Facebook広告の仕組みを徹底解説!配信場所やフォーマット・予算やメリットも!

Facebook広告は、極めてクオリティの高いシステムによって配信されています。ユーザー数が多く、ターゲティングにも優れているため、上手く活用すれば高い広告効果が望めるでしょう。

ただし、広告を出稿するには決められた手続きがあり、全体の仕組みを正しく理解しておく必要があります。

そこで今回は、Facebook広告の仕組みについてわかりやすくまとめました。これから利用しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

Facebook広告の仕組み

早速、広告がどのような仕組みになっているのか、解説していきましょう。

3層構造

広告を利用する際には、まず「広告マネージャ」という管理画面で必要な情報をすべて入力していく必要があります。

最初に行うのは、基本構造である「キャンペーン」「広告セット」「広告」の3層について設定を行うことです。

「キャンペーン」では「認知度」や「トラフィック」などから広告を配信する目的を選択します。

「広告セット」では、広告を配信するターゲットやスケジュール、予算などを具体的に設定します。

「広告」は、実際に広告内で使用する画像や動画の設定、テキストの入力、申し込みやお問い合わせなど、ユーザーのアクションを促すCTAボタンの設定などを行います。

この3層構造は、いわば広告の心臓部といってよいでしょう。ここが定まらなければ、Facebookのシステムも何を、いつ、どこで、誰に対して配信したらよいか、といった根本的な判断ができません。

配信場所

Facebook広告というからには、広告が配信できる場所はそのページ内に限ると思っている方も多いかもしれません。

しかし実際はそうではありません。広告掲載先にはFacebookに加えて、その運営元であるメタ社が運営しているInstagramとMessengerをはじめ、食べログなどの他社媒体にも広告を掲載できるAudience Networkが用意されています。

フォーマット

詳しくは後述しますが、広告として使えるフォーマットには、画像や動画、カルーセル、コレクション、スライドショーなど、演出効果を高めるさまざまなタイプが用意されています。

例えば、コレクション広告は、1枚のメイン画像や動画の下に4枚以上の画像や商品カタログを一緒に掲載できます。スライドショー広告は、最大15枚の画像を自動的にスライドでみせるというものです。このように画像だけでなく、そこに動画を混ぜたり、複数の見せ方をしたりして、ユーザーの関心を引き寄せる工夫が細部にまで施されているのです。

オークション制

広告を配信するためには、オークションでその権利を勝ち取る必要があります。しかも入札額が高いだけでは、必ずしも落札できない仕組みになっています。ユーザーにとって有益な広告を配信する力があるかも問われるので、その点の配慮も重要です。

課金

広告には、クリックとインプレッションの2通りの課金方法があります。

前者は、ユーザーに広告がクリックされるごとに課金されるというものです。

後者は、広告が表示された回数によって課金されるという仕組みです。

審査

広告が正式に完成したら、クリエイティブをFacebookに申請します。その審査に通らなければ、正式な広告として配信することはできません。

公序良俗に反する内容、武器や弾薬など暴力的なトピックス、違法薬物、反社会組織、差別的内容といった広告ポリシーに反するコンテンツは、一切認められないので注意が必要です。

参考:Meta/広告ポリシー

配置場所

それではここから、Facebook内で実際に広告が配置される場所について詳しく説明していきましょう。

フィード

まずユーザーにとってもっとも目にしやすく、馴染みが深いのが「フィード」です。

Facebookアプリを立ちあげると初めに出てくる画面で、家族や友だちの投稿、関心のある企業やショップのページ、さらにニュース記事などが閲覧可能です。フィードは、自分の好みに合わせて表示内容をカスタマイズできるため、全ユーザーにとってのホームグランドのような存在です。

よってフィードに訴求力の高い広告を表示するのは、極めて有効といってよいでしょう。

ストーリーズ

「ストーリーズ」は、フォロワーや友人、家族など、特定の相手に伝えたいメッセージや見せたい写真、動画などを24時間だけ表示できる機能です。

よって、SNSにありがちなゆるい流し読みのときと比べると、かなり画面に集中している可能性が高いため、短時間でインパクトの強い広告を打ち出したいときに非常に効果的です。

