Amazonの配送料と配送条件をマーケットプレイス商品について徹底解説

Amazonマーケットプレイス商品は、発送元が出品者の自社なのか・Amazon倉庫なのかによって、配送料や配送サービスに差が生じます。この記事では、Amazonマーケットプレイス商品の配送料、配送条件を解説します。送料無料にするにはどうすれば良いのか、配送料はどうやって決められているのかについても説明していきますので、参考にしてください。

目次

Amazonの配送料と配送条件をマーケットプレイス商品について解説

Amazonマーケットプレイス商品のうち、プライムマークが付いていない商品については、出品者が梱包・発送・返品等の対応を直接行います。Amazonマーケットプレイスには、大口出品者と小口出品者という2種類の出品者が存在し、それぞれ配送料が異なる仕組みです。

ここでは、Amazonマーケットプレイスの配送料を、大口出品者・小口出品者にわけて解説します。配達日数や海外への配送対応についても解説するので、参考にしてください。

大口出品者の場合の配送料

大口出品者の配送料は、出品者ごと個別に設定されています。また、同じ出品者からの購入であっても、商品カテゴリーや梱包材料費などの違いにより、配送料は変化します。注文確定画面に進むと、配送料としてかかる金額が表示されますので、必ず確認してから購入確定をするようにしましょう。

《大口出品者配送料設定3パターン》

重量課金制 「配送1件ごと」の金額+「1kgあたりの重量」の金額=配送料になるパターンです。配送1件ごとの金額と1kgあたりの重量の金額は、出品者が自由に定められます。
商品個数制「配送1件ごと」の金額+「商品1点ごと」の金額=配送料になるパターンです。配送1件ごとの金額と商品1点ごとの金額は、出品者が自由に定められます。複数個購入した際に、商品1点ごとの金額は加算されますが、配送1件ごとの金額は変わらないため、まとめ買いがお得です。
購入金額制購入金額によって配送料が変わるパターンです。出品者によっては、配送先の住所別に金額設定をしている場合がありますので、お届け先地域の行に表示されている金額を確認しましょう。

小口出品者の場合の配送料

大口出品者と違い、小口出品者は商品カテゴリーごとに配送料が固定で決まっています。

262円
CD・レコード356円
ビデオ398円
DVD356円
PCソフト356円
TVゲーム356円
おもちゃ&ホビー524円
ベビー&マタニティ524円
上記以外のカテゴリー472円 + 53円/kg

日本国内への配送の場合、家電&カメラ・ホーム&キッチン・文房具・オフィス用品については、基本料金に加えて重量によって配送料が変わる「重量制配送料」が適用されます。重量制配送料の基本料金472円に加え、発送時の重量1kgごと53円が加算される仕組みです。

1kgまで:53円加算
1.1~2kg:106円加算
2.1~3kg:159円加算
3.1~4kg:212円加算
以降同様に53円/kgずつ加算されるシステム

配達日数

基本的に、出品者が発送作業をおこなうAmazonマーケットプレイス商品は、注文受け付け後2営業日以内に発送します。ゆうメール・ゆうパック・メール便などの配送形態は出品者によって異なるため、配達にかかる日数や追跡番号の有無については出品者に確認をとる必要があります。

国内から国内への配達の場合、通常3~6日かかると考えておきましょう。発送元とお届け先住所との距離や配送業者の遅延によって、それ以上かかることもあるので、商品が届かないときは出品者に確認のメールをするようにしてください。

海外への配送について

出品者によって、海外配送の可否が異なります。また、配送料が国内への配送とは異なるので、注意してください。日本国内から海外への配達にかかる日数は、4~25日です。

Amazon倉庫から発送される商品の配送料

Amazonマーケットプレイス商品の中には、Amazon倉庫から発送される商品もあります。その場合、梱包・発送・返品対応はAmazon.co.jpがおこない、配送料の計算方法も異なるので、注意が必要です。ここでは、Amazon倉庫から発送される商品の配送料について解説します。

