【2024年】eBay輸出のEMSなどの送料設定や計算方法について解説!

「eBayの送料設定がわからない」
「eBayのおすすめ送料設定を教えてほしい」
「eBayでのまとめ買い割引の送料設定方法は?」

そんなふうに思っておられる方は多いことでしょう。

eBayの送料は送り先や重さ、まとめ買いの量などに応じて非常にきめ細かく設定できます。しかし、それがかえってeBay初心者を迷わせてしまうのも事実。International shippingやDomestic shipping など混乱しやすい設定もあります。最低限ここを押さえておけば大丈夫というeBay送料設定法や計算法を具体的に教わることができれば助かりませんか?

そこでこの記事では、以下の2024年最新情報の内容を解説します。

  • eBayの送料設定方法
  • eBayの送料設定で大切なポイント
  • eBayのおすすめ送料設定

この2024年最新情報をまとめた記事を参考に計算して、より利益の出やすいeBay送料の設定を行なってください。

目次

eBay出品をする際に送料設定する方法

eBay出品・輸出の送料の計算や設定に関しては、完全に理解するまではかなり難しい部分です。

たとえばメルカリであれば、送料込みの価格を設定すればいいだけですし、ヤフオクであれば商品説明の部分に送料を書くなどして、落札されたら購入者に送料を伝えれば大丈夫です。

しかし、eBayの場合は基本的に出品管理が全自動なので、出品の段階で詳細な送料を計算して指定する必要があります。

eBay送料設定について

eBayは米国のサイトです。そのため、アメリカ国内に発送や輸出する際の送料と、アメリカ以外の国に発送や輸出する場合の送料をそれぞれ別に計算して設定しなければなりません。

Worldwide(海外への出品)設定をしないという方法もありますが、これはあくまでもアメリカにおいての国内と海外なので、どちらにせよ日本のセラーは最低限アメリカには発送や輸出できるようにしておく必要があります。

また、eBayでは出品ごとに送料を決定することができません。

eBayでは、Shipping Policyという、いわゆる送料のパターンをあらかじめ作っておいて、各出品でどのShipping Policyを使うかを選択することによって送料を決定するのです。

日本郵便 (EMSなど)を使用する際のeBay送料設定

日本郵便を使って海外に出品する場合に、EMSなら5つの地域、小形包装物なら4つの地域に分けて考える必要があります。

EMSの場合です。

  1. 中国・韓国・台湾
  2. アジア(中国・韓国・台湾を除く)
  3. オセアニア・カナダ・メキシコ・中近東・ヨーロッパ
  4. 米国(グアム等海外領土を含む)
  5. 中南米(メキシコを除く)・アフリカ

小形包装物の場合は、以下のようになります。

  1. アジア
  2. オセアニア・カナダ・中米・中近東・ヨーロッパ
  3. 南米、アフリカ
  4. アメリカ合衆国(グアム等海外領土含む)

これらの地域ごとに、そして配送サービスごとに送料を決定します。

eBayの出品者は、よく小形包装物のSAL便、小形包装物(書留付)、EMSで送りますが、その場合4、4、5で合計13パターンもの送料を設定することになり、これでは管理が大変です。

ですから、簡単なのが小形包装物(書留付)とEMSだけ使用する方法です。小形包装物(書留付)であれば送料無料、EMSであれば差額を支払ってもらうという形なら比較的単純に送料の設定ができます。

なお、現在コロナウイルスの影響により、発送できなかったり、制限がかかっていたりする国や地域があります。日本郵便のサイトから確認ができますので、発送が可能かどうか確認して下さい。

日本郵便 国・地域別の差出可否

eBayでの送料の料金設定や計算方法について

たとえば、EMSで500gの荷物をアメリカのニューヨークに送ると3,900円です。現在の為替レートが1ドル=145円だとすると、割って27ドルです。そこで、27ドルで設定するといいかのように思われますが、このような設定の仕方をすると損をしてしまいます。

