Amazonで物販を行うにあたり、まず出品者用アカウントを作成することが第一歩です。他の通販サイトでアカウント作成をしたことがある人は、ある程度要領を掴んでいるかもしれませんが、初めての場合は多少手間取る可能性があります。
メルカリやヤフオク!でのアカウント作成と比較すると、若干面倒です。しかし、アカウントを作成しない限り物販ができません。
今回はAmazon出品者アカウント作成について説明します。
アカウント作成に必要な物は?
アカウント作成に必要な物は7つです。
1.インターネット環境
2.電話番号
3.メールアドレス
4.クレジットカード
5.銀行口座
6.有効期限内の顔写真入りの身分証明書
7.過去180日以内に発行された各種取引明細書1部
インターネット環境
大前提としてネット環境を整えましょう。ほとんどの人がネットに関わらない日がないというぐらい普及しているので、ここでつまずく人はいないでしょうが、念のため記載しました。
中には、『パソコンではなくスマートフォンを使用して物販を行いたい』という方もいるでしょう。注意してほしい点は、『思っていた以上にギガ数を使う』ということです。本格的に物販を行うと、今まで以上にAmazonサイトにアクセスします。出品や購入も頻繁に行うので、あっという間にギガを消費します。また、パソコンから商品登録を行い、スマートフォンで見え方をチェックすることもあります。スマートフォンを使う場合は、Wi-Fi環境も整えておくことをオススメします。
電話番号
アカウント作成時に電話での認証手続きがありますので、普段使う電話番号を準備しましょう。
固定電話もしくは携帯電話、どちらでも問題ありません。
もし、自身の電話番号を伝えることに抵抗がある場合は、以下の2つを活用してください。
(1)IP電話を使用する
(2)格安SIMを別途契約する
メールアドレス
Amazonからの連絡受信に使います。
普段使用するアドレスと一緒にすると、他のメールで埋もれてしまい、Amazonからの通知を見逃してしまう可能性があります。
G-mailやYahoo!メールなどでAmazon用のアドレスを作成しておくことをオススメします。作成は無料ですし、時間もそこまでかかりません。
クレジットカード
販売時成約料や大口出品アカウント月額使用料を支払う際に使います。
なお大口出品アカウントとは『月額4,900円を支払えば月50品以上出品することができるアカウント』です。小口出品でも月50品以上出品することは可能です。手数料という観点から大口出品の方がお得です。
クレジットカードは普段の生活で使うカードでもいいですが、『生活用とAmazon用で分けて管理したい』という方は、Amazon専用のクレジットカード作る必要があります。
銀行口座
Amazonで商品を販売した際の入金口座の登録が必要です。口座については都市銀行・地方銀行・ネット銀行など制限はありません。
クレジットカードの際と同様、Amazon用の口座を作成すると管理がしやすいです。特に、確定申告等するほど稼げるようになると、生活用口座と分ける必要があります。
有効期限内の顔写真入りの身分証明書
本人確認資料として認められる書類は以下の4点です。
・運転免許証
・パスポート
・写真付きの住民基本台帳カード
・在留カード
なお、写真付きのマイナンバーカードは、本人確認資料として認められていません。
上記4点のうち、どれか1点を両面スキャンした画像、もしくはスマートフォンで撮影した画像にして準備し、Amazonに提出します。カラー画像の提出が必要です。
また、本人確認資料の記載住所とアカウント登録住所は、同一でなければ受け付けてもらえません。
過去180日以内に発行された各種取引明細書1部
以下のいずれか1つが必要になります。
・クレジットカードの取引明細書
・ネットバンキング取引明細
・預金通帳の取引明細書
・残高証明書
金融機関ごとに名称が異なる可能性がありますので、分からないことがある場合は直接Amazon側に問い合わせをしてみましょう。またクレジットカードはアカウントを作る際に設定したものでなくとも構いません。
気を付けてほしい点がありますので、以下で説明します。
・氏名、本人確認資料と同じ住所、口座番号・クレジットカード会社を確認できるような資料を送付しましょう。
・銀行口座の取引状況ページが分かる資料を準備します。
・ネットバンキング取引状況の場合、過去180日以内の入出金履歴が見て分かる取引資料を、PDF形式でダウンロードして提出します。CSVもしくはExcelでの資料提出では受け付けてもらえません。
・通帳のページを提出する際、過去180日以内の最終取引状況が分かるページおよび氏名が記載されているページを、スマホ等で撮影した画像もしくはスキャン資料にて提出します。
・金融機関取引の残高証明書提出時、過去180日以内に金融機関より発行された残高証明書をスマホ等で撮影し、その画像もしくはスキャンデータを提出します。金融機関取引残高証明書は発行日が過去180日以内なら特段問題ありません。
購入用・出品用アカウント登録
出品用アカウント作成の前に購入用のアカウントがいります。まずは、購入用アカウント作成手順説明です。
購入用アカウントがある人は、この部分は飛ばして出品用アカウント作成までお進みください。
1.Amazonのトップページを開き、右上の『新規登録はこちら』をクリックします。既にアカウントを保有してる方はいつものようにログインします。
2.必要情報(名前・フリガナ・Eメールアドレス・パスワード)を入力します。
『次に進む』をクリックします。これで購入用アカウントの作成完了です。
ここで登録するEメールアドレスは、出品用アカウント作成時に使うメールアドレスとは別にすることをオススメします。理由は、前述の『メールアドレス』をご参照ください。
出品用アカウント
