副業でお金を稼ぎたい、会社に囚われない働き方をしたいという人は年々増えています。そんな中で多くの注目を浴びているビジネスが、トレンド商品を扱った転売ビジネスです。中には1つの商品で2万円もの利益を出すことができると一時期話題に上がった、PlayStation VR(PSVR)やPlayStation 5(PS5)などの商品について興味を持った人も多いでしょう。
こうしたトレンド商品はひとたびコツをつかむと、初心者でもすぐに利益を得られるというメリットがあります。しかし、注目が集まる反面、「批判もあるけど大丈夫なのか」と不安に感じた初心者の方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では過去のPSVR転売事例から、成功する転売のやり方、失敗するダメなやり方について解説し、トレンド商品から利益を上げるためのコツを紹介します。利益を上げつつ安全にトレンド商品の転売を行えるようになるためにも、ぜひ参考にしてください。
転売屋がPSVR転売で儲けた理由
2016年に発売されたPSVRは当時カメラ同梱版が定価49,980円(税込53,978円)という高額商品にもかかわらず、VRを手軽に遊べるという事前評判も相まって即完売しました。しかし商品を買って自分はゲームで遊ばずに新品の状態でネットで転売する「転売屋」、いわゆる「転売ヤー」がヤフオクほかAmazonなど多数のオークションサイトに多数出没しました。
オークションサイトではPSVRの定価より2~3万円も高い値段を付けて売り出される事例が発生し、どうしてもPSVRをほしい人が高値で買わされるという社会問題となりました。ネット上ではPSVRを買えなかった人や正義感の強い人が高値を付けた転売屋に対して以下のような非難や誹謗中傷を繰り返しました。
「転売屋は害悪」
「転売屋が買い占めてPSVR買えなかった」
「ヤフオクがPSVRの転売祭り」
日本では転売そのもので利益を得る人に対して忌避感を持つ人が多く、PSVRの転売では特に高値をつける転売屋が多かったため悪目立ちした形になりました。
なお発売当初は品薄状態が続いていたPSVRも流通量が増えて、時間経過とともに値段は4万円程度に落ち着きました。
1個で3万の儲け~PSVR発売当時の実態
PSVRは予約段階ですでに競争が激化しており、ソニー公式サイトでは以下の文章が公表されていました。
PlayStation VRの予約に関しまして6月18日(土)より開始いたしました日本国内におけるPlayStation®VRの予約につきまして、おかげさまで大変ご好評をいただき、現在、多くの販売店および各社ECサイトにて品切れの状態が続いております。
このことにより、お客様には大変ご迷惑をお掛けしておりますことを、心よりお詫び申し上げます。
予約再開に向け準備が整い次第、弊社プレイステーションオフィシャルサイトおよびPlayStation VRの「プレミアムメールマガジン」にてご案内いたします。お客様におかれましては、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
PSVRの初期生産数も少ないことから希少性も加わって、転売屋にとっては絶好の稼げる商品となったわけです。2016年発売直後のヤフオクでは8万円前後で売りに出される商品もあり、定価より3万円もプラスされていました。
転売をする側にとっては何としてでも入手しておきたい状況であったのですが、購入する側からするとたまったものではありません。転売の健全性が一切ない、ある意味一番荒れていた時期でもありました。
PSVR転売相場の推移
発売当初こそ荒れていたPSVRの相場ですが、メーカーの再販が継続的に行われるにしたがって値段も定価へと近づきました。転売屋は転売による利益が少なくなると次のトレンド商品に注目し始めるので、PSVRから得られる利益が少なくなるにつれてPSVRへの注目度は一気に下がりました。
PSVR発売当初はいくら稼げた?
