Facebook広告で不可欠なドメイン認証とは?効果や3つの認証方法・パートナーへの割り当ても!
Metaが提供するFacebookで広告を出稿するなら「ドメイン認証」を忘れてはなりません。
ドメイン認証は強制ではありませんが、するとしないのとではセキュリティや広告効果、自社アカウントへの信頼性などにおいて大きな差が生じるので、ぜひおすすめします。
そこで今回は、ドメイン認証の基礎知識と具体的な効果や3つの認証方法などについて詳しく解説しますので、参考にしてください。
ドメイン認証とは
早速、ドメイン認証について解説しましょう。
目的や対象者、具体的な効果について掘り下げます。
ドメイン認証の目的と対象者
ドメイン認証が必要とされるのは、主に広告主になります。
Facebookに広告を出稿するからには、ユーザーがその広告に興味を示し、画面をタップした場合に自社サイトに遷移するのが一般的です。
そのサイトやコンテンツのドメインが、確かに自社のものであるとFacebookに認識させる手続きを「ドメイン認証」といいます。
ドメイン認証を行うことで得られる効果は、以下の4点になります。
・自社ドメインの不正利用の防止
・ログイン認証なしで運用が可能
・広告アカウントの透明性の確保
・広告パフォーマンスの最適化
とくに最後の「広告パフォーマンスの最適化」については、Meta自体がドメイン認証が未済のリンクを広告に掲載すると広告パフォーマンスにおいて悪影響が生じるリスクがあると正式に表明しているので、広告主にとっては絶対に無視できないといってよいでしょう。
ドメイン認証の効果 その1 自社ドメインの不正利用の防止
ドメイン認証をすることにより、広告にリンクしているサイトやコンテンツの所有者が自社であることが証明でき、その情報をMetaも認識することになります。
ドメイン認証を行っていないと、悪意ある第三者によって広告が勝手に編集されたり、自社の預かり知らないところで広告が無断で配信されたりするリスクがあるので大変危険です。
もしこのようなことがあると、意図しない偽情報やデマが拡散されて自社の市場価値が大きく下落する恐れがあるでしょう。とくにFacebookは国内のみならず世界中で広くビジネス利用されているため、絶対に回避しなければなりません。その意味で、ドメイン認証は広告配信者にとって必須といえるのです。
ドメイン認証の効果 その2 ログイン認証なしで運用が可能
広告出稿を代理店に委託するケースは非常に多いです。Facebookで高い広告効果を確保するためには専門性の高い知識やスキルが必要で、素人が気軽に手掛けられるほど単純ではないからです。
しかし、その代理業務を行おうと思えば、必ず広告主によるログイン認証が求められます。この手続きはメールで行われるのが基本で、その都度広告主に認証してもらうのは非常に手間がかかります。広告主側の都合ですぐにログイン認証ができない場合は、その間、広告出稿作業や広告の運営管理などが滞るため多大な損失が発生する恐れもあるでしょう。
ドメイン認証を行って広告主が代理店をパートナーとして割り当てれば、上記のようなログイン認証をせずとも広告運用が可能になるので業務効率向上に寄与します。
ドメイン認証の効果 その3 広告アカウントの透明性の確保
ドメイン認証には、広告アカウントへの信頼性や透明性を高める効果もあります。
ドメイン認証を行っていない場合、サイトやコンテンツは不正によって書き換えられている恐れが否定できません。しかしドメイン認証がなされていれば、その可能性はゼロとなり、プラットフォームのMetaからも一定の信頼が得られます。
理由は断言できませんが、ドメイン認証がなされていない広告主のアカウントが突如停止された例は決して少なくありません。いくら自社のサイトやアカウントを厳重に管理しているつもりでも完璧をきすことは不可能なため、ドメイン認証をしておくに越したことはないのです。
ドメイン認証の効果 その4 広告パフォーマンスの最適化
上述のように、Metaは「ドメイン認証が未済のリンクを広告に掲載すると広告パフォーマンスで悪影響が生じる恐れが考えられる」との旨を表明しています。
すでに、ドメイン認証が未済の場合、広告配信時のオークションで不利が発生するアルゴリズムに変更済みとなっています。
その内容は、
・インプレッション単価(CPM)が高くなる
・リーチ単価が上がる
といったものになります。
インプレッション単価(CPM)とは、広告が1,000回表示される毎のコストのことです。
リーチ単価とは、1,000人のユーザーに広告を届けるのにかかるコストです。
これらは広告運用において大切な指標となり、上昇すると利益圧縮の要因になるので、できるだけ低く抑えることが肝要です。よって、これらがアップする状況は看過できません。
ビジネスマネージャへの登録が必須
ドメイン認証を行うには、「ビジネスマネージャ」への登録が必須です。
ビジネスマネージャとは、Metaビジネスアカウントのアクセス許可を管理するツールのことです。
Metaビジネスアカウントとは、広告アカウントをはじめ、FacebookページやInstagramプロフィールといったビジネスアセットを保持する場所のことです。
ドメイン認証も、このビジネスマネージャへの登録が前提となっているので、未登録の方は以下の手順にしたがって必ず事前に登録しておく必要があります。
「アカウントを作成」をクリックしてください。
「ビジネス及びアカウントの名前」「あなたの名前」「仕事用メールアドレス」を入力して「送信」をクリックしてください。
ドメイン認証のデメリットと注意点
ドメイン認証のついてのデメリットや注意点について解説しましょう。
デメリットはあるの?
