Shopifiy(ショッピファイ)を利用する際は、単体で利用するよりもSNSと連携させた方がより高い販売効果を得る事ができます。
例えばInstagramのショッピング機能と連携させれば、Instagramの投稿に商品タグをつける事で、そのまま販売につなげる事ができます。
元々Instagramでは、ショッピング機能を利用するために商品登録が必要で、Instagramで商品を販売するためにShopifyを商品サイトとして利用されていました。
また、2020年8月から、FacebookとInstagramの販売チャネルが統合され、1つのFacebookチャネルで販売が可能になりました。
個別に販売チャネルを作る必要がなくなったため、管理がより楽になったと言えるでしょう。
販売ツールとして利用者の多いSNSを活用できれば、商品が目に留まる人の数を増やせるので、大きな売り上げが見込めます。
このように、Shopifyはストア単体で利用するよりも、SNSと連携することで販売効率を大きく上げる事ができるのです。
そこで今回は、ShopifyをFacebookやInstagramといったSNSと連携させることのメリットと、実際に連携させる方法を紹介していきます。
Shopifyの売り上げを伸ばしたい人や、SNSをうまく活用したいと思っている人はぜひ目を通してください。
Shopifyを利用するメリット
Shopifyは、個人、法人を問わず利用者が増えてきているECサイト・プラットフォームです。
ネットショッピングで販売するために必要な機能が全て賄えるため、すぐに販売を開始することができます。
毎月の月額料金こそかかりますが、ECサイトをShopifyにある無料テーマを利用したり、知識があれば自分で1から構築するのであれば初期費用も不要になります。
Shopifyはデザイン性も高く、シンプルかつ高性能と、非常に利用しやすいものになっています。
ここでは、販売サイトとしてShopifyを利用するメリットを紹介していきます。
ネットショップに悩んでいる人や、そもそもShopiryがよくわからない人は参考にしてください。
サイト構築が簡単かつ低コスト
もし自力でECサイトを作ろうと思ったら、複雑なプログラミングやデザインの知識が必須になります。
構築だけでなくオリジナリティも求められるので、初心者にはハードルが高いと言えるでしょう。
しかしShopifyであれば、これらの専門知識が不要です。独自デザインも種類がそろっており、誰でも簡単にオリジナリティのあるECサイトの立ち上げが出来るのです。
それでいて、Shopifyの月額料金もベーシックプランで33USドルと非常に安価で利用できます。(2023年7月現在)
誰でも簡単かつ低コストでECサイトの運営ができるのがShopifyの大きなメリットと言えるでしょう。
越境ECを想定したサイト作りが出来る
Shopifyでは世界中の決済方法や言語が利用できるため、越境EC(国境を越えて行うECサイト取引)にも対応可能です。
日本だけで見ても、クレジットカードや代引き、コンビニ決済など幅広い販売方法を選択できます。
また、ECカートも越境ECに向いており、各国の通貨や税率に対応しています。
ストアの基本的な個所は言語設定をすれば自動で他の言語に変更することも出来るため、多言語対応と言っても複雑な操作が必要ないのもShopifyの嬉しい点です。
このように販売対象を日本のみならず、気軽に世界に向けて発信できるのもShopifyの大きなメリットと言えるでしょう。
100種類以上のテーマからデザインを選択できる
Shopifyでは、12種類の無料テーマと、100種類以上の有料テーマがあり、自由にサイトデザインを選択することができます。
無料テーマではデザインが被ってしまう事も多いので、実際に利用する際はより多機能な有料テーマがおすすめです。
本来はプログラミング知識やセンスが必要なサイトデザインですが、Shopifyであればお金で解決することができます。
勿論専門知識があれば、直接コードを編集してオリジナルデザインを作る事も出来るので、デザインが自力で作れる人も作れない人でも、双方にメリットのある仕組みと言えるでしょう。
決済もShopifyペイメントで安心
ShopifyペイメントとはShopify独自の決済方法で、外部サイトのアカウントを使わずにオンラインでの決済を可能にするシステムです。