なぜなら、ebayではManaged paymentsが導入されており、商品の販売取引が成立した(商品が売れた)時点で落札手数料が発生します。その落札手数料は売上総額に対する割合で産出されるため、例えば洋服が売れた場合、3,900円から手数料分の15%を引くと3,315円なので、実際に送料としてもらえるのは3,315円、本来かかる送料より585円も安くなってしまいます。

eBayで手数料15%引かれることを考えて逆算すると、おおよそ17.5%増しの料金を設定しなければなりません。

3,900円の17.5%増しは4,582円なので、これを145で割って31ドルに設定するのが正解です。

また、eBayでは梱包にかかる手数料も送料に含めることが可能です。ですので、少し高めに送料設定をすることができます。

ただ、注意する点は、あまり高くしすぎるとバイヤーから低評価をつけられるということと、eBayの特定のカテゴリでは送料に上限が設けられているということです。

eBayでは高すぎず安すぎず、自分が損をしない程度の送料を設定しましょう。

このようにeBayのPolicyを作り、これを出品に適用します。

最初が面倒ですが、一度作ってしまえばあとは同じくらいの重さの商品になら同じPolicyを適用することができます。

商品の重さやサイズによっては小形包装物にできない場合もありますし、アメリカのみの発送にしたいという場合もあるでしょう。そのような場合のために、送料のパターンをいくつか作っておくことができるので、それぞれPolicyを作れば次回以降は適用するだけで大丈夫です。

【eBay送料】Domestic/International shippingの違い

eBayの送料設定は3ヶ所から行えます。

それは、「Shipping(新規出品)」「Buy it now(出品している商品)のみを編集する画面」「Shipping Policy(送料設定の編集)」です。

初心者はたいてい「Shipping(新規出品)」から送料設定を行うでしょうから、ここでは新規出品について解説します。

eBay送料設定の仕方「Domestic/International shipping」

新規出品時の画面を下にスクロールしていくと「Shipping」という項目があります。

初めて出品する際には、Shipping Policy のメニューから Create shipping policy をクリックします。

Policy name に任意の名前を入力し、設定に進みます。

アメリカ宛てに送る場合は「Domestic shipping」、それ以外の国への配送の場合は「International shipping」から送料を設定できます。

アメリカにおけるeBay送料設定「Domestic shipping」

アメリカへの送料設定をするには、「Domestic shipping」から設定します。

「Flat: same cost to all buyers」を選択します。

その次に、配達手段と送料をそれぞれ設定します。

「Services」の欄から配送方法と送料を入力します。送料無料にしたい場合は、「Free shipping」にチェックを入れましょう。

それから、落札から出荷までの期間を設定するのですが、おすすめは3営業日です。バイヤーは購入したら1日でも早く届いてほしいと思いますから、出荷は長くても3営業日以内にはしましょう。

「Service」を見るといろいろ選べるようになっています。ですが、eBay初心者の方はEconomy Shipping from outside US、Standard Shipping from outside US、Expedited Shipping from outside USの3種類だけで大丈夫です。

これは順に、「格安」「標準」「高速」のような感覚で構いません。

また、「Economy」はSAL便、「Standard」が小形包装物(書留付)などと決まっているわけではないのですが、自分自身で「Economy」ならSAL便、「Standard」なら小形包装物(書留付)、「Expedited」ならEMSと勝手に決めておけばいいです。

なお、「SAL便」「小形包装物(書留付)」「EMS」はどれも日本郵便から発送できますが、特徴に違いがあります。

SAL便は追跡できず、到着までかかる時間も長いですが、送料は安いです。小形包装物(書留付)は追跡があり、送料は普通くらいです。EMSは追跡があり、送料が高い分早く到着します。

実際の価格は日本郵便のサイトから確認できます。

eBayは他国への送料(International shippingの場合)は一番高い地域が基準

アメリカ以外の国への送料を設定するには、まず「International shipping」の欄で「Flat: same cost to all buyers」を選択します。

それから、「Ships to」から送料設定の基準を決めます。

「Choose custom location」では、自分が選択した地域に対して有効になります。「Worldwide」では、全世界に対して有効になります。

次に「International shipping」での配送手段を選択しますが、このときの選び方はアメリカ向けと同じで大丈夫です。

そして「International shipping」の送料を設定するのですが、このときに送料で赤字にならないよう、一番高い地域を基準に計算するようにしましょう。そして、選択可能な対象地域を設定します。ただしこれは、「Worldwide」を選択した場合は設定する必要がありません。

「International shipping」で別の配送方法を追加したい場合には、「Offer additional services」を選択します。
また、追加料金を課したい地域がある場合には、その次の「Additional ship to locations」より選んで下さい。この場合は、購入者に別途費用を知らせることになります。

eBayの「Shipping Policy」や「International Shipping」とは?

