「イージーマイショップ」の評判と概要、使い方をわかりやすく解説!

ネットショップを開設するとき、経験者やITスキルの高い人を除いて、多くの人はネットショップ開業サービスの利用を考えるでしょう。

ネットショップ開業サービスもさまざまですが、大手の1つが、ここで取り上げる「イージーマイショップ」です。

2011年からサービスの提供を始め、2015年には無料版がリリースされ、本格的なネットショップを手軽に開業できるサービスとして人気を集めています。

大きな特徴は、4つのプランが用意され、副業としてマイペースでやりたい人から、本業としてバリバリやりたい人まで幅広く対応しているところです。

毎月、200件以上の新規契約を誇る人気サービスの概要をまとめていきましょう。

目次

イージーマイショップの基本をおさらい

イージーマイショップ(easy my shop)は、無料から利用できるネットショップ開業サービスで、運営しているのは株式会社システムリサーチです。

ネーミングからわかるように、「イージー(easy=簡単)に利用できること」にとことんこだわったサービスで、無料での出店・運営も可能となっています。

参考:イージーマイショップ

その無料プランは販売するだけのプランですが、有料プランを選択すると、さまざまな拡張機能(アドイン)を追加でき、この拡張性の高さも人気の理由といえるでしょう。

また、拡張機能のなかでもオーダーメイド販売、JSカート販売などは自由度の高さから特に評価が高いようです。

では、イージーマイショップでネットショップを開設するメリットとデメリット、料金プランの比較までを含めて解説していきましょう。

ビギナーからエキスパートまで、幅広く対応してくれる

2011年、ワンコイン(月額500円)で本格的なネットショップが開業できるサービスとして始まり、注目を集めたのがイージーマイショップです。

ご存知の方も多いでしょうが、その後、無料のネットショップ作成サービスが続々と誕生すると、イージーマイショップも流れに対応し、2015年に無料版をリリースしました。

利用プランとして「無料版」「スタンダード」「プロフェッショナル」「カートプラン」の4つが用意され、ネットショップビギナーの初心者から、複数店舗を運営するエキスパートまで幅広く対応しています。

サイトの特徴の1つに高い機能性があり、高解像度の商品画像、個性的な商品フレーム、特殊エフェクトなどビジュアル面に力を入れている印象で、ここもネットショップオーナーから評価されています。

また、Yahoo!ショッピングやGoogleショッピングと連携集客できるという強みもあり、より大きな利益を狙うことも可能といわれています。

概要を以下にまとめておきましょう。

・運営会社:株式会社システムリサーチ
・運営開始:2011年(無料版は2015年から)
・プラン:無料/スタンダード/カート/プロフェッショナル
・テンプレート:種類豊富で、1つのテンプレートに対して「レイアウト」、「商品画像のフレームや商品名 価格欄のデザイン」、「ビッグフレーム」などを組み合わせ、オリジナルデザインも作成可能。
・登録商品数:無制限
・決済方法:クレジットカード、銀行振込、コンビニ、代金引換、後払いなど
・決済手数料:3.57%+40円、無料版の場合は5.0%+40円(+売上げの入金時に入金手数料として一律250円かかる)

イージーマイショップの設定を確認

では、イージーマイショップの設定方法を確認していきましょう。

最初にお断りしておくと、イージーマイショップは、無料のプランでも本格的かつ多彩な機能を持つ作成サービスのため、最初に設定する項目は多めです。

店名、運営に関する基本情報設定から支払条件、運送条件、カート設定等々を含みます。

最初は「意外にめんどうだな」と感じるかもしれませんが、設定をきっちり行うことで、ショップの信頼性も高まるため、抜けがないようにしっかり行ってください。

基本情報を設定していく

まずは基本情報の入力です。

ショップ名、ロゴ、住所、業種、どんな商品を取り扱うかを設定していきます。

難しい法律表示もワンクリックで!