Amazonの配送料は、マーケットプレイス商品なら注文合計金額2000円以上で、送料無料

Amazon.co.jpが発送する商品の場合、通常会員であっても注文合計金額が2000円以上で全国送料無料の対象になります。ただし、お届け先住所が複数に分かれる場合、お届け先住所ごとに2000円を超える必要があるので注意しましょう。

注文合計金額2000円以下の場合の配送料は以下のとおりです。

離島を除く本州・四国410円
北海道・九州・沖縄・離島450円

ちなみに、Amazonプライム会員であれば、金額にかかわらず送料無料です。プライム会員になっている人は、Amazon.co.jpが販売する商品かAmazonマーケットプレイスの中のAmazon発送商品を選ぶことで、お得に買物ができます。

お急ぎ便や日時指定を使うと注文合計金額にかかわらずお金がかかる

お急ぎ便や日時指定を使うと、配送オプション代金がかかります。配送オプション代金を払う場合には、通常配送料がかからなくなるため、注文合計金額は関係なくなります。結果、せっかく2000円を超える買い物をしても、かかる金額が同じになってしまうので、よく考えてから配送オプションをつけましょう。

《注文合計金額2000円以下で配送オプションをつけた場合》

通常配送料410~450円の代わりに、以下の金額がかかります。
お急ぎ便:510~550円
日時指定便:510~650円

《注文合計金額2000円以上で配送オプションをつけた場合》

通常配送料は0円ですが、以下の金額がかかります。
お急ぎ便:510~550円
日時指定便:510~650円

Amazonプライム会員は、配送オプションも無料で利用できます。

Amazonマーケットプレイスの発送2パターン+イレギュラー

ひとくちにAmazonマーケットプレイスといっても、発送方法には2つのパターンが存在します。ここでは、それぞれの発送方法と例外パターンについて解説します。

FBA-出品者が販売・Amazonが発送をおこなう

Amazonマーケットプレイスの中でも、Amazon倉庫に保管されていて、Amazonが発送作業をおこなう商品が存在します。プライムマークが付いていて、配送が「AMAZON.CO.JP 配送センターより発送されます」と表示されているのが特徴です。

Amazon.co.jpが販売する商品と同等の配送サービスが受けられるため、プライム会員は送料無料・通常会員は2000円以上で送料無料です。発送作業が迅速なので、翌日~翌々日に商品を受け取れます。

自社発送-出品者が販売・発送をおこなう

自社発送商品は、出品者の元で商品保管をし、注文が入り次第梱包して出品する形態です。商品一覧の配送のところにAmazon.co.jpの文字がなく、「通常配送を選択してください」と書かれているのが特徴です。

Amazon経由で注文が入った旨の連絡が届き、そこから発送作業にとりかかるので、Amazon発送商品に比べて配達完了までが遅い傾向にあります。Amazonマーケットプレイス出品者は、法人でやっている人から副業としてやっている人まで幅広く存在しているので、注文受け付け後すぐに発送作業ができるとは限りません。

また、配送方法も、宅配便とは限らないので、Amazon発送商品より余裕を持って注文する必要があります。配送料は、小口出品者の場合はカテゴリーごと・大口出品者の場合は商品ごとに設定されているので、よく確認しましょう。

マケプレプライム-出品者が販売・発送をおこなうがFBAと同等の配送サービス

通常、出品者が発送作業をおこなう商品にはプライムマークが表示されていません。これにより、配送に日数が多くかかること・配送料が商品1点ごとにかかることがわかります。しかし、例外的に、出品者の自社発送にもかかわらずプライムマークがついている商品があります。

出品者が発送しますが、Amazon発送商品と同等の配送サービスが受けられます。お急ぎ便指定ができるので商品受け取りまでが迅速で、プライム会員なら配送料も無料です。Amazon所定の基準を満たしていて、お急ぎ便と同等のスピードで発送作業を行える出品者にしか認められていないサービスなので、消費者は安心して商品を購入することができます。

