あなたに合うAliExpress(アリエク)の発送方法は?種類を解説

AliExpress(アリエクスプレス)は中国国外向けのオンラインショッピングモールで、世界の200カ国以上の地域から利用することができます。そのために配送方法も多種多様になり、どれを選んで良いのか分からない時もあるでしょう。

この記事では中国から日本への荷物の発送の特徴やオススメの配送方法、また無料配送を利用しても良いのか?という疑問について解説していきます。この記事を読めば、きっとあなたに合ったAliExpressの配送方法を選べるようになりますよ。

目次

AliExpress(アリエク)の配送についての基本情報

AliExpress(アリエクスプレス)で買い物をしていると、商品の画面の下に配送予定期間が表示されているのにお気付きになると思います。

ただし、これはあくまでも参考として考えて下さい。というのは中国から日本への荷物の配送はかなりの時間がかかる場合が多く、予定期間を超えてしまうことも珍しくないからです。さらにはショップが商品の発送を忘れているので、いつまで経っても届かない・・・ということも起こりえます。ですから、AliExpress(アリエク)で商品を購入する時にはまず時間と心の余裕を持つようにしてください。

購入商品の追跡について

AliExpressで商品を購入した後に商品を追跡したい場合、トップ画面の右上にある「アカウント」から「私の注文」(My Orders)を開きます。

自分の注文した商品の履歴が表示されたら、追跡したい商品の右側に表示されている「Track Order」をクリックすると商品のトラッキングナンバーを確認することができます。

また右下に表示されている「view more.(より詳しく見る)」の青い文字のところをクリックすると、詳細な情報をみることができます。

この際に注意していただきたいのは、トラッキングナンバーはいつでも正しいわけではないことや、荷物は常に動き続けているのに追跡情報への反映が非常に遅い場合があるということです。これらのことを念頭に置きながら荷物を追跡しましょう。

どれくらい待っても大丈夫?

AliExpressでは購入者を保護するための「バイヤープロテクション(購入者保護期間)」が60日または〜90日(ショップによっては30日)に設定されています。その期間は商品の代金をAliExpressが預かってくれているので、ショップとのトラブルがあっても返金を保証してくれます。

注意したいのはこの期間が過ぎてしまうと自動的に商品の代金がショップに振り込まれてしまい、その後の交渉に応じてもらえなくなる可能性があるという点です。ですから、商品が届かない場合はバイヤープロテクションの期間が半分ほど過ぎたら(期間が終了する遅くとも10日前には)必ずショップに連絡して返金やバイヤープロテクションの延長などの解決策を交渉しましょう。

お店が対応してくれない場合や、交渉がうまく行かなかった場合にはバイヤープロテクションが切れる1日前までに「Open Dispute(オープン紛争)」の申請をし、AliExpressの裁定により返金等の処理をしてもらうことができますので安心です。バイヤープロテクションの期限については商品購入のページに書かれていますので、購入前に必ずチェックしておきましょう。

コロナ禍での配送状況

2020年からのコロナ禍による影響で配送が大幅に遅れる事態が生じたために、AliExpressのバイヤープロテクションも60日または90日に設定されている場合があります。現在では少しずつ状況が落ち着いてきており、荷物の配送期間についても徐々に短くなってきています。しかし配送方法や経由する国によっては航空便が停止または減便されていて船便へ変更されてしまう場合があり、引き続き遅延する可能性も高いので注意が必要です。

AliExpress(アリエク)の商品の配送期間はどれくらい?

AliExpress(アリエクスプレス)で商品を購入した場合は最短で1週間以内に商品が到着する場合もありますし、最長で2か月以上かかる場合もあります。なぜこれほど配送期間に差がでてしまうのでしょうか?

商品の到着までのおおよその目安期間

AliExpressは配送方法の選択肢も多く、それぞれの配送方法によって商品の到着までの目安期間も違います。しかし通常1か月以内に到着することが多いため、その期間を過ぎても到着しない場合にはショップに対して何らかのアクションを起こす必要があると考えることができます。

アリエクスプレスの配送は到着時間が遅れる時期がある

アリエクスプレスの配送は商品のジャンルや配送方法によって配達完了までにかかる時間が変わりますが、実は時期によっても変動があります。

まず、遅くなる可能性がある時期は中国の旧正月のころです。日本の暦で大体1月21日〜2月20日ごろとなる旧正月は中国国内で多くの人がバカンスや買い物を楽しみ通販サイトを利用する人も増えるため、注文から発注までにも時間がかかる可能性があります。

また、11月11日の「独身の日」という中国ならではの記念日も、通販サイトは大忙しです。こちらは1日のみですが、前後に注文を入れると配送が遅れる可能性があると考えましょう。

日本と中国の配送の仕組みの違い

日本のECサイトでは、商品を発送した段階でショップが購入者に発送通知とトラッキングナンバーを送ることが普通のことになっています。そして、宅配便や郵便の地域拠点を通過した段階で荷物の追跡情報も更新されていきます。

しかし中国では日本とは仕組みが違います。商品が梱包されて配送先の伝票が打ち込まれると、まだ発送していないにも関わらずトラッキングナンバーが発行されます。ですから、追跡情報では発送されたことになっていたとしても運送業者に集荷されるまではショップにあることになります。

そこから先も運送業者のシステムの違いにより、追跡情報の更新が数日遅れることも多々あります。しかしその間も荷物は配送され続けていますので、場合によっては荷物が手元に届いてから追跡情報が更新される・・・なんてことも起こり得るのです。

配送を確実にするために出来ることは?

