Amazon輸入は儲からない!と言われる理由と対策を解説

「Amazon輸入はもう儲からない」と言っている人はたくさんいます。

しかしAmazon輸入業界は未だ飽和していません。稼げないのは出品者側に原因がある場合がほとんどです。

今回はAmazon輸入が儲からない理由と、稼げないときの対策を解説します。

目次

輸入ビジネスの実態

輸入ビジネスに関する否定的な意見を目にしますが、実際どうなのでしょうか。

為替の影響がある

輸入は為替変動の影響を受けますので、基本的に円高の時期に輸入すれば安く商品を仕入れることができます。

逆に円安の時期は仕入れ値が高くなります。例えば、300ドルの商品を輸入する場合、1ドル100円の時は30,000円で仕入れが可能ですが、1ドル110円の時は仕入れに33,000円もかかります。

為替の変動は自分でコントロールできないため、あまり気にし過ぎない方が良いでしょう。初心者は無視しても良いくらいです。

「もっと円高になるまで仕入れは待とう」などと悠長なことを言っているようでは、儲かる商品を輸入する機会を逃してしまいます。その時々の為替で利益の出る商品を狙っていきましょう。

ライバルが増えている

日本と海外では物価が大きく違うため、輸入ビジネスは価格差を出しやすく稼ぎやすいと言われています。そのため近年、個人輸入ビジネスをする人が増えています。

海外の市場規模は国内市場とは比べ物にならないほど大きく、市場が完全に飽和する心配はありません。ただし、ライバルが増えれば増えるほどリサーチが大変になるため、稼ぎにくくなるのは確かです。

輸入に興味がある人は、できるだけ早く始めた方が良いでしょう。

今後の輸入ビジネス

輸入ビジネスは、今後10年くらいは稼げると言われています。

「10年後は稼げなくなる可能性があるのなら、別のビジネスにしようか」と思うかもしれませんが、輸入ビジネスはやればやるほどコツが掴めるので、売上が増えていきます。

最初の3ヶ月間は月に5万円しか稼げなくても、1年後には月に100万円以上稼げるようになる人がザラにいる業界です。そう考えると、10年あれば生涯年収を稼ぎ切ることも不可能ではありません。

そもそも、一生安定して稼ぎ続けることができるビジネスはありません。10年間も稼ぎ続けられるなら十分と考えるべきでしょう。

全員が稼げるわけじゃない

輸入ビジネスは誰でも稼げるビジネスではありません。途中で挫折してしまう人がほとんどです。挫折の理由としては「リサーチが大変」「すぐに結果が出ない」などが挙げられます。

本業で物販や輸入に関係する仕事に携わっている人と違って、始めたばかりの頃は思うように作業が進みません。丸一日かけてリサーチしたのに、一つも利益の出る商品が見つからないこともあります。

そのため今すぐにお金が欲しい人や、経済的・時間的・精神的に余裕がない人は、輸入ビジネスには向きません。

センスの影響

また、人によって稼げるようになるまでの時間も違います。同じ講師の輸入コンサルを受けていても、始めて1ヶ月で稼げるようになる人もいれば、1年近くかかる人もいます。

これは本人のセンスや感覚の差によるものです。トレンドに敏感で海外製品にも詳しい人は、そうではない人と比べて売れる商品を見つけるのも早いです。

ただ、センスは磨くことができます。諦めずに継続していけば作業効率も上がっていき、最初は100商品リサーチして1つしか売れ筋商品を見つけられなかった人も、半年後には10個20個と見つけられるようになったりします。

Amazon輸入のコツ

輸入でおすすめのプラットフォームは、アメリカのAmazon.comです。Amazon.comは、日本のAmazon.co.jpとサイトのレイアウトやデザインが同じで、輸入初心者でも非常に使いやすいプラットフォームです。