右側広告枠

「右側広告枠」は、パソコン画面のみに設定されている広告配置場所です。

フィードの場合は、画面がスクロールされると、広告画面も一緒に流されて見えなくなってしまいます。その点、この右側広告枠は、スクロールされたとしても画面の右側にずっと広告が残り、流されることはありません。より長い時間、画面に表示させることができるため、企業名や商品名などの認知度を高めたい場合におすすめです。

インスタント記事

「インスタント記事」は、スマホなどのモバイルで閲覧できる、読み込み速度が特別に速い記事のことです。

自らが作成したインスタント記事内であれば、自社の広告を配信することが可能です。タップしてもなかなか記事が開かずイライラした経験はだれにでもあるでしょう。わずか1、2秒でも待てずに離脱した経験がある方も多いはずです。その点、インスタント記事はとてもスムーズに目を通せるので、訴求力のある広告とともに表示すると、高い効果が期待できるのです。

フォーマット

広告の象徴的存在ともいえるのが、次から挙げるような広告フォーマットです。

画像

「画像」は、ほぼすべてのクリエイティブに活用される、もっともオーソドックスな広告フォーマットです。シンプルゆえに、作り手のセンスが問われるともいえるでしょう。

テキストと組み合わせることで、より訴求力を高めることも可能です。ただし、Facebookでは、画像の面積に対してテキストが占める割合は20%以下が好ましいとされているので、よく覚えておいてください。

これ以上テキストの割合が増えるとユーザーの目に邪魔となり、広告効果が著しく低下すると考えられています。禁止事項ではないのですが、品質が悪いという理由から広告が配信されないおそれもあるので、くれぐれも注意してください。

動画

「動画」も画像と並んで、フォーマットとしてなくてはならない大切な存在です。フォーマットの種類にもよりますが、短いものは1秒から、最長で240分まで対応可能です。画像だけより動画を混ぜる方が、ユーザーの反応はずっと良くなり、購入や申し込みといったコンバージョンに到る確率は格段に高くなると言われています。画像同様、テキストと併用するとさらに大きな効果が期待できるでしょう。

カルーセル

「カルーセル広告」は、1枚のメイン画像か動画の下に、最大で10枚までの画像を掲載でき、スマホならスワイプでパソコンならクリックによって、自由にスライドできます。

同じ商品をあらゆる角度から撮影したり、別の商品を並べたり、フードメニューをラインナップしたりすると、大変効果的です。とくに動画と画像を組み合わせれば、ストーリー性をより強く持たせることができるので、しっかりとメッセージを届けたい場合にもおすすめです。

コレクション

「コレクション広告」は、1枚のメイン画像または動画の下に4枚以上の画像や商品カタログを掲載できます。画像をタップすると、後述するインスタンスエクスペリエンスでフルスクリーン表示されるのが、大きな特徴です。訴求力の高さには定評があり、カルーセル広告よりも効果が高いとのデータもあります。

スライドショー

「スライドショー広告」は、最大15枚までの画像を1~5秒の感覚で自動的にスライドさせる仕組みになっています。

動画に比べて制作時間が非常に短くて済むので、スピーディーな配信が可能です。さらに、データ量が少ないため、通信環境が良くない場合でもスムーズに再生できる利点もあります。

インスタントエクスペリエンス

先ほどコレクション広告のところで述べましたが、「インスタンスエクスペリエンス広告」は画像をタップすると、商品ページに遷移する前に、即フルスクリーン表示され、高い訴求力を発揮します。

実店舗でいえば、店員に商品についての詳しい情報を聞く前に、目の前で広げてみたり、細部までデザインや作りを確認したりする作業に似ているかもしれません。「わざわざ商品ページを訪問するのは気が引けるものの、何だか気になる」という潜在需要を掘り起こすには、うってつけでしょう。