送料設定は、eBay初心者にとってはかなり高いハードルです。domestic shippingや International Shippingがあり混乱しやすいですが、ここを理解しないとうまく出品できなかったり、大赤字を出してしまうことになります。

そこで、ここではeBayのShipping Policyや、International shippingについて解説します。

Shipping Policyとは

eBayでセラーを始める際に「Shipping Policy」という言葉をよく聞きますが、これについて解説します。

ポリシーというと日本では「プライバシーポリシー」みたいな単語があって大げさに聞こえますが、ここでは設定のパターンのようなものという理解で大丈夫です。

実際の例で解説します。

重量が250gの時はアジアが7ドルで欧米が10ドルで南米アフリカが15ドル、重量が500gの時はアジアが9ドルで欧米が15ドルで南米アフリカが20ドルというパターンを自分が1回設定したとします。これを、出品の際に毎回設定するのはとても面倒です。

ですから、このような場合は以下のようなポリシーを先に作っておきます。

  • ポリシー1(250gの時) アジアが7ドルで欧米が10ドルで南米アフリカが15ドル
  • ポリシー2(500gの時) アジアが9ドルで欧米が15ドルで南米アフリカが20ドル

そうしたら、250gくらいの商品を出品するときにはポリシー1を、500gくらいの商品を出品するときにはポリシー2を、というように、最初に作った設定のパターンを次回以降繰り返し使えるというわけです。それだけで出品作業がとても楽になりますので、ポリシーは必ず決めておいてください。

その他のポリシーとしてPayment policyがありますが、これは支払いに関する設定パターンです。
おおむね、即時支払を必要とするか必要としないかの2パターンで大丈夫でしょう。

Return policyは返品に関する設定パターンです。
これに関しては、ポリシーは1つだけでいいでしょう。

Policy nameなどをeBayで設定

ここはPolicyの名前を記入し、必要に応じて詳細を書いておく欄です。名前の登録は必須です。出品する際にどのポリシーを適用するかは、名前を見て判断するからです。ポリシーの設定内容を出品時に確認することもできますが、それだと手間がかかるので、名前だけ見てどんなポリシーかわかるようにしておきましょう。

Policy descriptionはポリシーに関する詳細な説明ですが、これは書いても書かなくてもいいです。できれば名前だけで設定内容を判断できるようにしておきましょう。

【eBayアメリカの送料】「Domestic shipping」とは?

Domesticというのは「国内の」という意味の形容詞ですので、ここでいうDomesticとはアメリカを指すことになります。ここで設定するのは、アメリカへの送料です。

まず一番上の「Flat: same cost to all buyers」の選択についてですが、他のオプションとしてバイヤーの住所によって送料を計算したり、直接手渡しなどがあります。ですが、日本郵便で送る場合は、国が同じなら送料はどの地域でも一定なので、「Flat: same cost to all buyers」の選択のままにしておけば問題ありません。

次に、その下のServicesに関して解説します。ここでは、発送方法とそれぞれの送料を設定することができます。日本のセラーは、「Economy か Standard か Expedited Shipping from outside US」を選びましょう。

ちなみにですが、「from outside US」が付いていないただの「Economy」「Standard」「Expedited」 Shipping もあります。日数を見ると、こちらのほうが短く設定できることがわかります。短く設定できる分、バイヤーからの印象はこちらのほうが良くなりますが、未着になる可能性が高くなります。そうすると、評価が下がる原因になりかねませんから、必ずfrom outside US付きに設定しておきましょう。

この部分の項目を増やしたい場合には、下にある「Offer additional service」をクリックすると1行追加されます。

それから、その右のCostについてです。ここが実際にバイヤーからもらう送料です。

そして更に右のEach additionalですが、これは2個目以降の購入に際して追加で支払ってもらう送料になります。

例えば、1個買えば送料20ドルで、2個目以降は15ドルにしたいとします。つまり、2個買えば送料35ドル、3個買えば送料50ドル、4個買えば送料65ドルとなります。この場合、Costは20.00にして、Each additionalは15.00にします。