中国の運送事情や税関での処理を早めることはできませんので、商品が早く届くかどうかは運次第です。しかし、できるだけ早く配送される確率を上げるためにできることがあります。それが配送方法の正しい選択です。

ここからはそれぞれの配送方法の特徴について説明していきます。

コストバランスが良い配送方法

まずご紹介するのは費用がそれほどかからず、追跡サービスもしやすい配送方法です。

China Post Registered Air Mail(中国郵便局書留航空便)で発送する

日本郵便と同じように中国で郵便事業を扱っている国営企業による書留扱いの航空便になります。送料は無料~数百円程度ですが輸送が比較的早く、商品についているトラッキングナンバーが日本郵便のサイトでも使用できるので、日本国内の追跡も簡単にできるのが非常に便利です。書留扱いですので、受取の際にはサインが必要です。

納期は2週間~4週間が目安となっています。

AliExpress Standard Shippingで発送する場合の納期は?

これはAliExpress(アリエク)の通常配送(Standard Shipping)になります。これはショップがAliExpressに配送を委託する方法で、その後AliExpressが同じアリババグループの物流会社であるCainiao Logisticsや、その他の中国の物流会社を使って荷物を発送します。配送料金は無料、もしくは安価ですが配送はそれなりに早く、商品のトラッキングナンバーも発行されます。

AliExpress Standard Shippingの納期は2週間~3週間が目安となっていますが、経由地や配送方法によってはそれ以上かかる場合もあります。

アリエクスプレスで配送する際の追跡番号について

Aliexpress Standard Shippingを介した配送は格安ですが、Premium ShippingやEMS、国際宅急便などに比べ時間がかかったり保証が少なかったり追跡が難しかったりと多々デメリットもあります。

Aliexpress Standard Shippingの荷物が届かない、今どこにあるか気になるといった場合は、追跡番号から配送業者に問い合わせてみましょう。追跡番号は2021年から「JP+10桁」に変更されており、多くの荷物を佐川急便が配送を担っています。

さらに、Aliexpress Standard Shippingでは4を頭にした数字12桁の追跡番号が付与される荷物もあり、そちらはクロネコヤマトが配送を担っています。どちらの荷物かを確認し、配送業者を特定しましょう。

少し高くても早く・確実に商品を受け取りたい方向けの配送方法

少し配送料は高くなりますが、早さ・確実さを重視したいという方にお勧めできるAliExpressの配送方法をご紹介していきます。

AliExpress Premium Shippingで発送する

これもAliExpressのオリジナル配送になります。Standardと同じように配送されますが、追加料金がかかる分早く配送されるのが特徴です。この追加料金ですが、日本への配送の場合には20US$以上かかる場合がありますのでご注意ください。

納期の目安は1週間から2週間になります。もちろんトラッキングナンバーも発行されます。

EMS(国際スピード郵便)で発送する

EMSは日本で扱われているものと同じ国際郵便の一種で、その中でも書類や物品輸送の最速の配送方法です。トラッキングナンバーも発行され、日本国内でも追跡できます。中国の公的配送会社によって輸送されるので確実性が高く、早くて便利な配送方法ですが、商品の大きさや重さに応じて料金も10US$~30US$以上とそれなりにかかります。その他のメリットとして2万円までは無料で損害補償が付帯しており、最大200万円までの損害賠償を付帯させることも可能です。

EMSなど国際郵便の場合、課税金額が20万円以下の物品に関しては税関へ申告が不要となります。(20万円を超える場合には税関への申告が必要ですが、手数料を払えば日本郵便へ委託することが可能です。)日本へ到着すると国際郵便交換局にある税関の出張所で検査が行われ、問題がなければ受け取り人に発送されます。注意したいのは、荷物が増える繁忙期には税関が混み合っており、通関手続きに時間がかかってしまうので到着も遅れてしまうことです。そのような時期には後に紹介する国際宅急便の利用もご検討ください。

納期の目安は1週間から2週間で、受け取りの際にサインが必要です。

FedEx、DHL、UPSなどの国際宅急便で発送する

国際宅配便は民間運送会社によって運営されている輸送方法で、日本でいうとヤマト運輸や佐川急便がこれに該当します。各会社とも世界にネットワークを持っているので、対応する国が多いという強みを持っています。

