この記事のテーマは、「カメラ転売は稼げないというのは本当か?」です。カメラ転売は稼げないと言われることがありますが、なぜそう言われるのか。そして、それは本当なのかを明らかにしていきます。
「稼げない」もウソではないが
結論から言えば、カメラ転売は十分に稼げるものですが、一方で「カメラ転売は、稼げない」というのもウソとは言い切れません。なぜなら、実際に稼げていない人もいるからです。
これはカメラに限ったことではありませんが、いわゆる転売ビジネスというのは、軽い気持ちで始める人が沢山います。特に難しい技術が必要なものではありませんし、やり方さえ間違えなければ多くの人が稼げるはずですが、誰もが始めて直ぐに大金を得られるようなビジネスではありません。
それを甘い考えで始めて、ちょっとやってみて儲けが出なかったからといって「稼げない」というのは間違いです。「カメラ転売は儲からない」「カメラ転売で損をした」といったこと言う人の中には、カメラ転売を本気でやっていなかった人が、かなりの数いるのです。こういった人は、ある意味で「稼げなくて当たり前」の人たちです。こういった意見に惑わされてはいけません。
カメラ転売は詐欺なのか?
また、Googleなどの検索エンジンを使って「カメラ転売」と入力すると「詐欺」というワードが検索候補として表示されることがあります。これは、カメラ転売を詐欺だと思っている人が一定数以上いることを意味しています。
このような悪いイメージがカメラ転売についてしまった理由の一つは、カメラ転売そのものにあるのではなく、カメラ転売のやり方などを紹介する情報商材の類に詐欺に近いものが多かったからでしょう。実際に、カメラ転売を紹介する情報商材には質の悪いものも多く、何の役にも立たない精神論を語っているだけだったり、何の具体性もないアドバイスを延々と繰り返しているだけのものがあったりしました。
高額のセミナーに参加して、それに見合った有益な情報を得られなければ、詐欺だと思っても仕方がないでしょう。ただ、これは悪質な情報商材の提供者がいただけであって、カメラ転売が稼げないということにはならないことに注意してください。
カメラ転売のイメージを下げた転売屋
他にカメラ転売のイメージを悪化させる原因となったのが、悪質な転売屋の存在です。明らかにコンディションの悪い商品を出品しておきながら、頑なに返品に応じようとしない。「ノークレーム、ノーリターンでお願いします」と書いてさえいれば、どんな質の悪い商品を売っていても問題ないと開き直る。そんな転売を行っている人がいます。
こういった出品をしている人は、いずれはアカウント停止などの措置が取られることになり、市場からは排斥されることになりますが、一部の悪質な出品者がいるせいで、カメラ転売を行っていることが悪いことであるかのように思われることもあります。
「カメラ転売 詐欺」と検索する人の中には、こういった悪質な転売屋の被害にあった人もいたのでしょう。しかし、これもカメラ転売は稼げないという言説と結びつくものではないことはお分かりいただけるはずです。
多額の資金が必要な割には稼げない?
「資金がないと稼げない」、これが真実であれば、確かに稼げないといえるかもしれません。もちろん転売ビジネスである以上、商品の仕入れに資金は必須です。
ただ、必要な資金は決して高額ではなく、10万円、20万円といった金額で十分始められます。カメラ転売の場合、回転率を良くすることを重視するので、それほど多くの資金は必要ありません。資金がなければ稼げないという人には、誤解あるいは理解不足があるといえるでしょう。
他の情報商材への誘導に注意
そして、「カメラ転売は稼げない」と書いてあるブログの類には、他の情報商材への誘導を主な目的にしているものが多いことにも注意しましょう。「カメラ転売では稼げない、でも私が紹介するこの方法なら楽に稼げます……」といった流れで書かれたものです。
アフィリエイトだったり、無在庫転売だったり、紹介している商法はさまざまですが、こういったブログは自分の商法の宣伝が目的なので、カメラ転売についてはきちんとした検証をしていません。大した根拠はなく、稼げない、と言っているだけです。
少しでも楽に稼ぎたいと思って、色々な商法に手を出そうとする人がいますが、こういった人は結局稼ぐことはできません。きちんとしたノウハウを持って、着実に続けていけば、カメラ転売は稼げるビジネスです。自分の情報商材を売りたいだけのこうしたブログなどには、引っかからないように気をつけてください。
結局のところ、カメラ転売は稼げるのか
一部重複するかもしれませんが、カメラ転売は稼げるのかについて、もう少し掘り下げていきましょう。前提として、稼げるとはどのような状態をいうのかも、考えておくべきかもしれません。月に1万円でも利益が出れば稼げたことになるのか、10万円なら、30万円ならどうか、稼げると考える基準は人によって異なるので、この点があいまいなまま稼げないと言う人がいるのも問題です。
