Amazonのような大手のECサイトでは、非常に多くの商品を扱っています。そのため、数ある品物の中から、自分の希望の品物を見つけるには時間がかかります。効率よく商品をランキング検索するためには、ランキングを活用するのがおすすめです。
では、Amazonのランキングを調べるためにはどうしたら良いのでしょうか。この記事では、効率の良い商品検索のためのAmazonランキングの調べ方を解説していきます。併せて、せどりにおすすめの商品カテゴリーもご紹介します。Amazon転売ビジネスに興味のある方は、是非参考にしてください。
Amazonのランキングの仕組みと見方・調べ方
では、さっそくAmazonランキングの見方について解説していきます。さらに、単純な調べ方だけではなく、Amazonランキングの仕組みや種類についてもお話します。Amazonランキングについての理解を深め、仕入れの際のリサーチに役立てましょう。
ランク付けの仕組みについて
具体的な調べ方の前に、Amazonのランキングの仕組みについて理解しておきましょう。Amazonのランキングの集計方法に関して、はっきりとした情報は公開されていません。しかし、その特性を考えると、Amazonでは注文回数を元にランキングが作られているということが分かります。
つまり、Amazonにおいては、同じ商品が3つ買われた場合でも、まとめ買いされたケースと、1つずつ買ったケースとでは、ランキングの上り幅が違うということです。この場合、より注文回数の多い「3つの商品を1つずつ買ったケース」の方が、Amazonでのランキングの上昇率が高くなります。Amazonでは、このようなデータを集め、1時間ごとにランキングを更新しています。
Amazonのランキングの見方や調べ方は?
Amazonのランキングの見方は、まずトップページにアクセスしてください。次に、画面左上のメニューの中から「ランキング」という項目をクリックしましょう。
トップページに「ランキング」の表記がない場合は、画面左端の「≡すべて」をクリックし、表示されたメニュー欄から「ランキング」を選んでください。
すると、Amazonの各種ランキングが確認できるページへ移動します。
では、Amazonのそれぞれのランキングには、一体どのような違いがあるのでしょうか。ここからは、それぞれのランキングの特性について、詳しく説明していきます。
Amazonの「売れ筋ランキング」とは?仕組みや調べ方は?
Amazonのベストセラーを紹介するランキングで、内容は1時間ごとに更新されています。Amazonで最も売れている商品を知りたい場合は、この売れ筋ランキングを確認しましょう。
Amazonの「新着ランキング」とは?調べ方は?
Amazonで新たに発売された商品のベストセラーを紹介するランキングです。このランキングには、予約商品も含まれています。そのため、その品物に対するAmazonユーザーからの注目度を確認することが可能です。これらの情報は、これからブームが起こる可能性のある商品を探すのに役立ちます。Amazonの新着ランキングの情報は1時間ごとに更新されます。
「人気度ランキング」とは
Amazonで24時間以内に売り上げが伸びた商品を紹介するランキングです。現在Amazonでブームが起きている品物を確認したい場合は、このランキングを確認するのがおすすめです。Amazonの人気度ランキングも、情報は1時間ごとの更新になります。
「ほしいものランキング」とは
Amazonで「ほしいものリスト」への登録が多い商品を紹介するランキングです。この調べ方で注意しなければならないのは、ほしいものリストに登録されただけでは売り上げが発生しないという点です。そのため、このランキングの上位に入っている商品が、必ずしもAmazonで売れているとは限らないのです。
ただし、Amazonを利用するユーザーが「欲しい」と思ってランキング検索している品物の把握には十分役立ちます。Amazonの売れ筋ランキングとほしいものランキングと比較するなどして、情報を有効に活用しましょう。ちなみに、このAmazonのほしいものランキングの情報は1日1回更新されています。
「人気ギフトランキング」とは
Amazonでギフト設定を利用して購入された商品のランキングです。情報は1日ごとに更新されています。このランキングは、生活必需品などとは違い、継続的な需要の把握には不向きです。その一方で、シーズンイベントなど「贈り物」の需要が集中する時に売れやすい商品を発見しやすい点は人気ギフトランキングのメリットとして挙げられます。
急上昇ワードランキングは現在利用できない
