Amazonせどりの手数料っていくらかかるの?小口・大口・FBAの場合を徹底比較!

Amazonせどりの手数料は、種類が多いほか、内容の改定や手数料割引のプロモーションなども定期的に行われるため、よくわからないという方も多いでしょう。

そこで今回は、Amazonを利用して物販事業を行うのに必要となる手数料の内容や種類について詳しく解説します。すでにAmazonで物販事業を行っている方もぜひ参考にしてくださいね。

目次

Amazon手数料の基礎知識

「Amazonに商品を出品してみたいけど、手数料っていくらかかるの?」
「どんな種類の手数料があるんだろう?」
「FBAを利用するときも手数料がかかるの?」

といろいろと疑問に感じている方もいらっしゃるでしょう。

そこでまずは、Amazon手数料の基礎知識について解説します。

Amazonの基本的な手数料は「固定費」+「販売手数料」

Amazonの基本的な手数料は、「固定費」+「販売手数料」になります。

固定費とは、商品が売れたか否かに関係なく支払わなければならない費用です。一方、販売手数料とは、商品が売れるたびに必要となる手数料です。

FBAを利用すると、「固定費」+「販売手数料」+「FBA手数料」がかかる

Amazonには、商品をAmazonの倉庫に送っておくだけで後は管理・梱包・発送をすべて代行してもらえるFBAと呼ばれるサービスがあります。このサービスを利用すれば、本来なら自身でこなさなければならない作業をすべて代行してもらえるのですから、出品作業が大幅に効率化します。

ただし、このサービスをお願いすると、先ほどの基本的な手数料にプラスしてFBA手数料も支払わなければなりません

「大口」と「小口」、手数料の違いとは?

Amazonには大口と小口の2種類の出品プランがあることは前述のとおりですが、それぞれのプランの手数料はどれほどなのでしょうか?そしてその違いは何でしょうか?

ここでは、両者の手数料の違いについて詳しく解説します。

大口出品の手数料

Amazonの大口出品形態を利用する場合の手数料は、以下のようになります。

●月間手数料…4,900円
●基本成約料…無料
●販売手数料…商品が販売されたときのみ

つまり、大口出品形態を利用した場合の手数料は、月額登録料と販売手数料のみになります。

小口出品の手数料

一方、小口出品形態の場合は、

●月間手数料…無料
●基本成約料…注文成約時に1商品ごとに100円
●販売手数料…商品が販売されたときのみ

なので、基本成約料と販売手数料のみがかかることになります。

大口と小口の違いと選ぶ際のポイント

大口と小口の最大の違いは固定費にあります。月に出品する商品数が50個以下なのであれば、商品ごとに100円の成約料がかかるだけで済む小口の方がおすすめです。

しかし、50個を超えて販売するようであれば、固定費が月額4,900円に抑えられる大口の方が断然お得になります。

どちらの出品プランを選択するか迷っている方はぜひ参考にしてください。

その他の手数料にはどんなものがあるの?

Amazonには固定費の他にも手数料が存在します。

しかも、Amazonの手数料は種類が多いうえに、内容も複雑な傾向にあります。

そこでここでは、以下の主要な手数料8種類をピックアップして、その内容をできるだけわかりやすく解説します。

1.販売手数料
2.カテゴリー別成約料
3.FBA配送代行手数料
4. FBA在庫保管手数料
5. FBA在庫の返送・所有権の放棄の手数料
6. FBA購入者返品手数料
7. FBA長期在庫保管手数料
8. FBA納品不備受領作業手数料

1.販売手数料

まずは販売手数料です。先ほどから説明しているとおり、販売手数料とは商品が販売されたときに発生する手数料です。

商品のカテゴリーごとに販売手数料の割合は異なります。以下に具体的な額を挙げておきますので、しっかり確認しておきましょう。

商品カテゴリー別の販売手数料

早速、主な商品ジャンルの販売手数料を見ていきましょう。

●本・CD・レコード・DVD・ビデオ…売り上げ金額の15%
●テレビ・CDプレーヤー・携帯電話・カメラ・パソコン…売り上げ金額の8%または最低金額30円
●ギター・キーボードなどの楽器…売り上げ金額の10%または最低金額30円
●ゲーム機・ゲームソフト…売り上げ金額の15%
●インテリア用品・キッチン用品…·売り上げ金額の15%または最低金額30円

