Yahoo!オークション(旧ヤフオク)の利用中に、取引相手から迷惑行為を繰り返されて「この人とは取引したくないな……」と感じた経験がある方も多いのではないでしょうか?
そんなときに役立つのが、Yahoo!オークション(旧ヤフオク)の「ブラックリスト」です。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストとは、取引したくない相手を登録できるシステムです。Yahoo!オークション(旧ヤフオク)の利用者であればどなたでも利用でき、取引上のトラブルを回避できるだけでなく、より快適かつ効率的にYahoo!オークション(旧ヤフオク)を利用できるようになる優れものです。ただし、相手をブラックリストに追加してもストア検索結果一覧には表示されることがあるので注意しましょう。
そこで今回は、Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストの基礎知識や登録方法について詳しくご紹介します。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストの基礎知識
まずは、Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストについての基礎知識について詳しく解説します。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストとは?
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストとは、前述の通り、取引したくない利用者を登録できるシステムのことです。出品者、落札者にかかわらず、Yahoo!オークション(旧ヤフオク)の利用者であればどなたでも利用できます。
ブラックリストに登録すると、相手からの「入札」「質問」「値下げ交渉」を拒否することが可能になります。
また、相手に対してブラックリストへの登録が通知されることもないので、安心して登録できます。
もし、取引相手の態度が悪くストレスを感じたり、相手とのやり取りに時間を取られ業務に支障が出るような場合は、遠慮なくブラックリストへ登録していきましょう。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)でブラックリストに登録されたら解除できる?
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)を利用していると、逆に取引相手や他の利用者からブラックリストに登録される可能性もゼロではありません。
ただ、もし自分自身が登録されてもYahoo!に解除してもらうことはできません。Yahoo!に問い合わせしてもブラックリストに登録された理由を確認したり、リストから削除してもらうことはできないので注意しましょう。事実上、その相手とは今後取引きできないと考えたほうがよいでしょう。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)ではブラックリストに登録してもストア検索結果一覧には出てくる
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストは迷惑な取引相手をブロックできますが、ストア検索結果一覧においてまで商品を弾いてくれるわけではありません。
もし、ストア検索結果一覧からブラックリストに登録した人の商品に対して入札しようとすると、「この出品者はあなたのブラックリストに登録されているため、入札できません。」というYahoo!オークション(旧ヤフオク)からの警告メッセージが表示されます。
また、相手側がストア検索結果一覧からあなたの商品を入札しようとすると、「この出品者のオークションへの入札はできません。」という警告メッセージが出ます。
相手側はこの警告を見てはじめて、自分がブラックリストに登録されていることに気づくのです。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリスト登録で相手にバレない方法はある?
ブラックリストに登録したことはできる限り本人にバレてほしくないと考えても不思議ではありませんが、結論から言えば「相手に絶対にバレない方法」は存在しません。
ブラックリストに登録するとすぐに相手に伝わるわけではありませんが、入札や質問をすると先ほどのようなエラーメッセージが出るため、相手が「登録された」と気づくのは時間の問題といえます。
ブラックリストは取引中でも登録可能
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)取引の途中で相手の態度に我慢ができなくなり、すぐにでもブラックリストに入れたいと思うこともあるかと思います。しかし、即時にブラックリストに登録してしまうと、現在進行中の取引がどうなるのか心配になってしまいますよね。
でも大丈夫です。ブラックリストへの登録は先方に通知されることがないので、取引中に悟られる心配はありません。そのため、トラブルを起こすことなく取引を終了することができます。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストの上限は?
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストは何件まで登録できるのでしょうか?
2024年7月時点でのYahoo!オークション(旧ヤフオク)の公式ホームページによると、ブラックリストへの登録可能数の上限は3,000件となっており、かなりの数を登録しても余裕があります。上限を超えた場合は、古いものから順に削除されます。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)でブラックリストに登録した相手から報復されることはない?