「特定商取引法に基づく表示」や「返品特約に関する説明文」「個人情報保護方針」など、運営にあたって遵守する法律の表示が、ネットショップには求められます。

初めてだと「めんどう」「難しそう」と感じてしまいがちですが、心配は無用です。

というのも、「例文作成」というボタンをクリックするだけで簡単に設定できるからです。

ネットショップビギナーにとって、これはありがたい機能といえるでしょう。

クレジットカード、コンビニ払い等の支払条件を設定

続いて支払条件を設定します。

クレジットカード、コンビニ払い、銀行振込、郵便振込、代金引換など、ショップごとに使い勝手のいい方法を選べるようになっています。

クレジットカード、コンビニ等の決済サービスをご利用する場合、専用の決済サービス「イージーペイメント」へのお申込み、または決済代行サービス各社との加盟店契約が必要となります。

運送方法を設定

商品を選択した後で、お客様が進む購入手続き画面に表示される運送方法を設定します。

配達希望日、配達希望時間帯の設定や、運送方法ごとに自動的に加算する送料も設定できます。

ショッピングをしているとよく目にする、「あと◯円で送料無料」という表示の設定もここで行います。

送料を含め、運送方法はお客様に購入を確定させる最後のひと押しになるため、間違いのないように設定してください。

ショッピングカートの設定

カートの設定は、ある程度の専門知識が必要だと思いがちですが、ここも心配は無用です。

ラッピング、メッセージカードの設定、複数住所の設定、購入時のアンケート設定など、選択していくだけで細かな設定が可能になっています。

お客様の立場で、どんなカートなら使い勝手がいいかを想像しながら、設定してください。

自動配信メールの内容を設定

商品を購入したお客様への自動送信メール、会員登録などの問い合わせに対応するメールの文言を設定します。

注文確認、商品発送、キャンセルの受付など、購入から商品到着までのプロセスで、メールが配信されるとお客様は安心するはずです。

ただ、一つずつ手作業で入力すると時間がかかるため、メール文言をあらかじめ設定しておくことで、作業を大きく効率化できます。

「開店/準備中」の切り換え設定

リアルの店舗の場合、商品の棚卸は閉店後に行っていますが、ネットショップは24時間営業のため、販売と並行して行うようになります。

まとめて商品の入れ替えを行う場合、一時的に閉店の案内を出す必要にも迫られるでしょう。

イージーマイショップの場合、「開店/準備中」の切り替えが、クリックするだけで簡単にできてしまいます。

これは、ショップの運営を始めると、便利さを実感できるサービスです。

イージーマイショップの6つのメリット

運営コストを下げながら、売上げを上げてリピーターを獲得し、月商を安定させるのがネットショップを成功させるポイントです。

イージーマイショップを活用することで、そうした正のスパイラルを実現することは可能なのでしょうか。

他のサービスと比較した場合のメリットについて、具体的に解説していきましょう。

1.ずっと無料で利用できる出店プランもある

ネットショップの運営にあたって、できるだけ抑えたいのは「固定費用」「月額利用料」「販売手数料」などのコストでしょう。

現在、出店に関わる費用は無料となっているケースが多いようです。

Yahoo!ショッピング、au PAY マーケットなどのショッピングモールは、出店に関わる初期費用が無料です。BASEなどのインスタントECサービスも、出店自体は無料でできますが、基本機能と有料のオプションが分かれています。

カラーミーショップやMakeshopなどは、出店直後の「お試し利用」として無料期間がありますが、継続利用するには月額固定費が必要となります。

では、イージーマイショップはどうでしょうか。

プランが明確に分かれており、どんな使い方をするかによって、ネットショップの運営を無料のまま行うのも可能になっています。

最初は無料のプランから始め、売上げの増加、運営ノウハウの蓄積に応じて上位のプランへ変更することも可能なので、現実に即した、コストパフォーマンスの高いサービスといえるでしょう。

2.写真を自動補正してくれる「キレイ登録」

利用者の多くが、イージーマイショップの強みとして実感しているのが「商品画像の取扱い」についてです。

最近のスマートフォンで撮影した写真は高解像度ですが、画像を登録する際、暗く写った部分は自動で補正してくれる「キレイ登録」という機能があります。

商品画像の補正で必要となる、フォトショップなどのフォトレタッチソフトを使用しなくても画像の彩度を上げてくれるため、デザイナーが社内にいないネットショップにはありがたい機能です。

また、一商品につき50枚以上の商品画像が登録できるというのも、イージーマイショップの特徴です。

全体を見せる写真、ディテールを強調した写真、発色をよく見せる写真、使用イメージなど複数の写真があったほうが、お客様は安心してショッピングができるでしょう。

3.Facebookと連携して集客アップ!

