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中国に出すエアメールの書き方を解説します

この記事では、中国へ出すエアメールについて解説します。

海外に出す手紙やはがきのことをすべてエアメールと呼ぶことがありますが、エアメールとは、厳密には航空郵便のことを指します。

中国にエアメールを出す場合は、中国流の住所や宛名の書き方に従って書く必要があります。これを知らずに日本式で書くと、相手に届かなかったり、届いたとしても時間が余計にかかったり、相手に失礼になったりします。

この記事を読んで、中国に出す手紙のルールを知って、相手に喜んでもらえる手紙を書きましょう。

エアメール全般についての解説

中国向けのエアメールについて解説する前に、エアメール全般について解説しておきます。

国内で郵便物を送る場合とは少し違ったルールもあるので、実際に発送する前に確認しておきましょう。

エアメールにはどんな種類があるか

エアメールというのは航空便のことです。小包や印刷物を送る場合もエアメールに含まれます。

ただ、この記事で言うところのエアメールは、個人が送る手紙やはがきを主な対象としています。この類の国際郵便物の区分としては、「手紙」「はがき」「グリーティングカード」があります。

手紙には、定形郵便物と定形外郵便物があります。定形郵便物とは、長辺が14~23.5cm、短辺が9~12cm、厚さは1cmまで、重さは50gまでの郵便物のことです。これは国内で送る定形郵便物の場合と同じです。

定形外郵便物は、最長辺が60cmまで、長さ・幅・高さの合計が90cmまで、重さは2kgまでの郵便物です。サイズは国内の場合と同じですが、重さの制限が違います。

はがきとは、長辺が14~23.5cm、短辺が9~12cmの紙片のことです。長辺が短辺の1.4倍以上という条件がありますから正方形のはがきは送れません。なお、「国際郵便はがき」という専用のはがきを郵便局で売っていますが、これを使わなければ送れないというわけではありません。

グリーティングカードというのは、バースデーカードやクリスマスカードなど、慶弔用のカードのことです。送ることができる最大の大きさは、長辺60cm、三辺の合計が90cmまでとなっています。最小の大きさは、長さ14cm、幅9cmです。はがきの場合と違って、正方形でも構いません。重さは25gまでとなっています。

なお、グリーティングカードの区分で発送するときは、「Greeting Card」と書くか、「Xmas Card」、「Birthday Card」といった慶弔用のカードであることが分かる言葉を郵便物に書く必要があります(差出の際に窓口で申し出ることもできます)。

エアメールの発送方法

国際郵便には、航空便、船便、SAL便といった発送方法があります。SAL便というのは、国と国の輸送は航空便とし、発送国・相手国の国内では船便として扱うものです。

手紙を出す場合は、航空便と船便のどちらで発送するかを選べます。はがきも同様に、航空便か船便で発送します。グリーティングカードは、航空便のみとなります。この3種の場合、いずれもSAL便は選べません。

エアメールの配達先による区分

エアメールは、配達先によって第1から第3までの3つの地帯に分けられています。この区分によって配送料金が変わる場合があります。

第1地帯はアジアです。今回のメインである中国もここに含まれます。グアムをはじめとする米国の海外領土も含まれます。

第2地帯は、オセアニア、北米・中米、中近東、ヨーロッパです。

第3地帯は、南米とアフリカです。

エアメールの配送料金

エアメールの配送料金は、以下のようになっています。手紙が一番細かく料金が分かれるので、最後に説明します。

まず、はがきに関しては、配達地帯による違いはありません。重さによる違いもないので、どこに送っても同じ料金です。具体的には、航空便の場合は70円、船便の場合は60円となります。

グリーティングカードは、配達する地帯によって料金が分かれます。第1地帯は90円、第2地帯は110円、第3地帯は130円です。

手紙は、定形郵便の場合、25gまでと50gまでで料金が変わります。第1地帯に配達する場合、前者は90円、後者は160円です。第2地帯の場合、110円と190円です。第3地帯の場合、130円と230円です。

定形外郵便については、重さによって、50gまで、100gまで、250gまで、500gまで、1kgまで、2kgまでと6段階に料金が分かれています。ここでは全ての地帯について料金を挙げることはしませんが、例えば第1地帯の場合だと、それぞれ220円、330円、510円、780円、1450円、2150円となっています。

中国へ送るエアメールの宛先の書き方

ここからは、本題である中国宛てのエアメールについて解説していきます。

宛先の話に入る前に、いくつか基本的な知識について解説しておきます。

まず中国宛ての手紙は基本的に横書きで書きます。宛先も横書きが基本です。

また、手紙の左下のところに、黒か青のインクで「AIR MAIL」と書きます。グリーティングカードの場合は、Greeting Cardなどの文字もここに書きます。郵便局には「AIR MAIL」のシールがあるので、これを貼ることもできます。

宛先はどこの国の言葉で書くか?

