【Amazonショップ開設】出店方法や成功ポイント、他社比較まで解説

「Amazonのアカウントも手に入れたし、どうせだったら多少でもお金稼ぎができたらいいなぁ」と考える方も多いのではないでしょうか。Amazonは比較的ショップ開設の難易度が低く、多くの方が出店チャレンジがしやすいです。今回の記事は、Amazonのショップ開設までのプロセスとAmazonと他社との違いを説明します。

目次

Amazonでショップ開設!出店の方法

まずは、Amazonの出店手順について説明します。必要書類を準備できれば、Amazonでのショップ開設はさほど難しくはありませんので、順を追って見ていきましょう。

Amazonでショップ開設するための出店審査に必要な書類

Amazonショップ開設に必要な書類は以下の2点です。

  • 有効期限が記載された顔写真入りの本人確認書類(パスポート・運転免許証)
  • 過去180日以内に発行された取引明細書(ガス・電気・水道料金等の請求書)

身分証明書としてマイナンバーカードは使用できませんので、注意してください。

その他出店時に必要なものは以下の4点です。

  • メールアドレス(Yahoo!メールやGmail)
  • 電話番号(携帯番号で可)
  • 有効なクレジットカード
  • 銀行口座

Amazonの開設審査はおよそ3営業日程度かかります。Amazonでのショップ開設は、そこまで厳格な審査をされるわけではありません。必要書類が正しく提出できていれば、よほどのことがない限り、Amazonのショップ開設審査は通ります。

たまに本人確認書類審査が通らない場合がありますが、その際は、以下の点を確認してみてください。

  • 本人確認書類の氏名とAmazonに登録した氏名が間違っていないか
  • 有効期限内の本人確認資料か
  • 生年月日は記載されているか
  • 書類発行国の名前が記載されているか(発行国が日本であるなら、「日本」の記載があるか)
  • スキャンもしくはコピーした書類ではないか

Amazonでショップ開設をするには行政が発行した本人確認資料でないと受け付けてくれませんのでご注意ください。

Amazonでのショップ開設に向けての手順

Amazonの出店(ショップ開設)に向けての手順は以下の4点です。

1.Amazon出品用のアカウントを作成する(上記書類を提出し、開設審査が通ればアカウント作成完了)

2.出品者の基本情報を設定する

  • 出品者名
  • 住所
  • 運営責任者名・店舗名
  • 電話番号
  • 銀行口座
  • クレジットカード情報
  • 返送先住所
  • 配送設定
  • お届け日時

3.出品する商品を登録する(型番商品とオリジナル商品で登録内容が異なるため以下で説明)

4.注文商品を発送する

  1. 発注受付メールを受信
  2. 納品書の作成印刷
  3. 商品の梱包発送
  4. 出荷通知の実施

【Amazonショップ開設】型番商品について

商品名、JANコード、型番などを入力して商品を検索します。既に同様の商品が出品されている場合、「相乗り出品」となります。その際、新規で商品ページを作成する必要はありませんが、同じ商品がずらりと並んでいるので、自身が出品した商品をAmazonで選択してもらうための工夫が必要となります。

【Amazonショップ開設】オリジナル商品について

Amazonで未出品の商品の場合、新たに商品ページを作成します。JANコードや商品名、説明文などを入力し申請します。なお、小口出品プランでは、オリジナル商品の出品はできませんのでご注意ください。

Amazonでのショップ開設は個人もしくは法人どちらでも可能

Amazonは個人と法人のどちらでもショップ開設が可能です。初めは個人のショップで少しずつ稼ぎ、本格的に事業として稼ぎたくなったら法人として出店するという形でもいいでしょう。

法人の場合は13桁の法人番号の準備が必要です。

法人番号は公開情報なので、インターネットで検索ができます。また、商業登記簿にも記載されています。

海外のAmazonにもショップ開設!出店できる

現在のAmazonでは日本以外の国にも出店が可能となりました。Amazonのショップ開設方法は今まで説明した方法とほぼ同じです。また、日本語のサポートを受けることも可能です。

ただ、出店する国ごとにAmazonのショップを開設しなければならず、費用もかかります。初めは、日本国内だけでスタートさせて、軌道に乗り始めて事業拡大を展望してから海外出店を検討するのがいいでしょう。

Amazonでショップ開設するメリット

Amazonでショップ開設すると、下記のようなメリットがあります。

  • 圧倒的な知名度やブランド力を活かせる
  • FBAを利用して作業効率化できる
  • 出品経費を抑えられる

通販といえばAmazonといっても過言ではないほど、知名度や集客力は他社を圧倒しています。それを活かせるのは大きなメリットです。FBAを利用すると商品の保管や発送等をAmazonが代行してくれます。出品にかかる費用も小口の場合は100円(税抜)から、大口の場合も月額4900円(税抜)固定と抑えられるのは魅力的です。