公式サイトが出しているPSVR単体の希望小売価格は44,980円(税別)です。PSVRとPlayStation Cameraをセットにした「PlayStation Camera同梱版」が49,980円です。
2016年の発売当初、VR単体は68,000円前後でヤフオクに出品されていました。利益は「ヤフオク相場-定価」より約23,000円であったと推察されます。
一方、Camera同梱版は90,000円で売られていた事例も珍しくなく、利益にすると40,000円近い利益を得ることができていました。どちらにしても、1個商品を売るだけで2万円以上の利益を安定的に得られる状況でした。需要と供給のバランスが崩れてトレンドになっている商品は、転売屋にとって稼ぎ時であるとよくわかります。
爆益の裏では赤字転売屋の量産も
ここまでの内容だけを見ると、PSVR転売は商品を仕入れるだけで数万円も儲けることができる天国のような気がするかもしれません。しかし大金を儲けることができた人がいる一方、赤字寸前になった人も珍しくありませんでした。
下のグラフはPSVRのモノレート価格推移のグラフです。
ちなみに、モノレートとはAmazonで取り扱っている商品の詳細なデータを無料でチェックできるサイトです。商品の出品数や最安値の推移など転売屋に必須の情報がひと目でわかる便利さから、せどり転売をビジネスにしている人に愛されたリサーチツールです。2020年6月にサービスが終了し、現在は使用不可となっています。
上記のグラフからわかるように、2018年1月以降から値段は少しずつ下がり続けていました。こうして徐々に値段が下がり始める理由は2つあります。
値段が下がり始めると、当然利益をなるべく大きく得たい転売屋は焦り始めます。すると、早く売ってしまいたい転売屋は周りより少し安い値段に下げます。そして、それをみた別の転売屋がまた少し下げるといったように芋づる式に同じことを考えて値段相場が下がっていくのです。
一方、ゲーム機を販売しているメーカーにとっても転売屋は目の上のたんこぶです。適正価格より高額な自社商品が出回っている状況はメーカーにとって風評被害を受ける原因となります。当然販売メーカーは転売を防ぐため、追加生産分を定期的に出すことで市場の流通量を増し、適正価格で売られる状況を作り出しています。
結果的に転売屋同士の値段付けで商品価格が徐々に下がり、流通量が増えて新しく購入する人の数が減ったことも加わってPSVRは転売屋にとってうまみの少ない値段になりました。
PSVRの転売で赤字になった転売屋は、市場に商品があふれる前にPSVRを売れなかった人たちです。商品が市場で品薄状態のときに早く売り抜くことに失敗すると、商品在庫ができてしまい最悪定価で商品を売ることになります。
ここで、「定価で売れるなら赤字ではないだろう」と考えた方もいるかもしれませんが、商品を手に入れるために人手を使ったり、在庫を保管する倉庫を借りたりと必要経費がかかっています。特に大量に商品を購入していた転売屋は、維持費だけで数十万クラスの赤字になっても不思議ではありません。
転売屋がPS5・PSVRに目を付ける理由
過去に起きたPSVRの事例や、2020年11月に発売されて2021年5月現在も品薄状態が続いているPS5はともに正規価格より高額な値段で取引されています。
なぜこれほど高額で出しているのにせどりで儲かる人がいるのでしょうか。実際に商品を仕入れる前に、人気商品の転売が儲かる理由を理解しておきましょう。
PS5は根強い人気がある
PlayStationはゲーム業界の中では特に人気の高いゲーム機です。PS5の発売当初では50万クラスの超高額値がつけられて出品されるほど注目度が集まっていました。
PS5は高グラフィック、高速処理、高度なカスタム性など2021年現在発売されている家庭用ゲーム機の中でもトップクラスの性能を持っています。その性能を余すことなくゲームにも反映させており、まるでゲームの主人公のような迫力満点のゲームを楽しめることが数多くのファンを作り出していると言っても過言ではありません。
PS5はゲーマー必須の売れ筋商品
PS5は現在発売されているゲーム機器のなかでも1、2を争うハイスペック機です。細かなキャラクター描写やリアリティー感のある風景画像などゲーマーからすれば喉から手が出るほどほしい一品です。
しかし、PS5の生産数は買いたい人の数に比べて圧倒的に足りていませんでした。また、日本国内で流通している数も限られており、いつ追加生産されるかわからない状況も相まって「ちょっとぐらい高くても買おう」という状況が出来上がってしまいました。
