Amazonで新規出品する方法を完全解説!商品詳細ページ作成法も!

Amazonでセラーとして出品するなら、ユーザーから高い評価を得て、要領よく販売するに越したことはありません。出品する際、「マーケットプレイス」と「新規出品」の2つの方法があります。前者はいわゆる相乗り出品で、すでに出品されている商品と同じ物を売る方法です。一方、後者の「新規出品」は一から商品詳細ページを作成して、掲載されていない商品を新規に売り出す方法になります。相乗り出品はとても簡単ですが、新規出品は詳細ページの作成をともなうので初心者には難しく感じるかもしれません。

そこで今回は、Amazonで新規出品する方法や商品詳細ページの作成法と注意すべき規約、さらに新規出品の売上をアップさせるコツについてもお伝えします。これからセラーとして新規出品したいという方はぜひチェックしてください。

目次

商品詳細ページ作成の際に注意すべき規約

Amazonで新規出品する際には、「商品詳細ページ」を作成します。ただし、新規出品できる商品はAmazonの規約で決められていますし、商品詳細ページを作成する場合には細やかな規約がいくつもあります。これらに反すると新規出品できないため、あらかじめしっかりと把握しておきましょう。

商品詳細ページへの記載禁止事項

商品詳細ページのタイトルや説明、商品仕様、画像には以下のいずれも使用できませんので、よく確認してください。

・極めて有害なもの、嫌がらせ、下品な表現、中傷的な表現、小児性愛をほのめかす表現、中傷、他社のプライバシーを侵害するもの、憎悪の満ちた表現や人種・民族差別を示すもの、軽蔑的な表現、資金洗浄やギャンブルに関連または促すような表現、ポルノグラフィー、卑わいまたは不快な表現、あるいはいかなる形式でも違法な内容を含む情報
・在庫状況、価格、コンディションの詳細
・社外の連絡先。電話番号、住所、Eメールアドレス、ソーシャルメディアのハンドルネーム、ウェブサイトのURL
・別の注文情報(注文用の他のウェブサイトへのリンクなど)
・本、ミュージック、ビデオ、DVD商品のネタバレ要素
・レビュー、引用、またはお客様の声
・好意的なカスタマーレビューを求める依頼
・宣伝、販促材料、またが画像/写真/ビデオの透かし
・ツアー、セミナー、レクチャーの日付など、時期が限定されている情報
・ノーブランド品への商標表示
・ソフトウェアウイルス、またはコンピューターリソースの機能を停止、破壊、制限するように仕組まれたコンピューターコード、ファイル、プログラムを含む情報
・該当する法律が施行されている間に、マーケットプレイスへの国の法律への違反となる情報

商品名の長さは全角50文字以内となっていますが、例外としてファッション小物、シューズ&バッグ、時計、ジュエリーは65文字以内となっています。また、「セール」「激安」「送料無料」などの表現は不可です。

さらに新規商品は、決められたカテゴリーに分類する必要があります。この規約に違反するとアカウント停止になる恐れもあるので注意しましょう。

Amazonの新規出品は何でもOKではない!

Amazonでセラーをしたり新規出品する際、まずは売ろうとする商品が販売可能かどうかを判断する必要があります。自分が売りたくても、「販売登録や届け出が必要」「法律違反である」「公序良俗に反する」「技適マークやPSEマークがない」「著作権を侵害するコピー商品である」など、Amazonが指定する制限対象商品の場合は出品できません。医薬品や武器に転用できるものも固く禁じられています。場合によっては、賠償請求されたり、訴えられるケースもあったりするので注意しましょう。

新規出品を考えている商品が売って良いのかどうか分からない場合は、以下のサイトで確認するようにしてください。

参考:Amazon celler central 制限対象商品

新規出品の手順

それでは、Amazonで新規出品する際の手順について順を追って説明しましょう。

セラーセントラルからスタート

最初に、「セラーセントラル」に入ります。そして「在庫」>「商品登録」をクリックしてください。

「Amazonで販売されていない商品を追加します」を選択

続いて「Amazonで販売されていない商品を追加します」をクリックします。

商品カテゴリーを選択

次は、カテゴリーを選択する項目になるので、出品するカテゴリーを選びましょう。

順序として、「大カテゴリー」→「中カテゴリー」→「小カテゴリー」をそれぞれ選びます。もしカテゴリーが不明な場合は、その商品と類似品を見つけて、その「登録情報」を参考にしましょう。