Shopifyペイメントでは、銀行の口座を直接リンクさせることで、取引手数料が無料になるほか、不正注文の防止にも役立ちます。
ユーザーが商品をカートに入れてから決済までの手間を減らすことも出来るので、購入率の上昇も見込めます。
各種クレジットカード払いも対応しているので越境ECにも活用できると至れり尽くせりなので、Shopifyを利用するのであれば非常に便利な決済方法と言えるでしょう。
FacebookでShopifyの販売チャネルを連携して設定する方法
Shopifyでは、Facebookの販売チャネルを設定することで、Facebook及びInstagramと連携させる事ができます。
今まで個別に販売チャネルを作成していた人も、以前の物はいずれ利用できなくなるので、乗り換えが必要になります。
販売チャネルとは、簡単に言えば販売経路の事です。
どんな優れた商品でも、販売経路が乏しくユーザーの目にとまらなければ売り上げを伸ばすことができません。
良質な販売経路で販売を行う事は、取り扱う商品以上に重要な要素と言えるのです。
そういった意味でも、利用者の多いFacebookは販売チャネルとして非常に有用と言えるでしょう。
ここでは、新しく統合されたFacebookの販売チャネルにShopifyを連携する設定方法を解説していきます。
大まかな流れは以下の通りです。
- 販売チャネルとして利用するFacebook&Instagramをインストール
- Facebookと連携させる設定
- Meta Businessアカウントの作成
- ビジネスアセットとデータ共有の設定
- 最終確認
それぞれ画像を使って分かりやすく解説していくので、1つずつ連携の手順を見ていきましょう。
販売チャネルとして利用するFacebook&Instagramをインストール
Facebook&InstagramをまだShopifyにインストールしていない人は、Facebook&Instagramのインストールを行いましょう。
Shopify画面左側の「販売チャネル」をクリックし、表示された検索窓に「Facebook」や「instagram」等を入力し検索しましょう。
検索結果から「Facebook&Instagram」を探してクリックしましょう。
「アプリを追加」をクリックして、インストールしましょう。
Facebookをインストール後は以下の画像に従って販売チャネルを追加します。
FacebookとShopifyを連携させる設定
Facebook&Instagramのインストールが済んだら、以下の画像に沿って連携の設定を行います。
画像のように「設定をスタート」からShopifyの細かい設定を行っていきます。
次のページでまずは「アカウントをリンク」をクリックしましょう。
するとFacebookと連携するための別ウィンドウが開きます。
ログインして設定を進めていきます。
画像の通りに項目を選択していきます。
これでFacebookとの連携が出来ました。
Meta Businessアカウントの作成
ショップの管理をする為には、「Meta Business Suite」が必要になります。
下記ページからFacebookのアカウントでログインをしましょう。
Facebookにログイン出来たら、左上のボタンから「ビジネスアカウントを作成」を表示し、クリック。
表示された画面に必要事項を入力して、ビジネスアカウントを作成します。
ビジネスアカウント名は、Meta Businessアカウント上で管理する名前です。会社名もしくはショップ名にするのが一般的です。
ビジネスアセットとデータ共有の設定
続いて、ビジネスアセットとデータ共有の設定をします。
ビジネス用のFacebookページが必要になるので、まだ作成していない方はShopifyのFacebook&Instagramアプリに戻り、ビジネスアセットの「新規作成」をクリックしましょう。
ページ名やカテゴリ、自己紹介などを記入し、Facebookページを作成しましょう。
ページ名はFacebookで商品を販売する際に明記される名前です。ショップ名で販売する場合にはショップ名にするといいでしょう。
必要事項を入力し、「Facebookページを作成」をクリックすると、「ページの設定を完了しよう」という表示が出ます。
ショップの情報を記入しておきましょう。