結論から言うと、宛先は中国語(中国の漢字)で書きます。中国国内でエアメールを配達するのは、中国人の配達員だからです。

中国は日本と同じ漢字文化圏ですが、使っている漢字の字体が違います。日本で使っている漢字と見た目が似ている字も多く、日本の漢字で書いても届く場合もありますが、万全を期すなら中国の漢字で書くべきです。

ローマ字で書いても届かないわけではありませんが、中国の配達員の全員がローマ字を読めるとは限らないので、避けた方が無難です。

まとめると、中国の配達員が判読できそうであれば、日本の漢字を使ったり、ローマ字を使ったりしても届かないわけではありません。しかし、届かなくなる危険性は高まりますし、余計に時間がかかる場合もあります。宛先は、できるだけ中国の漢字を使って書いた方がいいでしょう。

具体的な宛先の書き方

具体的な宛先の書き方を見ていきましょう。

まずは配置です。差出人の住所氏名は左上の方に、宛先・宛名をやや右の中央付近に書きます。宛先・宛名の方が目立つように、差出人の方は小さめの字で書きましょう。切手は右上に貼ります。

宛先の最初には、郵便番号を書きます。

次に配達先の国名を書きます。中国または中華人民共和国です。国名の漢字は、日本で使われている漢字と同じなので、普通に書いて大丈夫です。

それ以降の中国国内の住所の書き方は、日本で県→市町村と書くのと同様に、広い行政区域から狭い行政区域を書いていきます。

省、市、区と小さな区域になっていきます。ただし、直轄市、自治区の場合は、省が付きません。その下には、町名・番地・建物名が続きます。

道路沿いの住所の場合は、その道路の名前で「〇〇街道」「〇〇路」といった表記がなされる場合もあります。

以上が基本ですが、中国の住所の表記は、直轄市、自治区、省でも異なり、日本よりも複雑です。送り先の相手に住所をよく確認して、それをそのまま書くことが表記を間違えないための一番のコツです。

宛名には敬称を付ける

宛名には、男性の場合は「先生」、女性の場合は「女士」という敬称を付けます。若い女性宛ての場合は、「小姐」と書く場合もあります。

敬称の後には、「收」と書きます。日本でいう「~宛て」と同じ意味です。同級生や親しい間柄で敬称が必要ない場合には、氏名の後に「收」だけを付ければ大丈夫です。

最近では、敬称を付けない場合も

先ほど出てきた「先生」や「女士」の敬称ですが、最近は付けない場合も多いようです。

ただ、あらたまった内容の手紙を書く場合や、ビジネス関係で手紙を書く場合は、敬称は付けておいた方がいいでしょう。

手紙が届くまでの日数

北京や上海といった都市部に出した場合は、大体1週間くらいで届きます。

一方、地方に発送する場合は、あと数日は余分にかかると思っておいた方がいいでしょう。

縦書きの封筒の場合

基本的に中国語は横書きなので、封筒も横書き用のものを用意するのが一般的です。ここまでの説明も横書きを前提にしています。

ただ、縦書きでも送れないわけではなく、この場合は日本の縦書き封筒で送る場合とほぼ同じ書き方になります。

郵便番号を右上、その下に宛先、宛名が中央になります。切手を左上に貼り、その下に差出人の住所氏名を小さめに書きます。

中国宛てのエアメールを出す際の注意点

ここで、中国宛てのエアメールを出す際の注意点を2つご紹介しておきます。

郵便番号を書くのを忘れない

日本の郵便の場合も同じですが、郵便番号を書かなくても郵便物は届きます。ただし、郵便番号がないと配達までに時間がかかったり、誤配送されたりする危険性が高まります。

そのため、郵便番号はできるだけ書くようにしましょう。郵便番号が不明な場合は、日本郵便のHPに海外の郵便局のトップページへ飛ぶリンクが貼り付けてあるので、これで調べてみるといいでしょう。