売上アップのコツ

Amazonで新規出品をしたら、できるだけ早くに売上がアップするように対策していきましょう。その具体策についてお伝えしていきます。

FBAの登録をする

FBAは、「フルフィルメント・バイ・Amazon」の略で、出品在庫をAmazonが管理し、注文が入ると梱包・発送を出品者に代わってAmazonが有料で行うサービスです。ユーザーからの問い合わせやクレーム対応もAmazonが請け負ってくれるので、余分なことに気を取られず商品開発やマーケティングに集中できるというメリットがあります。FBAを初めて売上がアップした人は75%にも上るというデータもあるので、ぜひとも活用することをおすすめします。

入念に商品ページを作成する

新規出品すると、一定期間、新規ランキングの掲載対象となるほか、新規タグも付与されるというAmazonからの特典があります。そこでユーザーにしっかりとアピールし、好印象を抱いてもらえるように、完成度の高い商品ページの作成を心掛けましょう。Amazonでセラーとして成功するためにもこの部分は肝となるので、しっかりと力を入れて取り組んでください。

ショップ名を工夫する

Amazonでは、ユーザーが実店舗に足を運ぶわけではありません。ユーザーにとっての商品の情報は、商品のサイト画面に書かれていることがすべてと言っても過言ではないでしょう。そのため、ユーザーの目に留まりやすいショップ名は購入につなげるための重要な要素になるのです。

それを考えると、覚えやすくて分かりやすい名前にするのが良いでしょう。たとえば、団子をメインにするお店なら「和菓子の○○」というより「団子専門店○○」と商品名を入れる方が、より訴求力を高められるでしょう。

さらに儲かるための秘訣

ここまで新規出品をする際の売上アップのコツをお伝えしました。ここからは、さらに儲けるためのコツを掘り下げていきます。

商品の一括登録をしよう

Amazonでは商品を一括登録するために、Excelで作ったテンプレートが用意されています。これを使えば、簡単に商品の一括登録ができて余分な手間暇が省けるので、浮いた時間をより大切な業務に充てることができます。

それでは、商品の一括登録の仕方をお伝えします。

1.セラーセントラルから「在庫」をクリック、「アップロードによる一括商品登録」を選びます。
2.「関連トピック」「ファイルのテンプレート」をクリックします。
3.「在庫ファイルテンプレート」の見出しに「出品ファイル(I)」「出品ファイル(L)」があるので、本・ミュージック・ビデオ・DVDなら前者、それ以外なら後者を選んでください。するとExcelファイルのダウンロードが開始されます。
4.ダウンロードしたテンプレートファイルに商品情報を入力し、ファイルをPCに保存します。
5.セラーセントラルを開き、在庫タブから「アップロードによる一括商品登録」に進んで「在庫ファイルのアップロード」をクリックします。
6.「ファイルを選択」をクリックし、そのファイルをアップロードすると商品が登録されます。

評価を上げよう

先ほども述べたように、ユーザーにとっての購入の決め手となる最大の要素はサイト画面上の情報です。中でも、評価欄はユーザーの心を大きく揺さぶる材料となります。

同じような商品でも評価が星5つと星1つに分かれていれば、大多数のユーザーは前者を選ぶでしょう。多くの商品で星5つを獲得していたとしえも、たった一つの商品が星1つの評価を受けているだけでユーザーが離れることもあるのがECサイト、とくにAmazonの怖いところです。

では、評価上げるにはどうすれば良いのでしょうか。具体的には、「商品が思ったより早く届いた」「商品の状態が想像以上に良かった」という感想を抱いてもらえるように努めることです。

ユーザーは、その商品を注文した瞬間から届く日のことを待ち遠しく思っているものです。それが前々から欲しかった憧れの商品だとしたらなおさらでしょう。届いたあかつきには、まるでプレゼントをもらったような気持ちで開封するかもしれません。そんな中で思ったより早く到着し、しかも期待以上に綺麗であれば感激はひとしおです。

「自分だったらどのように届けてもらえると嬉しくなるのか」とユーザー目線に立って工夫し、商品価値を高めることこそセラーとして欠かせない心構えです。あなたなりの創意工夫が、ショップの個性となり魅力となっていきます。それがユーザーに伝われば、評価は確実にアップしていくでしょう。

バリエーションを増やしてユーザーのニーズをキャッチしよう

Amazonの出品では、バリエーションを豊富にする方が売れ行きが良くなり利益が出る傾向があります。

たとえば、アパレルであればサイズ違いや色違い、同じ柄の別アイテムなどを揃えて出品すると良いでしょう。同じ服でも、「これが黒なら買うのに…」「もうワンサイズ小さければいいのに…」ということは良くあります。そのニーズを掴むことは、トータルで考えると大きな利益の差につながります。

新規出品に必要な条件とは?