ゲーマーにとっては嘆かわしい状況ですが、転売屋からするとこれほどおいしい状況はありません。少しぐらい高くても買ってくれる人が数多くいるなら、PS5を使って利益をあげたいと考える転売屋が増えても不思議ではありません。
VRがお手軽に楽しめる
一方、PSVRはPS4やPS5とつなげるだけで簡単にVR世界を体感することができます。幻想的な世界観や通常とは違うバーチャルゲームの世界といった今まで味わったことのない独自の経験を楽しめます。
また、ゲーム機につなぐだけで簡単にVRを楽しめることから、「子供を含めた家族全員で楽しめる」「映画鑑賞などゲーム以外の楽しみ方もできる」などゲーム好き以外でも「PSVRが欲しい」と思わせる魅力があります。
なおVR機器は市場に出始めてからまだ間もないこともあり、これからVRを使ってみたい人が多いにもかかわらず大手家電量販店やディスカウントショップでは売り切れているといった事例も珍しくありません。
トレンドを上手く利用した転売は稼ぎやすい
PS5、PSVRはトレンド商品です。購入したいと考えていても目的の商品が見つからなければ、「少し高くても買いたい」と思うのが人の性でしょう。
転売屋はそうした人の性を上手く利用し値段を釣り上げることで利益を得ています。特に、注目度の高い商品は買いたい人が多いわりに市場に出回る商品数が少ないので、値段が高騰している時が狙い目です。
当然、過去のPSVRのようにいずれ商品の供給数は落ち着き1回の転売で得られる利益幅が小さくなるので、短期決戦のごとく目的の商品を売り切って勝ち逃げを狙わないといけません。いつまでも商品を抱えていると利益が減るだけでなく、赤字が膨らむ原因となります。
2代目PSVRの転売事情
PSVRが発売されてから1年後の2017年10月、2代目にあたるPSVR(CUH-ZVR2)が発売されました。
2016年のPSVR転売騒動から1年後に発売された2代目では、転売市場に一体どのような変化があったのでしょうか。
初代PSVRから1年後に2代目を販売
2016年に発売された初代PSVR(CUH-ZVR1)から心機一転、2代目のPSVRが発売されるとあり大きな注目が集まっていました。ところが、イヤホンジャックや操作ボタンなど一部機能に変更が加えられたものの、映像面での大きな変化はありませんでした。そのため、すでにPSVRを所持している人にはあらためて2代目を購入するメリットはなかったと言えます。
しかし、まだPSVRを持っていない人からすると2代目PSVRはより使いやすくなっていました。「軽量化」「初代より5,000円ほど安価」など、はじめてVRを使いたい人にとって優しい商品設計になっていました。
2代目PSVRでは転売による大きな混乱はナシ
結論から言うと、2代目PSVRを巡った転売トラブルはほとんど起きませんでした。
PSVRの販売元であるSONYは初代PSVRの問題を踏まえた転売対策として、PSVRの日本国内販売取扱店舗を2倍以上(394店舗から913店舗)に拡大させました。同時にPSVR販売数も増加させることにより店舗の品薄状態を防ぎ、PSVRが店舗で買えないという状況を無くしました。
結果的に2代目PSVRの定価とオークションサイト、転売サイトの売値に大きな差が開かず、転売屋が儲かけることができなかったため、大きな混乱は生じませんでした。商品の需要と供給が安定している状況では転売目的で購入する人が減り、正常な市場となることがよくわかる事例となりました。
PSVRの転売騒ぎから学ぶ転売の基礎
トレンド商品を扱うことで転売屋は大きな利益を得ることができる一方、高すぎる値段付けやマナーを欠いた行為でネット上の非難の対象となる事例も珍しくありません。
そこでPSVRの転売事例から健全な転売を行う方法を確認していきましょう。
転売は迷惑をかけるものではない
当然ですがネットで話題に上がる「転売厨」のような、高すぎる値段を吹っ掛けたり、商品を無意味やたらに枯渇させたりするような迷惑行為をしてはいけません。PSVRの転売ではゲームを楽しみたいという純粋な気持ちを持った人に商品が行き渡らず、まともな値段で商品が買えない状況が続きました。
PSVRは1つ売るだけで20,000円近く儲けられる美味しい状況に転売目的の購入が相次ぎ、世間からの強いバッシングを浴びました。転売屋が起こしたPSVRのトラブルはPSVR自体の悪評にもつながりかねません。
PSVRを発売したメーカーは商品で楽しんでもらうために販売したのであり、転売屋に儲けてもらうために発売したのではありません。たとえ自分が儲かる転売であったとしても、世間一般の考えと逆行する行為をしてはいけません。