2.カテゴリー別成約料

次はカテゴリー別成約料です。

本やCD・DVDなどのメディア商品では、以下のようなカテゴリー別成約料を支払う必要があります。

●本…80円
●CD・レコード・DVD・ビデオ(VHS)…140円

メディア商品でのせどりを検討している方はしっかり確認しておきましょう。

FBAを利用するのにかかる手数料

FBAを利用するのにかかる主な手数料は、

●配送代行手数料…梱包、配送などに対する手数料
●在庫保管手数料…商品の保管・管理、スペース利用に対する手数料

の2種類になります。具体的に説明しましょう。

3.FBA配送代行手数料

FBA配送代行手数料は、商品のサイズによって異なります。具体的な料金は以下の通りです。

サイズが大きく、重量がある商品ほど料金が高くなります。

4. FBA在庫保管手数料

FBA在庫保管手数料とは、Amazonの倉庫で商品を保管するのにかかる手数料です。商品内容やサイズ、保管する時期や日数によって大きく異なります。

特に大型商品は手数料が高く、売れずに倉庫に残ってしまうとそれだけでコスト増につながるため気を付けましょう。

5. FBA在庫の返送・所有権の放棄の手数料

FBA在庫の返送・所有権の放棄の手数料とは、Amazonの倉庫から商品を返送、または所有権の放棄を依頼する場合にかかる手数料です。具体的な料金は以下の通りです。


なお、商品の管理をしっかり行うことで、このような無駄な手数料を払うことを避けることはできます。

6. FBA購入者返品手数料

FBA購入者返品手数料は、FBAを利用して送料無料で販売した商品が購入者によって返品された場合にかかる手数料です。

なお、手数料は「商品にかかる各FBA手数料の合計」になります。

そのため、返品や廃棄を依頼するほど、それだけ余計に手数料がかかってしまうので要注意です。

7. FBA長期在庫保管手数料

FBA長期在庫保管手数料は、1年以上Amazonの倉庫に保管されている商品にかかる手数料です。計算方法は以下の通りになります。

●通常の商品…10cm×10cm×10cmあたり17.773円
●メディア商品…10円/個

あまりに長い間保管しっぱなしになっていると以上の手数料を取られてしまいますので、長期間保管されている商品がないか常にチェックするようにしましょう

8. FBA納品不備受領作業手数料

FBA納品不備受領作業手数料は、納品の際の梱包やラベルに不備があった場合に発生する手数料です。

たとえば、ビニール袋の梱包の不備であれば92円、ラベルの不備であれば51円といった感じで手数料を取られます。

梱包の状態などを納品前にしっかりチェックして、無駄な出費を抑えるように心がけましょう。

手数料の種類をすべて覚える必要はない

出品に必要な主な手数料をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

「こんなにたくさんの手数料を全部覚えなきゃいけないの?」

と不安になった方もいるかもしれませんね。しかし、すべての手数料の種類を覚える必要はありません。

なぜなら、手数料は専用のツールを利用すれば瞬時に計算できるからです。

また、Amazonの公式ページにも詳しい内容が記載されているため、必要なときに調べるだけでも十分対処可能です。

それよりも、商品のリサーチに時間を使った方がよほど有益です。

3つの手数料を覚えていれば出品がスムーズになる

すべての種類の手数料を覚える必要はありませんが、以下の3つの手数料は頭に入れておきましょう。そうすれば、よりスムーズに出品作業が行えます。

●大口出品・小口出品の基本手数料
●販売手数料
●在庫保管手数料

基本手数料や販売手数料を把握しておけば、確実に利益が出るように商品を仕入れたり、価格を決定できたりができるようになります。また、在庫保管手数料を覚えておけばFBAの在庫を常にチェックするようになり、無駄な手数料の支払いを避けられるでしょう

販売手数料からわかる狙い目の商品とは?

