せどりの中には、ビームせどりと呼ばれるものがあります。文字通りビームを使って商品をリサーチすることで、効率的に商品情報を確認できます。
しかし、ビームせどりを問題にしている店舗は少なくなく、周りの目も気になってしまうため安易な利用は厳禁です。
今回の記事では、ビームせどりの特徴やメリットとデメリットを詳しくご紹介します。決して法を犯すものではないため、興味のある方はぜひ目を通してください。
ビームせどりの概要
ビームせどりとは、一言で言うと商品のバーコードをビームで読み取って商品リサーチをおこなう方法のことです。
バーコードを読み取るだけで商品の売れ筋や、需要の変化などが分かるため、効率的に商品リサーチができます。
現在の相場だけでなく、価格の推移や現在の売れ行き、他店での価格なども一度に確認できるため、仕入れたら利益がでるかを総合的に判断できます。
店舗で売っている商品であれば、すべてバーコードがついているため、どの商品に対しても使用可能です。
そもそもビームとは?
バーコードを読み取るビームを出すには、バーコードリーダーを使用します。
一部のアプリでは、スマホで商品を撮影するだけで、商品情報を読み取れるものもありますが、多くの場合はバーコードリーダーを使ってスキャンします。
バーコードリーダーとスマホを連結させることで、読み取った情報をスマホで確認し、リサーチができるという仕組みです。
バーコードをスキャンするだけで簡単に商品の情報が把握できるため、初心者から上級者まで、せどりをおこなう多くの方におすすめの方法となっています。
ビームせどりをするために準備するもの
ビームせどりは、スマホとバーコードリーダーだけあれば実践できます。
スマホには、事前に商品リサーチのためのアプリをインストールしておきましょう。あとはスマホとバーコードリーダーを接続して、バーコードをスキャンするだけです。
ただし、前述したスマホだけで商品を読み取れるアプリもあるので、どうしても用意できなければスマホだけでもビームせどりは実践できます。
ビームせどりの大まかな流れ
気になる商品を見つけたら、まずバーコードをスキャンします。スキャンしたからといって、音が鳴ったり商品の状態が変化したりするわけではないため、店舗に知られる心配はありません。
すると、アプリ上で相場が表示されたり、他の出品者がいくらで売っているのかを確認できたりします。相場が一目で分かるので、その商品を仕入れるべきがどうかが一目瞭然です。
利益が出ると判断したら、購入して売ることで、せどりの利益を生み出せます。
ビームせどりをおこなうメリット
自分の目利きだけに頼るせどりと違って、ビームせどりのメリットは多々あります。
メリットの多くは、作業の効率化や単純化に関連するものです。初心者から上級者まで等しく恩恵があるため、それだけメリットが大きいでしょう。
この項目では、ビームせどりのメリットについてご紹介します。効率的にせどりをおこないたいなら、ぜひ頭に入れておいてください。
初心者がリサーチの精度を上げられる
せどり初心者にとって、商品リサーチは非常に大変です。相場が分からないので、その商品がお得かどうか判断できません。
しかし、ビームを使って相場をチェックすれば、初心者でも簡単に仕入れる価値のある商品が分かります。経験や知識が不足している初心者であっても、せどりの成功確率を高めることが可能です。
また、相場や価格推移などの情報にたくさん触れることで、自身のスキルアップも早くおこなえる点は、大きなメリットです。
リサーチの時間が短縮される
ビームせどりは、バーコードをスキャンするだけで、すぐ相場などの情報を確認できます。
商品を見つけてから、その都度スマホで検索して調べるよりも圧倒的に早いです。 慣れてくれば、1つの商品に対して数十秒でリサーチを追えることも、不可能ではありません。
リサーチの時間を短縮できるので、その分たくさんの商品をリサーチしたり、店舗への滞在時間を減らしたりできるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
店舗せどりだからすぐ仕入れられる
ビームせどりは実店舗でおこなうため、良い商品を見つけたらその場で仕入れられます。電脳せどりと違って仕入れにタイムラグがないため、相場の価格をより正確に反映することが可能です。
また、商品状態もその場でチェックできるので、より正確なリサーチができます。スキャンしたその場で仕入れるかどうか決められるので、買い逃す心配がない点もメリットです。
誰がやっても同じ結果が出せる
ビームせどりは、バーコードをスキャンするだけなので、誰がやっても同じ結果を生み出せます。スキルや知識のない人でも経験者と同じ結果を出せるビームせどりは、初心者の方にこそおすすめできる方法です。
もちろん、初心者だけにおすすめというわけではありません。リサーチの精度を上げたり、時間の短縮になったりするので、上級者であっても等しく恩恵を受けられます。
ビームせどりをおこなうデメリット
ビームせどりは一見メリットばかりのように感じますが、デメリットも相応にあります。
場合によっては店舗を出禁になってしまう可能性もあり、決して小さいデメリットとは言えません。
この項目では、ビームせどりのデメリットをご紹介します。取り返しのつかない要素もあるので、必ず把握しておきましょう。
ビームせどりを禁止している店舗がある
店舗によっては、店内でのせどり行為を禁止していることがあります。一般のお客様に対して、迷惑になる可能性があるからです。
特に、大手のチェーン店などでは、店舗全体の方針としてせどりを禁止しているケースもあります。その場合、いくら店舗がたくさんあってもビームせどりは注意の対象です。
せどり行為が見つかったら、店舗から注意を受けます。バーコードのスキャンはせどり以外で用いられないため、言い逃れもできません。
