Amazonで買った商品を返品したい時ってありますよね。しかし、何だか難しそうと決めつけて、本当は返品したいのに尻込みしたり諦めたりしている方もいるのではないでしょうか。
しかし実際は、そんなに難しくありません。規定のルールに従えば、10分もあれば返品準備が整います。
そこで今回は、購入した商品をAmazonに返品する方法について詳しくお伝えします。返品ラベルを印刷する方法から、印刷しない方法や返品ラベル不要の送り方までをご紹介しますので、ぜひ当記事に目を通してください。
Amazonで返品できる商品とできない商品

Amazonでは、すべての商品が返品できるというわけではありません。
まずは返品を受け付けてもらえるケースとそうでないケースをチェックしておきましょう。
返品できる商品は?
基本的に、Amazonで購入した商品は、手元に届いてから30日以内であれば返品・交換が可能です。
しかし、中には買ったけど欲しくなくなった、使おうと思ったら落としてしまって壊れたなど購入者側の自己都合での返品や交換には対応していない商品もあります(植物・医薬品・化粧品など)。また、自己都合での返品が認められたとしても、未使用かつ未開封でない場合は、購入金額の半分しか戻ってきませんので注意してください。
返品や交換ができない商品は?
商品が届いてから30日が過ぎてしまった場合は、原則として返品・交換は不可となります。
さらに、届いてからの日数に関係なく、Amazonギフトカード、サービスチケット、プリペイドカード、イベントチケット、Androidアプリからダウンロードしたアプリやアプリ内課金は返品対象から除外されています。
並行輸入品は原則として交換してもらえない他、金庫も交換はできません。
また、ダウンロードしたゲームやデジタルミュージックなどは返品・交換の両方とも対象外となっています。
マーケットプレイスからの出品は要注意
マーケットプライスで購入した商品に対しては、Amazonの返品ルールが適用されない場合があります。
ほとんどのマーケットプレイス出品者はAmazonのルールと同じルールを採用しているのですが、中にはそのショップならではの考え方に基づいた返品や交換対応を行っているケースがあるのです。なお、各出品者が採用している返品に関するルールは、出品者のプロフィールの「返品&返金ポリシー」から確かめることができます。
具体的な返品方法

この項目では、具体的な返品方法について解説していきます。
返品方法はどの配送業者を選ぶかによって異なってきますが、ヤマト運輸から返送すれば、返品ラベルを用意する必要がないのでおすすめです。
注文履歴を開く
まずは、Amazonトップページ右上の「注文履歴」をクリックしてください。

すると、今まで注文した商品が一覧で表示されるので、返品したい商品を選び、「商品の返品」をクリックしましょう。

返品理由を入力
返品したい商品をクリックすると、その商品だけの情報ページに移動します。
ボックスにチェックを入れ、「返品の理由」をクリックしてください。

すると「返品理由」が一覧で表示されます。「間違えて注文した」「性能や品質が良くない」「付属品や特典が不足している」など、当てはまる理由を選びましょう。もし適当な理由が見当たらない場合は、一番近い理由を選択してください。

返品理由を選択し、具体的な理由を入力したら、「次に進む」をクリックします。

なお、マーケットプレイス出品者から購入した商品だと勝手が異なります。出品者に返品リクエストを送り、それを見た出品者に返品に応じてもらわなければならないのです。具体的には以下のページをご参照ください。
手続き方法を選択
次に、「アカウントのギフトカード残高」と「自分が利用している支払い方法」のどちらに返金を希望するかを選びましょう。

場合によっては商品を返さなくてもお金だけ返してもらえることもありますので、よく条件を確認してください。
返送方法を決める
次に返送方法を決定します。先ほども触れましたが、ヤマト運輸を選択するのと佐川急便や日本郵便を選択するのとでは根本的にやり方が違ってきます。
それぞれの方法について、順を追って説明しましょう。
返品用ラベル不要のヤマト運輸がおすすめ
ヤマト運輸なら、返送ラベルが必要ないので便利です。
まずは、届いたときと同じ状態になるように荷物を梱包します。説明書や梱包材もすべて中に入れて送りましょう。なお、ダンボールには何も貼る必要はありません。