「次へ」をクリックしていき、「完了」をクリックするとページが作成されます。
Facebookページが出来たら、次にInstagramも「Meta Business Suite」に登録します。
まずは下記ページからビジネス用のInstagramページを作成しましょう。
電話番号や名前などはビジネス用の番号や名前で登録します。
作成したInstagramアカウントを、プロアカウントへ切り替えを行います。
右下の人マークを選択します。
「設定」「アカウント」「プロアカウントに切り替える」を選択して、プロアカウントへの切り替えは完了です。
次に「Meta Business Suite」にて、作成したInstagramアカウントを登録します。
歯車のマークより「ビジネス設定」を選択します。
「Instagramアカウント」を選びます。
追加を押し、作成したInstagramアカウントをリンクすれば完了です。
次にShopifyに戻り、先ほど作成したビジネス用のFacebookページを選択してください。
「ビジネスアカウントをリンクする」という表示が出たら、先ほど作ったFacebookとInstagramのビジネスアカウントを選択してリンクさせましょう。
次にデータ共有の設定をしていきます。
希望するデータ共有レベルを選択し、保存をクリックします。
「ピクセルをリンクして顧客行動をトラッキング」という項目が出るので、ピクセルをリンクしましょう。
ピクセルがない場合は新規作成を選択することで送信後に作成してくれます。
その後、利用規約に同意し「審査を申請」し、申請が通ればFacebook、Instagramでの販売が出来るようになります。
申請が完了するのを待ちましょう。
最終確認
全ての設定が完了したら、「チャネルの設定を完了しています」と表示が出ます。
しばらく待つとページが切り替わり、「Facebook販売チャネルを審査しています」という表示が出ます。
「完了」をクリックし、Facebook&Instagramのページにショップは審査中ですの表示があれば、審査の申請ができています。
FacebookをShopifyなどのECサイトに連携して利用するメリット3選
ECサイトとして利用できるサイトは数多く存在しますが、今回はその中でもFacebookを利用するメリットについて紹介します。
FacebookはECサイト初心者にとっても非常に使いやすいので、ECサイトデビューをする人にもおすすめです。
Facebookがおすすめの理由を順に見ていきましょう。
購入完了までがスムーズ
ネットショッピングでは、商品を選んでから購入するまでに複雑な操作や画面の移動があると、購買意欲が損なわれるため購入率が下がってしまいます。
その点Facebookでは購入時以外はFacebook上で操作を行えるため、煩わしい画面移動や分かりにくい操作をしなくて済みます。
これはFacebookでは、商品にタグを付けて管理することができるからです。
顧客が買いたいと思った気持ちのままスムーズに購入できるのは、ECサイトにおいて大きなメリットなのです。
ウォールに投稿することで販促PRができる
ウォールとは、Facebookに投稿したメッセージをページを登録しているユーザー全員で共有する仕組みです。
つまりウォールに商品の情報を発信していくことで、継続的に顧客に販促PRをすることができるのです。
ウォール投稿は、つながっているユーザーが多ければ多いほどたくさんの人に販促PRが出来ます。
利用しているFacebookで友達が多い人であれば、それだけ顧客を増やせるチャンスが増えるという事でもあるので、大きなメリットと言えるでしょう。
安全性や信頼性が高い
Facebookでは実名での登録を行うため、SNSの中でもかなり透明性が高いです。
個人が特定されるアカウントでは、匿名でありがちな誹謗中傷やいたずらを行う人が少ないため、安心したショップ運営を行う事ができます。
また、購入者側の視点に立っても、販売者は個人情報を公開しながら販売しているため、匿名での販売よりも信頼感が高いです。
このようにFacebookは、販売者、購入者双方にとっても安心安全なECサイトです。
直接顔をあわせないネットショッピングにおいて、安全性は非常に大きなメリットです。
ShopifyとInstagramを連携させるメリット2選
ShopifyはInstagramと連携させる事で、さらに効果的な販売を行う事ができます。
