物販

100円ショップ「ダイソー」の海外戦略

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日本の100円ショップ「ダイソー」は、国内のみならず海外にも多数店舗を出店しています。特に2005年のアメリカ進出以降、快進撃が続いています。

今回は、そんなダイソーの海外事情と、ダイソーが海外で成功している理由を徹底解明します。

ダイソーとは?

最初にダイソーの歴史について説明します。

ダイソーの始まり

ダイソーの創業者、矢野博之さんは、元々日用雑貨の移動販売をしていました。

しかし、ある時商品の保管倉庫と自宅が火事に見舞われ、市内のスーパーに出店するようになりました。店舗販売を始めた矢野博之さんは、値札をつける手間を省くために全商品100円のお店をはじめました。これがダイソーの始まりです。

ちなみに、「ダイソー」という名前は「大きく創る」の「大創」が由来です。

ダイソーの店舗数

ダイソーは、1991年に直営店第1号の「高松店」をオープンして以降、飛躍的に店舗数を伸ばし、2018年3月時点で国内店舗数は3,278店舗に達しています。

また、ダイソーは2002年にシンガポールへ初の海外進出を果たしました。2005年にはアメリカにも進出し、2018年3月時点で26の国と地域に1,992店舗を出店しています。店舗数はまだまだ伸びています。

ダイソーの通販サイト

また、海外のダイソーには通販サイトもあります。海外の通販サイトでは、日本店舗ではあまり見ない「外国人が思う日本文化」を感じさせる商品が多数販売されています。商品例をいくつか以下に示します。

  • 書道グッズ
  • 手ぬぐい
  • お箸
  • キャラクター弁当制作グッズ

ちなみに、日本のダイソーに通販サイトはありませんが、一定の個数をまとめて購入する場合は、WEB注文が可能です。

ダイソーWEB注文

海外のダイソー事情

ここからは、海外のダイソー事情を深く掘り下げていきます。

海外のダイソーは割高

海外のダイソーは100円ショップではありません。1商品あたり150~250円ほどで販売されています。

これは輸送コストが商品価格に上乗せされているためです。輸送コストは国によって違います。例えばタイの場合、1商品60タイバーツ(2018年時点で210円)で販売されています。

現地にはダイソーより安い商品がたくさんある

150~250円でも十分安いですが、現地にも100円ショップのようなお店がたくさんあります。そのため、値段だけで見るとダイソーは現地の100円ショップより見劣りします。

しかし、海外の100円ショップの商品は値段相応の品質です。不良品も少なくありません。もちろん中には良い商品もありますが、良い商品を見つけるには目利きが必要です。

それでもダイソーが人気

その点、ダイソー商品はクオリティが高いです。日本人からすると普通の品質ですが、海外では高品質な商品です。

そのため、ダイソー商品は多少高くても海外ではよく売れています。

ダイソーが海外で成功している3つの理由

続いて、ダイソーが海外で成功している理由を3つ紹介します。

多様な人種に合わせた戦略

まず1つ目は、人種に合わせて戦略を変えているからです。

海外には、人種の異なる多数の人々が生活している国・地域がたくさんあります。ダイソーが出店しているアメリカのロサンゼルスもその1つです。しかし、人種の異なる人々が暮らしている地域では、人種ごとに居住地が何となく分かれています。

そこで、ダイソーは各人種が集まる地域ごとに、その人種に合ったサービスを提供できる店舗を出店しました。ロサンゼルスでも、まずはアジア系アメリカ人が多く済む地域に出店し成果を収めた後、白人系、ヒスパニック系が多く住む地域にも各人種に合ったショップを出店しました。

現地の100円ショップとの差別化

2つ目は、現地の100円ショップと差別化ができているからです。

海外の100円ショップ市場はライバルが多く、参入障壁が非常に高いです。しかし、前述の通りダイソー商品は輸送コストの関係で150~250円と少し高いかわりに、値段以上の品質を備えています。

そのため、ダイソーは「格安だけど品質が悪い100円ショップ」と「値段は高いけど品質の良い雑貨屋」の中間的なポジションを獲得しました。

したがって、ダイソーは現地の100円ショップと競合することなく、独自のシェアを獲得できているのです。

商品のクオリティの高さ

3つ目は、商品のクオリティが高いからです。

メイドインジャパンはとにかく海外の評価が高いです。日本では当たり前の品質も、海外では高級品です。また、ダイソー商品のユニークなデザインも海外での人気を支える要因となっています。

海外で人気のダイソー商品

続いて、海外で人気のダイソー商品を紹介します。

アメリカで人気のダイソー商品

アメリカで特に人気のダイソー商品は、便座カバーです。

日本の便座は温かいので便座カバーは必要ありませんが、アメリカの便座は冷たいです。そのため、コスパの高いダイソーの便座カバーはよく売れています。

サウジアラビアで人気のダイソー商品

サウジアラビアで人気のダイソー商品は、つけまつげです。これは女性に人気です。

サウジアラビアの女性は、イスラム教の教えにより肌を露出できません。露出できるのは目だけです。そのため、なかなかオシャレができないのです。唯一オシャレできるのは目元だけです。そのため、ダイソーのつけまつげがサウジアラビアの女性に高い人気を博しています。

中国で人気のダイソー商品

中国では、ダイソー商品は全般的に需要が高いです。

中国にある100円ショップが取り扱っている商品の品質はあまり良くないため、ダイソー商品は中国人にとってとてもコスパが良いそうです。特に人気な商品ジャンルは雑貨・服・家具の3つです。

美容品は世界中で人気

また、ダイソーの美容品はどこの国でも人気が高いです。特に以下のような商品が売れています。

  • 毛穴パック
  • 化粧品用のコンパクト詰め替え容器
  • シリコンパック
  • コットンパッド

文房具も需要が高い

また、文房具も国を問わず人気が高い商品です。文房具は性能よりデザインが評価されています。

特にアメリカでは文房具の値段が高く、かつデザインがシンプルであるため、ダイソーの安くてかわいいキャラクターデザインの文房具が大人気です。

日本のお菓子やカップヌードルも大人気

あとは、日本のお菓子やカップヌードルも人気です。カップヌードルは今なお人気が衰えません。

また、ダイソーで売られている飲食物は日本人の海外旅行者にもよく売れています。

ダイソーを真似したパクリ店舗

上記の通り、ダイソーの世界進出は大成功を収めています。そして、今なお成長を続けており、2020年までの成長率も3%を下回らないと言われています。

そんなダイソーを見習って、ある国ではダイソーのパクリ店舗が出店されました。

パクられるのは人気がある証拠

ダイソーのパクリ店舗が出店されたのは韓国です。店の名前は「ダサソー」で、店舗の外見もダイソーによく似ています。ちなみにダサソー(다사소)は「全部買って」という意味の韓国の方言です。

しかし、あまりにダイソーによく似ていたため、2014年の裁判でダサソーは仮処分されています。

ダイソーはまだまだ成長中

ダイソーのビジネス戦略は学ぶべきところが多いです。これから店舗販売する予定がある方は、ぜひダイソーを参考にしてみてください。





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