【インスタ・Facebook広告】審査中の表示が長い場合の対処法を紹介

FacebookやインスタなどのSNSに広告を掲載するには、審査を通らなければなりません。通常であれば広告の審査はすぐに終わるはずですが、まれに時間がかかり、長い間「審査中」となっているケースもあります。

この記事では、Facebook広告やインスタ広告の審査に時間がかかっている場合について、詳しく解説していきます。審査に時間がかかる原因や対処法もいくつか紹介するので、審査に困っている方はぜひ参考にしてください。

目次

Facebook広告やインスタ広告の掲載には審査を通る必要がある

Facebook広告やインスタ広告を作る際には、ユーザーを守るためのガイドラインに従う必要があります。もしも違反した場合は、審査に通ることができず、宣伝が行えません。ここからは、Facebook広告の審査の際にどのようなポイントをチェックされているのか、詳しく解説していきます。

Facebook広告やインスタ広告の審査項目

Facebook広告やインスタ広告には独自のガイドラインが定められています。Facebook広告配信の際に審査される項目は、以下の5つです。

「広告のチェック項目」
・画像や動画
・文章
・オーディエンスの設定
・配置(掲載する場所)
・リンク先のページ

これらすべての要素を審査してFacebook広告ポリシーに違反していないことが、広告掲載の審査条件です。Facebook広告の審査ガイドラインの内容は法律やユーザーの気持ちに配慮したもの以外にも、さまざまなチェック項目があります。審査に引っ掛からないためにも、審査条件は事前に確認すべきでしょう。

Facebook広告の審査は何のためにする?

広告を出す側として、審査の目的を把握しておくことはとても大切です。まずは、その点を確認しておきましょう。

  • 消費者をトラブルから守るために広告の虚偽を確かめる
  • 広告主を守るために広告の間違いなどを審査する
  • 法令の審査

消費者は、広告を見て商品の購入を決める際に金銭や個人情報の開示といった慎重になるべき項目を明かす必要があります。そこには、万が一Facebook広告に虚偽があった場合に損害を被ってしまう危険性も伴うのです。そこで、Facebookでは消費者を被害から守るために審査で広告の虚偽を確かめています。

反対に、広告主も被害を被ってしまう可能性があります。たとえば広告の間違い。事実と異なる表記をしてしまったがゆえに消費者からクレームを入れられれば、損害賠償請求といった大事になってしまうかもしれないのです。そういった事態を防ぐために、Facebookでは広告の審議についての審査をしています。

特商法・景表法といった様々な法令の厳守も広告を審査する目的の一つ。違反があれば、Facebook自体にも被害が及んでしまうかもしれないので、厳しく審査されます。

Facebook広告やインスタ広告の審査期間について

通常、Facebook広告の審査にはどれほどの時間がかかるのでしょうか?

ここからは、Facebook広告の審査期間の一般的な長さを解説していきます。

Facebook広告やインスタ広告の審査は基本的に24時間で終わる

Facebook広告やインスタの内容に問題がない際には、24時間ほどで審査の結果が出ます。しかし、審査の対象となるポイントが多い場合や、審査の判断が難しい場合には、多くの時間がかかってしまい、「審査中」と表示されます。Facebook広告を利用する際には、なるべく時間に余裕を持って審査の準備をすることをおすすめします。

Facebook広告の審査方法は?

Facebookには、日々膨大な数の広告が掲載されています。それをすべて円滑に審査していくために、Facebookではコンピューターによる自動化の広告審査システムを採用しています。さらにそのシステムは常に向上しており、画像はもちろん、動画やテキスト文字、ターゲット設定などあらゆる方向性から都度審査を行っているのです。

また、自動化システムに頼るだけでなく状況に応じては人間による目視審査も行われます。ゆえに、Facebook広告では審査に時間がかかったり審査中の表示が続いたりしてしまうのです。

Facebookやインスタ広告の審査を早く終わらせるコツ

Facebook広告の審査に時間がかかると宣伝のスケジュールがずれ込んでしまい、希望する時期に宣伝が行えない可能性も出てきます。そういった問題を避けるために、Facebook広告の審査に通りやすくなるように工夫をしましょう。

ここからは、Facebook広告の審査をなるべく早く終わらせるために、注意すべきことを紹介していきます。

文字の量を控えめにする

Facebookのガイドラインには、文字の比率の制限があります。これに関係するのは、「文字の数」ではなく広告全体を占める「文字の割合」です。文字の割合が広告全体の20%を超えると、Facebookの審査に通りにくくなってしまいます。広告のデザインをする際には、審査基準をオーバーしていないかどうか審査の前に確認しましょう。

文字の比率が審査基準を超えた際には、審査の前に言葉を変えるなど、文章を短くする工夫をしてみてください。もしも、クライアントが別にいる場合は、審査の前に内容の見直しを依頼しましょう。また、文字の大きさを調整することでも改善する場合があります。Facebook広告の見やすさを損なわない程度に、文字のサイズを変更しましょう。

個人の特性を暗示する表現を控える

Facebook広告では個人の特性を暗示する表現も固く禁止されています。具体的には、人種や性的思考、犯罪歴や年齢などの様々な要素がこれに当てはまります。

例えば、「LGBTQのパートナーを探すなら、当社のアプリをご検討ください」というような文章は規制の対象となり、審査に通りにくくなります。これ以外にも、「18歳になったあなたへ」などの、具体的な年齢を含んだ表現も禁止されています。

