本せどりって稼げるの?儲けるコツ3選!メリット・デメリットに注意点も

これからせどりを始めたいと考えている場合、「本せどり」を候補の一つに入れている方も多いでしょう。しかし、「本せどりって儲かるの?」という不安や疑問がぬぐえないのも、本音ではないでしょうか。ネットで本を買った経験がある人なら、その便利さを強く感じているでしょうが、いざ売る側に回るとなると確実に利益を出せるか自信がもてないかもしれません。

そこで今回は、本せどりで稼げるのかという疑問に応えながら、メリットやデメリット、稼ぐためのコツや注意点についても掘り下げます。ぜひ最後までお目通しください。

目次

本せどりは儲かるの?

まず、本せどりが儲かるのかについて解説していきましょう。

そもそも本は売れるのか?

全国の書店数は、2000年に約21,000店あったのが、約20年で半分に激減しました。その間、増加した年は1年もなく、ほぼ同じペースで減り続けています。

理由は明白で、 インターネットなど本以外の人気コンテンツが増えて本を読む人の数が確実に減少していると同時に、電子書籍のニーズが増えているからです。

この状況から考えると多くの方は、本せどりは絶対に儲からないと強く思ってしまうかもしれません。しかし、書店は新品の書籍を販売するのに対して、本せどりは中古品も多く扱うので、事情は違ってきます。

また、日本の教育水準や識字率の高さ、さらに日本がアニメ大国であることを鑑みると、本は決してボイコットされているわけではありません。むしろ読書を習慣にしたり本好きだったりする人は、大勢いると考えて間違いないでしょう。その証拠に「趣味は読書です」と聞くと、共感を覚えたり、良い印象を抱いたりする方も多いのではないでしょうか。

コストを下げるのがポイント

本せどりで儲かるのかと考える際に、大半の方はどれだけ売れるかという点に目が向くでしょう。しかし、せどりをビジネスとしてとらえると、決して数を売ればいいというわけでもありません。数を売っても利益が出なければ商売になりませんし、安く売るだけでは赤字になるのが目に見えているからです。

そこでポイントとなるのが、仕入れ値をはじめとするコストを下げることです。数あるECサイトや中古本販売店をあたれば、中にはかなり安価に入手できるものもあるので、仕入れコストが下げられます。また、人気シリーズや絶版となったレアな作品であれば、販売価格を高めに設定してもすぐに買い手がつくため、少ない販売量でも相当の利益率が期待できるうえ、回転率も良くなるでしょう。

いきなり本業はリスクが高い

とは言え、本せどりをいきなり本業とするのは、かなりリスクが高いです。

近年では少なくなっていますが、仮にある新刊が大ヒットしたとしましょう。しかし、本をはじめとする著作物は再販制度が認められており、新刊本は基本的に定価でしか販売することができません。例えばAmazonでこれを破ると、アカウント停止などの重大なペナルティを科される可能性が高いです。

そうなると、書店では定価でしか購入することができず、もちろん仕入れたとしても定価以上の高値では販売できません。かといって中古本で、新刊に負けないほどの大ヒットが生まれるかというと、その可能性は極めて低いと言ってよいでしょう。

つまり、本せどりは他のせどりやビジネスの様に、利益率の高い条件で大量販売できる機会は少ないということです。その条件で、いきなり本業とするのは、収入面でかなりのリスクを伴います。くれぐれも最初は、副業から始めるのが無難でしょう。

本せどりのメリット

それではここから、本せどりのメリットについて詳しく解説していきましょう。

初期費用が少ない

本せどりは、初期費用があまりかからない点が、大きなメリットです。パソコンとネット環境が整っていれば、設備費はゼロです。中古本の場合は、安ければ1点数円~数十円で仕入れることができるので、仕入れにいきなり数十万、数百万円の資金を要することはないでしょう。

