eBayは世界最大級のオークションサイトです。たくさんの人が利用しています。中には詐欺行為をする者やアカウント情報から住所がばれて悪用する者もいるため注意が必要です。
そこで今回は、eBay出品者に向けて、eBayでよくある詐欺の特徴と詐欺に遭わないための対策を徹底解説します。
eBay詐欺に遭わないために最低限やるべき2つのこと
まず最初に、eBayで詐欺被害に遭わないために最低限やるべきことを2つ紹介します。
eBay詐欺に遭わないためにやるべきこと1.取引相手の評価を確認する
1つ目は、取引前に必ず取引相手の評価を確認することです。詐欺師のeBayアカウントは評価が悪いことがほとんどです。eBayでは「Feedback」が評価に該当します。
Feedbackの数(評価数)は多い方が、また、Positive Feedback(良い評価)の割合は90%以上が望ましいです。もしPositive Feedback(良い評価)の割合が90%未満の場合は、Feedbackのコメントをチェックしましょう。中には不当な評価をつけられている場合もあります。
eBay詐欺に遭わないためにやるべきこと2.取引相手のアカウント取得日を確認する
2つ目は、取引相手のアカウント取得日を確認することです。新規アカウントである場合は、詐欺師ではないか注意しましょう。
eBayに潜む詐欺師の5つの特徴
続いて、eBayに潜む詐欺師の特徴を5つ紹介します。以下のいずれか1つでも当てはまるような相手とは取引しないようにしてください。
システム外での取引を要求してくる
まず1つ目は、システム外での取引を要求してくることです。
- skypeで直接やり取りしたい
- LINEでやり取りしたい
- PayPalではなく直接銀行口座に振り込みたい
などなど、eBayのシステム外での取引を持ちかけてくる人は十中八九詐欺師です。そもそもeBay外での取引は規約違反なので、絶対にeBay外での取引はしないでください。
オークション出品で即決購入を希望してくる
2つ目は、オークション出品にもかかわらず即決購入を希望してくることです。
詐欺師はとにかく早く購入したがる特徴があります。即決で購入してくれることは出品者にとってありがたいことですが、少しでも怪しいと思ったら取引を避けましょう。
メールアドレスが変
3つ目は、メールアドレスが変なことです。
通常のメールアドレスは末尾が「~.com」「~.jp」「~.co.jp」などになっています。しかし詐欺師は「.co.cc」など見慣れない末尾のメールアドレスを使うことが多いです。
また、「paypal@transfer.cc」などPayPalを含んだメールアドレスを使って、PayPalの支払い完了通知を偽装してくる場合がありますが、現在はPaypalから支払い完了通知を受信することはありません。注意してください。
何度も発送を急かしてくる
4つ目は、発送を急かしてくることです。
詐欺師からすると、発送さえ完了すれば商品を手に入れたも同然です。そのため、支払いが完了していないにも関わらず、送り先の住所への発送を急かしてくることが多いです。
中には「もう入金はした。発送して追跡番号を登録すれば入金が反映される」などと訳の分からないことを言ってくる者もいます。注意してください。
評価が0の新規アカウント
5つ目は、Feedback(評価)数が0であることです。
前述の通り、詐欺師のほとんどは新規アカウントを使用しています。新規アカウントの評価は0スタートです。そのため、評価数0のアカウントとの取引は避けましょう。
eBay出品者が気をつけるべき詐欺7選
続いて、eBay出品者が注意すべき詐欺を7種類紹介します。
私の国へ発送してください詐欺
1つ目は、「私の国へ発送してください」詐欺です。
これはハッキングした他人のアカウントで取引を持ちかけてくるタイプの詐欺です。Feedbackは良いことが多いので、少し見分けるのが難しいです。
しかし、このタイプの詐欺師には1つ大きな特徴があります。それはアカウント情報とは異なる住所への発送を要求してくる点です。これは本来のアカウント主と不正利用者の住所が違うためです。
商品が壊れている詐欺
2つ目は、「商品が壊れている」詐欺です。
商品到着後に、商品が壊れていないのに「商品が壊れている」と言って返品・返金要求してくる詐欺です。
この手の詐欺師は元々壊れている商品をもう一つ手元に持っていることが多く、返金すると壊れた商品の方を返品してきます。
「互換性がない」詐欺
3つ目は、「互換性がない」詐欺です。
