要期限管理商品って何なの?FBAへ納品する際の注意点や方法を紹介!

Amazonでの物販を行っていると、普段扱っている商品のジャンルによっては「要期限管理商品」という言葉を目にする機会があるかと思います。

要期限管理商品はAmazonにおいては一定の需要があり続ける売れ筋商品です。しかし、出品や納品に関するルールが面倒で、Amazon物販の初心者はあまり扱っていないようです。扱う人が少ないということは、それだけライバルも少ないということ。ライバルが少ない商品は、それだけ売り上げをアップさせやすい商品でもあるので、Amazonでの販売で稼ぐのならぜひ扱ってほしいです。

今回は、要期限管理商品を出品するにあたってのルールや注意したいポイントについて、要点をおさらいしてお伝えします。

目次

要期限管理商品とは何か?

要期限管理商品」とは、賞味期限や消費期限のようにある一定の期限を過ぎると消費者の手元に届けられなくなるような商品のことを言います。Amazonにおいては食品全般、あるいは食品以外で消費期限が印字されている商品と定義されています。

また、上記に該当する商品のなかでも「夏期制限品」と定められる商品も存在しており、扱いが微妙に異なっています。その他に扱いが特殊な商品としては、お酒も該当します。

もう少し細かい内容を確認してみましょう。

食品全般

まずはわかりやすい例として、食品全般について確認します。スーパーやコンビニでは、消費期限や賞味期限の切れた食料品や飲料水は廃棄されていることをご存じでしょうか。期限切れの食品は品質が劣化するとされ、安全に食べられる保証がされません。そのため、消費者に販売することもできないとの判断です。これと同じ事をAmazonでも行うようにしています

一般的な食品の他、ペットフードもこれに該当します。また、Amazonでよく売れる商品にサプリメントがありますが、これも食品です。これらは要期限管理商品であることをつい見落としがちなので注意しましょう

食品以外の対象商品

食品以外で消費期限が印字されている商品は、主に人体へ使用する製品に多く見られます。

例えば化粧品医薬部外品などの商品です。消毒液や絆創膏のラベルや外箱に使用期限が記載されているならば、それは要期限管理商品に当てはまります。

同じような用途の商品であっても、化粧品や医薬部外品などの全てが対象とは限りません。使用期限の記載がない商品は、要期限管理商品の対象外です。1つ1つの製品のパッケージ裏などを見て確認するようにしてください。

注意すべき食品について

食品を扱う上で気をつけたい商品が2つあります。

1つは酒類です。酒税法などの法令に関係するため、酒類を出品する際は「酒類販売免許」を取得しておかなくてはなりません。免許を持たない出品者による酒類の出品は、Amazonの規約で禁止されています。ノンアルコール飲料やアルコールを含む食品の出品に関しては、免許は不要です。

もう1つは、チョコレートなどの「夏季制限品」です。温度の影響を受けやすい食品の取り扱いについて、FBAでは5月頃から9月頃までの夏季期間とそれ以外の冬季期間とで分けています。その上で、取り扱う在庫のサイズを制限したり、特定のフルフィルメントセンターを納品先に指定したりと、在庫管理のやり方を変えています。出品に際しては、Amazonの申請フォームから納品に関する必要情報を記載して申請しなければなりません。

これに関連して、温度の影響を受ける冷蔵品や冷凍品についてもFBAでの出品は不可とされています。

要期限管理商品をFBAに納品するときの条件とは

要期限管理商品のFBAへの納品は可能ですが、それにはさまざまな制限をクリアしている必要があります。

初めてFBAに納品する要期限管理商品については、事前に商品のASINをセラーセントラルの画面にて登録させる必要があります。食品、ドラッグストア、ベビー&マタニティ、ビューティー、おもちゃ、ペット用品のカテゴリの商品は、商品登録画面か在庫ファイルから設定し、登録してください。その他のカテゴリについては、ASINごとにテクニカルサポートに連絡を入れて、要期限管理商品であるかどうかの確認から行ってください。