なお、このEach additionalは、同一リスト内で複数個購入された場合に有効になる項目です。複数リストで複数購入された場合の送料は、再計算されてinvoiceを送るようになります。

その横のFree shippingにチェックを入れると、CostとEach additionalに0.00と入力されます。つまり送料無料です。

最後にHandling timeですが、これは入金されてから何日以内に発送するかの設定です。この日にちというのはPST(太平洋標準時)またはPDT(太平洋夏時間)が基準となっています。

太平洋標準時なら、日本では17時が日付の切り替わる時間です。つまり、例えばHandling Timeを1日に設定していた場合、日本時間で午後4時59分までに入金があったものに関しては翌日の午後4時59分までにトラッキングナンバーをアップロードしなければなりません。

1日で発送すると宣言しておいたほうがバイヤーからの最初の印象は良くなりますが、実際にそれができなかった場合評価が落ちる原因になります。それよりは、3日で発送すると言って実際に3日で発送したほうがいいことになります。

eBay「International Shipping」について

International shippingとは、アメリカ以外の国への発送についての設定です。
Internationalというのは「国際的な」という意味の形容詞ですので、ここではアメリカ国外を指します。

「Sell globally…」の部分の表示が出ているようであれば、チェックを外しておきましょう。表示が出ていなければそのままで構いません。重要なのはその下からです。

「Flat: same cost to all buyers」のところでいくつか候補を選べるようになっていますが、設定はそのままにしておきます。これは全てのバイヤーに同じ料金を設定するという意味です。自分で料金を国ごとに設定するので、通常はこのままです。

その他の候補として「No international shipping」がありますが、これはアメリカ国内以外には発送しないという意味です。アメリカ以外には出品しないという方はこの設定をしてください。eBayはアメリカのサイトなので、少なくともアメリカには発送できるようにしておく必要があります。

その下のShip toの項目に関してですが、「Worldwide」は全世界で料金を同一にする場合に選択します。この設定のほうが簡単なので、初心者のうちはこの設定でいいかもしれません。

「Choose custom location」を選択すると、料金を国別に設定することができます。これに関しては後ほど説明します。

「Service」「Cost」「Each additional」については、先に説明した通りです。これは特にアメリカを対象としたものではないので、「from outside US」のオプションは付きません。

その下の、Additional ship to…は、Custom locationで設定しなかった国や地域以外からの購入に関しては、問い合わせを受け付けるという意味です。

例を挙げると、チェックボックスがある国の分は送料を設定しておいて、他の国については問い合わせできるようにAdditional ship to…で「Will ship to worldwide」にしておく方法があります。

eBayにおけるInternational shippingについてしっかり理解しておきましょう。

その他について

「Shipping rate tables」は、出品した商品の重さやサイズによって料金を設定するものです。

その次の、「Exclude shipping locations」は、発送を除外する国の設定を適用するかというチェックボックスです。

発送を除外する国を設定するには、「Create exclusion list」をクリックしてください。


国の一覧が表示されますので、除外したい国を選択後Applyをクリックして設定を保存してください。

eBay出品の送料設定で大切なポイント

送料設定で大切なポイントは3つあります。

  • アメリカ目線で考えること
  • 対象の国とそうではない国を考えること
  • 送料は無料とすること

この3つを踏まえて、先に紹介したおすすめ設定をしています。

eBayの送料設定(international shipping)はアメリカ中心に考える

eBayはアメリカのサイトなので、すべてをアメリカ中心に考えなければなりません。

例えば、ロシアは日本の感覚でいうとヨーロッパとアジアの中間に分類されるかもしれませんが、アメリカの感覚だとロシアはアジアです。つまり、画像のようにAsiaに送る設定をすると、ロシアまでアジア料金が適用されてしまうことになります。