販売手数料は、商品のカテゴリーごとにかなり異なります。この販売手数料からAmazonせどりで狙い目の商品を見つけることもできるのです。

一体、どのような商品が狙い目なのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

販売手数料8〜10%の商品が狙い目

Amazonの販売手数料は8~15%が一般的ですが、その中でも8~10%の商品が利益を上げやすくおすすめです。

「そんなに違いがあるの?」と思われる方に、具体的な例を用いて説明していきます。

たとえば、1,000円の商品を出品した際にかかる手数料は以下の通りです。

●販売手数料が8%の場合…80円+税=88円
●販売手数料が10%の場合…100円+税=110円
●販売手数料が15%の場合…150円+税=165円

このとき、8%と15%を比べると、77円もの差があります。

小さい差と思うかもしれませんが、もしこの商品を100個、1,000個と売ればどうでしょうか?100個で7,700円、1,000個で7万7千円もの差になります。長期的な視点から見ると、この違いは経営に大きな影響を与えることは必至であり到底見逃せません。

よって出品する商品は、できるだけ販売手数料が8~10%以内の商品を選び、手数料によるコスト増を抑えることをおすすめします。

テレビゲーム機本体が特におすすめ!

Amazonではテレビゲームカテゴリーの販売手数料は15%と高めに設定されています。

しかし、実は「ゲーム機本体」の販売手数料はなんと8%と非常に低いのです!

そのため、需要の高いNintendoスイッチやPS3、PS4、Xboxなどのゲーム機本体を出品すれば、確実に利益をあげやすくなるのでおすすめです。

また、手数料の高いゲームソフトはゲーム機本体と一緒に売れやすいため、利益を上げられる可能性も十分にあります

注意すべきは販売手数料だけじゃない!

最後に、販売手数料以外に注意すべき手数料と、Amazonせどりに最もおすすめの商品カテゴリーについて具体的にご紹介します。

カテゴリー別にかかってくる成約料は意外に負担

本やCD、DVD、ビデオなどメディア商品は、以下のようなカテゴリー別の成約料を支払う必要があります。

本は80円、CD・DVD・ビデオは140円です。本などを扱う場合は、このような成約料を固定費や販売手数料と共に支払わなければなりません。

商品数が多くなれば、かなりの負担になってくるでしょう。

そのため、しっかり稼ぎたいというのであれば、メディア商品は避けた方が無難かもしれません。

Amazonで狙うべきせどり商品はこれ!

以上の点を踏まえると、Amazonせどりでおすすめなのは、

「販売手数料8%~10%」
「カテゴリー成約料なし」
「利益率・回転率が高い」

この3つの条件に当てはまる商品です。

たとえば、利益率・回転率が高い

●パソコン・周辺機器
●カメラ
●ゲーム機本体
●おもちゃ・ホビー

などは、販売手数料がすべて8%~10%以内であり、メディア商品ではないためカテゴリー成約料もかかりません。

これらの商品を中心にAmazonでせどりを行えば、効率的に利益を上げることができるでしょう。

Amazonの基本的な手数料を把握しておけばよりスムーズな出品作業が可能

今回は、Amazonの手数料について詳しく解説しました。数が多く改定も多いAmazonの手数料ですが、基本的な手数料を頭に入れておくだけで、よりスムーズに出品作業が行えます。

また、料金が高い手数料も把握しておくと、無駄な出費を抑えることもできるでしょう。

さらに売り上げはアップしても、手数料を引かれたら手元にお金が残らなかったという事態も避けられます。

そしてより効率的に稼ぐためにも、販売手数料の安い人気商品などを日ごろからチェックしておくことも大切です。

ぜひ今回ご紹介した情報を参考にして、ぜひAmazonせどりで売り上げをアップしてくださいね。

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この記事を監修した人

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