アリエクスプレスを転売に使うと違法?転売のコツと注意点を伝授!

中国版Amazonとの呼び声が高いアリエクスプレス。品ぞろえが豊富で安いことから、世界中で利用する人が数多く存在します。

そんな中、アリエクスプレスを転売に利用する人は少なくありません。しかしその一方で、中国輸入品の転売は違法行為につながるケースもあるので注意が必要です。

そこで今回は、アリエクスプレスで仕入れて転売しても大丈夫か、また、アリエクスプレスで転売する際の注意やコツについて詳しく解説します。

これからアリエクスプレスで転売ビシネスを考えている人はぜひチェックしてください。

目次

アリエクスプレスって?古物商許可は不要?

まず最初に、そもそもアリエクスプレスが何なのか、またアリエクスプレスでの転売に古物商許可は必要ないのかという点について解説します。

アリエクスプレスって?

アリエクスプレスは、中国のアリババが運営している海外向けのECサイトです。2010年にB to B(企業から企業への販売のみ)を専門とするアリババから独立してB to C(企業から個人への販売)プラットフォーマーとして誕生しました。

18か国語に対応するサイトを持ち、全世界に存在するユーザーは約1億5000万人といわれています。

ちなみにアリエクスプレスへの出品は、中国、フランス、スペイン、イタリア、トルコ、ロシアの6か国に限られ、日本からは購入のみで出品はできません。

アリエクスプレスでの転売は古物商許可がいらない!

一般的に中古品を仕入れて転売するには、古物商許可が必要です。それは、中古品買取店などの実店舗であっても、個人のネットショップであっても異なりません。もし違反すると、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられるので要注意です。

ただし、その範囲は日本国内で中古品を仕入れる場合に限られます。よって海外で仕入れた中古品は法律の範囲外のため関係ありません。つまり、古物商許可を取らずに中国を運営拠点とするアリエクスプレスで仕入れた中古品を転売しても、基本的には違法行為にはあたらないのです。

古物商許可の目的は?

古物商許可制度の起源は明治時代にまでさかのぼります。そもそもの目的は国内での盗品の流通を防ぐことにあります。盗んだものを高く売りさばいて荒稼ぎする、という悪行を取り締まるための制度といえばわかりやすいでしょう。

よって中古品を仕入れる際は、必ず、「いつ」「何を」「どこの誰から」「どの様に仕入れたのか」などの情報を克明に記載して保管しなければなりません。さらに、盗品や偽造品などの疑いがある場合は、速やかに警察に通報する義務も負います。

これは、商用目的で仕入れた以上、たとえ転売しなくても関係ありません。仕入れる時点で古物商許可が必要になります。それくらい中古品を扱うというのは、デリケートで注意が必要な行為であると認識しておきましょう。

アリエクスプレスで転売する際に古物商許可が必要な場合も!

先ほどアリエクスプレスへの出品は日本では不可能と述べたとおり、古物商許可は原則不要です。

しかしこれには、非常にレアですが、例外もあります。それは、海外(中国、フランス、スペイン、イタリア、トルコ、ロシアの6か国)でアリエクスプレスにセラー登録した人が、日本に移住して出品する場合です。このようなケースで商品を仕入れる場合は、古物商許可が必要になるので注意しましょう。

中古品の定義は?

転売の際に問題になりやすいのは、新品と中古品の違いです。新品の転売は古物商許可が必要ありません。ただし、他人が購入した新品のバッグは、たとえ使用しなかったとしても一度市場に出た以上すべて中古品として見なされます。たとえサイト上に「新品です」という宣伝文句があっても、法律上は中古品として扱われるので注意しましょう。

中国輸入で転売する際の違法行為は?

アリエクスプレスやタオバオ、天猫などで仕入れた商品を転売する行為は、決して違法ではありません。れっきとしたビジネスとして認められています。しかし、やり方によっては違法性がないとはいえないので、注意は必要です。なかには「知らなかった」という人もいますが、たとえ知らずとも違法行為に変わりありません。

そこでどの様なケースに注意しなければならないか、具体的に見ていきましょう。

輸入禁止・規制品目には手を出さない

中国輸入に限らず、輸入を固く禁じられていたり規制されていたりする品目はあります。例えば、麻薬、大麻、指定薬物、爆発物、貨幣・紙幣などの偽造品や変造品などです。

これらを輸入したら、たとえ転売せずともその時点で犯罪となるので、絶対に手を出さないようにしましょう。詳しくは税関のサイトでチェックしてください。

輸入したい商品が禁止されているかどうかがはっきりしない場合は、必ず税関に確認するようにしましょう。

参考:輸出入禁止・規制品目- 税関 Japan Customs

偽造品やコピー品にも注意

先ほどの輸入禁止品目の中には、意匠権、商標権、著作権などの知的財産権を侵害する商品も含まれています。

よって、アニメやゲーム関連のコピー品やブランド系の偽造品には注意が必要です。特に中国からの輸入品に多く含まれており、毎年のように大規模に摘発を受けて刑事事件に発展しています。たとえ知らず知らずのうちに輸入したとしても処罰の対象になるので、細心の注意を払いましょう。