転売は上手く正しく行うだけで簡単に利益を得られるビジネスですが、度を越す行動は社会通念に反する害悪となります。行き過ぎた行為はいずれ転売による大赤字など自分に跳ね返ってくるので、節度を守った転売を行ってください。
トレンド商品を見つける市場チェックは欠かせない
PSVR転売はいわば現在のトレンドを見事にとらえた、利益の得やすい転売の1つでした。売れ筋のトレンド商品は購入したい買い手がすぐに見つかるため、在庫保管のリスクを下げることができます。
ただし、トレンド商品で大きな利益を得るためには、市場の需要と供給のバランスが崩れたほんのわずかなスキを狙わないといけません。需要が高まっている(買いたい人が多い)のに商品の供給が少ない(販売数が少ない)ときが最大の狙い目です。
PSVRの事例を見ればわかるように、発売当日では最高値を付けた後、メーカーからの再販が続くにつれてネット上で取引されるPSVRの値段は下がり続けました。本気で転売利益をあげたいと考えているならば、ヤフオクやAmazonで目的の商品価格がどのように推移していくかは随時チェックしないといけません。
また注目している商品に関するニュースも逐一チェックしておきましょう。例えば商品の不具合が発表されると商品価値にも大きく影響が出てきます。このまま持ち続けたら赤字が出ると判断した場合、早めに手を打って赤字を回避する動きをしないといけません。
トレンド商品転売のメリット3選
転売で利益を大きく上げたい場合はトレンド商品を扱うと効果的です。トレンド商品には大きく分けて3つのメリットがあります。
- 利益率が高い
- リスクを抑えられる
- トレンド製品は頻繁に出てくる
それぞれのメリットを確認して、トレンド商品を見極めましょう。
利益率が高い
トレンド商品を扱う最大のメリットは利益率の高さです。利益率とは、売上に対する利益の比率のことです。転売は利益率が高い商品をいかに安く見つけて、高値で売れる市場を探し出すことが重要です。
トレンド商品では供給量の少なさと買い手の多さも相まってプレミア価格がつくことも珍しくなく、定価で仕入れて市場に流すだけで大きな利益を得ることも可能です。一般的に流通している商品だとPSVRのような数万円の利益をとることはかなり難しく、何十個も商品を捌かないと同等の利益が得られません。
トレンド商品は購入者の購買意欲が高い時期を狙い撃ちして初めて利益を得ることができます。「ちょっとぐらいお金を積んででも商品を手に入れたい」という欲を上手く察知しましょう。
リスクを抑えられる
ビジネスには常にリスクが伴うように、転売にもリスクが付きまといます。商品を購入した後、実際に売れて発送を済ませるまでの期間は商品を保管しないといけません。
もちろん商品が売れなかった場合は不良在庫として商品を抱え込むことになり、管理コストがかさみます。処分するにしても費用がかかるので、商品を仕入れる際は売れる商品を見極めないといけません。
その点、トレンド商品はすぐに買い手が見つかる可能性が高く、商品の売れ残りリスクを下げることができます。大量に商品を仕入れても、値段付けを間違わなければ短期間で売り切ることができるメリットがあります。
トレンド製品は頻繁に出てくる
転売に関わらず今需要のあるトレンド商品を見つけることは最重要事項です。自分の好きなものだけを仕入れていては、一向に儲けはでないので注意してください。
トレンド商品は毎日のように生まれており、数多くのチャンスがそこら中に転がっています。テレビやSNSを通じてトレンドが出ることも珍しくありません。有名人の発言やニュースには常に目を光らせて、多くの人が今何を欲しているかを注意深く観察しましょう。
トレンド転売で成功するコツ
PS5やPSVRのような利益率の高いトレンド商品で効率よく転売を行うためにはコツが存在します。なんとなくで仕入れて販売していては、いつまでたっても利益の薄い転売となるので要注意ですよ。
トレンド商品のコツは以下の4つです。
- トレンドを見極める目を鍛える
- トレンドの関連商品を狙う
- トレンドの終わりを見極める
- 売りきるまでのスピードが命
それぞれの特徴を理解して、商品の仕入れから収益が出るまでの流れを最適化させましょう。
トレンドを見極める目を鍛える
トレンド商品を見極めることは何よりも大事なことです。自分の感性に任せた仕入れをしていると在庫の山をつくることになるので絶対にしないでください。トレンドに少しでも乗り遅れると同じ商品を狙う転売ライバルが参入してきて、「全く商品が買えない」「安い商品がない」「値段が落ち始めてきている」などすでに手遅れになっていることも珍しくありません。
