでAliexpressが一時預かっています。
商品の到着報告をもって、出品者に支払われる仕組みです。
その間に為替レートが変わり、差額が生じると考えられます。
到着はどのくらい?
実際に注文すると、どのくらいで商品は到着するのでしょうか。
海外通販サイトは、日本に比べると発送スピードは劣ります。
日本の基準で考えていると、未着トラブルを起こしてしまう可能性もあります。
配送方法によってもかかる日数は違うので、よく確認しておくことが大切です。
荷物追跡機能のある配送方法にしておくと、状況がわかるのでおすすめです。
Aliexpressでは、基本的に2週間から20日程度で到着します。1ヶ月を過ぎても届かなければ、出品者に問い合わせてみましょう。
「荷物はキャンセルされました」とは?
追跡画面で「Parcel Status Shipment cancelled by seller」と表示されることがあります。
これは「売り手によって荷物はキャンセルされました」という意味です。
出品者が荷物の追跡番号を発行後、期限までに発送できなかったため、出荷キャンセルの扱いに変わったと考えられます。
この場合は、出品者に直接聞いてみましょう。
商品が届かないときの対応
この項目では、商品が届かない場合、具体的にどうすればいいか解説していきます。
詳細を確認
まずは注文の詳細確認です。
現在の商品状態や、注文キャンセルボタンなどが表示されています。
「リマインダー:…以内に販売者がお客様の注文商品を発送しない場合、この注文は自動的にキャンセルします」と記載された後に、赤字で日時が表示されています。
赤字は残り時間を示していて、これを過ぎると注文はキャンセル扱いとなり、支払った金額が返金される仕組みです。
期限がせまっているのに発送されないときは、出品者にメッセージを送ってみましょう。
たとえば、以下のような英文を使って問い合わせてみます。
「When will you ship the items I ordered?」
(いつ商品を発送してくれますか?)
例外となる出品者もいますが、たいていの場合は、
「Please wait a little more. The items you ordered will be shipped immediately.」
(もう少し待ってください。すぐに発送します)
といった主旨の返信を送ってくれるはずです。
トラッキング番号を照会する
無事に発送されたら、まずは17TRACKという追跡サイトで、トラッキング番号を照会します。
このサイトであれば中国国内、台湾までは追跡できるようになっています。
また、シンガポールポストでの発送であれば、公式サイトで確認すると早く反映されていることもあります。
ほかには、AfterShipというサイトでも照会が可能です。
照会しても登録されていないときは、まだ集荷されていない状態だと考えられます。
少し時間を置いて、再度照会してみましょう。
荷物追跡機能の活用
トラッキング番号を照会して発送されたとわかれば、ひとまずは安心です。
ここからは追跡機能がついた配送方法なら、そのまま荷物の状況が確認できます。
追跡機能のないものだと、途中で状況はわからなくなってしまいます。
いくら待っても届かない場合は、出品者に問い合わせてみるのもいいでしょう。
「I have not received the items I ordered. Please tell me the cause.」
(注文した商品がまだ届きません。原因を教えてください)
たとえばこのように送ってみましょう。
「Please wait a little more. The package cannot be tracked. It may take up to 50 days to arrive. please do not worry.」
(もう少し待ってください。その荷物は追跡ができません。到着まで50日かかることもあります。心配しないでください)
この返信内容は一例ですが、追跡ができないので、出品者もわからない場合が多いのです。
購入者保護期間を確認
発送されているはずなのに、いくら待っても届かないこともあります。
その場合、まずバイヤープロテクションの期限を確認しましょう。
バイヤープロテクションとは、購入者保護システムのことです。
購入者が支払い手続きをしたあと、その金銭をAliexpressが一時預かる期間です。
出品者に支払われるのは、購入者が商品の受け取り報告をしてからというフローがあります。
この期間を過ぎると、自動的に金銭は出品者へ支払われてしまいます。
期間が残り少ないのに商品が届かない場合は、期間の延長を申し出る必要があります。
これには出品者の許可がいるので、まずはメッセージを送りましょう。
「I have not received the items I ordered. I’m worried, so please allow extension of the buyer protection period.」
(注文した商品がまだ届きません。心配なので購入者保護期間の延長を許可してください)
このように送ると、たいていの出品者は、以下のように延長を許可してくれるはずです。
「Sorry. I think it will arrive soon. The purchaser protection period is extended.」
(ごめんなさい。もうすぐ届くと思います。購入者保護期間は延長します)
しかし、わざと返信しない出品者や、そもそもメッセージを見ていないこともあるようです。
この場合は、Aliexpressが裁定を行う、オープン紛争を利用しましょう。
「荷物がキャンセルされました」と表示されたときの対応
続いては「Shipment cancelled」の表示が出た場合の対応法を説明します。
これは前述したように「荷物がキャンセルされました」という意味です。
追跡番号を発行したものの、なんらかの理由で出荷ができなかったと理解しましょう。
まずは出品者にメッセージを送って、その理由を聞いてみましょう。
商品がない場合
商品が発送できないという理由に、在庫がない場合や仕入れ待ちの場合もあります。
発送されるまで待つのもいいですが、ほかの出品者からのルートで購入できるなら、キャンセルするのも一案です。
メッセージでその意思を告げて、キャンセルボタンを押します。
出品者が発送手続きに入る前に、早めにキャンセルすることが大切です。
「すぐ送ります」と返信があったら?