FBAへ納品できる商品の条件としては上の項目でも軽く触れましたが、室温で保管できることが前提となります。ラベルに載っている保存方法に、要冷蔵や要冷凍、あるいは「○○度以下」というように具体的な温度が記載されていると納品不可とされます。「冷暗所で保管」や「高温多湿を避けて」のように、温度が記載されていない場合は納品可能です。

これ以外にも、期限が印字されている商品は次に紹介する2つの条件を満たしておく必要があります。その条件について説明していきます。

期限まで60日以上あること

1つめの条件は、納品した商品がFBAに到着した時点で、期限まで60日以上残っていることです。このとき注意したいのは、60日以上残っていた期限までの日数が、売れないまま残り45日を切ってしまうと販売不可在庫となって自動廃棄されてしまうことです。残り日数60日の商品を納品したとしても、たった15日間で売り切らなくてはなりません。

FBAに納品する際は、期限までの余裕を持って送ることがおすすめです。

期限の記載が法令通りであること

2つめの条件は、賞味期限や消費期限の表記が法令に則っていることです。

法令に則った表記とは、まず日本語であること。そして使用者が読み取りやすい字であり、いつが期限なのかがはっきりわかるような表記です。日にちを記載する際は年を頭にして、月、日の順にしなければなりません。使用期限の表示を要する医薬部外品や化粧品も、同じような規則に則って表記されている必要があります。

印字が上手くされず期限が読み取りにくい品物や、貼り付けたラベルで期限の表記を隠しているような物は、FBA側で受領してくれません。また、手書きでの表記も不可です。

賞味期限や消費期限がきちんとした表記方法で記載されているかを、納品前に確認しておきましょう

納品の条件を満たせない要期限管理商品

FBAに要期限管理商品を納品する場合、原則として上の項目で紹介した条件を満たす必要があります。しかし中には、商品のつくりの都合上どうしても条件を満たせない品物もあります。そのような商品をFBAに送りたい場合は、商品登録以外にも事前申請が必要です。

これから紹介するのは、許可を求めれば特例として納品が可能となる商品の条件です。

期限が印字されていない食品

商品に賞味期限か消費期限が明記されていることがFBAに納品できる条件の1つですが、食品の中には期限が印字されていない商品もあります。食品でありながら期限が印字されていない商品を出品する場合は、事前の申請が必要です。その上で、商品の種類によって定められた販売期間に則って管理されます。

販売期間は商品によって分けられていますが、塩や砂糖などは最長の320日間、精米されたお米に関しては最短である22日間と、大きくばらついています。そして販売期間を過ぎた場合の扱いは、通常のように販売不可在庫として扱われるようになります。

製造から期限までが短い商品

食品の中には、製造されてから消費期限を迎えるまでの期間が短い商品もあります。そういった商品の場合、製造から消費期限までの期間が90日以内なら、事前申請することで上記の期限を短縮することができます。申請が通ると、FBA到着時点で60日必要な期限までの日数が30日に、自動廃棄になる日数も15日となります

申請を出してから承認されるまで数日を要するので、出品の際はあらかじめ期限までの日数に余裕をもっておきましょう

要期限管理商品であるかどうかの確認

上の項目でも紹介したように、食品であれば、期限が印字されていなくても要期限管理商品として扱われます。しかし、食品以外でも期限の印字がなく要期限管理商品となる商品があります。また、使用期限が書かれていても要期限管理商品とはならない商品が存在します。これらの商品について、もう少し掘り下げてみましょう。

要期限管理商品の特殊な例

例えばこちらの【アベンヌ(Avene) ウォーター 300ml 3本セット [並行輸入品]】という商品は、パッケージに使用期限が印字されていないにも関わらず要期限管理商品の対象として扱われます。

こちらの【SK-II R.N.A. パワーラディカルニューエイジ15g [並行輸入品]】という商品はその逆で、期限が印字されていますが要期限管理商品の対象外として扱われています。

このような例があることからわかるように、要期限管理商品であるかどうかについては、Amazonのアナウンスとは違う商品があるなどして、はっきりしません。出品する予定の商品が要期限管理商品であるかどうかを、1つ1つ確認する必要があります