何度も注意を受けると、最悪の場合店舗自体を出禁になってしまうこともあります。仕入れ先が減ってしまうのは、非常に大きなデメリットです。
周囲から奇異の目で見られる
店員でもないのに商品のバーコードをスキャンしている光景は、他の利用者から異質に映ります。怪しい行為だと店員に通報されたり、せどり行為だと分かったうえで嘲笑されたりするケースも少なくありません。
しかも、せどりは悪質な転売と混同されやすいです。知らない人にせどり行為を目撃されると、嫌悪感を抱かれるリスクもあります。
あくまでも他人なので、人の評価を気にしないのであれば問題にはなりません。ただし、他人から奇異の目で見られている状態でせどり行為を続けるのは、強靭なメンタルが必須です。
一度にたくさんの商品を取り扱うのは苦手
ビームせどりでは、商品1点1点に対してバーコードをスキャンしなければいけません。商品がたくさんあると、それだけでもかなりの時間を使ってしまいます。
たとえば書籍のように、種類がたくさんある商品に対してビームせどりでリサーチをしていると、いくら時間があっても足りません。
ビームせどりに頼るあまり、時間効率が低下してしまうケースもあります。
大量の仕入れには向かない
店舗せどりはどんなに良い商品があっても、大量に仕入れることには向いていません。
また、中古ショップには同じ商品が二つとないケースがほとんどです。もし利益率の高い商品を見つけられても、複数個の購入ができないことも少なくありません。
いくらビームを使って作業を効率化させても、最終的な稼ぎには限界があるでしょう。
ビームせどりに利用できるアプリ
この項目では、ビームせどりに有用なアプリやツールをご紹介いたします。
ビームせどりをする際は、事前にアプリやツールをインストールしておくことで、スムーズな情報確認ができます。 アプリがないと、せっかくバーコードをスキャンしても必要な情報が見つけられません。
アプリやツールは、せどりのリサーチ制度を大きく高めてくれるので、積極的にインストールしておきましょう。
アマコード
アマコードは、バーコードを読み取ることで商品情報を瞬時に表示できるアプリです。基本的な機能は無料で使えるため、気軽に使用できます。
Amazonだけでなく、他でのせどりに対しても有用なデータを参照できるので、利用しない手はありません。
Amazonショッピングアプリ
Amazonショッピングアプリ内には、バーコードを読み取ることで、商品の情報や口コミを確認できる機能が備わっています。
バーコードではなく商品自体をうつすだけでスキャンができるので、バーコードスキャンなしでも利用可能です。もちろん無料で使えるので、コストを抑えられる点も優秀です。
デルタトレーサー
デルタトレーサーは、複数のショッピングをまとめてリサーチできるせどりツールです。Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどを一括検索できるので、相場の調査をしたり安価な商品を探したりするのに役立ちます。
月額2,200円かかりますが、金額に見合った効果を見込めます。せどりに慣れてきて利益率を上げたいと考えているなら、使用を検討してみましょう。
プライスター
プライスターは、商品リサーチを含めて様々なせどりサポートを肩代わりしてくれるせどりツールです。リサーチだけでなく、出品後の価格調整や利益計算などもおこなってくれるため、せどりの大部分を自動化できます。
月額5,280円と高額な費用が掛かりますが、最初の1ヵ月は無料で使えるので、使い心地を確かめる意味でも使用を検討してください。
ビームせどりを目立たずおこなう方法
ビームせどりは目立ってしまうため、どうしても周囲の目が気になってしまいます。万が一店員の目に留まれば、注意を受けたり退店させられたりする可能性もあります。
それでも実践するなら、なるべく目立たない方法でやってみましょう。そこで、この項目ではビームせどりを目立たずおこなう方法を伝授いたします。
犯罪ではないので、他人に迷惑をかけなければビームせどり自体には問題ありません。なお、可能なら店舗に許可をとっておくのが最も確実です。それが難しい場合は、ここでご紹介する方法を利用してみてください。
バーコードリーダーの使用は最小限にする
バーコードリーダーがあると、アプリに比べて読み取りが簡単で、リサーチの効率が高まります。しかし、バーコードリーダーは目立ってしまい、店員や他の利用者にビームせどりをおこなっていることが発覚するリスクも高いです。
一方で、店内でスマホを見ている分には、不自然な動きではありません。そのため、アプリでも読み取れるものは極力アプリを使い、バーコードリーダーはアプリで対応できないものに絞って利用するのがおすすめです。
アプリとバーコードリーダーは、どちらにも異なるメリットとデメリットがあります。両者を併用することで、より目立たずにビームせどりを実践できるでしょう。
せどり禁止の店舗ではアプリだけを使う
せどり禁止の店舗でバーコードリーダーを使うと、言い逃れができません。ですが、スマホのアプリ経由のリサーチであれば、いくらでも言い訳ができます。
動きも目立たず、周囲の人に不審がられるリスクも減ります。バーコードリーダーは使っても問題ない店舗での使用に留めておきましょう。そうでない店舗では、スマホを使ってリサーチした方が安全です。
まとめ
ビームせどりを活用すれば、初心者でも上級者と同じように、店舗での商品リサーチが可能です。
ただし、せどり行為を禁止している店舗もたくさんあるため、そういった店舗を避けておこなうことも大切です。
また、大前提としてせどり行為で他の利用者の迷惑になってはいけません。せどりは犯罪行為でこそありませんが、お店や利用者の迷惑につながらないよう、節度と良識を持っておこなうことを肝に銘じておきましょう。