集客、ブランディングの手法として、ネットショップが積極的に活用しているのが、Facebook、isnstagramなどのSNSです。

イージーマイページの場合、SNSとの連携が1つのセールスポイントにもなっているので、これはぜひ有効活用するべきでしょう。

例えば、Facebookのタイムラインに表示させることで、タイムラインからのアクセスを獲得することが期待できます。

「いいね」や「シェア」など、SNSならではの機能を使い、拡散を期待できるメリットもあります。

4.Yahoo!ショッピングへ連携出店できる!

大手ショッピングモールの1つ、「Yahoo!ショッピング」はほとんどの人がご存知のはずです。

毎年、11月11日は「いい買い物の日」という、年に一度のビッグイベントが恒例となっており、モール主体で集客してくれるため、来場者数が増えやすいショッピングサイトといえます。

事前にYahoo!ショッピングに出店しておけば、双方の店舗を連携させる機能もイージーマイショップには備わっています。

自社ECサイトの弱点は「集客力」ですが、大手ショッピングサイトと連携することで弱点をカバーできるため、非常に意味のある機能でしょう。

5.専門知識がなくても、マウス操作でデザインできる

では、ショップのデザインに関してはどうでしょうか。

イージーマイショップには「かんたんレイアウト機能」が搭載され、選んだテンプレートに自分でパーツを自由に配置でき、マウスの簡単操作だけで、思い通りのページデザインが可能になっています。

普通なら、HTMLやCSSの専門知識が必要となるデザインレイアウトの変更も、必要に応じてマウスだけで行えるため、とても便利だと評判です。

また、デザイナーや上級者など、HTMLやCSSでデザインできる標準モードも用意されています。

6.先進のAI接客サービスにも対応

これはオプションの機能となりますが、AIを活用した接客ツールとして注目されている「ecコンシェル」を利用することもできます。

NTTドコモが提供する、人工知能によるウェブ接客ツールが「ecコンシェル」です。

サイトを訪れた一人ひとりに対して、最適なクーポンやバナー表示ができるため、「転換率が自動で上がりやすい」と、ecコンシェルを導入するショップが急増しているそうです。