リード獲得

「リード獲得広告」とは、広告ページをクリックするだけで、メルマガやお問い合わせフォームへの登録が完了できるプラットフォームです。

通常、広告をクリックしても、まずランディングページに遷移し、そこで氏名や住所などの個人情報を入力、送信するという手続きを踏む必要があります。ところが、リード獲得広告なら、ユーザーがクリックするだけで、すでにFacebookに登録しているアカウント情報が自動入力されるため、わざわざフォームに入力しなくても済むのです。

個人情報の入力作業は煩わしく、多くの場合敬遠されがちです。そのため、それが省略できるメリットは非常に大きいといえるでしょう。

ダイナミック

商品カタログをもとに、1点のみならず、複数の商品を組み合わせるなどして、過去に訪問履歴のあるユーザーに向けて関心が高いと思われる商品を重点的に配信するのが、「ダイナミック広告」です。

サイト訪問したことのないユーザーにもニーズが合いそうなアイテムを予想して配信できるので、ピンポイントで訴求する効果が期待できます。

広告にかかる費用について

続いては、広告出稿にかかる費用について説明しましょう。

予算の範囲内で配信される

Facebook広告は、広告主が設定する予算を超えて広告が配信されることはありません。

前述したように、課金方法は「クリック」と「インプレッション」があります。「クリック」は、クリック1回ごとの価格が毎回定められます。「インプレッション」は1,000回表示されるごとに、1セットとして価格が決められます。いずれも実際にユーザーの画面で表示されるのは、あらかじめ広告主が申請している予算額に達するまでとなっているので安心です。

月1回の請求とは限らない

広告の費用は、自動決済と手動決済のどちらかを選んで支払うことになります。

とくに自動決済は、クレジットカードかデビットカードでの支払いが主流です(PayPalも可)が、この場合「請求単位額」を決める必要があります。

請求単位額とは、広告費がその額に達するたびに請求がなされるというものです。仮に請求単位額を2,000円に設定したとすると、広告費が2,000円に達した時点で時期に関係なく1回目の請求がなされ、さらに4,000円に達すると2回目の請求が行われます。端数が出た場合、残額はクレジットなどの請求日に請求されます。

広告のメリット

最後にFacebook広告のメリットについてまとめておきましょう。

ターゲティング精度が高い

Facebookは実名登録で、広告も、年齢や性別のみならず住所や業界といった踏み込んだ個人情報をもとにターゲットが行われるので、非常に精度が高いのが特徴です。自分たちで的を射たターゲット設定を行えば、ニーズのあるユーザーへ効率のよいアプローチが可能なため、高い広告効果が期待できるでしょう。

リーチできるユーザーが多い

Facebookは、アクティブユーザー数25億人を誇る世界最大のSNSです。よって、アプローチできるユーザーの母数が非常に多く、認知度を高めたり、短期間に多くのユーザーに訴求したりすることが可能となります。

フォーマットが豊富

既に紹介したように、Facebook広告はフォーマットが豊富なため、工夫次第で訴求力の高い広告を配信することができます。たとえ初心者でも、大手や人気企業が配信するセンスの良い広告を参考にすることで、かなり高品質なクリエイティブを作成することができるでしょう。

出稿手順がシンプル

Facebook広告は、広告マネージャで定められた通りに入力作業を行えば広告申請ができるので、出稿までの作業が非常に楽です。データを確認しながら、効果の薄い広告は簡単に削除したり、修正したりできるので、戦略の変更もしやすいでしょう。

まとめ

Facebook広告は、非常に完成度の高い仕組みになっています。最初はどこまで実効性があるのか不安かもしれませんが、データを検証しながら効果の高い広告を増やしていけば、結果は後からついてくるに違いありません。

そうと分かれば、早速クリエイティブの作成に入って、ぜひ素敵な広告を配信してください。

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この記事を監修した人

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