もし自宅でショップを開設するなら、店舗にかかる光熱費や家賃、店舗までの交通費はいりません。外出先で高い食事を摂る機会もないでしょう。あとは、梱包に必要なOPP袋やテープ、ダンボールなどを購入するコストくらいです。

通常、開業する際は金融機関で融資を受けたり、多額の貯金を取り崩したりすることが珍しくありません。それを考えると本せどりのイニシャルコストは、極めて安いといえるでしょう。

売れない時の処理がラク

本せどりは、売り切ることができなくても、生鮮食品や動植物ではないので、賞味期限などは存在しません。よって、しばらくならそのまま在庫保管しておいても何の問題もないでしょう。また、売らないと決めた場合は、中古本買い取り店に持ち込めば、最悪の場合でも無料で引き取ってもらえるので、後処理が非常に楽です。

初心者でも成果が出るのが早い

本せどりは、売れる本さえ入手すれば、早ければたった1日でも売り切ることが可能です。つまり、初心者でも成果が出るのが早いのです。たとえ1冊でも売れると嬉しいですし、もっと売れるために工夫をしたり仕入れに力を入れたりとモチベーションが上がるものです。その意味では、始めてすぐに挫折するというリスクが低いといえるでしょう。

利益率が高い

新刊の場合は、正式な書店でない限り利益がほぼゼロですが、中古本なら40~50%の利益率を出すことも夢ではありません。これほどの利益率は、ファッションアイテムや家電などでは、なかなか難しいでしょう。

本せどりのデメリット

続いては、本せどりのデメリットについて見ていきましょう。

検品とケアが大変

本せどりでは、出品する前の検品に意外と手間がかかります。破れていたり、シールの跡が残っていたり、シミや汚れがあったりしないかをよく確認する必要があります。

もしそれらがあるようなら出品をとりやめるか、出品するにしても正直にコンディションを明記しなければ、後々トラブルの元になりかねません。もちろん、クリーニングして綺麗になるのであれば、施すに越したことはありませんが、意外と時間がかかるので、慣れるまでは思いのほか面倒に感じるかもしれません。

梱包作業が手間

本が売れたら、すみやかに梱包作業に入って出荷する必要があります。ただ他のアイテムに比べると、本の梱包は少し手間がかかります。

破れたり、濡れたりはご法度ですし、折れ曲がってしまってもクレームや低評価の原因になりかねません。OPP袋や緩衝材などを使って厳重に梱包し、購入者の元に届いたときの印象をよくする工夫は欠かせないので、最初のうちは時間がかかるでしょう。

保管場所の確保が必要

本は、畳んで小さくすることができないので、ある程度の保管スペースを確保する必要があります。もし自宅で行う場合、扱う本の種類や大きさ、冊数によっては、日常生活に支障をきたす恐れがあります。とくに家族など同居人がいる場合は、気を遣うことになるかもしれませんし、理解を得るための努力や心遣いが必要でしょう。

ライバルが多い

本せどりは、ライバルが多いです。特別なライセンスが必要ないため、プロの業者以外でも比較的簡単に始めることができるからです。その中で、継続していこうと思えば、他の出品者に負けない工夫を凝らして、オリジナリティを出す努力が求められます。

本せどりの注意点

本せどりをする上で、意外と知られていない注意点があるので、お伝えしましょう。

古物商許可申請が必要

本に限らず、中古品を販売する際には、「古物商許可申請」が必要となります。

本の場合は、あまり関係ないかもしれませんが、昔から中古品の中には盗品や偽造品が含まれていることがあり、見つけ次第、売るのではなく警察に届け出なければいけません。そういった予備知識がないまま中古品を販売することは法律で禁じられているのです。