Instagramは写真や画像に特化したSNSなので、商品情報を画像で伝えるShopifyと非常に相性がいいためです。
他にも様々なメリットがあり、Shopifyを利用する上でInstagramとの連携は必須と言えるでしょう。
続いては、ShopifyとInstagramを連携させるメリットを紹介していきます。
有用な販売チャネルを増やして売上アップを狙える
Instagramは販売チャネルとして非常に有用です。
理由としては、商品画像を使ったアプローチが効果的なのと、Instagram側にもショッピング機能が搭載されているからです。
Instagramの利用者には若い世代が多いです。
そして若い世代には文章よりも画像を使った直感的なPRが適しています。
ですからInstagramで商品情報を画像でPRすることで、購入者の増加が見込めます。
また、Instagramでの商品投稿は、フォロワー全体に通知されるためそれ自体が広告になり得ます。
商品の投稿を続けるだけで、お金を掛けずに大きな広告効果を見込む事ができるのです。
そしてInstagramにはショッピング機能があり、商品を見かけたユーザーが買いたいと思った時にすぐ購入できます。
この一連の流れが非常にかみ合っているため、Instagramの販売チャネルはメリットだらけと言えるのです。
購入するのにInstagramのタグを利用できる
商品タグを利用することで、画像から商品ページに直接飛ぶことができ、スムーズな商品購入を可能にします。
気になった商品を見つけた人が、その商品のタグをタップするだけで購入ページに進む事ができるため、購入者にとっても非常に便利なシステムなのです。
通常、Instagramでは商品リンクを貼れるのはプロフィール欄のみです。
しかしShopifyとInstagramを連携させると、タグを商品リンク代わりに使う事ができるので、簡単に購入画面に移動させることができます。
また、タグを活用することでタグ検索からも商品を見つけてもらえるようになり、同様のタグが広く使われていくことによってより商品認知度も上がっていきます。
商品認知度が上がれば購入率も比例して上がっていくので、タグをつけるだけでも売り上げアップの効果が見込めるのです。
このように、タグを利用することで商品が人目に付きやすくなるだけでなく、目についた商品をすぐに購入することもできるようになります。
ShopifyをInstagramと連携するだけでこれらの恩恵を受ける事ができるのであれば、連携しない理由がないと言っても過言ではありません。
Shopifyにおける実際のSNS連携事例
今回紹介したFacebook、Instagram以外でも、Shopifyは様々なSNSと連携しています。
最後に紹介するのは、ShopifyとSNS連携の事例です。Shopifyの使い方の参考にしてみてください。
ELMERS GREEN
ELMERS GREENは、大阪のコーヒーショップの通販サイトです。
2009年に浜北で始めたカフェがルーツになっています。
コーヒーの他にも、焼き菓子等も販売しています。
Shopifyで制作されたECサイトがあり、Facebook、Instagramとも連携しているので商品イメージが分かりやすいです。
Sellenatela
Sellenatelaは、日本のデザイナーによる東京のシューズブランドです。
主に婦人靴を取り扱っています。
こちらもFacebook、Instagramと連携しています。
靴は見た目が重要なので、画像をふんだんに使った商品紹介は非常に効果的と言えるでしょう。
まとめ
今回紹介したように、ShopifyはFacebookやInstagramと連携させる事で多くのメリットが見込めます。
SNSユーザーは日々増加しています。
SNSを連携させるという事はそれらを顧客に出来る可能性があるという事でもあり、大きく売り上げを伸ばすチャンスでもあります。
どんなに良い商品を販売していても、顧客が知る機会がなければ売り上げを伸ばすことはできません。
情報社会の現代でECサイトを成長させるためには、FacebookなどのSNSを活用した情報発信が必須なのです。
今回紹介した内容を参考に、ぜひ販売チャネルとしてShopifyと連携を行い、Facebookを活用することで商品知名度を上げて売上アップを狙いましょう。