「Yahoo!オークション(旧ヤフオク)でブラックリストに登録したことを相手に知られるのが怖い……」と不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、相手に知られたからと言って、報復を心配する必要はありません。
たしかに、登録されたことを知った相手があなたに不快感や怒りを覚えることは考えられます。しかし、あなたが出品者の場合、相手が知っているのはあなたのYahoo! Japan IDだけなので、報復と言ってもYahoo!メールのアドレスを割り出して、イタズラメールを送ってくる程度でしょう。 そして、仮にイタズラメールが送られてきても、受信を拒否する設定にしておけば特に問題は起こりません。 また、こちらから相手のオークションに参加できなくなるので、誤って相手と接触してしまう可能性も避けられます。
このように、大きなトラブルに発展することはまずありえないので、ブラックリストの必要性を感じたときはためらわずに登録してください。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)でブラックリストに登録するメリット4選
この項目では、Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストに登録する具体的なメリットについてご紹介します。
主なメリットは以下の4つです。
- 取引のトラブルが減る
- 作業を効率化できる
- イタズラ入札を避けられる
- 同一人物と思われるIDも対象になる
取引のトラブルが減る
ブラックリスト登録の最大のメリットは、Yahoo!オークション(旧ヤフオク)上での取引におけるトラブルを軽減できることです。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)には、落札した商品に文句を付けるなど、一方的に難癖をつけてトラブルを起こすユーザーもいます。
ブラックリストに登録すれば、そのようなユーザーとの以降の取引を回避できるだけでなく、事前に評価が悪い人を登録しておくことで、トラブルを未然に防ぐこともできるのです。
作業を効率化できる
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)でトラブルが起こると、相手に連絡を取ったり、問題に対処したりする必要が生じるため、多くの時間を取られてしまいます。
しかし、ブラックリストに登録してトラブルを回避できるようになれば、その分の時間を出品作業に充てられるようになります。
そして、Yahoo!オークション(旧ヤフオク)は出品数が多いほど落札につながる傾向があるので、出品作業に当てられる時間が増えればその分売り上げのアップも期待できます。
イタズラ入札を避けられる
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のユーザーの中には、多くの商品に入札して複数落札しながら、落札金額を払わずそのまま音信不通になるといった行為を繰り返す人もいます。
これは「イタズラ入札」と呼ばれ、Yahoo!オークション(旧ヤフオク)を長くやっていると一度は経験するものです。
その点、ブラックリストに登録すればこのような迷惑行為を避けられるのですから、活用しない手はありません。
同一人物と思われるIDも対象になる
Yahoo! Japan IDは無料で何個も作成できるので、同じパソコン内からIDを切り替えて何度もイタズラ入札をしてくる人もいます。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストは、このような同一人物が利用していると思われるYahoo! Japan IDも対象になるので、迷惑行為をブロックできます。
ただし、同一人物の判定は一定の条件のもとにシステムが行っているので、誤判定の可能性はあります。必ずブロックできるとは限らないので注意しましょう。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストへの登録方法
それでは、実際にYahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストに登録する方法を見ていきましょう。
ブラックリストへの登録方法は以下の3つです。
- 相手のIDで登録する
- 落札者の削除と同時に登録する
- 入札者の削除と同時に登録する
相手のIDで登録する
相手のYahoo! Japan IDがわかっている場合は、IDを直接入力して登録できます。出品前にあらかじめブロックしておけばより安全です。
IDで登録する方法は以下の通りです。
1.Yahoo!オークション(旧ヤフオク)の公式サイトのトップ画面右端にある「マイオク」をクリック
2.「マイ・オークション」の中の「設定」の横にある「その他の設定」をクリック
3.「各種設定」の中の「ブラックリスト」を開く
4.「ブラックリストに登録」欄に登録したいYahoo! Japan IDを入力する
5.「ブラックリストに登録」のボタンをクリック
これで指定したIDをブロックできるので、安心してYahoo!オークション(旧ヤフオク)を利用できます。
落札者の削除と同時に登録
商品が落札された後に落札者と連絡が取れなくなるなど、正常な取引が行われなかった場合に、落札者との取引をキャンセルしつつ、ブラックリストに登録する方法です。
操作方法は以下の通りです。
1.Yahoo!オークション(旧ヤフオク)の公式サイトのトップ画面右端にある「マイオク」をクリックし、「マイ・オークション」欄の「出品終了分」を開く
2.削除したい落札者のオークションを表示する
3.削除したい落札者のYahoo! Japan IDを確認し、削除をする理由を「出品者都合」または「落札者都合」から選択する
4.「この落札者をブラックリストに登録する」のチェックボックスにチェックを入れ、「落札者を削除する」をクリック