Amazonで新規出品するためには、クリアーすべき条件がいくつかあります。順番に見ていきましょう。

大口出品者である

Amazonで出品するには、「大口出品」と「小口出品」のどちらかを選択する必要があります。

大口出品は月額4,900円の登録料を支払えば、何個売ってもそれ以上の成約料や手数料を支払う必要がありません。一方、小口出品は月額登録料は0円ですが、1個売れる度に100円の成約料が必要です。

つまり、月に50個以上売る場合は大口出品の方がお得です。そして、新規出品は大口出品者でなければできません。必ず大口出品登録をしましょう。

出品許可申請をしている

Amazonでは出品許可申請が必要な商品があるので気をつけましょう。具体的には、以下の4つです。

・個人の安全に関わる製品および家庭用品
・イタリア製の商品
・Amazon限定商品の出品
・ストリーミングメディアプレーヤー

Amazonの規約にそった商品である

冒頭でも触れましたが、Amazonでは制限対象商品が事細かに規定されています。法律上は問題なくともAmazonでは販売を禁止している商品やカテゴリーがあるので注意しましょう。

具体的には、先にも述べた以下のAmazonのサイトを参考にしてください。

参考:Amazon celler central 制限対象商品

新規出品の表示や評価とは?

実際、新規出品者はどのように表示されるのでしょうか。

このように、今まで一度もセラー評価を得ていない新規出品者は画面上に「新規出品者」と表示されます。

みんな新規出品者からのスタート

「新規出品者」と表示されると、なんだか不利に感じる方もいるかもしれません。しかし、そこは心配無用です。

なぜなら、誰もが新規出品者からのスタートだからです。Amazonは常にユーザー第一主義を貫いています。よって、ユーザーにとって有益な情報は惜しみなく常時発信しています。厳しい言い方をすれば、「新規出品者」という表示は、ユーザーに向けて「まだこのショップはユーザー評価がないので慎重に」とのメッセージと捉えることができます。しかし、これをポジティブに捉えれば、「早くユーザーから評価を得て、どんどん儲けましょう」というAmazonからセラーに向けられた叱咤激励とも受け取れるでしょう。

Amazonは世界一のECサイトだけあって、サイト環境の管理は非常に厳しいものがあります。その品位を汚したり、価値を落としたりしかねない行為は絶対に許されません。その緊張感がユーザーの高評価を得る原動力になっていることをしっかり理解し、むしろ誇りを持ちながらセラーとしての活躍を目指してはいかがでしょうか。

一度評価がつけば新規出品者は卒業!

新規出品者のステータスは、一つでも評価がつけば晴れて卒業できます。そのときは何ともいえない喜びと達成感に包まれるでしょう。また良い商品を売っていこうという励みにもなるはずです。

一つ評価を得たら、ここからがまたスタートです。さらなる高評価を目指して、セラーとしてのプライドをもって精進していきましょう。

こうして新規出品者の卒業を目指す!

最後に新規出品者を一刻も早く卒業するための秘訣をご紹介します。

回転率の良い低利益率品を売ろう!

Amazonでユーザーから評価をつけてもらうためには、薄利多売が一番です。実績がないうちは、利益率の高い高額品はそう簡単に売れるものではありません。

それよりもAmazon市場でよく売れているお馴染みの商品にスポットを当てて、まず販売数を稼ぎましょう。目安としては「200個以上」です。この数字を超えると、おそらく何らかの評価がつくでしょう。

評価はつけばいいものではない!

評価はつけば何でも良い、というわけではありません。評価には「高評価」と「低評価」があります。とくに、星1や2がついてしまうと、セラーとしては大きな打撃です。ネットでの評価は厳しい面があって、一度「悪い」と捉えられてしまうと、負の連鎖が始まりかねません。すると、「何をやってもダメ」という状況に陥りかねないので、くれぐれも低評価がつかないように最善の努力をしましょう。

まずは高評価がたくさんついている競合の売り方をよく研究して、それを真似ることから始めてみるのもおすすめです。

まとめ

Amazonで新規出品する際の、登録方法や注意事項、売上アップのコツなどについて詳しくお伝えしました。

Amazonでセラーとして成功するためには、ユーザー目線に立った、思いやりとサービス精神、そして情熱を旺盛に持つことが大切です。「こんなものが欲しい」「この値段なら買いたい」「この商品なら大切な人にプレゼントしたい」と思わせるラインナップを心掛けて、高い評価を得ながらどんどん稼いでいってくださいね。

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この記事を監修した人

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