しかし、日本からロシアに発送する際にはヨーロッパと同じ料金がかかりますから、ロシアにアジアと同じ料金で発送してしまうとかなりの損をします。

これを防ぐために、以下のようにチェックします。つまり、ロシアをヨーロッパのグループに入れた設定をするのです。

これでロシアのバイヤーから購入されてもちゃんとヨーロッパ料金で送ることができます。

このように、アメリカから送る設定と日本から送る設定がeBayでは異なる場合があるので、注意が必要です。

ちなみに、イスラエルやトルコなどの中東に送る時も注意が必要です。中東はeBayではアジア枠ですが、日本から発送する場合の料金帯はヨーロッパと同じです。

中東への発送対策方法ですが、出品によって2種類の対応をします。

まず対応1です。

これは、エコノミーをFree Shippingにする場合の設定です。このような設定をすると、損をするのは中東のバイヤーがFreeを選ばずにスタンダード(EMS)とした場合にだけです。なぜこんな設定をするかというと、中東のバイヤーはEMSを嫌うため、スタンダードはまず選ばないからです。そして中国などのバイヤーはスタンダードを選ぶことがあるからです。

次に対応2です。

これは、スタンダード(EMS)をFree Shippingにする場合の設定です。この場合、アジア全体をアメリカ一帯の送料と同じにしているので、中東からの購入では損は発生しません。ただし中国や韓国、シンガポールといったアジア諸国からの購買率低下が考えられるでしょう。

この設定は、2kg以上の商品や、仕入値が高い商品を出品する際に使うといいです。

アジア枠を設定する際はどうやっても損をしてしまうので、出品によってパターンを変えるしかありません。

eBayの送料設定(international shipping)は対象国とそれ以外を別に考える

送料設定で大切なことは「トラブルを避け、確実に届くようにする」ことに尽きます。

おすすめ設定としては、南米とアフリカは送料を出品ページに載せないことです。バイヤーに表示される画面は以下のような感じです。

図のように、「セラーに問い合わせてください」という表示が出ます。

南米とアフリカを避けるのは、トラブルが起こりやすい割に利益が出にくいからです。また、eBayの送料設定では配送方法の組み合わせを最大4パターンしか作れないので、南米とアフリカは優先順位的にも設定することができません。

ただしまったく無視するのではなく、問合せが来たら個別対応するということが大事です。出品を検索ページで上位に表示させるには、全世界に発送するというスタンスが重要だからです。

設定する画面はここです。

Additional ship to…の部分を「Will ship worldwide」にしておきます。

ただし、N. and S. Americaにチェックを入れていると、ブラジルやペルーなどの南米からも問合せなしで購入と支払いが完了してしまいます。しかし、南米はアフリカと同じく日本からの送料が一番高いです。

よって、N. and S. Americaのチェックは外すことをおすすめします。ただし、カナダも S.America(北米)の枠に含まれていますので、ここに関しては個別にチェックをして対応します。

eBayでは送料設定(international shipping)は無料にするべき

当然のことですが、送料は無料のほうが売れやすいです。

eBayでは送料無料の方が商品ページ上位に表示されて優遇される傾向にあります。そこで、「Free shipping」にチェックを入れるか、もしくは送料を0ドルに指定しましょう。

ただ、返金時のリスクが怖い方や、一点物商品の場合は送料無料にする必要はありません。

なるべくたくさん売れてほしい場合は、送料は無料にしておきましょうという話です。

eBayのおすすめ送料設定や計算方法は?

送料設定は初心者が一番迷うところです。

そこで、おすすめの送料設定をご紹介します。

送料選択をするとき、たくさん選択肢があって、どれを選べばいいか分からない初心者の方も多いでしょう。

まず、「…Shipping from outside US」を選ぶことは確実です。これはアメリカ以外から発送するという意味です。

主に使うのは以下の3種類です。

  • Economy Shipping 安くて遅い
  • Standard Shipping 普通
  • Expedited Shipping 高くて速い

おすすめ設定は以下のとおりです。

  • Economy Shipping 小形包装物(書留付)、SAL便、eパケットライト(2024年4月現在取り扱い停止中)
  • Standard Shipping 国際小包
  • Expedited Shipping EMS

届くまでの日数をバイヤーから聞かれた場合は、このように答えましょう。

  • Economy Shipping 2~4週間
  • Standard Shipping 7~10日
  • Expedited Shipping 3~5日

利益を最大限確保するにはこのように料金設定を分けたほうがいいのですが、EMSをたくさん送ると割引もあるので、たくさん送る機会のある方は全部EMSにするなど、そのあたりは損得を個別に計算してみましょう。

eBayで発送を除外する国はどこ?

