物販

輸入諸掛は商品代金と送料だけじゃない!全ての諸掛と仕訳方法

輸入ビジネスには商品代金や送料の他にも、税金や保険料などの各種諸掛がかかります。今回は、輸入にかかる諸掛の項目と、仕訳方法を解説します。

輸入にかかる費用

輸入にかかる基本的な費用は9項目あります。

(1)商品代金

まずは輸入する商品の代金です。

(2)国際輸送料

船や航空機で国際輸送するための送料や作業料金もかかります。

(3)保険料

国際輸送はトラブルが多いため保険は必須です。

(4)国内送料

輸入した後の国内配送料も加味しなければいけません。

(5)通関手数料

通関手数料は、配送業者が代行してくれた通関作業に対する料金です。輸入における通関手数料の上限は法律で11,800円と定められています。そのため、どこの配送業者でも通関手数料は大体11,800円です。

(6)関税

関税とは、安い海外製品が売れて国内製品が売れなくなることを防ぐために設定された「輸入品にかけられる税金」のことです。

関税は、輸入した商品代金と送料・保険料の合計額に対して課税されます。関税の計算方法は以下のとおりです。

関税=(商品代金+送料+保険料)×関税率

ただし、商売目的ではなく個人使用目的で輸入する場合は、商品代金の60%が課税価格となります。そのため、関税の計算式は以下のようになります。

関税=(商品代金×0.6)×関税率

関税率は品目ごとに異なります。詳細は税関のホームページで確認できます。関税率は毎月更新されています。

参考:輸入統計品目表(実行関税率表)

(7)消費税

また、輸入者には消費税も課せられます。

そもそも消費税とは、国内で商品・サービスを消費した際に消費者に課せられる税金です。本来は消費者一人一人が国に納付すべきものですが、手間を省くため、購入者が支払った消費税相当額を販売者が一時預かり、確定申告時にこれを一括して納付する仕組みとなっています。

しかし、海外から輸入する際は、仕入れ先に支払うのは商品代金のみで消費税は支払いません。そうなると、消費税がかからない分、国内から仕入れるより海外から仕入れる方が安くなる可能性があります。輸入した方が安いとなれば、国内から仕入れる業者が減り、国内産業が停滞する恐れがあります。このような不都合を避けるために、輸入者には輸入消費税が課せられています。

輸入消費税は「商品代金+送料+保険料」の合計価格の1,000円未満を切り捨てたものと、関税の100円未満を切り捨てた額の合計金額に対して課税されます。

輸入消費税率は、一般の消費税と同じです。

(8)税関検査代金

税関でX線検査などが必要な貨物を輸入する場合は、1~2万円程度の検査代金も負担しなければいけません。

(9)食品検疫関連費用

食品など人の口に入る可能性のある商品を輸入する場合は、食品検疫が必要になります。検疫には3~5万円程度の料金がかかります。

費用の確認書類

輸入にかかる費用は、インボイスや通関業者の請求書で確認できます。

輸入諸掛

輸入にかかる各種経費の合計金額を輸入諸掛と言います。

船便の諸掛

船便で輸入した場合は、上記の諸掛に加えて以下の費用がかかります。

THC

コンテナ1つを満たすほど大きな貨物をFCL貨物(Full Container Load)と言います。FCL貨物はコンテナヤード(CY)で貨物の受け渡しが行われますが、その際に「THC」という作業料金が発生します。

CFS Charge

コンテナ1個分に満たない小さい貨物をLCL貨物(Less than Container Load)と言います。LCL貨物はCFS(コンテナフレートステーション)で貨物の受け渡しが行われ、その際に発生する作業料金を「CFS Charge」と言います。

ECHC

コンテナを自分の倉庫に回収する場合は、回収作業料金「ECHC」が発生します。

D/O Fee

また、船会社に荷渡し指図書(D/O)を発行してもらうのにも「D/O Fee」という料金がかかります。

その他

その他にも、コンテナの返還が遅れた場合は返還遅延料、貨物の引き取りが遅れた場合は貨物留置料が発生します。

輸入諸掛の仕訳

輸入諸掛の勘定項目や仕分けのコツを解説します。

輸入諸掛の勘定項目

商品代金・送料・保険料・関税・通関手数料などの勘定項目は、全て「仕入・仕入高」とするのが一般的です。

ただし、消費税だけは会計処理の仕方によって勘定項目が異なります。税抜処理をしている場合は「仮払消費税」、税込処理をしている場合は「仕入」とします。

輸入諸掛の計上時期

国内仕入れの場合は、商品を受け取った時点で仕入れとして計上するのが一般的です。

しかし、輸入仕入れの場合は貿易条件によって計上時期は異なります。一般的には相手国側で船積みが完了した時点を基準とするケースが多く見られます。

輸入諸掛はたくさんある

輸入諸掛は意外とたくさんあります。輸入前に利益計算する際は注意してください。

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