注目のAI接客サービスに対応するイージーマイショップの利用は、ショップの将来を展望する意味でもメリットが大きいはずです。

イージーマイショップのデメリットもチェック

メリットの多いイージーマイショップですが、デメリットはどうでしょうか。

無料版に関して見ていくと、容量が0.1GBしかなく、容量の少なさは明らかにデメリットといえます。

無料版なので仕方ないともいえますが、有料版をお試しで使ってしまうと物足りなく感じてしまうはずです。

ただ、ネットショップビギナーの場合、初期費用はできるだけ抑えたいという問題もあります。

容量が物足りなくても、まずは無料版で始めて、運営が少し軌道に乗ってきたところで、有料版に変更するのが現実的な方法になるでしょう。

無料版はクレジット手数料が割高に

もう一つのデメリットはクレジット決済の手数料です。

有料版の場合、クレジットカードの決済手数料は「3.57%+40円(税別)」ですが、無料版は「5.0%+40円(税別)」となります。

クレジットカードでの決済の場合、売れれば売れるほど手数料が負担になり、利益率が少なくなってしまうのです。

無料版の決済手数料と、有料版の月額利用料+決済手数料を比較し、売上・利益率のバランスを考えて運営するようにしてください。

イージーマイショップの4つのプランを比較

ネットショップビギナーが選択することの多い「無料版」は、その名の通り、初期費用&月額費用0円でネットショップが作成できるプランです。

初期投資を抑え、誰でも気軽にネットショップ運営ができますが、無料版とは思えないほど豊富な機能を利用できるのが魅力となります。

掲載できる商品数は無制限となっているものの、画像容量が0.1GBしかないため、実際は20~30商品の画像しか登録できないでしょう。

無料で始められる分、たくさんの商品は取り扱えないというわけです。

有料版へのアップグレードはいつでも可能なので、無料版からスタートして、売上げに応じて有料版に切り替えるケースが多いようです。

ネットショップの初心者、副業としてマイペースでやりたい人、またはテスト販売におすすめです。

・初期費用:0円
・月額費用:0円
・データ容量:0.1GB
・商品数:無制限

コスパの高いスタンダードプラン

イージーマイショップのプランの中で、最も人気のあるのがこの「スタンダード」プランになります。

競合の有料版と比較しても、月額利用料の「2,970円」は非常にリーズナブルで、コストを抑えながら、ネットショップを開業・運営することができます。

もちろん、無料版よりも使える機能が増え、データ容量は3GB、セット販売やオーダーメイド、多彩な決済方法、電話サポートなども用意されています。

前述したように、無料版よりも決済手数料が安いのも魅力でしょう。

格安で開業でき、ランニングコストも低く抑えられれば利益を確保しやすくなるため、高コストのモール出店より小さなリスクでの運営が可能になります。

副業ではなく、本業としてじっくりネットショップに取り組みたい人におすすめです。

・初期費用:3,300円
・月額費用:2,970円(1年契約の場合、3か月契約は3,300円)
・データ容量:3GB
・商品数:無制限

高度なネットショップ向けの「プロフェッショナル」

「プロフェッショナル」はイージーマイショップの中では最も高額のプランですが、月額利用料は「5,940円」で他社と比較すれば十分に安く設定されています。

データ容量は50GBで、スタンダードの16倍以上となるため、大量の商品画像を掲載できます。アパレル、生活雑貨など、たくさんの商品を掲載したいショップでも安心です。

また、このプランは個別のカスタマイズも可能となっており、自分で好みに合わせてネットショップを作り変えることもできます。

「プロフェッショナル」というネーミングからも想像できるように、このプラン内容を最大限に活用するには、ある程度の「専門知識」と「慣れ」が必要でしょう。

ネットショップ運営の経験者、より高度なネットショップ運営をしたい人におすすめのプランです。

・初期費用:3,300円
・月額費用:5,940円(1年契約の場合、3か月契約は6,600円)
・データ容量:50GB
・商品数:無制限

サイトを簡単にネットショップにできる「カート」

「カート」プランは、イージーマイショップのカートだけを利用できるプランです、既存のサイトにショッピング機能を搭載できるサービスです。

使い方は簡単で、イージーマイショップから発行される「カートへ入れるボタン」のコードを自分のサイトに貼るだけで、手軽にネットショップにすることができます。

お客様が「カートに入れるボタン」を押すと、イージーマイショップのページへ移動し、注文フォームや決済画面が表示されるのが基本的な仕組みです。

ホームページやブログを持っていて、そこで副業的にネットショップを開業したい人におすすめのプランになります。

・初期費用:3,300円
・月額費用:1,980円(1年契約の場合、3か月契約は2,200円)
・データ容量:1G
・商品数:無制限

手数料は他と比較するとやや安い

ネットショップ開業サービスは手数料でマネタイズを行うため、どのサービスを利用しても手数料は必要になります。

初期費用・月額料金0円から始められる、イージーマイショップの無料版でも同じように手数料が発生します。

ただ、注意したいのは、自分の財布から支払うわけではなく、手数料は「売上の中から差し引かれる」という形になることです。

イージーマイショップの利用には、こんな手数料が発生します。

・決済手数料・・・取引金額の3.57%+40円(無料版は5%+40円)
・入金手数料・・・一律250円

決済手数料は取引金額に対して発生し、売上金の中から差し引かれた金額がショップに入金されます。

入金手数料は売上金をショップの口座に入金する際に発生し、イージーマイショップの場合、商品が売れた際の売上金は翌月末にまとめて指定口座に振り込まれます。

この入金手数料も売上金の中から引かれます。

こうした手数料を他社サービスと比較すると、ほぼ同等、またはやや安い、といったところでしょう。

無料版の場合、毎月決まった金額を払うわけではないので、仮に売上が0円なら手数料も0円となり、赤字になることはありません。

無料で始め、有料版へバージョンアップできるところが特徴

ネットショップを開業するとき、いきなりYahoo!ショッピングや楽天など大手ショッピングモールへの出店は敷居が高すぎます。

そこで、STORESやBASEに代表されるように「無料かつ数分でオープンできる」を売り物にするASPに注目する人も多いでしょう。

イージーマイショップもそうしたサービスと同じと思う人がいるかもしれませんが、立ち位置は異なります。

初期投資を抑えて無料で始め、売れてきたらいつでも、本格的なネットショップにバージョンアップできるところが大きな特徴といえます。

容量は不満ですが、無料版でも使える機能は豊富で、規模の小さなサイトなら必要十分な機能をそろえています。

副業として気軽に始めたい、この商品が売れるかどうか試してみたい、という人なら、利用価値の高いサービスといえるはずです。

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この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

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