出品者の中には、問い合わせると「すぐに送ります」と答えてくる人が多いですが、実は商品が用意できていない場合もあります。
保護期間を延長しておくと安心なので、発送されるまで何度でも延長申請することをおすすめします。
また、何度も「送ります」と言って結局発送しない人も見られます。
保護期間延長を拒否し、商品代金を搾取しようという手口も存在しています。
このような悪質な出品者に対しては、オープン紛争で全額返金してもらうべきです。
重量オーバーの場合
これは、発送した商品が、規定外の重さであったため配送会社などにキャンセルされた事例です。
この場合は出品者と相談して、注文をキャンセルするか決めましょう。
重量物の場合、発送してもらえた場合でも税関で止められる可能性が否めません。
出品者が発送しなおしてくれることもあるので、そのときは保護期間の延長も申請してください。
住所が違っていた
住所が違う場合は、購入者が入力を間違っていた可能性が高いです。
まずは出品者に断って、いったんキャンセルします。
正しい住所を入力して再注文しましょう。
発送する段階でわかればいいのですが、そのまま間違った住所に配送されることもあります。
トラブルの原因となるので、住所は注意して入力するように心がけましょう。
発送できない商品だった
発送できない商品とは、輸入規制のある商品ということです。
輸入には細かい規制があり、中国から輸出できても、日本には輸入できないものもあります。
内容によっては、「輸入しようとした」という理由で法に問われる可能性もあるので、日本の輸入に関する決まりは、購入者が必ず把握しましょう。
この場合は、出品者側が指摘するケースもありますがほとんどは日本税関で止められたまま処分となります。
輸入した側(購入者側)に連絡が届かないケースがほとんどです。
返信が来ない場合
そもそもメッセージの返信が来ないこともあります。
悪質な出品者の場合もありますが、単に忙しいからという理由も考えられます。
出品者の事情も考慮してやりとりすることが大切です。
保護期間の延長申請をして、1週間は待ってみましょう。
それでも返信もなく、発送もされないときはオープン紛争を申し入れましょう。
オープン紛争申請の手順
「Shipment cancelled」が表示されて、出品者に問い合わせても解決しないときは、オープン紛争を利用します。
オープン紛争は、発送から15日過ぎたら申請ができます。
まず、「Account」→「Orders」→「Order details」をクリックします。
Order detailsの画面を開いたら、「Open dispute」をクリックします。
申請画面が表示されたら、発送の状態と、払い戻しを申請する理由を選択します。
そして、希望の返金額を指定します。
その後、指定された払い戻し金額を受け取る必要がある理由を説明してください。
より多くの文章で説明することが大切です。関連する画像や動画を添付して、理由と説明を裏付けます。
注意: 画像は 5MB まで、動画は 2GB まで (サポートされている形式: PNG、JPG、MP4、GIF)となっています。
払い戻しの状態を確認する
販売者は、この後5日以内に応答し、更新を監視します。
更新の進行状況を確認するには「Account」→「Order」→「Order detalis」の順にクリックし、返金する商品の注文の詳細に移動します。
現在のステータスは、「Refund & return」のダッシュボードに 「In progress」 として表示されます
「Handle now」をクリックしてアクションを実行します。
提供された解決策を確認する
販売者の解決策に同意する場合は、確認することができます。
同意しない場合は、販売者にさらに証拠を提供できます。
5日後、解決策がない場合は、AliExpress が介入し、提供された証拠に基づいて解決策を提供します。
払い戻しを確認する
合意の上、返金は選択された返金方法に送られます。
返金額がシステムに反映されるまで、3〜20営業日かかります。
支払い方法または異議申し立てダッシュボードをチェックして、払い戻しが行われたことを確認できます。
まとめ
Aliexpressで「荷物がキャンセルされました」と表示されたら、まずは出品者にメッセージを送って、原因をはっきりさせましょう。
出品者と相談しても解決できないときは、オープン紛争を利用してください。
しかし多くの場合、直接のやりとりで解決できます。
トラブルに遭っても、適切な対応を取ることが大切です。
Aliexpressでの買い物を、より有益なものにしていきましょう。