これは最初から返品する前提で購入して、一定期間使った後に「互換性がなかったので返品したい」と言ってくるタイプの詐欺です。パーティーやイベントなど、一定期間だけ使用する商品に多い詐欺です。
いちゃんもん値引き詐欺
4つ目は、いちゃもん値引き詐欺です。
- 発送連絡が遅かった
- 配達予定日より1日到着が遅れた
- 箱が少し凹んでいた
などという理由で、商品価格を一部返金しろと要求してくるタイプの詐欺です。購入後にいちゃもんをつけて値引きさせようとする極めて悪質な詐欺です。
eBay担当者詐欺
5つ目は、eBay担当者詐欺です。
これは「商品が壊れている詐欺」、「互換性がない詐欺」、「いちゃもん値引き詐欺」などと併用される詐欺です。eBay担当者を装って、電話やメールで「返金対応しなさい」と言ってきます。
メールが来た場合はメールアドレスをよく確認してください。また、電話がかかってきた場合はすぐに切ってください。eBayが事前連絡無しに電話をかけてくることはありません。
フィッシング詐欺
6つ目は、フィッシング詐欺です。
eBayやPayPalを装って「Login」などのリンクが貼られたメールを送ってきます。そのリンクをクリックするとeBayやPayPalにそっくりなサイトが表示されます(URLは違います)。そこにログイン情報を入力してしまうと、ログイン情報を盗まれてアカウントを乗っ取られてしまいます。注意してください。
商品未着詐欺
7つ目は、商品未着詐欺です。
商品が届いているにもかかわらず、未着を主張して全額返金させる詐欺です。
eBayで詐欺に遭った場合の対処法
eBayで上記のような詐欺に遭った場合、以下を実行してください。
eBayに詐欺被害を報告
まずはeBayに詐欺被害に遭ったことを報告しましょう。
eBayは「Help & Contact」ページ下の「Security Center」で相談してください。
eBayで詐欺に遭わないようにする方法
詐欺に遭っても補償はあります。しかし、そもそも詐欺に遭わないことが一番です。eBayで詐欺に遭わないようにするために、以下の3つを徹底してください。
取引相手のアカウント情報を確認する
まず1つ目は、取引相手のアカウント情報を確認することです。
- Feedback(評価)の数(0は要注意)
- 悪いFeedback(評価)がないか
- アカウントに登録された住所と発送先の住所が一致しているか(購入者が詐欺師である疑いがある場合)
- 登録されたメールアドレスの末尾は適当か
最低でもこの4つは確認しましょう。怪しい場合は、Buyerの名前をGoogleで検索してみてください。過去に詐欺を行っている場合は、「Report Buyer」に名前が載っていることがあります。
商品の状態・シリアル番号を記録しておく
2つ目は、商品の状態・シリアル番号を記録しておくことです。こうすることで、不当な返金要求をされても堂々と断れます。
商品の状態は動画で撮影すると証拠能力が高くなります。
また、商品説明欄に「商品の不備を理由に返品・返金要求する際は、証拠となる商品の写真が必要です。」とはっきり記載しておきましょう。
何かあればeBayに問い合わせる
3つ目は、何かあればすぐにeBayに問い合わせることです。
アカウントを乗っ取られた可能性がある場合は、すぐお問い合わせフォームから報告してください。また、不当な返品要求を断って悪い評価がつけられた場合は、eBayに問い合わせることで評価を削除してもらうこともできます。
eBayアカウントを詐欺師から守る方法
最後に、フィッシング詐欺からeBayアカウントを守る方法を解説します。
ログイン情報の安全性を高める
1つ目は、ログインIDやパスワードの安全性を高めることです。生年月日や住所などの個人情報からは推測しにくいパスワードに設定してください。定期的にパスワードを変更するとなお良いです。
eBay利用PCにセキュリティソフトを導入する
2つ目は、eBayを利用するPCにウイルスバスターなどのセキュリティソフトを導入することです。
怪しいメール・サイトに注意する
3つ目は、怪しいメールやサイトに注意することです。
怪しいアドレスから送られてきたメールに貼ってあるリンクは絶対にクリックしないでください。また、見た目はそっくりでもURLがおかしいサイトでは、絶対にログイン情報を入力しないでください。
eBay詐欺対策して安全な取引を
eBayでは様々な詐欺が横行しています。しかし、今回解説した内容を頭に入れておけば、詐欺に遭うリスクはかなり低くなるはずです。定期的に読み直して、詐欺対策を徹底してください。