参考:海外の郵便番号(日本郵便ホームページ)

切手は普通のものを使った方が安全

記念切手などの珍しい切手が貼ってある手紙やはがきが届くと嬉しいものです。中国宛てのエアメールでも、普通のとは違った切手を貼りたくなります。

ただ、安全に送るためには、普通の切手を使った方が無難です。珍しい切手は、盗まれることがあるからです。

切手は封筒やはがきの表面に貼るものなので、珍しいものは一目で分かります。マニアが欲しがるような切手は、盗まれて売りに出されてしまう危険があります。

中国宛てのエアメールの本文の書き方

ここからは、手紙の本文の書き方について解説します。手紙ですから、自分の素直な気持ちを書けばいいというのが基本ですが、手紙を書く際のマナーやルールは中国にもあります。

以下の内容を参考にして、失礼のない手紙を書いてください。

手紙の冒頭は相手の名前から

手紙の冒頭は相手の名前を書くことから始めます。

名前には、宛名の書き方をご紹介したときと同様に、「先生」「女士」といった敬称を付けます。

名前、敬称を書いた後は「:」を書きます。

名前の次は挨拶文を書く

名前の後は、挨拶の言葉を入れます。名前の次の行から最初を2文字程度空けて、書き始めます。

日本では手紙の最初に時候の挨拶を入れる習慣があります。中国語の手紙でも時候の挨拶に近いものを書くことはありますが、必ず書くというルールはありません。

挨拶の言葉は、簡単なものでは「您好」(こんにちは ニーハオ)でも構いません。

他には、誕生日に合わせて送るときの「你生日快乐」(お誕生日おめでとうございます)や、年末・新年の時期に送るときの「圣诞快乐并祝新年好」(メリークリスマス・あけましておめでとう)といったものもよく使われます。

本文に入る

挨拶文を書いたら、改行して本文を書き始めます。やはり最初は2文字程度空けます。なお、中国語の手紙では、テーマが変わる際には改行するのが一般的です。

本文の最初は、相手の健康を気遣う言葉や、感謝の言葉などから始めましょう。

「近来天气寒冷,你身体还好吧?」(近頃は寒いですが、体調はいかがですか?)

「与您久别重聚,我非常高兴。」(久しぶりにお会いすることができて、とても嬉しかったです。)

「您的信收到了。」(お手紙受け取りました。)

こういったものが考えられます。その後は、近況の報告などを書きます。この点は日本の手紙と同じです。

本文の内容を書き終わったら、締めの言葉を入れます。やはり改行して2文字程度空けて書きます。

「祝您 身体健康!」(ご健康をお祈りしております。)

「祝 万事如意」(万事思いのままに運びますように。)

といったものです。そして、最後に改行して「此致 敬礼!」と書きましょう。日本の手紙の敬具に近い言葉です。

最後に署名と日付を入れる

最後に自分の署名と日付を入れます。署名と日付もそれぞれ改行して2文字空けて書きます。

自分の氏名の後には敬意を表して「敬上」と書きます。あるいは、氏名の前に「你的朋友」(あなたの友達)、「您的学生」(あなたの生徒)といった相手との関係性を示す言葉を入れます。

署名の後は、2020年9月1日といったように日付を入れます。

相手との関係で変わる敬称の書き方

中国宛ての手紙で使う敬称は、日本のものよりもやや複雑です。相手との関係性や相手の性別によって使い分ける必要があります。最後に、敬称についてまとめておきます。

まず、一般に男性には「先生」、女性には「女士」を使うのは、上に書いた通りです。この先生は恩師に付ける敬称ではなく、恩師に付ける場合は「老师」になります。名字か名前の後に付けて「〇老师」と書きますが、単独で使うこともできます。

同僚や同級生には敬称は付けなくても構いません。付けたい場合は「同学」を付けましょう。目下の人に書く場合は、普通は敬称を付けません。

勇気を出して書いてみよう

外国の人に手紙を書く場合は、ルール違反・マナー違反にならないか気になるものです。

中国語の手紙にも色々なルールがあるため、気後れするかもしれません。しかし、心配はいりません。書いているうちに慣れてきます。実際に書くことが上達への近道ですから、勇気を出して一通書いてみてください。