関税の額も意識する

継続的に中国輸入を続けるなら、関税の知識も不可欠です。とくに小口輸入個人輸入の違いは認識しておきましょう。

転売など商用目的での輸入は、小口輸入になります。一方、個人使用目的での輸入は、個人輸入の範ちゅうです。

両者の相違点として挙げられるのは、関税額です。個人輸入は、商品代金の6割の額に関税がかかるのに対して、小口輸入は商品代金全額に関税がかかります。

例えば、10万円の商品を輸入するなら、個人輸入なら6万円に対して関税ががかります。一方、小口輸入なら10万円全額に加えて送料と保険料も課税対象となります。この差は大きいので、個人輸入と偽って小口輸入する例もありますが、税関でバレるとその後が面倒なので控えましょう。

アリエクスプレスのセールやクーポンを最大限活用しよう

アリエクスプレスには、購買意欲をかきたてるさまざまな仕組みがあります。なかでもセールやクーポンがおすすめです。上手く活用するとかなりお得になるので、ぜひ使ってみましょう。

アリエクスプレスのセール

アリエクスプレスでは、年に数回セールが開催されます。

例えば、以下のようなセールです。

  • Anniversaey Sale:3月下旬頃に7日間
  • サマーセール:8月下旬頃に数日間
  • 独身の日セール:11/10~3日間
  • ブラックフライデー:11月第4金曜日~数日間
  • サイバーマンデー:ブラックフライデー終了後~数日間
  • フラッシュディール:日程未定
  • スーパーディール:日程未定

とくに独身の日セールやブラックフライデー、サイバーマンデーは、大幅値下げされる商品が山のようにあるのでねらい目です。

フラッシュディールとスーパーディールはゲリラ的で、いつ開催されるかはわかりません。まめにアリエクスプレスのトップ画面をチェックしておきましょう。

なお、フラッシュディールは「時間指定セール」で、スーパーディールは「日付指定セール」です。ともに、スタート時刻は、日本時間ではなく太平洋標準時(PST)が採用されているため、日本時間から「17時間後」と覚えておきましょう。つまり、サイト画面で告知された開始時刻の17時間後に両セールがスタートするということです。さらに、PSTにはサマータイムがあります。3月第2日曜日~11月第1日曜日までは1時間早まる(つまり16時間後)ので、こちらも併せて覚えておきましょう。

アリエクスプレスのクーポン各種

アリエクスプレスには、「AliExpressクーポン」「セレクトクーポン」「ストアクーポン」「友達紹介クーポン」のほか、「プロモーションコード」「インスタント割引」など、支払い時にさらにお得になるサービスが目白押しです。

AliExpressクーポンは、クーポンの金額以上の買い物ならすべての商品について表示金額分割り引かれます。しかも、ショップが違っても関係ありません。1回の決済の総額が対象になるので、何店舗で買い物しても使えます。アリエクスプレスの運営サイドからプレゼントされたり、貯めたコインやミニゲームの景品として配られたりします。

セレクトクーポンは、特定の対象商品のみに使えるクーポンですが、対象商品であれば複数のショップにまたがっても使用可能です。

ストアクーポン
は、一つのショップ内で設定金額を超えた場合に使用できます。

友達クーポンは、家族や友達をアリエクスプレスに紹介するともらえます。

プロモーションコードは、決済の時に指定文字列を入力すると割引が受けられるシステムです。アリエクスプレスからと各ショップからの2種類があります。

インスタント割引は、同一ショップ内で複数の商品を買う場合、「○を買うと△%オフになります」と表示された商品に適用される割引システムです。

アリエクスプレスを使う際の注意点

この項目では、実際にアリエクスプレスを使う際に注意すべき点について具体的に解説します。

粗悪品に注意

アリエクスプレスで購入した商品には、残念ながら粗悪品が少なくありません。1円商品があったりするとつい手が出てしまいがちですが、届いてみたらガッカリというケースは少なくありません。例えば、画像と異なる商品が送られてきたり、数量やサイズが違っていたりするのです。したがって、ある程度は「安かろう悪かろう」と覚悟して買う商品をセレクトする必要があるでしょう。