発送を除外する国は、画面一番下の「Exclude shipping locations」から設定できます。「Edit exclusion list」をクリックすると国や地域の一覧が表示されるので、除外したい国をひとつひとつ選択すれば大丈夫です。

おすすめの設定はとても単純です。

APO/FPOとJapanを除外するだけです。

「APO/FPO」とは、米軍基地のことです。

米軍基地は場所によってEMSの取り扱いが無いなど、配送トラブルに遭いやすいので除外します。

また、南米・アフリカ地域や、カナダや、ヨーロッパを除外しているという人も多いです。なぜなら、南米やアフリカは配送料金が高く、カナダは配送遅延が多く、ヨーロッパは配送トラブルが多いからです。

「初心者のうちはなるべくトラブルを回避したい」という方は、はじめのうちは配送地域をアメリカとアジアだけにしておいてもいいでしょう。

また、「Japan」を除外する理由は、日本からアクセスした時に自分の出品が見えなくなるからです。つまり、ライバルを遠ざけることができるというわけです。

ちなみにですが、当然ながらリサーチする時には逆に自分の住所を日本以外に直してからリサーチしないと、同じように「Japan」を除外しているセラーの商品が見えなくなってしまうので注意が必要です。

自分の住所を「Japan」ではなく「USA」にするには、eBayのホームページを開き、右上にある「Ship to」から変更することが出来ます。

画像を参考にしてください。

「Ship to」を選択すると、国籍を選択できる画面が出てくるので「United States」を選択します。

「Ship to」の国が米国に変更されていることを確認したら右上の「Done」を選択します。

画面が戻り、「Ship to」の左の国籍が米国になっていたら変更は完了しています。

eBayの送料設定は重さによって差額を計算する

基本的にはFree Shippingで送料設定をしたほうが検索上位に表示されやすくなります。

最初に、バイヤーに「SAL便、小形包装物(書留付)、EMS」というように配送方法を選んでもらうパターンを作ります。なぜこのようにパターンが必要かというと、追加料金を払ってでも早く欲しいというバイヤーも案外多いからです。

2kgまでの場合。

アジア(小形包装物:第1地帯・EMS:第1・2地帯)

  • Economy Shipping from outside US 送料無料
  • Standard Shipping from outside US 5ドル
  • Expedited Shipping from outside US 12ドル

オセアニア・カナダ・メキシコ・中近東・ヨーロッパ(小形包装物:第2地帯・EMS:第3地帯)

  • Expedited Shipping from outside US 36ドル

南米・アフリカ(小形包装物:第3区分・EMS:第5区分)

  • Expedited Shipping from outside US 47ドル

アジア以外に関しては項目が足りないのでEMSだけにしておきます。

同様に、日本郵便のリンクから地域ごとの送料の差額を計算してパターンを増やしていきます。

ちなみにこの設定だと、アメリカを基準とした送料になっているので、アジアに売れると送料分得することになります。

仕入れ値によってeBayの送料設定を変える

「バイヤーに発送方法を選ばせる設定」のほか、「EMSのみ」のパターンも作りましょう。

大きく分けて2パターン用意するということです。

  • Economy 送料無料パターン(追加料金で選べる)
  • Expedited 送料無料パターン

ここで重要なのが、商品が破損したり紛失したりしたときの補償です。

SAL便だと補償が6,000円までですが、EMSは最大200万円の補償が付きます。

ですから、たとえば仕入れ価格が15000円くらいまでは「Economy 送料無料パターン」それ以上は「Expedited 送料無料パターン」を使うようにしましょう。

これだと、もし仕入れ値15000円のものをSAL便で送って紛失した場合、9000円の赤字になりますが、それくらいの差額はEconomyでたくさん売ればすぐに取り戻せます。

このあたりの詳細な価格設定は、あなたの利益率や売れる個数、価格帯などから決めるといいです。

まず紛失しないだろう、などと思っていてはいけません。紛失や破損することは少なからずあるので、補償のこともしっかり頭に入れておきましょう。

eBayでまとめて買ってもらった場合に送料設定を割引する

まとめ買いしてもらった場合、一緒に発送するため送料が抑えられます。そこで、まとめ買いの場合には送料を割引する設定にすると、バイヤーの購買意欲をかき立てることができます。ここでは、まとめ買いの際の送料割引の設定方法を紹介します。