国際宅急便で日本へ商品を輸入する場合には必ず税関への申告が必要になりますが、この申告は運送会社や税関に委託された民間企業が行ってくれます。それで通関手続きによる時間のロスが少なく、その結果EMSよりも荷物が早く届くケースが多くなります。但し配送料はより高くなり、商品の大きさや重さによっては50US$以上になる場合があります。EMSと比較して2倍ほどの値段になることもありますので注意してください。

さらにこれらの国際宅急便は日本国内の地方への配達に対応していないケースがあり、その場合には提携運送業者に引き継がれることになります。そうなると別途追加料金が発生する可能性がありますので、事前に各運送会社の配送エリアを確認しておいてください。

納期の目安は1週間前後になります。

中国の配送業者について

AliExpressの配送方法の中には中国の運送業者によるものもあります。ここではそのような配送方法についてご紹介していきます。

SunYou Economic Air Mail、またはYanwen Economic Air Mailで発送する

これらはSunYou Logistics、Yanwen Expressによる配送方法になります。AliExpressの利用者の間では配送が非常に遅いことで有名で、配送料金は非常に安いのですがあまり選択されない傾向にあります。

トラッキングナンバーがあり、荷物を追跡することもできるのですが、あらゆる国を経由していくために途中から更新がとぎれ、追跡できなくなることも珍しくありません。さらに日本に到着してからは普通郵便扱いになるので、配達されるまで追跡できないのも使い勝手の悪さと言えます。

納期の目安は1か月前後、遅い場合は2か月近くになりますが、運が良ければ数週間で届く場合もあります。

勝手にAliExpress(アリエク)からの配送方法を変更されるのはなぜ?

例えばAliExpressからの通常配送を選んだはずなのに、中国の配送業者から届いたというケースがあります。これはAliExpressが同じアリババグループの物流会社であるCainiao Logisticsを通して、他の中国の運送会社であるYanwen ExpressやSunYou Logistics、4PX Expressなどに配送を委託しているから起こる現象です。

またChina Post(中国郵政)での配送方法が、中国の民間運送会社に変更されてしまう場合もあります。このケースは、購入した商品がChina Postの航空便輸送で禁止されている物品だったことが考えられます。(例えば、充電電池が内蔵されているもの、USB関連商品、SDカードなどが禁止されています。)商品の購入時にそのことが明記されていないので良い気持ちがしないことも多いですが、商品を配送するために必要な手段だと割り切って気長に商品を待つようにしましょう。

その他の無料配送方法について

AliExpressでは無料で利用できる配送方法もあります。これらの方法が表示されている場合、どのサービスが比較的安心して使えるのでしょうか?またどの方法を避けた方がいいのでしょうか?

ePacket(eコマース用国際小包)で発送する

比較的安心して使えるのは、ePacketです。これはChina Postによるインターネット通販に特化した国際配送サービスになります。トラッキングナンバーも発行され、日本の郵便局に届いてからもトラッキングできます。配達はポスト投函(またはサイズが大きい場合は手渡し)で行われ、受け取りのサインは不要です。投函された場合にも追跡情報にその旨が記録されるので安心です。

納品の目安は3週間~1か月程度です。

China Post Ordinary Small Packet Plusで発送する

China Post Ordinary Small Packet Plusも時間はかかりますが、China Postによる小包限定の普通郵便サービスのようなものですので比較的安心です。Aliexpressの購入ページでは追跡できないと表示されていますが、中国を出るまでは追跡することができます(追跡できない場合もありますのでご注意ください)。日本に入ると更新がとぎれてしまうのですが、日本郵便に引き継がれたあと普通郵便と同じ扱いで配達されます。

納品の目安はやはり3週間~1か月程度になります。

Seller’s Shipping methodや荷物を追跡できない方法で発送する

これはショップに配送方法をお任せする方法になります。かなりの確率で一番安い方法になるために、ほとんどの場合追跡できない(トラッキングナンバーはつかない)と考えてください。トラッキングナンバーがないことのデメリットは、商品が到着していない場合でも証拠が残らないことです。

輸送トラブルが起きた場合や、そもそもショップが商品を発送していなかった場合にはAliExpressに返金を請求できますが、商品のトラッキング情報を提出しないと非常に不利になってしまいます。最悪の場合には悪質な返金請求詐欺と判断されて購入者のアカウントが停止されてしまうこともあり得ます。ですから、安全性を考慮するならトラッキング情報がない配送方法は選択しないほうが無難です。

まとめ

AliExpress(アリエク)を利用する際にどの配送方法を選べば良いのか、理解していただけたでしょうか?自分の買い物のスタイルや購入する商品の種類などに合わせて配送方法を選び、商品の到着までの配送期間を大体予測できるようになれば、きっとAliExpressをもっと楽しく利用できるようになるはずですよ!

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この記事を監修した人

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