また、日本に発送してくれるセラーも比較的多いため、輸入代行業者を利用することなく輸入できるのも魅力的です。

Amazon輸入の流れとコツを説明します。

Amazon輸入の流れ

基本的な取引の流れは以下のとおりです。

1.注文する
2.入金する
3.商品が発送される
4.商品を受け取る
5.商品を販売する

Amazon.comで輸入した商品の販売先としては、日本のAmazon.co.jpがおすすめです。

Amazon輸入のコツ

Amazon.comにはたくさんのセラーがいます。最初は多くのセラーと取引をして、良いセラーを見つけてください。

以下に挙げるもののうち複数の要件を満たしているセラーは、良いセラーと考えて間違いありません。

・商品の状態が良い
・価格が安い
・日本で人気の商品を多く扱っている
・発送が早い
・梱包が丁寧

良いセラーを見つけたら、そのセラーから優先的に仕入れていきましょう。長期間取引し続けることで信頼関係が築けたら、今度は積極的に価格交渉していきましょう。

商品価格を値下げしてもらうことができれば、消費税や関税といった輸入品にかけられる税金も安くなるため、仕入れ値を大幅に削減できます。

価格交渉のやり方

日本人セラーと価格交渉する際は、相手の気持ちを察したり遠回しな表現を使ったりする必要があります。

しかしアメリカ人は、はっきり物事を言う人が多いので非効率的な交渉は嫌われます。変な駆け引きをせずに「値引きするために必要な条件を教えて下さい」とはっきり聞いてしまいましょう。

そうすると、

「10個以上購入してくれるなら1割引にできます」
「関連商品のアダプターも購入してくれるなら、10ドル値引きします」
「定期購入してくれるなら2割引きでも良いです」

というように、具体的な値引き条件をはっきりと提示してくれます。

注意点として、値引き条件を提示された後は食い下がらないことです。

メルカリなどのフリマサイトで値引き交渉していると、こちらが「もう一声」と食い下がることを想定して、少し値引き額を少なく提示されることはよくあります。ここで粘ることで出品者側が折れて、さらなる値引きにつながることもあります。しかしこれは日本的な慣行に過ぎません。

アメリカ人は合理的なセラーが多いため、提示された値引き条件が限界です。変に食い下がらずに、お礼を言って条件を受け入れましょう。

なぜAmazon輸入で稼げないのか?

Amazon輸入で稼げない場合は、ビジネスの仕組みに問題があるのではなく、稼げないと言っている本人に原因があります。

Amazon輸入で儲からない原因を3つ紹介します。

(1)リサーチ不足

物販ビジネスはリサーチが全てです。特に輸入ビジネス業界は参入者が増えているため、リサーチなしに利益を上げることは不可能と言っても過言ではありません。

人気ランキングを見るだけでなく、関連商品なども徹底的にリサーチして、利益の出る商品だけを輸入していきましょう。

(2)レッドオーシャンで戦っている

すでにライバルがたくさんいる人気商品を輸入しても、なかなか売れません。たとえ同じ価格にしても、先駆者の方がアカウントの評価が高いため、客はそちらに流れてしまいます。

例えばAmazon.co.jpで販売する場合、カテゴリランキングに入るような人気商品でカートボックスを獲得するには、平均評価が96%以上で100件以上の評価件数が必要と言われています。

もっと少ない評価でカートを獲得できるケースもありますが、安定してカートボックスを獲得するには、これぐらいの評価が必要なのです。

アカウントの評価が低いうちは、人気商品はあえて避けることが最も早く稼ぐコツと言えます。

(3)効率が悪い

全て手作業でリサーチしていると、儲かる商品を見つけるのに膨大な時間がかかります。リサーチツールなどの輸入ビジネスを効率化できるサービスを積極的に導入していく必要があります。

また、輸入量が増えてきたら輸入代行サービスの利用も検討してください。輸入代行サービスを利用すれば、作業の効率化だけでなく、輸送コストの削減といったメリットも期待できます。

Amazon輸入で稼ぐには

Amazon輸入で安定して稼ぎ続けるには、ライバルとの差別化、綿密なリサーチ、そして作業の効率化が欠かせません。

初心者が考えるべきこと

輸入初心者がAmazon輸入を始める上で、最低限やることや意識するべきことを3つ紹介します。

事業計画を立てる

初心者がまずやるべきことは、事業計画を立てることです。

「個人輸入に事業計画なんて必要ない。とにかく売れる商品を見つけて、コストを削減すればいいんだ」という人もいますが、行きあたりばったりの事業は大抵失敗します。

事業計画を立てておくと、想定外の事態が起きても自分の現在地の確認と計画の修正ができるので、安定して稼げます。

事業計画として、最低でも以下の項目は事前に決めておきましょう。

(1)目的・ビジョン
(2)仕入れ先
(3)市場環境(競合他社の存在など)
(4)売上・損益予想
(5)計画実行に必要な資金

キャッシュフローのスピード

ビジネスではキャッシュフローをいかに早くするかが重要です。キャッシュフローが早ければ早いほど、売上も安定して資金管理もしやすくなります。

輸入ビジネスは商品を注文してから届くまで1~2週間程度かかる場合が多いので、その前提でどんどん仕入れていきましょう。国内せどりの感覚で仕入れていると、キャッシュフローが停滞します。