購入用アカウントの作成が出来ましたら、出品用アカウントの作成に取り掛かります。
1.先ほど作成した購入用アカウントでログインします。ログイン方法は先ほど記載した通りです。
2.ログイン後、右上にある『アカウント&リスト』をクリックします。
3.真ん中の下にある『出品サービスアカウント』をクリックします。
4.今回は『大口出品』のアカウント登録を実施しますので、『さっそく始める』をクリックします。
なお、大口出品をしない場合は、画面を下にスクロールして『小口出品サービスに登録する』という項目をクリックします。
5.『Amazonアカウントを作成』をクリックして、必要項目『名前・Eメールアドレス・パスワード』を入力してください。Eメールアドレスは、前述したように購入用アカウントとは別にしても大丈夫です。
6.入力が終了したら『次へ』をクリック。登録したEメールアドレスにきたコードを間違えずに入力しましょう。
7.『事業所の所在地(国名)、業種(個人・法人)、氏名』のビジネス情報の入力を行います。入力完了後、『同意して次に進む』をクリックします。
これ以降は細かな入力内容を記載していきます。法人と個人で若干入力部分が変わります。
7で説明した画面で業種「法人」で選択した場合は登録したい法人の謄本を準備して必要項目を入力します。電話番号は連絡を受けられる電話番号を使用します。法人の電話番号でなくとも大丈夫です。担当者は本人確認される方の名前になります。
8.出品者の情報を登録します。氏名、国籍、出生国、生年月日、住所など出品者の個人情報を入力する項目です。ここで、ワンタイムパスワードの確認がありますので、SMSか電話どちらか好きな方を選んでください。
9.請求先となるクレジットカード情報を登録してください。
10.ストア情報を登録します。
11.本人確認資料をアップロードします。
12.ビデオ通話を使用した本人確認があります。面談予約する日時を選択し『次へ』をクリックして予約を確定します。
これでアカウント作成終了です。審査に合格すると連絡がきます。
注意点
出品者用アカウント作成時には、口座設定は必要ありません。銀行口座は、アカウント作成完了後に自身で忘れずに登録しなければなりません。
出品者情報登録の詳細について
上記の出品者アカウント登録手順をもう少し詳細に説明します。
出品アカウントを登録
出品サービスアカウントから進み、『さっそく始める』をクリックします。
小口出品からスタートしたい人は『小口出品サービスに登録する』をクリックしましょう。
事務所の所在地
住んでいる国を選択します。
多くの方が日本に住んでいると思いますので、『日本』を選択しましょう。
次に事業区分を選択します。
選択後、『同意して次に進む』をクリック。
個人情報を入力する
以下の画面で必要項目を入力します。
出品用アカウントは氏名で登録します。なお、購入用アカウントではニックネームを使用できます。
会社住所はバーチャルオフィスなどの各自が準備した住所を入力してください。
ワンタイムパスワードの受け取り方は、各自の好きな方を選んで下さい。電話番号の入力さえ間違えなければ大丈夫です。
請求先情報
クレジットカード情報を入力します。
クレジットカード番号とカード保有者名を入力します。
なお、ここで登録したクレジットカードから、大口出品アカウントの月額使用料4,900円が引かれます。
ストア詳細を設定
ストア名は、あなたのお店の名前です。
基本的にはどのようなストア名でもいいですが、せっかくならアクセス数を稼げるストア名にしたいですよね。
ポイントは『何を扱っているストアなのか』が分かるような名前にすることです。
店舗名から何を売っているお店なのかが分かるとアクセスも増えます。
また、英語表記より日本語表記にするとより分かりやすいです。
なお、ストア名は後からでも変更可能です。
UPC・EAN・JANとはバーコードのことを指します。アメリカで使用されるバーコードはUPC、欧州で使用されるバーコードはEAN、日本のバーコードはJANとなります。
ビデオ通話で本人確認
最後にビデオ通話による本人確認をします。
Amazon担当者とビデオ通話で面談をするための予約をします。
予約日になったらAmazon Chimeというサービスを使用して面談をします。審査結果は24時間以内にメールで届きますので、審査が通っていたら晴れて出店完了です。
万が一メールが届かない場合はセラーセントラルにログインして確認をしてみてください。
『大口出品』か『小口出品』どちらがいいの?
各自の取り組み次第で選択が変わりますので、内容を把握して適切なものを選んでください。
大口出品とは
大口出品の料金設定は以下の通りです。
・月額利用料:4,900円
・基本成約料:無料
・販売手数料:販売商品のおよそ8%~15%
例えば、カメラやパソコンは8%、本・CD・レコードは15%の手数料がかかります。
また、追加オプションとして以下の4点が利用可能です。
・オリジナル商品の出品・・・Amazon上の未出品商品を登録することができます。
・一括出品ツールの活用・・・一括出品手続が可能な機能です。
・注文管理レポート・・・出品している商品ページのアクセス数がチェックできます。
・発送日と配送料金の設定・・・出品者がお届け日時の指定と配送料金の設定をすることができます。
小口出品
小口出品の料金設定は以下の通りです。
・月額利用料:無料
・基本手数料:1商品あたり100円
・販売手数料:販売商品のおよそ8%~15%
以下に当てはまる人は小口出品からスタートでいいでしょう。言い換えれば、それ以外の人は大口出品からスタートしましょう。
・月間販売個数が49個以下である
・お試しでAmazon出品にチャレンジしたい
まとめ
今回はAmazon出店方法のポイントを説明してきました。
ぜひ、今回の記事を参考にしてAmazon出店に挑戦してください。