偽物に注意

アリエクスプレスの商品には、偽物も少なからず含まれているので気をつけましょう。

例えば、iPhone用ケースです。「公式」と堂々と記載されていても、実際はアップルのロゴが入っていない、という偽商品がざらにあります。その他にも、有名メーカーやブランドのロゴ入りアイテムが多数出品されていますが、どれも怪しいものばかりです。そのため、まずは偽物と疑ってかかるくらいが良いでしょう。

転売しても利益が出にくい点に注意

実はアリエクスプレスは、転売には向いていない、と主張する人も少なくありません。その理由は、安いようで案外高い商品も多いところにあります。つまり、個人で小量買う分にはある程度得をしても、大量に仕入れるとなると、タオバオや天描など、他のメジャーなECサイトの方が安いケースが多いのです。よって、購入を決める前に一度他のサイトもチェックして比較するのがおすすめです。

到着時間が遅い点に注意

アリエクスプレスのデメリットとして、商品の到着まで時間がかかるという点も見過ごせません。注文してから数週間待たされるケースも珍しくないので、無在庫販売にアリエクスプレスを利用していた場合は、購入者からのクレームの原因にもなりかねません。

それでもアリエクスプレスは転売に使える!

上記のように、アリエクスプレスにはさまざまなデメリットがありますが、それでもアリエクスプレスで仕入れた商品を転売して利益を出すことは十分可能です。

例えば、アクセサリーやファッションアイテムなどは、さまざまな色・サイズ・デザインのものが販売されているので、比較的売れ筋となり得る商品を見つけやすいでしょう。

アリエクスプレスで仕入れたものを転売する手順

この項目では、アリエクスプレスで仕入れて転売するまでのプロセスについて解説していきます。

アカウントを登録

アリエクスプレスを利用するためには、まずアカウント登録が必要です。

まず最初にアリエクスプレスのサイトにアクセスし、トップページ右上部の「アカウント」にカーソルを合わせてください。

そうすると「登録」と表示されるので、ここをクリックします。

「居住地(国)」「Eメールアドレス」「パスワード」の入力画面が出てきますので、入力してください。ただし、GoogleやFacebook、TwitterやAppleIDのアカウントとの連携も可能なので、好きな方法で進んでください。

これでアカウント登録は完了します。

次にマイページの「Account」の上から7行目の「Shipping Adress」を選択すると、「Add a new address」が表示されるのでクリックします。

以下の画面が出たら住所を登録してショッピング開始となります。

参考:Aliexpress

商品をリサーチ

アリエクスプレスの転売で儲けを出すコツは、安価な売れ筋商品をリサーチして、1円でも高く売ることです。いくら自分が好きな商品でも世間で人気がなければ、まったく売れません。よって売れ筋の人気商品を目ざとく仕入れて売り抜くのが大事なポイントになります。

仕入れ商品を決める

仕入れたい商品の候補が見つかったら、メルカリやヤフオクなどでどのくらいの価格帯で販売されているかを調べてみましょう。さらに、その額で売った時に利益がどれくらい出るかも見積もってください。

例えばメルカリなら、手数料10%と送料がかかります。仮に小型サイズ・ネコポス(角型A4サイズ)で送った場合、送料は全国一律210円(税込)です。これらの合計とアリエクスプレスからの仕入れ値の合計値を差し引いて、利益が出るような値段設定で販売します。

ただし、この価格があらかじめ調べたメルカリやヤフオクの価格帯と比べて高すぎないかなど、よく検討する必要があります。もし飛ぶように売れている超人気商品なら高めの値段設定でもよいでしょうが、ライバルが相当数いる場合は、高めの設定では売れにくくなることもあります。この点は、駆け引きがものを言うので、センスの見せどころです。

転売の手続き

仕入れる商品や販売価格が決まれば、いよいよ実際に購入して転売準備に入ります。上記の例のようにメルカリを使うも良し、ユーザーの多さからAmazonを使うも良しです。

継続的な大量転売を予定している場合は、Amazonがおすすめです。AmazonにはFBAがあり、梱包や発送、カスタマーサポートをすべて任せられるからです。余分な手間がかからない分、商品リサーチやマーケッティングに注力できます。

まとめ

今回の記事では、アリエクスプレスで仕入れて転売する方法について詳しく解説しました。

アリエクスプレスを使った転売は、決して違法ではありません。しかし、アリエクスプレスには偽造品も多く、気をつけなければ知的財産権侵害というリスクを負うこともあります。またアリエクスプレスで購入した商品は到着までに時間がかかりがちなことも忘れてはいけません。

以上のような事情があることから、仕入先をアリエクスプレスに限定するのは得策ではありません。適宜他のECサイトも使うようにすると間違いがないでしょう。

こちらの記事でご紹介した内容を参考に、ぜひ転売ビジネスを成功させてください。

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この記事を監修した人

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