本籍が記載された住民票のコピーや誓約書、身分証明書などの添付書類とともに最寄りの警察署で19,000円を支払って申請すれば、基本的にはだれでも許可されます。

参考:古物商許可申請/警視庁

本せどりで稼ぐコツ3選

本せどりで確実に稼ぐためのポイントを、3つに分けてお伝えしましょう。

売れ筋を把握する

本せどりでは、効率よく売れ筋の商品を仕入れることが重要です。やみくもに数多く仕入れても、経費と在庫スペースの無駄となるので要注意です。

具体的には、コミックや人気シリーズの文庫本、映画やドラマなど人気作品に関連するトレンド本、付録付きの雑誌、参考書などがおすすめです。

参考までに、Amazonランクでいうと、10,000位以内に入っている書籍ならかなりの確率で売れるでしょう。

安い仕入れ先を確保する

先に述べたように、本せどりで儲けるには、高く売るだけでなく、コストをかけずに運営する方法を追求することも重要です。

そのためには、安い仕入れ先を複数確保してください。例えば、もともと書籍のネット販売からスタートしたAmazonは、本の品数や出品者数も他のECサイトに比べて群を抜いて多いため、安価な掘り出し物が見つかる可能性が高いです。ネットショップだけでなく、近くにブックオフ・古本市場・ゲオなどの中古本販売店があれば、100円コーナーを中心に安く仕入れられそうな作品をマメにチェックするのもよいでしょう。

売れる販売先を確保する

確実に儲けるためには、本が売れやすいルートを開拓することも大切です。

Amazonやメルカリは、ユーザー数が極めて多いため、早くに売れる可能性が高いです。ただし、意外と販売手数料がかかるので、注意も必要です。

例えば、Amazonは、出品にあたって必ず「大口出品」か「小口出品」のどちらかの出品方法を選択しなければなりません。

少しずつ売っていくなら「小口出品」がおすすめですが、1点売れるごとに100円(税込)の手数料が請求されます。「大口出品」は、何点売れても定額の販売手数料ですが、毎月4,900円(税込)の支払いが必要となります。

メルカリも、販売価格の10%が手数料となります。本せどりは、1点の価格が安い傾向にあるので、あらかじめ手数料を正確に計算しておかなければ、利益が大きく圧迫されるリスクがあることを忘れないでください。

本せどりで大切な考え方

最後に、本せどりを行ううえで、大切な考え方についてお伝えしましょう。

セット販売を狙う

本せどりは、1冊ずつの販売にこだわる必要はありません。それより、シリーズものであれば、まとめてセット販売にした方が、高く、しかも早くに売れる可能性もあります。

いわゆる「大人買い」で数十冊をまとめて購入して、一気に読みたいというニーズは、非常に高いです。もしなかなか売れない場合は、セットにしてみるという考え方も、選択肢の一つとして頭の片隅に入れておいてください。

梱包は丁寧に

繰り返しますが、本せどりでは、売れた際の梱包作業が大きくものを言います。とくに本好きの人は、本そのものを大切に扱い、綺麗なままで保管しておきたい、というケースが少なくありません。何度でも目を通したかったリ、その本が書棚に並んでいるだけでもうれしいという方も多いです。

その様な愛読者からすると、注文した本が美しく、綺麗に梱包されていると、安心すると同時にとても心が満たされるのです。その様子に送り手の温かい人柄が偲ばれ、本を大切にする気概を感じ取ると、またここで買いたいと思って熱心なリピーターとなる場合もあります。本せどりを長く続けていくために、とても大事な心構えです。

まとめ

「本せどりは儲かるのか」という件について詳しく解説しました。

本せどりは、ライバルが多い上に、どこで買っても似通ったものとなるため、差別化するのが難しいです。しかし、他では手に入りにくいレア作品や売れ筋を見つけるための入念なリサーチ、また送る際の温かな心遣いなど、努力と工夫次第でいくらでも売上を伸ばすことは可能です。

よって、「せどりは儲かるの?」と尋ねられれば、そこは「あなた次第」という答えがもっとも相応しいでしょう。新たな本は今日のこの瞬間にも発売されていますし、今日手に入らなかった珍しい書籍が、明日にはネット上に姿を現すかもしれません。ぜひ、あなたなりのやり方で、素敵な本せどりライフを味わってください。

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この記事を監修した人

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