これで落札者を削除すると同時に、ブラックリストに登録できます。
入札の削除と同時に登録
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)で明らかにイタズラ入札や嫌がらせ目的の入札と思われる場合は、オークションが終了する前に入札を削除し、入札者をブラックリストに登録して今後の入札をブロックしましょう。
操作方法は以下のようになります。
1.Yahoo!オークション(旧ヤフオク)の公式サイトのトップ画面右端にある「マイオク」をクリックし、「マイ・オークション」欄の「出品中」を開く
2.削除したい入札者のオークションを表示
3.「オークションの管理」から「入札の取り消し」を選択する
4.入札者一覧からブラックリストに登録したい入札者を選び、「取り消し」をクリック
5.「この入札者をブラックリストに登録する」にチェックを入れる
6.「入札を取り消す」をクリック
こうしておけば、削除した入札者はあなたのオークションに入札不可能になります。
ブラックリストは登録後でも削除できる
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)で一度ブラックリストに登録したものの、その相手の商品がどうしても欲しくなった場合などは、ブラックリストから削除することもできます。この項目ではその方法について解説します。
PCの場合
PCからブラックリストを解除する方法は以下の通りです。
1.Yahoo!オークション(旧ヤフオク)の公式サイトのトップ画面右端にある「マイオク」を開く
2.「マイ・オークション」欄の「設定」の横にある「その他の設定」をクリック
3.「各種設定」の「ブラックリスト」を開く
4.「ブラックリストに登録されているYahoo! JAPAN IDの一覧」で、削除したいIDにチェックを入れ、「ブラックリストから削除」をクリック
これでブラックリストの登録から削除され、再び取引が可能になります。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)アプリの場合
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)アプリからブラックリストを削除する方法は以下のようになります。なお、以下はAndroid版での手順です。
1.アプリトップ画面右下の「マイオク」を開く
2.「その他の設定」をタップし、「設定」から「ブラックリスト」を開く
3.右上のごみ箱アイコンをタップする
4.削除したいユーザーにチェックを入れて「削除する」をタップする
ブラックリストに登録したほうが良いユーザーとは?
この項目では、Yahoo!オークション(旧ヤフオク)でブラックリストに登録するべきユーザーの特徴について解説していきます。ぜひ参考にしてください。
落札者の場合
以下のような行為を行う落札者は、ブラックリストの登録を考えた方が良いでしょう。
- 質問をしても返信がない
- 入金しない
- 支払い期限を過ぎても連絡がない
- 一方的に取引をキャンセルする
- 明確な理由もなく悪い評価をつける
- 発送後に商品の受け取りを拒否する
- 商品に不備がないのに返品依頼をする
- 取引とは関係のない質問や連絡をしてくる
- 落札後に発送や入金方法の変更を依頼してくる
出品者の場合
一方、ブラックリストに登録すべき出品者の特徴は以下の通りです。
- 商品の質問をしても無視する
- 商品を発送しない
- 商品の発送が遅い
- 発送遅延の連絡をしてこない
- 梱包が雑
- 返品を要求しても無視または拒否する
- 商品説明と大きく異なる商品を送ってくる
ブラックリストに登録する際の注意点
この項目では、Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリスト登録に関する注意点について説明します。
システムの誤作動
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)でブラックリストに登録した相手が複数のIDを所有している場合、同一人物と推測されるIDも同時にブロックされます。
しかし、システムの誤作動により、同一人物のIDなのにブロックされなかったり、逆に同一人物と勝手に紐付けされてブロックされたりすることもありますので注意しましょう。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)でブラックリストに登録されるのは何もしてない「新規ユーザー」の場合も
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)の新規ユーザーは取引の経験がないため他のユーザーからの評価がほぼありません。
そのため、「Yahoo!オークション(旧ヤフオク)に慣れていない人とは取引したくない」と思うユーザーからブラックリストに登録されてしまう場合もあります。
新規ユーザーにとってはなかなか厳しい対応ですが、何もしてない場合でもこのようなケースもあると把握しておきましょう。
迷惑行為を繰り返す相手は迷わずブラックリストへ登録しよう
今回の記事では、Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストの基礎知識や登録方法について詳しくご紹介してきました。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)のブラックリストは、「商品を発送しない」「入金してくれない」「嫌がらせやイタズラ目的での入札を繰り返す」などの迷惑行為を行う相手との取引をブロックできるシステムです。
登録することでトラブルを回避し、効率的に取引が行えるようになるので、売り上げアップにつながる可能性もあります。
Yahoo!オークション(旧ヤフオク)で「こんな人とは取引したくないな……」と感じた場合は、迷わずブラックリストに登録していきましょう。