Amazonでショップ開設するデメリット

一方でデメリットもあります。

  • Amazonがライバルになる
  • リピーターがつきにくい
  • 販売手数料が高い

Amazonも商品を販売しているため、場合によっては強力なライバルとなることもあります。自社店舗のサイトがあるわけではないため、ショップの知名度や愛着度が上がりにくい側面もあります。販売手数料が8〜15%かかることが多く、やや高いと感じるかもしれません。

Amazonショップ開設の基本料金と各種手数料

Amazonショップ出店を行うには基本料金や手数料が発生します。多くの商品を出品して売上を上げていきたい方には、是非とも理解してもらいたい部分です。

Amazonの出品プランは、「大口出品プラン」と「小口出品プラン」の2種類が存在しています。自分にとって、どちらを選択すればより利益が出せるかどうかを考えてみましょう。

Amazonショップ開設や運営に必要な基本料金について

「大口出品プラン」と「小口出品プラン」では基本料金が異なります。

大口出品プラン

  • 月額利用料:4,900円(税抜)
  • 成約手数料(商品が販売できた際にかかる手数料):無料

小口出品プラン

  • 月額利用料:無料
  • 成約手数料:1商品あたり100円(税抜)

上記を踏まえると、1カ月あたり50商品以上を出品する方は、大口出品プランがお得です。

大口出品プランの場合、さらにお得なサービスが付いてきます。

  • オリジナル商品の出品:Amazon上でまだ出品されていない商品が登録できます。
  • 一括出品ツールの活用:多数の商品を一括で出品できる機能です。
  • 注文管理レポート:出品している商品ページのアクセス数をチェックできます。
  • 発送日と配送料金の設定:出品者がお届け日時の指定と配送料金を決めることができます。

Amazonショップ開設や運営に必要な販売手数料と基本成約料について

商品を販売すると「販売手数料」という料金がかかります。出品商品によって手数料は異なりますが、およそ8%~15%かかります。例えば、カメラやパソコンは8%、本・CD・レコードは15%の手数料がかかります。

販売手数料は、発送料金やギフト包装費などを含めた『販売商品総額』を用いて計算されます。そのため、金額設定時には販売手数料がどのくらいかかるかどうかも考慮して決めましょう。

基本成約料は、大口出品プランの場合無料で、小口出品プランは1商品につき100円(税抜)かかります。

Amazonショップ開設や運営に必要な成約料について

成約料とは、一部のメディア商品にかかる金額のことです。前述の基本成約料とは異なりますので、注意してください。

以下に示しているのは、成約料の一例です。

  • 本:1商品につき80円
  • CD、レコード、DVD、VHS:1商品につき140円

成約料は大口出品プラン、小口出品プランともにかかってきます。

Amazonショップ開設や運営に必要な配送料について

小口出品プランは、Amazonが指定する配送料となります。例えば、「本:262円、CD・レコード:356円、ビデオ:398円」といったように決められています。

大口出品プランの場合、出品者が発送費を決定します。また購入者が選択した配送サービスによっても配送料が変わります。例えば、代金が合計2,000円以上の場合や購入者がアマゾンPrime会員の場合などは、配送料が無料となります。

Amazonでショップ開設後に集客をする方法

出品にかかる手数料を説明したところで、この項目では、顧客を増やす方法について伝授いたします。

Amazonショップ開設後の集客方法:検索にヒットしやすくしよう

検索にヒットしやすくするには、カテゴリー登録と商品登録を実施することが必要です。

カテゴリー登録とは、出品した商品を分類して登録することで、比較商品を減らし購入につなげることができます。最近では、欲しい商品をより詳しく検索する人が増えているので、カテゴリー登録はしっかり行いましょう。

商品登録とは、各商品に5項目まで検索項目を設定し、検索結果にヒットしやすくする登録です。ここでの選定によって出品商品の検索ヒット率が大きく変化しますので、手を抜かずに取り組んでください。
商品の特徴を理解し、「顧客がこの商品を探す際のキーワードは何だろうか」を具体的に考える必要があります。

項目登録に関する注意は以下の通りです。

  • 単語ごとに半角スペースで区切らなければ、単語として認識されない
  • 商品名やブランド名は既に検索登録されているので、改めて項目設定する必要なし

Amazonショップ開設後の集客方法:Amazonスポンサープロダクト広告を活用する

Amazonスポンサープロダクト広告とは、Amazonサイト内で目立つところに出品商品の広告宣伝ができる機能です。最近の広告は、サイトアクセス者の趣味嗜好をAIが検知して、最適な広告を出してきます。そのため、出品商品を欲しがるターゲットに効果的に広告を出すことができ、費用対効果が期待できるものとなっています。売上を増やしたい方は活用必須でしょう。

ただし、広告効果を極大化するには、綿密な広告戦略を考えなくてはなりませんので、ある程度資金力のある方は外注してもいいでしょう。

Amazonのショップ開設を成功に導くポイント

Amazonでは誰でも簡単に出品できるため、参入障壁が低くライバルが多いです。そのため低価格競争となりがちです。その結果、売上や利益を伸ばすことができず、多くの方が退場していきます。