トレンド転売はいかに将来のトレンドを見極めて、早いうちに安く仕入れて、注目が集まる瞬間で売るかがポイントです。トレンドへのアンテナは常に張り巡らせて、情報収集はテレビ番組、ネットニュース、SNSのバズりなど多岐にわたります。
スマホを見る人が増えてきたと言ってもテレビの力は依然強いので人気番組は欠かせませんし、SNSからもトレンドが日々生まれています。キーワード検索でのオススメやトレンド、ニュースの欄はくまなく見ておきましょう。
トレンドの関連商品を狙う
トレンド商品は利益率が高い反面、ライバルも同じことを考えてすぐに商品がなくなってしまうことも珍しくありません。数多く出品されれば値段も下がる可能性が高まり、値崩れによる赤字になることもあります。
そこでトレンド商品が出てきた時は、トレンド商品の関連商品やマニアにはたまらない商品に狙いを定めてみてください。
例えば人気アイドルが今期をもって脱退することを発表したとしましょう。当然アイドルが関わったCDやライブブルーレイは転売商品として注目されることは間違いありません。引退発表があって1週間後に商品を探し始めても品薄状態になっている可能性も高いでしょう。
そんな時はそのアイドルが関わった以下のような別の商品に目を向けてみます。
- サイン入りのステッカーカード
- アイドルのインタビュー雑誌
- メジャーデビュー前の秘蔵映像DVD
一般人では簡単には思いつかないものの、マニアにとってはたまらない商品は数多く残されています。競合他社が注目していない関連商品は狙い目です。
トレンドの終わりを見極める
トレンドには始まりがあるように、当然終わりも存在します。PSVRも発売当初は高値で売られていましたが、時間経過とともに定価まで値段は下がりました。
トレンドが収束する前に次のトレンドをリサーチしつつ、現在のトレンド商品の数を徐々に減らしていくなど対策をとりましょう。製造メーカーはトレンドがあると判断した場合に供給量を増やして、需要とのバランスを合わせにきます。再販や大量入荷が起きる情報をつかんだら、仕入れる商品の数を綿密に調整してください。
もし追加入荷のタイミングなどを知りたい場合はメーカーに直接連絡して、いつ手に入れることができるかを聞いてみるという手もあります。
売り切るまでのスピードが命
トレンド商品を仕入れて、すでにトレンドが発生している場合は何を置いても売り切ることを大事にしてください。トレンドは水物でいつ終わりを迎えるかわかりません。
今日利益があっても明日になった時には値崩れが起きていて、まったく利益が出なくなる事例も珍しくありません。売れると判断した時は迷わず販売してください。
ビジネスとして十分な利益を得るためには短期間で大量にトレンド商品を仕入れて、販売発送までを完了させないといけません。当然1人では対応できない作業量になることもあるので、外注化するマニュアルも作っておくことが必要です。
PSVRの現状は?今後の転売事情
販売メーカーや店舗は過去の転売トラブルを考慮して転売をなくす動きを見せています。現在PSVR転売はどのような状況になっているのか、PSVRの価格や転売屋の現状について見ていきましょう。
価格はむしろ落ちている
2016年に初期版が発売されたPSVRですが4年たった2021年現在ともなると、定価や定価以下で取引されている例も珍しくありません。市場に十分量の商品が出回っており、転売屋もうまみがない商品に注目することはありません。
今後転売屋が注目する時
PSVRは現状だと相場が落ち着いているので、今すぐに手を出す必要はない商品です。しかしPS5に特化したPSVRが新たに発売された場合、トレンドに火が付く可能性があります。
SONY公式サイトではまだ詳細を明かされていませんが、VRを利用したゲーム開発に着手していることがうかがえます。今後より進化したPSVRについて発表された時は何より早く情報を取得して、転売を進める準備をしておきましょう。
まとめ
今回の記事では、PSVRの転売を例にトレンド商品を利用した転売ビジネスのメリットについてご紹介してきました。トレンド転売は多くの人の注目が集まるトレンド初期に値段を少し上乗せした商品を的確に流すことで、効率的に利益を得ることが最大のメリットです。
転売の時期や商品を見誤ると赤字になる可能性もありますが、何度か経験すると商品の目利きや売り出す時期の感覚は身についてきます。まずは1つ商品を購入して実際に売れる感覚を確かめてからビジネスにつなげていきましょう。
転売を行う前と実際に売り出してからのリサーチは欠かさずに行い、リスクの少ないトレンド転売で大きな利益をあげてください。