次に荷物の発送手続きですが、ヤマト運輸に取りに来てもらう(集荷)か、直接ヤマト運輸の営業所に返品商品を持ち込むかによってその後の手順が異なります。
そこで、まずはヤマト運輸に荷物を取りに来てもらう方法から説明しましょう。
「返送方法を選択」の画面で、「ヤマト運輸の集荷(返品用ラベル印刷不要)」を選択し、取りに来てもらいたい日付や時間、場所を入力して「返送手続きを開始」をクリックします。

ちなみに、いったん集荷を選んだ場合は、営業所に持ち込んでも受け付けてもらえなくなるので注意してください。また、コンビニなど、荷物が届く住所地(自宅や職場など)以外での集荷も不可となっています。
これで集荷の場合の返品手続きは完了です。ヤマト運輸のドライバーが来る日時までに荷物を梱包して準備しておきましょう。なお、後はヤマト運輸にお任せなので送り状の準備は必要ありません。
つぎに、営業所に持ち込む場合について見ていきましょう。
「返送方法を選択」の画面で、「ヤマト運輸の営業所に持込(返品用ラベル印刷不要)」を選択して、「返送手続きを開始」をクリックします。

画面上で手続きが済んだら、梱包した荷物とスマホをもって営業所に持ち込みましょう。
メールにQRコードが届くので、店頭にある専用端末に読み込ませた上で送り状を発行し、それを事務員に手渡せば手続きは終了です。

ヤマト運輸以外の返送手順
日本郵便か佐川急便を使って返品する場合は、返品用ラベルをプリントアウトして荷物の中に入れる形になります。

「返送方法を選択」の画面で「任意の方法で返送」を選択し、「返送手続きを開始」をクリックしてください。

続いて、「返品用ラベルと返送手順を表示・印刷」を押して、返品用ラベルをプリンターで印刷してください。
返品用ラベルのバーコードと返品受付IDを返送する荷物の中に入れて封をし、表示されている返送先に送れば手続き終了です。
返送料は誰が負担する?
自己都合で返品する場合は、購入者が元払いで返送料を負担することになります。一方、商品に不備があるなどAmazon側に責任がある場合はAmazonが負担してくれるので着払いで送りましょう。
ここで気をつけなければならないのは、Amazonが認めているヤマト運輸、佐川急便、日本郵便以外の業者を使った着払いは認められないことです。もし公認業者以外の業者を使って返品してしまった場合は、そのまま送り返されるだけでなく、購入者負担の着払いとなってしまいます。送料が倍かかるうえ、返品作業が完了しない、という残念な結果になってしまいますので十分注意しましょう。
返金・交換手続き開始
返金を求めた場合、無事先方に荷物が返送され、中身に問題がなければ返金手続きが開始されます。クレジットカード、コンビニ、ネットバンキング、携帯決済などで購入していた場合は、おおむね1~3日以内に返金されます。一方、代引きで購入していた場合は、1~3週間と少し時間がかかります。もっとも早いのが、Amazonギフトカードを使って購入した場合で、荷物の確認後、1~2日程度でAmazonギフトカード残高に返金されます。
自宅にプリンターがない場合の対処法

先ほどは、ヤマト運輸以外の配送業者を利用して返品する方法を解説しました。そこでは返品用ラベルを使用しましたが、プリンターがないなどの理由で自宅でプリントアウトできないケースもあるでしょう。
そこでこの項目では、返品用ラベルを自宅でプリントアウトできない場合の対処法について解説していきたいと思います。
自宅以外でプリントアウトする
Amazonでは、返品用ラベルを自宅でプリントアウトできない場合でも、知人宅やコンビニなど、別の場所でプリントアウトできる便利なシステムが用意されています。
それが、プリントアウトできる場所にいる知人などのパソコンかスマホに返品ラベルを送る方法です。返送方法が掲載されている画面の「別のアドレスに返品用ラベルを送信する」を選択するだけなので、手続きも簡単です。