要期限管理商品であるかはテクニカルサポートに確認しよう

要期限管理商品であるかどうかを確かめる方法は、テクニカルサポートへの問い合わせです。この場合に用いる問い合わせ方法は、電話やメールではなくチャット形式をおすすめします。返答もスムーズですし、10桁になる文字列のASINを使うので、文面でのやりとりの方がわかりやすいです。

問い合わせのしかたも簡単で、チャットに商品のASINを記入し、要期限管理商品であるかどうかを質問するだけで完了です。あとはテクニカルサポートからの返答を待ちましょう。

調べる方法は他にもありますが、その結果が間違っていたというケースもあるようです。要期限管理商品については、テクニカルサポートへの問い合わせが最も正確です。

要期限管理商品の納品ルール

要期限管理商品の取り扱いは、納品する際のルールも厳格化されています。ルールに従った形で納品を行わないと、受領を拒否されて送り返されてくることもあるようです。その分の送料が無駄になってしまうので、納品のルールをしっかりと確認しておきましょう。

ここではルールの基本となる3つのポイントをご紹介します。

要期限管理商品を通常商品と一緒に納品しない

FBAに商品を発送する際は、要期限管理商品のみを納品しましょう。同じ箱の中に要期限管理商品と通常商品が混在してはいけません。

要期限管理商品であれば、商品やASINが異なっていても同じ箱に入れて発送することは可能です。

同一ASINの期限は揃えること

1回の納品プランにて同じASINの商品を複数送る際は、全て期限が同じ日にちでなければいけません。期限が異なるものが混在している場合は、納品不備と判断されてしまいます。

もし手元に消費期限が異なるものが複数ある場合は、期限の日にちごとに箱や納品プランを分けることで納品が可能です。

必ず専用シートを貼り付けること

納品の際に使用する包装箱には、要期限管理商品である事を示す専用のシートを貼り付けなければなりません

シートは、Amazonの要期限管理商品に関するマニュアルを使ってプリントアウトできます。この際、シートの大きさが必ずA5サイズ以上になるようにプリントしてください。

シートの表面には、要期限管理商品を納品する際に確認すべき項目のチェックリストも印字されています。ルールに則って納品していることを示すため、チェックの印を記入することも忘れずに行いましょう

要期限管理商品の取り扱いと出品時の注意

最後に、FBAに納品した商品の取り扱いについて、消費期限に関連して知っておきたいポイントを整理しましょう。

発送の順番の注意と自動廃棄について

FBAの在庫は、同一商品の中で期限が近い物から順に発送されていきます。これなら残り45日を迎える前に在庫が捌けると思ってしまいがちですが、ここで気をつけておきたいのは、複数のFCに商品を納品している場合です。あるFCからは発送されて、あるFCからはなかなか発送されないというケースが、まれにあるようです。その場合、一部のFCの在庫が期限までの日数45日を切ってしまうこともあるでしょう。

45日を切った商品は自動廃棄されることは上の項目でも説明したとおりですが、ここで注意したいのが、廃棄にかかった費用が請求されてしまうことです。商品が売れずに利益を出せないばかりか、赤字になってしまいます。もし期限間近の在庫がある場合は、廃棄処分されてしまう前に返送してもらうことがおすすめです。45日を過ぎると、商品をFCから手元に戻すこともできなくなります

返送してもらった商品は、メルカリのような別のプラットフォームで販売することも検討しましょう。最悪、自分で消費することも可能です。

期限の確認を徹底すること

要期限管理商品を出品する際、通常商品を送るときの手順に加えて消費期限の入力を行います。ここの入力は正確に行ってください。仮に間違った日付を入力した場合、何らかのペナルティを課せられる可能性もゼロではありません

万が一、FBAに期限切れの商品を納品するようなことがあった場合、一発でアカウント停止となった例もあります。納品する商品の期限は、徹底的に管理する必要があるようです。

要期限管理商品の扱い方をマスターしよう

要期限管理商品の取り扱いは、不備があった際はクレームに直結することが考えられるので、Amazonでは厳格なルールを定めています。出品者としてはルールに従い、安全な商品を納品する義務があると言っていいでしょう。

慣れるまではいろいろと大変でしょうが、安定的に売り上げられる商品でもあるので、ぜひ出品のルールや方法をマスターしてみてください。

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この記事を監修した人

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