利益は出せるが、人それぞれ
この点からすると、ある程度稼げることは事実です。実際に、カメラ転売だけで生活している人も大勢います。ただ生活できるほど稼いでいる人は、それだけの努力もしています。正しい知識と経験、技術があって、稼げるようになるのがカメラ転売です。
資金も必要
知識や経験、技術と同じように、資金も欠かせないものです。この点も、人によって必要と考える資金の多寡は違ってきます。ただ、資金があればあるなりに、なければないなりに工夫できるのが、カメラ転売のいいところです。
カメラ転売は今後も有望
また、カメラ転売については、「(以前はともかく)もう稼げない」「これからは稼げない」という言い方がされることもあります。これは、カメラ転売を始める人が増えて飽和状態になった、だから稼げなくなったという言い方です。
ただ、これも一面的な見方に過ぎません。確かに、カメラ転売を始める人が増えて、競争が激しくなった面はあるでしょう。しかし、結局はやり方次第です。
一口にカメラ転売と言っても細かく分けると、仕入れ先や販売先、扱う商品の違い、新品なのか中古なのか、といった違いがあります。「稼げなくなった」という人は、自分のそれまでのやり方に固執して、稼げないやり方を続けているだけの場合も多いです。
先ほどの資金の話もそうですが、カメラ転売には色々な方法があります。転売する商品も安価なものから、非常に高額のものまでさまざまです。自分なりの方法を確立して、そしてそれを販売動向に合わせて少しずつ変えていくことで、いくらでも可能性が開けるのがカメラ転売です。
楽に稼げるわけではない
結局、カメラ転売は稼げないという人は、カメラ転売というものを非常に甘く考えていて、誰でも簡単に稼げると思っていたのではないでしょうか。
実際には、カメラ転売で稼ぐためには、知識も経験も技術も、そして資金も必要になってきます。これらがなくても、誰にでも簡単に稼げるのかと言われたら、稼げないと言わざるを得ません。
しかし、これらの条件も決して難しいものではありません。知識や経験、技術といったものは、努力次第で誰でも身につけられ、莫大な資金が必要というわけではありません。甘い考えではなく、本気でカメラ転売で稼ぎたい人にとっては、カメラ転売は現在も、そしてこれからも稼げるビジネスです。
正しくカメラ転売を行うために必要なもの
ここでは、カメラ転売について盲点になっている、あるいは意識的に無視されていることを一つご紹介します。正しくカメラ転売を行うためには必要なものです。
カメラ転売で中古品を扱うには許可が必要
カメラ転売の対象は中古品です。未使用の品物を新品として販売していることもありますが、一旦小売されたものを入手して販売しているので、厳密には中古品を販売していることになります。
そして、中古品を販売することを営業として行っている場合は、古物商の許可が必要になります。許可なく営業を行っていると、古物営業法に違反していることになります。
もっとも、ヤフオク!などで中古品を売っている場合、個人が自分の要らないものを売っているのか、営業として売っているのか簡単には区別することができません。そのため、カメラ転売において実際に古物営業法違反で罪に問われることは、ほとんどないでしょう。
カメラ転売のノウハウを教えているコンサルタントの類でも、古物商の許可は不要と言っている人もいるくらいです。しかし本来は、正しくカメラ転売を行うためには、古物商の許可が必要です。
許可を得るためには
古物商の許可を得るためには、地元の警察署(防犯係)を通じて、都道府県の公安委員会に申請することになります。手続きは自分で行うこともできますし、行政書士に依頼して手続きを代行してもらうこともできます。
申請にかかる手数料は1万9千円です。行政書士に依頼する場合は、依頼料が別途必要になるので、費用を節約したい人は自分で申請を行ってください。先ほども書いたように、許可を受けずにカメラ転売を行っても、実際には支障がない場合も多いですが、責任を持ってビジネスとしてカメラ転売を行っていきたい人は、許可を得ておくことをオススメします。
カメラ転売で稼ぐために
ここからは、カメラ転売で稼ぐための方法について、いくつかご紹介します。
まず、中古カメラの場合です。中古のカメラの場合、付属品がなかったり、バッテリーが劣化していて充電できなかったりといった不完全な状態の商品が販売されています。こういった商品を安く仕入れて、他で調達した付属品を付けたり、バッテリーを交換したりすることで、完全に動作する商品として売ることができます。
新品の場合、メーカーで生産を終了したカメラ・パーツなどを、ネットや店頭在庫から見つけてきて転売すれば、高値で売れるので、稼ぐことができます。Amazonでは新品として出品するには規制がかかっている商品もありますが、ヤフオク!(超小型カメラや赤外線カメラの出品は禁止されています)やeBayで転売することで利益を出すことができます。
参考:ヤフオク!