法律を遵守

Amazonの規約や、日本の法律は必ず守るようにしましょう。特に法律で輸入が禁止された商品を仕入れてしまうと、税関で止められて没収されてしまいます。最悪の場合、逮捕されることもあるため注意が必要です。

日本で輸入が禁止されている商品は以下の通りです。

(1)麻薬・向精神薬・覚せい剤類(麻薬摂取に使う器具も含む)
(2)指定薬物(医療等の用途で輸入するものを除く)
(3)銃火器類(銃砲弾・けん銃部品を含む)
(4)爆発物
(5)火薬類
(6)化学兵器の製造に使用されるおそれのある特定物質
(7)一種病原体、二種病原体等
(8)現金・銀行券・印紙・切手・有価証券の偽造品、変造品、模倣品及び偽造カード(生カードを含む)
(9)公序良俗に違反している書籍・芸術品
(10)児童ポルノ
(11)特許権・実用新案権・意匠権・商標権・著作権・著作隣接権・回路配置利用権又は育成者権を侵害する物
(12)他人の商品の表示・形態を模倣した商品、不正に取得した営業秘密・企業秘密(技術)

Amazon輸入で儲からない人が見直すべきこと

Amazon輸入ビジネスは、事業計画を立てた上で綿密な市場調査とライバルチェックをしていれば、やればやるほど売上が伸びていくビジネスです。

Amazon輸入を始めて1年以上経っても月収が10万円を超えない場合は、何かしら原因があります。まずは、以下のいずれかの行動パターンに当てはまっていないかチェックしてみましょう。

人気商品ばかりリサーチしている

発売から間もない商品や、最近トレンドになった商品などは、人気商品でもライバルがほとんどいない場合があります。

しかし、これはライバルセラーの元にまだ商品が届いていないだけです。前述の通り、輸入は商品が届くまで1~2週間程度かかるため、発売から出品までにタイムラグがあります。

「ライバルがいないからチャンスだ」と安易に輸入してしまうと、輸送中にライバルが急増して、出品する頃には全く売れないということにもなりかねません。

輸入ビギナーはライバルの有無に関わらず、Amazon.co.jpのカテゴリランキングで100位以内の商品や、ベストセラーになってる人気商品は輸入しないようにしましょう。

最初はランキングに入っていない商品の中から、月に5個以上売れる見込みのある商品を見つけて販売するのが良いでしょう。

単純なキーワードでしかリサーチしていない

「並行輸入」など、誰でも思いつくようなキーワードだけでリサーチしていても、ライバルのいない商品はなかなか見つかりません。

一番最初は「並行輸入」でリサーチするにしても、そのリサーチ結果からブランド名やシリーズ名など具体的なキーワードを見つけていく必要があります。

例えば、Amazon.co.jpのおもちゃカテゴリで「並行輸入」で検索した結果、LEGO商品が出てきました。今度はLEGOに絞って「並行輸入」で検索してみるのです。すると「Star wars」や「Minecraft」などLEGO輸入品の中でも人気のシリーズ名などが分かります。

人気のシリーズ名・ブランド名まで把握できたら、あとはAmazon.co.jpとAmazon.comの双方でリサーチをかけてください。すると、同じシリーズの中でも、アメリカでは販売されているのに日本ではまだ出品されていない商品がいくつか出てきます。

薄利商品ばかり扱っている

個人で輸入をする場合は、利益率の高い商品を優先的に扱っていきましょう。逆に薄利商品は輸入しないでください。

薄利商品は結構簡単に見つかりますが、薄利商品で儲けるには量を売る必要があります。薄利多売は資金力と労力が必要な企業向きの戦法ですので、個人事業者には不向きです。

Amazon輸入は儲かる

はじめにも書きましたが、アメリカのAmazon.comは日本のAmazon.co.jpとサイトのレイアウトや利用方法が同じであるため、非常に使いやすいプラットフォームと言えます。輸入初心者にはAmazon輸入をおすすめします。

「Amazon輸入は儲からない」という声があるのは事実です。しかし、しっかりリサーチすればまだまだ儲かる商品は見つかります。

最初のうちは利益の見込める商品を見つけるまでに時間がかかると思いますが、続けていれば段々コツが掴めて効率的にリサーチできるようになります。ぜひAmazonで輸入してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

目次