今までは、Amazonで検索されているキーワードをランキング化した「急上昇ワードランキング」が確認できました。しかし、現在では利用できなくなっています。Amazon公式のランキング紹介ページには「急上昇ワードランキング」の記載があるものの、リンクにアクセスすると、別のページに案内されてしまいます。
Amazon急上昇ワードランキングの代わりとなる調べ方としては、Amazonの「売れ筋ランキング」が挙げられます。この売れ筋ランキングの上位にある商品を分析すれば、Amazonでランキング検索されている商品、つまり大まかな需要を把握することができるでしょう。
参考:Amazonランキング
ターゲット層に合わせたAmazonの売れ筋ランキング検索の見方・調べ方
せどりビジネスを行う上で、ターゲット層を想定して販売する商品を決めることが何よりも大切です。今回は、副業や小規模ビジネスを行うオーナーをターゲットと仮定し、その場合におすすめの本カテゴリーの例をご紹介します。
Amazonのカテゴリーのランキングを確認し、ランキング上位にランクインしている商品を確認しましょう。そうすると、Amazonで売れている売れ筋品物の傾向が見えてきます。
本(和書)ジャンルの中から「ビジネス・経済」のランキングを見る
このカテゴリーにあるamazonの書籍は、世間一般に「ビジネス書」と言われているものです。今回ターゲットとする「副業・小規模ビジネスオーナー」は、ビジネスに役立つ知識を求めていることが想定されます。そのため、「ビジネス・経済」カテゴリーのランキングをチェックし、ターゲット層のユーザーが、どのようなものを求めているのかを知る必要があります。
ビジネス・経済のサブカテゴリ―「IT」のランキングを見る
amazonのビジネス・経済カテゴリーのサブカテゴリ―である「ITカテゴリー」も、ビジネスをする上で必須となる要素です。ターゲット層の需要に応えるために、このカテゴリーもチェックしておきましょう。
コンピュータ・ITのサブカテゴリー「インターネット・eビジネス」のランキングを見る
現代のビジネスでは、SNSの活用をはじめとした、WEB上での集客が重要です。そのため、amazonのこのカテゴリーのランキング上位にある書籍は、ターゲット層の需要とマッチしたものである可能性が高いです。
以上のように、メインとなるカテゴリー全体と、サブカテゴリーの両方のランキングをよく観察し、分析しましょう。大切なのは、ターゲットとなる層の需要を想定し、リサーチすることです。
Amazonランキングから「売れる商品」を発見する検索・調べ方のコツと見方
Amazonのランキングの上位に位置する商品をただ闇雲に仕入れても、売り上げが伸びるという訳ではありません。売れる商品を見つけるためには、調べ方とランキングの分析が必要になってきます。では、Amazonでは具体的にどのような点に注目すれば良いのでしょうか。この項目では、その方法について解説していきます。
ランキングの推移に注目する
Amazonの商品のランキングは、売れると上昇し、しばらく売れないでいると下降します。注目すべきは、このランキングの上下によってできる波のパターンです。パターンは、商品のカテゴリーによって特徴が違います。そのため、目当ての商品カテゴリーの中でも、長くAmazonのランキング上位に位置している商品を観察しましょう。すると、あるパターンが見えてくるはずです。それが、売れる商品の持つ特徴なのです。同じような傾向を示す商品を仕入れて行くことで、仕入れの失敗が防げます。
仕入れの目安になるランキングの順位
商品のカテゴリーによって、売れるペースにも違いが見られます。そのため、何位以内の商品が売れ筋なのかという定義も、商品カテゴリーによって変わってくるのです。では、それぞれのカテゴリーで、どの順位までを仕入れの対象にすべきでしょうか。以下の数字を参考にしてください。
仕入れの目安となる順位
- 「楽器、腕時計、ペット用品、ジュエリー」:1万位以内
- 「ゲーム、パソコン・周辺機器、ベビー&マタニティ、DIY・工具、シューズ、ファッション、ファッション小物、バッグ」:3万位以内
- 「車・バイク用品、ヘルス&ビューティー、ホビー」:5万位以内
- 「文房具・オフィス用品、スポーツ・アウトドア」:8万位以内
- 「おもちゃ・ホビー」:10万位以内
- 「家電・カメラ・AV機器」:13万位以内
- 「ホーム&キッチン」:15万位以内
これらの値は、あくまでも目安として考えてください。そのときにより変動するものなので過信し過ぎず、ランキングの観察をすることが大切です。
商品がいくつ売れているのかを予測するには?