「Seller Hub」に移動したら、「Marketing」「Promotions」の順にクリックします。

そして、表示された画面の右にある「Create a Promotion」をクリックして開かれるプルダウンメニューの中から「Shipping discount」を選択します。

こうして表示された画面で、送料割引に関する様々な設定を行います。

まずは割引設定の名前と、割引を適用する条件を決めます。

Offer details」の「Offer name」のボックスに割引設定の名前を入力します。バイヤーには表示されないので、自分が管理しやすい名前を付けましょう。

Discount requirements」では、どのような条件で送料の割引を行うかを設定します。

  • 「No minimum」:条件なしに割引を適用する場合
  • 「Minimum purchase amount」:指定した金額以上購入した場合に割引を適用する場合
  • 「Minimum purchase quantity」:指定した個数以上購入した場合に割引を適用する場合

下の2つを選択すると、最低購入価格または最低購入価格を入力するボックスが表示されるので、そこに希望の価格や個数を入力します。

次に「Shipping method」で配送方法を設定します。

注文を受けてから発送するまでの日数指定をするかしないか設定する部分(上のボックス)では、以下の2つのリストの中から選択します。

  • Specified delivery day range:発送するまでの日数を指定する(こちらを選択した場合は、下の「発送までの期間」の部分で具体的な期間を指定します)
  • Unspecified delivery day range:日数指定をしない

在庫のある商品なら、注文を受けてすぐに発送できますが、注文を受けてから仕入れて発送するなら、ある程度長く余裕を持たせる必要があります。そこは自分のビジネスのスタイルや商品の在庫状況に合わせて設定してください。

在庫があっても様々な事情ですぐ発送できない場合もありますから、一律でStandard(1~5日後に発送)にしてしまう方法もおすすめです。

送料の指定を設定する部分(下のボックス)では、以下の2つのリストの中から選択します。

  • Free shipping:送料無料にする
  • Flat rate shipping:定額の送料を請求する

それから、「Item eligibility」で今回の送料設定を適用する商品を選択します。

対象商品の指定方法を設定するボックスで「All inventory」を選択すると、すべての商品が今回の商品割引の対象となります。この「All inventory」を選んだ場合には、すぐ下の「Price range」(価格の範囲)や「Item condition」(商品の状態)で商品を絞り込むことが可能です。

「All inventory」以外の選択肢としては、「Specific eBay categories」(カテゴリー別)、「Specific store categories」(店舗別)、「Specific items」(個別の商品)を選ぶことができます。目的に合わせて使い分けましょう。

次に「Add description and photo」でバイヤーに表示する説明文と写真を設定します。

説明文はバイヤーが読むことができます。ですから「Only now, 10% off shipping for eligible products!」(今だけ、対象商品の送料10%オフ!)など、送料に関してどんなサービスが提供されているか分かりやすく、しかも興味を引きそうな文章を記入してください。

英語でどんな説明文を書けばいいか分からないときは、無料の翻訳サイトを使ってもかまいません。また、人気の高いセラーの説明文を見ると参考になります。

写真は最も目を引きそうなものを選びましょう。

最後に、「Duration」で送料割引の開始日時と終了日時を設定します。

割引の開始日時を設定したい場合には、「Schedule start date」の左にあるチェックボックスにチェックを入れ、日時を入力します。開始日時を設定したくない場合には、下の「Edn date」と「End time」に日時を入れれば、設定完了後すぐに割引が適用されます。

さあ、いよいよ仕上げです。ここまで入力してきた設定項目を見直して、それぞれ間違いなく入力できていることを確認しましょう。ページの右カラムにはプレビューが表示されていますので、参考にしてください。

すべて問題が無ければ、ページ右下の「Launch discount」をクリックしましょう。これでまとめ買いでの送料割引設定がすべて完了します。

eBayの送料設定・計算は慎重にトラブルのないように

送料設定に関しては、セラーごとに考え方やポリシーが違います。ですから、あなたの販売方法に一番合った送料設定を計算し、少しずつ構成していくようにしましょう。

こちらの2024年最新情報を参考に、どんなシチュエーションにも対応できるよう、様々な送料設定パターンを組めるようになればあなたも初心者脱出です。

トラブルのないeBay出品をするようにしましょう。

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この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
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