参考:eBay
Amazonで出品規制がかかっている商品を扱う場合
新品の扱いでカメラをAmazonに出品したい場合は、出品規制を解除してもらう必要があります。出品規制の解除を申請するには、メーカーや卸業者が作成する納品書などが必要になります。
個人でこれらの書類を入手するのは難しいと思われるかもしれませんが、NETSEA(ネッシー)という卸・問屋のサイトがあります。ここで商品を購入することで、上記のような書類の作成を依頼することができます。
商品のリサーチは徹底的に行う
カメラ転売をする上では、仕入れに悩む人が多いようです。なかなか思うような仕入れができないという話をよく聞きます。しかし、これは仕入れに必要な労力をかけてないことに主な原因があります。
たとえば、実店舗で仕入れを行うなら、少なくとも最初は店舗の全商品をチェックするくらいの気持ちで臨むべきです。これが一度ちゃんとできれば、後は新しく入荷した商品をチェックするだけになるので、短時間で済むようになります。
もっとも、調査の頻度を高めることは、それ以上に大事で、副業として行っている人なら、仕事帰りに立ち寄れる店舗には毎日顔を出すくらいでなければいけません。ネットで仕入れる場合なら、たとえばヤフオク!なら、ウォッチリストには100件や200件は登録をしておきたいところです。
数字だけ聞くと大変に思えるかもしれませんが、ヤフオク!の出品数は非常に多いので、目ぼしい商品を拾っていくだけでも100件くらいは直ぐに溜まります。確かに、仕入れは上手くいかない場合も多いのですが、このようにしてリサーチの量を増やしていけば、望みの商品を手に入れられる確率も上がっていきます。
仕入れルートを増やす
それでも仕入れが上手くいかない場合は、仕入れのルートを増やすことも考えてください。現在のやり方で満足いく結果が出ていないのであれば、同じことを続けているだけでは、結果を出せないままで終わります。
定期的に巡回する店舗の数を増やしてみたり、ヤフオク!だけでなく、他のサイトも使ってみたりするといったことから、活路が開けていきます。
資金が足りなくなることを防ぐ
カメラ転売をおこなうのに、資金の問題もつきものです。多くの場合は、クレジットカードを利用して資金を調達します。カードの支払日までに商品が売れて資金が補充できればいいですが、カードの締め日ギリギリまで仕入れを行っていると、資金がショートしてしまう事態も起こりえます。
これを防ぐためには、支払日前にはカードを使わず、手元にある現金を使って決済をするようにすればいいのですが、カメラ転売の主な商材である中古カメラは、すべてが一点ものなので、その機会を逃せば仕入れができなくなります。このような事態を防ぐためには、自分が仕入れに使った額は、常に正確に把握しておく必要があります。
資金の管理に自信がない人は、月の半分だけを仕入れに集中して、残りの半分はカードを使わないという方法もあり得ます。ただ、この場合は掘り出し物が見つかっても諦めることになるので、あまりオススメできません。
真似できることは、積極的に真似る
カメラ転売を成功させるもう一つのポイントは、真似をできることは積極的に真似をすることです。逆に、自分流のやり方に固執することは、最もいけないことです。
これはカメラ転売に限ったことではありませんが、ビジネスで成功をするためには、真似できることは真似をすることです。カメラ転売で成功している人のやり方を分析して、取り入れることができるものはどんどん取り入れていきましょう。
利益を増やすには、人に任せることも必要
これはある程度稼げるようになってからの話ですが、一人でやっているとカメラ転売はいずれ頭打ちになります。商品を仕入れてネット上で出品し、商品が売れたら梱包して発送、すべての作業を一人でやるのには作業量に限界があるからです。カメラ転売のノウハウも身について、順調に利益が出せるようになってきたら、人に任せることも考えましょう。
始めは、梱包や発送の作業に人を雇うことを考えるといいかもしれません。ノウハウが確立していれば、仕入れを任せることもできます。これが可能になれば、収益も上げられますし、自分の時間的な余裕もできるようになります。
まずは実績作りから始める
最後に、これからカメラ転売を始める人向けにアドバイスしておきます。販売方法として、ヤフオク!やeBayを使う人が多いと思いますが、これらのサイトでは評価数が少ない出品者は信頼されにくいという問題があります。
カメラ転売の場合、高単価の商品を扱うこともありますが、そういった商品は、取引実績を積んで信頼性を高めてから扱うべきです。始めは単価の低い商品から始めて、実績を積んでから、単価の高い商品を扱うように販売商品を変えていきましょう。
まとめ
カメラ転売は稼げるのか、について解説しました。稼げないという意見にもまったく根拠がないわけではありませんが、やり方さえ間違えなければ、カメラ転売で稼ぐことは間違いなく可能です。この記事を読んだ方には、間違った意見に惑わされずにカメラ転売で稼いでほしいです。