あとは、現地に行ってプリントアウトしてもらい、その返品用ラベルを使って返送するだけです。
プリントアウトしない方法
返品用ラベルをプリントアウトしないで返送する方法は以下の四つです。
- 商品が届いたときの送り状ラベルを使う
- 商品とともに送られてきた納品書、またはバーコードとお問い合わせ番号がプリントされたラベルを使う
- 「sp」から始まるナンバーが印字された「このラベルはきれいにはがせます」と書かれたバーコードを使う
- 返品受付IDと返品理由をメモした紙を使う
上記の方法のいずれかを返品する荷物に入れて送れば手続きは完了です。
ちなみに、返品する商品には1回だけ有効なIDが発行される仕組みになっています。そのIDに掲載されている返送先も、毎回同じ場所が指定されているとは限りません。返品ごとに発行されるIDを使って指定された宛先に送るのがルールです。よって以前の返品手続きの際に返送先として指定されていた住所に送りつけても、その住所が今回の返品先となっていなかった場合は返送品を受け取ってもらえないので気をつけましょう。
返品理由と返品IDのメモの書き方
そもそも返品IDとは、返品用ラベルを印刷するための画面に表示されるバーコードの下側に記載されている英数字のことです。
商品を返品する際は、コピー用紙などにこの返品IDとして記載されている数字と返品理由を書き、それを荷物内に同封しておきましょう。
パッケージを開けないよう注意
なお、届けられた商品がメーカー仕様でパッケージされていた場合は注意が必要です。メモなどを入れるためにこのパッケージを開けてしまうと、「未使用かつ未開封」という要件に反することとなり、自己都合での返品として商品代金の50%しか戻ってこなくなってしまうので、パッケージを開けないよう気をつけてください。
返品する際の梱包方法

Amazonへの返品方法は上述の通りですが、返品する商品の梱包方法についても確認しておきましょう。ここで不備があると、すんなりとは返金や交換に応じてもらえない可能性も生じるので注意が必要です。
送られてきた状態のまま返すのが原則
先述した通り、返品の際は送られてきた状態のまま返すのが大原則です。
つまり、商品そのものだけでなく、もしビニール袋に入っていた場合は、その袋や同梱されていたクッション材も必要で、タグや説明書もすべて入れて梱包しなければなりません。
なお、外箱として使われていたダンボールを処分していたり再利用できないほどボロボロになっていたりする場合は、同サイズの箱で代用しましょう。
返品に関するFAQ

この項目では、Amazonの返品に関するFAQをご紹介していきます。
電話での返品依頼は可能?
電話での返品依頼は可能です。カスタマーサービスの「注文内容について」をクリックしてください。

次に返品対応をしてもらいたい商品を選択します。

すると、どのようなヘルプが必要かを問われるので、「返品、交換、返金」を選択します。

次に、「返品方法について」をクリックします。

「カスタマーサービスへ連絡」をクリックします。

すると、ご希望の連絡方法を聞かれるので、「担当者からの電話をリクエストする」欄の「今すぐ電話をリクエストする」をクリックします。

電話番号を入力し、「今すぐお電話ください」をクリックすればカスタマーサービスと電話ができますので、その際に返品を依頼しましょう。

参考:カスタマーサービス
開封した商品は返品できる?
開封した商品の返品は自己都合での返品扱いになるため、この場合の返金額は商品代金の50%(税込)となります。
返品対応はいつまで?
返品や交換は、商品が到着してから30日以内に依頼する必要があります。しかも、30日以内に「返送」ではなく、返品する商品が30日以内にAmazon側に「到着」していることが条件となっているので注意してください。
受け取り拒否で返品可能?
Amazonには、キャンセル手続きが間に合わなかった場合でも、玄関先で受け取りを拒否できるシステムがあります。しかも、特に大きな問題がない場合は、返金にも応じてもらえます。ただし、マーケットプレイスで購入した商品は対象外です。しかし、あまり何度も拒否すると、アカウント停止などの厳しい処置が下される可能性もありますので、どうしてもという場合以外はおすすめしません。
繰り返しの返品はアカウント停止になるって本当?
何度も返品手続きを繰り返すと、アカウント停止処分になることがあるという噂があります。この件についてAmazonは公式にアナウンスしていないため、正確なことはわかりません。しかし、アカウントが停止される可能性はゼロとは言いきれないので、度重なる返品は控えたほうが無難です。
まとめ

今回の記事では、Amazonで購入した商品を返品する具体的な方法について解説してきました。
Amazonでの返品手続きは、やってみると意外と簡単です。毎回慎重に購入していても返品の必要が生じることはあります。そのような場合でも、返品方法を知っておけば安心してショッピングが楽しめます。
是非こちらの記事でご紹介した方法を頭に入れたうえで、Amazonでのショッピングを楽しんでください。