海外の人に手紙や荷物を送らなければならない時、どのように住所を記載すればよいか悩んでしまうことってありますよね。
この記事では、手紙や荷物を海外発送する際の住所の書き方を解説します。
日本の住所を英語で記載する方法
海外へ手紙や荷物を発送する際は、自分の住所を英語で記載しなければなりません。
英語での住所の記載方法
日本語で住所を記載する場合は、都道府県・市区町村の順番に記載しますよね。例えば、東京都庁の場合は以下のように記載します。
〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1
この住所を英語で記載する場合は、日本語とは逆で番地から順番に記載していきます。
2-8-1 Nishishinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo 163-8001
建物名の書き方
日本語で住所を書く際は、マンションやビル名は省略することがありますが、英語では省略せずに記載した方が確実です。例えば、先ほど出てきた住所(東京都庁のもの)にフラワービルという名の建物があったとして、その3階を英語で記載する場合は以下のようにします。
Flower Bldg , 3F 2-8-1 Nishishinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo 163-8001
ここで「Bldg」とは「building」の略です。
都道府県・市区町村の書き方
県は英語でprefectureと言いますが、英語で住所を記載する場合は、通常「Saitama prefecture」とはしません。英語ではprefectureを省略し、「Saitama」とだけ記載するのが一般的です。
一方、市区町村の場合は「Osaka-City」や「Tennoji-Ku」と記載します。
郵便番号について
英語で日本の住所を表記する場合、郵便番号は省略できます。特に「〒」のマークは日本で使用されている記号なので海外の人相手には使用しません。
また、日本の郵便番号は7桁ですがオーストラリアは4桁、アメリカは5桁の郵便番号が使用されています。
国名も忘れない
英語で住所を記載する場合には、国名も忘れずに記載しましょう。日本にいると「日本東京都」という記載はわざわざしませんが、海外から手紙や荷物を送ってもらう場合には「Japan」と記載してもらう必要があります。
ちなみに、海外から日本へ向けて手紙を送る場合は、「Japan」と「Tokyo」だけ英語で記しておけば後の住所は日本語でも構いません。
海外の住所の書き方
海外宛の手紙の住所の書き方を解説します。封筒を使うのであれば、日本でよく使われる縦長の茶封筒よりも、横長の封筒の方が良いでしょう。
「読みやすく書く」が基本
海外発送の場合、住所は全て英語で記載し、単語の最初は大文字にします。例えば、「Tokyo」という具合です。
また、パソコンで宛名を書く場合は、適度に空白を作るなどして読みやすくなる工夫をしましょう。
差出人と受取人の住所の混同を避ける方法
日本では相手の住所を大きく書き、自分の住所を小さく記載しますよね。海外へ手紙を送る場合も同様ですが、混乱を避けるために「To」と「From」を記載するのがおすすめです。相手の住所の上には「To」、自分の住所の上には「From」と書きましょう。
航空便の場合
航空便で送る場合は、大きく青色で「Air Mail」または「Par Avion」と記載します。
また、郵便局で航空便専用の国際郵便はがきが70円で販売されています。世界中へ同じ料金で送れるので大変便利です。
口頭で住所を伝えるコツ
電話で海外の人とやり取りしている時、口頭で住所を伝えないといけない時があるでしょう。
そのような場面に出くわしたときでも困らないよう、ここからは口頭で住所を伝えるコツを紹介します。
部屋番号の伝え方
以下の住所の場合はまず部屋番号から伝えます。
#201 FlowerHeights , 2-8-1 Nishishinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo 163-8001
部屋番号の伝え方は、「アパートメントナンバー トゥゼロワン」または「ルームナンバー トゥゼロワン」とはっきり発音しましょう。
番地の伝え方
2丁目8番1号を英語で口頭で伝える場合は、「トゥ ダッシュ エイト ダッシュ ワン」と「ダッシュ」をつけて伝えましょう。
「トゥ エイト ワン」と数字だけを伝えてしまうと、「281番」と勘違いされかねないので「ダッシュ」を加えてください。
海外の住所の仕組み
海外の住所は日本の住所とは少し異なります。海外の住所を正しく記載するためにも、住所の仕組みを理解しましょう。
アメリカの郵便番号
国ごとに郵便番号の方式は異なります。例えば、アメリカでは「ZIP CODE」と言われる郵便番号を使用します。
ZIP CODEは5桁の数字で表します。例えば、サンフランシスコなら94111です。
ZIP CODEの最初の数字はアメリカの州を表しており、数字によってニューヨーク州やペンシルバニア州などと識別できるようになっています。
イギリスの郵便番号
イギリスの郵便番号は、数字とアルファベットの組み合わせでできています。
例えば、グリニッジ天文台の郵便番号は「SE10 8XJ」です。この場合、「SE」はエリアコードを意味しています。頭文字がNなら北、Sは南、Eは東、Cがセントラルを表しているので、郵便番号だけで大体の位置が把握できるようになっています。
また、イギリスでは郵便番号の記載だけでも手紙が届きます。
韓国の郵便番号
韓国では2015年8月から郵便番号が新しくなりました。古い郵便番号は6桁の数字でしたが、新しい郵便番号は5桁です。韓国の新しい郵便番号はネット上からも検索できます。例えば、「ネイバーマップ」では住所を入力すると郵便番号が簡単に検索できるので活用しましょう。
参考:NAVER MAP
日本では馴染みのあまりない「通り」
日本では大きな通りを除き、多くの通りに名称がついていません。しかし、海外では通りごとに名称がきちんとついている場合が多く、住所にも「〇〇通り8番」といった風に通りの名称が記載されます。
そのため、「〇〇通り8番」と記載するだけでも場所を容易に把握できるのが海外の住所の特徴です。
海外通販を利用する際の注意点
海外通販を利用した際の住所に関するトラブルとその解決方法を紹介します。
住所の書き間違いはすぐに訂正する
海外通販を利用する際に多いトラブルといえば、住所の書き間違いです。「First Name」と「Last Name」を逆に記載した程度であれば問題なく届くことがほとんどですが、都道府県や市区町村の記載場所を間違えてしまった場合は、すぐに訂正メールを送りましょう。
日本発送に対応していない場合
利用したい通販サイトが日本への発送に対応していない場合は、お店に直接問い合わせると発送してもらえることがあります。お店への問い合わせはメールで済む場合がほとんどなので、悩む前に問い合わせてみましょう。
住所英語変換ツールの活用
日本の自宅や会社の住所を英語に変換したい時は、住所変換ツールを活用すると便利です。インターネット上のサイトに自分の住所を入力すると、自動的に英語の住所に変換してくれるので、通販サイトでの買い物の際にも困ることがありません。
例えば、「住所英語変換ツール」は郵便番号を入力して簡単に住所を入力できるのでおすすめです。
参考:住所英語変換ツール
住所は丁寧な記載を心がけましょう
日本の会社や自宅の住所を英語で記載するのは、最初は大変かもしません。しかし、ツールを併用すれば意外と簡単なものです。「わかりやすい文字で丁寧に書く」を意識しつつ、英語で書くことに慣れていってください。