そのような事態にならないように、この項目では、Amazonショップ出店で成功するためのポイントを解説していきます。

Amazonショップ開設:フルフィルメント By Amazon(FBA)を最大限活用する

FBAとは、配送業務代行の一つです。Amazon倉庫に商品を保管しておき、注文後の梱包・発送・返品などを代行してもらうサービスです。

FBAを活用することで、以下の7つのメリットを享受可能です。

  • 注文後の処理をAmazon側に委託できるので出品商品の選定により注力できる
  • 年中無休対応のため、迅速な配送対応ができる
  • 「Amazon.co.jp が発送します。」という表記を出すことができ、Amazonユーザーに安心感を与えることができる
  • 「primeマーク」を表示でき、検索結果や商品ページで当該商品が際立つため、購買率向上につながる(Prime会員ではない方にはPrimeマークはなし)
  • カート獲得率が上昇する(カート獲得とは複数の出品者が同じ商品を出品した場合に、Amazon側が購入者にとって好条件の商品に「カートに入れる」ボタンをつける機能)
  • FBAマルチチャネルサービスが使える(Amazon以外の通販サイトで注文が入った場合、Amazonの倉庫から出荷可能。オプションサービスのため利用ごとに手数料が発生)
  • FBA小型軽量プログラムが使える(小型で軽量かつ安価な商品は、FBA利用手数料を割引する機能)

多くの方が、FBAを利用しているので、Amazon出店で成功を狙うなら、このサービスは最大限活用しましょう。

Amazonショップ開設:『カートに入れる』ボタンの獲得率を上げよう

先ほどのFBAのメリット説明内で紹介した「カート獲得率が上昇する」という利点は、Amazonショップ出店で成功するために非常に重要です。

Amazonサイトでは「1商品1ページ」の原則があります。同様の商品を出品する出品者は同じ商品ページを使っています。

Amazonでは1商品につきショッピングカートは一つしかありません。購入者側は「ほしい商品が手に入るなら、どの出品者から買っても変わらない」という考えがほとんどです。そのため、ショッピングカートが付与された商品が優先的に選ばれるのは必然です。よって、ショッピングカートを獲得できるか否かは、Amazon出店での成功に大きく影響します。

なお、カート獲得率を上昇させるためには、FBA以外に以下の4点が関わってきます。

  • 大口出品であること(大口出品プランに登録していること)
  • 商品ページ内で最安値であること
  • 出品実績が多く、購入者からの評価が高いこと
  • 多くの在庫数を抱えていること

Amazonショップ開設:商品をいかに魅力的に見せるか

商品の分かりやすい説明や魅力的な写真の活用で、商品購入率をアップさせられます。

先ほど、「ショッピングカートが付いている商品が優先的に購入される」という話をしましたが、同じ商品でも魅力的に見える方を手に取りやすいものです。つまり、ショッピングカートが付いている商品より、もっと「これが欲しい」と思わせられる写真を使ったり、商品イメージが沸きやすい説明を行ったりすることで、商品を選んでもらえる可能性が高まります

大口出品プランを登録している方は、出品者オリジナルの商品紹介ページを作成することができます。魅力的な商品に見せることで購入率を高めましょう。

Amazonと他社とのショップ開設に必要な料金比較

この項目では、Amazonと他社とのショップ開設に必要な料金比較を行います。今回は楽天市場とYahoo!ショッピングと比較していきたいと思います。

ちなみに、楽天市場はプロ事業者向けの通販サイトであるため開設審査が厳しく、出店数は少ないです。Yahoo!ショッピングは個人利用者が多く、利用料も比較的安価なため、出店数が最も多いです。

楽天市場とAmazonのショップ開設の比較

楽天市場の場合、「がんばれ!プラン」「スタンダードプラン」「メガショッププラン」の3種類があります。月額利用料金が一番安い「がんばれ!プラン」で、月額19,500円(税抜)となっています。さらにシステム利用料(月間売上の3.5%~7.0%)が加算されます。

楽天市場の月額利用料はAmazonの大口出品プランの月額利用料5,000円の約4倍の金額です。さらに、プロ事業者向けのサイトであることを考えると、初心者はAmazon出店の方が無難です。

参考:楽天市場の料金一覧

Yahoo!ショッピングとAmazonのショップ開設の比較

Yahoo!ショッピングは以下のような料金体系になっています。

  • 月額利用料:無料
  • システム利用料:無料
  • 売上ロイヤルティ(成約手数料):無料

ストアポイント原資負担やキャンペーン原資負担などの手数料がかかるものの、楽天市場やAmazonより利用料は安価です。

しかし、利用料金が安価なため出店者はAmazonより多く、ライバルが多いため、価格競争が激化しています。この点も考慮して出店先を選定しましょう。

参考:Yahoo!ショッピングの料金

Amazonショップ開設のまとめ

今回の記事では、Amazonショップ出店の方法や料金体系、成功のポイントを解説してきました。

ぜひ、今回の記事を参考にしてAmazon出店で成果を上げてください。

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この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

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