出品者自社発送商品-買い物パターン別配送料

Amazonには、Amazon.co.jpが販売する商品と、一般の出品者が販売する商品が存在します。一般の出品者が販売する商品をAmazonマーケットプレイスと呼び、Amazonマーケットプレイス商品は、さらに自社発送とAmazon発送に分かれる、という構造です。ここでは、自社発送の商品を買う場合の配送料や注意点について解説します。

基本的にまとめて買っても送料無料にはならない

Amazonが発送する商品と違い、出品者自社発送商品は1点ごとに配送料がかかります。配送料には梱包材費・梱包人件費等の経費も含まれているため、基本的にまとめ買いをしても、送料無料になったり安くなったりすることはありません。同じ出品者から購入しても、購入商品数分の配送料がかかると覚えておきましょう。

中古本の配送料257円は廃止

以前は、Amazonマーケットプレイスの中古本を購入する際には配送料257円と決まっていました。しかし、大口出品者の配送料自由化によって、中古本の配送料は一定ではなくなっています。また、同時期に小口出品者の中古本配送料も262円に値上がりしたため、注文の際には配送料をしっかり確認する必要が出てきています。

出品者によって配送料が異なる点に注意

小口出品者はAmazonが定めたカテゴリーごとの配送料で商品を販売しています。注意しなければいけないのは、大口出品者の商品です。大口出品者は、カテゴリーに関係なく、商品ごとに配送料を自由に決めて販売しています。
購入者側からは、小口出品者なのか大口出品者なのか、確実に見極めることはできませんので、注文確定画面で表示される配送料を確認し忘れないようにしましょう。

自社発送商品の配送料の確認方法

配送料の確認は、商品ページと注文確定ページでできます。

・商品ページ

配送料は、商品一覧の商品価格の下に表示されています。

・注文確定ページ

複数商品を購入する際に、合計でかかる配送料を知りたいときは、注文確定ページで確認します。購入したい商品すべてをカートに入れたら、「レジに進む」を押しましょう。注文内容の部分に、商品の小計と配送料・手数料、合計請求金額が表示されています。配送料確認前に、「注文を確定する」ボタンを押してしまわないよう注意してください。

合計配送料は必ず確認すること

商品ごとに配送料を確認していても、最後にかならず注文確定ページの送料合計を確認しましょう。Amazonが発送する商品の場合、合計が2000円を超えることで送料無料になりますし、自社発送のマーケットプレイス商品も、複数購入で割引特典を行っている出品者が存在するからです。

出品者自社発送商品とAmazon発送商品をあわせて買う場合の配送料

出品者自社発送とAmazon発送では、配送サービスや配送料の設定が異なります。つまり、まとめて買ったところで、それぞれの計算方式で配送料が決まり、自社発送商品は出品者のタイミングで、Amazon発送商品はAmazonのタイミングで、発送作業に進むことになります。

《例1》
東京在住の人が、Amazon発送の本1冊1500円・出品者自社発送の本1冊500円を買った場合、Amazon発送が2000円以下なので、410円の送料+出品者が定めた配送料×1がかかります。

《例2》
東京在住の人が、Amazon発送の本2冊合計3000円・出品者自社発送の本2冊合計3000円を買った場合、Amazon発送の本には配送料がかかりません。出品者自社発送の本2冊には、それぞれ配送料がかかります。よって、出品者が定めた配送料×2がかかります。

出品者自社発送商品を買うときの注意点

Amazonマーケットプレイスの中でも、出品者自社発送の商品を買うときには配送料がかかるため、注意が必要です。購入金額やAmazonプライム会員であるかどうかは関係ありません。また、複数商品を同一の出品者から購入した場合でも、基本的には配送料は商品の数だけ追加で必要になります。