ドメイン認証を行うにあたって、デメリットはとくに存在しません。むしろ広告主にとっては得することばかりのため、収益アップや安全性、信頼性を獲得するためにも、ぜひ行っておいてください。
広告を利用しない場合は必要ない?
ドメイン認証を行わなくてもFacebookの多くの機能を使うことは可能です。ドメイン認証はあくまでも任意のため、とくに広告出稿しない場合は行わなくても問題ないという考え方もできます。
しかしその状態だと、第三者がドメインを悪用して広告を出稿することができてしまうため、ドメイン認証は行っておく方が安心でしょう。
ドメイン認証の方法
それではここから、ドメイン認証の方法について解説しましょう。
認証方法は3パターン!
ドメイン認証の方法には、具体的に以下の3パターンがあります。
1.HTMLファイルをアップロードする
2.ドメインのサイトにメタタグを追加する
3.ドメインレジストラーでDNS TXTレコードを更新する
各方法の手順について以下に詳しく解説しましょう。
3つの方法に共通する作業
いずれの方法をとるにしても、共通して事前にビジネスマネージャにドメインを登録しておく必要があります。
方法は以下の通りです。
まずビジネス設定から「ブランドセーフティー」→「ドメイン」をクリック。
表示される検索窓の横にある「追加」をクリックしてください。
続いて「新しいドメインを作成」を選択して、「あなたのドメイン」にURLなどの「◯◯◯◯.◯◯」部分を入力して追加して登録は完了です。
ドメインが無事登録されると、「ブランドセーフティー」→「ドメイン」とクリックして登録したドメインを確認することができます。
ドメインの確認が済んだら、いよいよメインの認証作業に移ります。上記、3つのやり方を順番に説明していきましょう。
方法その1 HTMLファイルをアップロードする
「ブランドセーフティー」→「ドメイン」とクリックして認証するドメインを表示させます。この画面に示される指示を以下のように上から順番に実行してください。
最上部の「ドメインを認証」の「オプションを1つ選択してください」から「ルートディレクトリにHTMLファイルをアップロードする」をクリックします。
↓
すぐ下の「HTMLをアップロード」から「HTML verification file」をダウンロードしてください。
↓
認証したいドメインのルートディレクトリに上でダウンロードしたHTMLファイルを設置します。
↓
Webサイトにアクセスし、認証コードが表示されるか確認する。
↓
緑色の「ドメインを認証」をクリックして、「未認証」状態が「認証済み」に変更されれば作業終了です。
方法その2 ドメインのサイトにメタタグを追加する
「ブランドセーフティー」→「ドメイン」とクリックして認証するドメインを表示させます。この画面に示される指示を以下のように上から順番に実行してください。
最上部の「ドメインを認証」の「オプションを1つ選択してください」から「HTMLソースコードにメタタグを追加する」を選択してください。
↓
1.Copy this meta-tag下の文字列をクリックしてコピーします。
↓
コピーしたメタタグを自社サイトの<head>~</head>の中に追加してください。
↓
3.に表示されたサイトにアクセスしてHTMLソースにメタタグが含まれているか確認します。
↓
緑色の「ドメインを認証」をクリックして「未認証」状態が「認証済み」に変更されれば作業終了です。
方法その3 ドメインレジストラーでDNS TXTレコードを更新する
「ブランドセーフティー」→「ドメイン」とクリックして認証するドメインを表示させます。この画面に示される指示を以下のように上から順番に実行してください。
最上部の「ドメインを認証」の「オプションを1つ選択してください」から「ドメインレジストラーでDNS TXTレコードを更新する」を選択してください。
↓
2.の「TXTレコード」をクリックしてコピーしてドメインホストのDNSレコードのセクションを探します。
↓
認証したいドメインのDNS設定にTXTレコードを追加します。
↓
DNS TXT検索ツールを使ってすべてのサーバーでレコードがアップデートされたことを確認する
↓
「ドメインを認証」クリックして「未認証」状態が「認証済み」に変更されれば作業終了です。
パートナーに役割を付与しよう
ドメインの認証が済んだら、パートナーに役割を付与していきます。これを行わなければ、広告代理店が広告出稿作業や広告運用を効率的に行うことができないため、必ず行ってください。
役割の付与とは
役割の付与とは、広告代理店を主とするパートナーにアクセス権限を与えることを意味します。
役割を付与するメリット
パートナーに役割を付与すると、広告代理店などが広告作成をしたり出稿や広告運用をしたりする際にいちいち広告主にログイン認証を求めなくて済むため、作業効率が上がるでしょう。
役割付与の方法
ビジネスマネージャの画面にアクセスをして、
「パートナー」から「パートナーを割り当て」をクリックしてください。
↓
「このページをパートナーと共有」でパートナーのビジネスIDを入力して「次へ」をクリックすれば役割付与が完了します。
まとめ
Facebookで広告を出稿する場合は、必ずドメイン認証を行ってください。
また、当面は広告を出稿する予定がないという場合でも、悪意ある第三者に無断で広告を出稿されないために、ドメイン認証を行っておく方が安心です。
ドメイン認証は難しくないので、アカウントを作成したら早々に済ませておくのがおすすめです。