商品がランキングの全体のどのあたりに位置するのかを分析すると、おおよその販売数を予測することができます。基準となる値は以下の通りです。
商品の販売数予測基準値
- ランキング上位0.01%:1日に数十個
- ランキング上位0.1%:1週間に数十個
- ランキング上位1%:1か月に数個
商品の総数に対してこの値を当てはめると、Amazonランキングのどこまでの品物が仕入れの対象になるのかが分かります。ただし、Amazonの検索結果では正確な取扱数を把握することができません。そのため、かなり大雑把な結果になってしまうのです。あくまでも目安として考えるのが良いでしょう。
古本のせどりにランキングを活用する方法
常に一定の需要があり、長期にわたって販売可能な古本はせどりに適しています。では、古本を仕入れる際にはどのような点に注目すべきでしょうか。この項目では、古本の仕入れ判断に役立つランキングの見方を紹介します。
売れるまでの期間を予測する方法
ランキングの順位を参考にすれば、出品してからおよそどれほどの期間で古本が売れるのかが予測可能です。ここで注意しなければならないのは、早く売れる商品だからと言って、仕入れに適しているとは限らないということです。
古本においては、必ずしも回転率が重要という訳ではありません。売れるまでに時間がかかったとしても、希少価値が高い物なら高利益が期待できます。そういった掘り出し物を見つけ出す力が、古本せどりの重要な要素となってくるのです。
では、ランキングの順位から見られる書籍の特徴についてを見ていきましょう。
ランキングで見る書籍の傾向
- 「ランキング80万位~120万位の書籍」:仕入れ判断の最低ライン。これ以下の書籍は利益が見込めないので注意が必要。
- 「ランキング50万位~80万位」:高額な書籍が多い。売れるまでに1年ほどはかかると思われる。
- 「ランキング30万位~50万位」:高額なものや、希少価値の高い書籍が多い。売れるまでには時間がかかることが多い。
- 「ランキング10万位~30万位」:書店で売り切れたものをAmazonに探しに来るユーザーが多い。売れるまでの見込みは約半年ほど。
- 「ランキング1万位~10万位」:人気書籍が多いが、値段が下がるリスクもある。売れるまでには約1~2か月ほどかかる。
- 「ランキング1位~1万位」:競合となる出品者が多いが、すぐに売れる可能性が高い。一時的に需要が高まっている場合もあるため、慎重な仕入れ判断が求められる。
このように、Amazonのランキングが低い書籍の中にも利益が見込める商品があります。古本のせどりでは、他の商品カテゴリーよりもさらに綿密な需要調査が必要です。
安定を求めるならランキング100万位周辺を目安に
ランキング上位の書籍は、回転率が高い一方で、利益率も低いという特徴があります。そのため、いかにして沢山仕入れ、そのすべてを素早く売り切るのかといったことが課題となります。
では、ランキング下位の書籍はどうでしょうか。ランキング下位の書籍の中には、希少価値の高いものが眠っている可能性はあります。しかし、その判断は非常に難しく、よほど書籍に精通していなければ避けるのが無難でしょう。さらには、低ランクの商品は売れるまでに長い時間を要します。FBA納品を利用している場合には、特に注意してください。
以上のことから、利益率もそれなりに高く、かつ長期保管のリスクも避けることができる書籍を仕入れの対象とするのがおすすめです。その基準となるのが「ランキング100万位あたりの書籍」なのです。
古本のせどりは目利きが大切
これまで説明してきたように、古本のせどりに関しては、Amazonランキング上位の商品というだけでは仕入れの対象にはなりません。重要なのは、希少価値の高い書籍を見つけ出すことです。販売までに時間がかかるリスクはあるものの、仕入れ価格の何倍もの値段で売ることも可能なのです。
ただし、そのような売り方には危険も伴います。商品が売れなかった場合のことを考えると、あまりに高額な書籍は避けるべきでしょう。なるべく仕入れ価格が低く、かつ高額で売れる見込みのある書籍を探し出す能力が求められます。その判断の助けとなるのが、今回紹介した方法です。正しい目・調べ方でランキングを見ることさえできれば、大きな失敗を回避できるでしょう。
Amazonランキング検索の情報で売れ筋が分かり目利きや調べ方の精度が上がる
Amazonランキングをただ参考にするだけでは、売れる商品を見極めることができません。古本のように、Amazonランキング下位の中にも、可能性のある商品が眠っているパターンが存在します。重要なのは、その品物の特性を理解し、適した方法でランキングを見ることです。調べ方を工夫し、その判断の目を養うことが大きな課題となってくるでしょう。今回の記事で紹介したような調べ方を実践していけば、おのずと身について来るはずです。
仕入れに最適な商品の特徴をあぶりだすには、商品に合わせた調べ方、つまり丁寧なリサーチが重要となってきます。その一環として、今回の記事を参考に調べ方やAmazonランキングの情報を活用してはいかがでしょうか。