配達完了までの日数も、Amazon発送商品よりかかる事が多いため、急ぎの買い物は発送元をよく確認することが大切です。

Amazonマーケットプレイスで安全に買い物するためのチェックポイント

Amazonマーケットプレイスは、法人から個人までさまざまな人が販売をおこなっています。Amazonは徹底した顧客第一主義を貫いていて、出品者にも規約を設けていますので、基本的には安全です。ただし、中には詐欺業者などの悪質な出品者も紛れているので、購入者側の自己防衛もしっかりしておきましょう。

ここでは、Amazonマーケットプレイス商品を買うときにチェックするべきポイントを3つ紹介します。

新品を買うときでも発送元と商品コメントをチェック

・プライムマークが付いていて出荷元 Amazonから発送されます」と表示があるのが、Amazonが発送するマーケットプレイス商品
・プライムマークが付いていないのが、出品者が自社発送するマーケットプレイス商品です。

Amazon発送であれば、マーケットプレイス商品でも発送作業が迅速に行われますし、すでに商品がAmazon倉庫にあるので在庫切れの心配もありません。注意しなければいけないのは、自社発送のマーケットプレイス商品です。

商品コメントは必ず確認しましょう。自社発送商品の場合、実店舗とネットで同じ商品を併売している場合があります。

店鋪で売れてしまった場合には、在庫切れとなりキャンセルされてしまいます。当然お金は返金されますが、別の店で再注文しなければいけないので、商品の受け取りが遅れてしまうのです。

中古品はコンディションだけでなくコメントまでチェック

中古品の場合、安さだけで選ぶのではなく、コンディション・商品コメントも見ましょう。Amazonのコンディションには、ほぼ新品・非常に良い・良い・可という4段階が用意されています。

Amazonの規約に従ってコンディションを決定してはいますが、判断基準は個人差が大きいため、あくまで出品者視点での検品状態を表しています。出品者Aから買った非常に良いの商品よりも、出品者Bから買った可の商品のほうがキレイ、という現象は往々にして起こりうるので、コンディションだけでは判断できません。

そこで、出品コメントを読み込むのです。付属品の有無やよごれの程度について、丁寧に書かれている出品者のほうが信用できます。反対に、情報が足りないな、と感じたら、別の出品者からの購入を検討しても良いでしょう。

出品者評価もチェックすると安心

Amazonでは出品者を評価するシステムがあります。出品者評価を投稿できるのは、その出品者から実際に商品を購入したことがある人だけです。出品者評価はリアルな口コミなので、購入の判断材料として役立ちます。

出品者名の下に表示されている星の数とパーセンテージが、その出品者の評価です。星の数が多く、パーセンテージが高いほど、優良な出品者だといえます。しかし、多少評価が低いくらいでは悪質業者とは決めつけられませんし、評価が高いのに詐欺業者であることもゼロではありません。

星の数とパーセンテージで大体の目星をつけたら、出品者名をクリックして詳細ページに飛びましょう。すると、評価についてのコメントが確認できます。

ここで、発送が遅い・商品が届かないなどの欠点が挙げられていたら、その出品者から購入するのは控えましょう。反対に、思っていた商品と違った・役に立たなかったなど、商品の性能について低評価がつけられていた場合は、的外れの意見によって評価が下がっただけだと判断できます。

まとめ

Amazonマーケットプレイス商品は、小口出品者なのか大口出品者なのか・自社発送なのかAmazon発送なのかによって、配送料や発送スピードが異なります。とくに、大口出品者の配送料自由化以降、このカテゴリーだから配送料はいくらと、一概には計算できなくなってしまいました。商品購入の際には、プライムマークの有無や配送料について、しっかり確認した上で確定をするようにしましょう。

また、プライム会員だから送料無料と思っていると危険です。出品者自社発送の場合、プライム会員であるかどうかは影響しませんので覚えておきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

目次