規制の内容についてもっと詳しく知りたい方は、公式のヘルプページをご覧ください。

参考:個人の特性に関する広告ポリシー

全体が写った画像を使用する

広告に使用する画像にも、いくつかの基準が定められています。ガイドラインで禁止されているのは、以下の2つの要素を持つものです。

「使用できない画像」
・個人が特定できるもの
・体の一部を強調したもの

使用する画像を選ぶ際には、名前や年齢が分かるようなものが映り込んでいないか、特定のパーツを強調したものでないかをチェックしましょう。上半身全体や、全身がしっかり写っている画像であれば、審査に通りやすくなります。

Facebookのロゴを使用する際の注意点

広告に「Facebook」の文字やロゴを入れたい場合には、以下のような厳しい審査基準をクリアしなければなりません。

「Facebookロゴ・文字の使用についての規則」
・文字として挿入する場合は他のテキストとフォントを合わせる
・頭文字は大文字にする
・単語の代わりにロゴを使用するのは禁止
・ロゴを使用する場合は公式から配布されているものを使う

もしも、Facebookのロゴを使用したい場合は、ブランドリソースセンターからリクエストを送る必要があります。

参考:ブランドリソースセンター

制限が設けられたコンテンツの扱いに注意

アルコールやマッチングアプリなど、ガイドラインで制限されているコンテンツを扱う場合には注意が必要です。多くの場合、広告の配信にあたって特別な許可を取らなければなりません。この基準をクリアしていない場合は、もちろん審査に通ることはありません。

該当するサービスの宣伝を行いたい場合には、それぞれに用意されたフォームから申請を行いましょう。

制限されているコンテンツの一覧や、申請の方法などについて詳しく知りたい場合は、公式のヘルプページを確認してください。

参考:制限されたコンテンツについてのページ

QRコードの使用は禁止

ユーザーを別のウェブページへ誘導したい場合は、広告リンクから移動するように設定しましょう。それ以外の方法は原則禁止とされているため、QRコードの使用もできません。

広告費の支払い準備が整っているか確認する

審査が終わらない理由の一つとして、広告の内容以外の要因も考えられます。その一つが、支払い方法の設定漏れです。SNSを利用した宣伝を行うためには、広告費を支払わなければなりません。その準備ができていなければ、当然、広告の配信もできないのです。

はじめてサービスを利用する場合や、クレジットカードの更新があった際には、特に設定項目が正しく入力されているか再確認しましょう。

また、過去にFacebook広告アカウントが停止された経験がある場合、同じクレジットカードの使用は控えたほうが無難です。その時に使用していたカードの情報が、ブラックリストに載っている可能性が考えられるためです。別のカードを登録した方が、無用なトラブルを避けることができるでしょう。

品物やサービスの内容を明らかにする

内容が明示されていないFacebook広告は、審査に通りにくい傾向にあります。デザインを考える際には、サービスや品物の内容がはっきりと分かるよう、工夫しましょう。

また、Facebook広告をクリックした結果、どのページへ移動するのかも、はっきりと分かるようにデザインしてください。移動先のページが品物の購入ページなのか、登録フォームなのか、なるべく具体的に説明をしましょう。自身のウェブサイトも審査の対象となる可能性があるため、分かりやすく丁寧なデザインを心がけましょう。

オーディエンスの設定をチェックする

オーディエンスの設定が不十分な場合にも、審査に通りにくくなります。品物やサービスの内容に合ったターゲット設定ができているかどうか、よく確認してください。

適した言葉をチョイスする

不適切な表現や文章の間違いも、審査に通らない原因として考えられます。Facebookの広告をデザインする際には、正しい表現ができているのか、念入りなチェックを行ってください。

また、記号の多用などの砕けすぎた表現も、規制の対象になります。フレンドリーな文章で親近感を持たせるのもテクニックの一つですが、使い方を誤るとトラブルに発展しかねません。スムーズに審査に通るためには冒険するような表現はなるべく控え、きれいで正しい日本語を使うようにしましょう。

サービスの内容が法律に違反していないか

扱う品物などが法律で禁止されている場合は、SNSに広告を掲載することができません。違法薬物や、未成年を対象とした成人向けコンテンツの宣伝などがこれに該当します。

また、違法な品物を販売していない場合であっても、それを促進する内容であれば規制の対象となるため、審査には通らないので気を付けてください。

禁止されている品物

法律に違反するもの以外にも、宣伝が禁止されている品物がいくつかあります。例えば、タバコやそれに関連する製品、武器や弾薬などがこれに該当します。これらの品物を扱うサービスに関しては、法律を遵守している場合であっても審査が通らず宣伝が行えません。

全ての禁止製品を確認したい場合は、公式のガイドラインを確認しましょう。

参考:禁止されているものについてのページ

Facebook広告の審査について:よくある問題と対処法

ここからは、Facebook広告の審査で陥りがちな問題を5つ紹介していきます。解決法も併せて解説するので、審査過程でトラブルが起きた際の参考にしてください。

Facebook広告で審査中の期間が長い場合

「審査中」の表示がずっと出ている場合は、広告の内容を編集してみましょう。自分の目でチェックを行い、きちんとガイドラインに則した内容になっているかどうか、よく確認してください。もしも問題のある箇所を発見したら、適切な内容に変更して審査に出しましょう。

Facebook広告の審査状況や現在のステータスの確認方法

なかなか「審査中」が改善されない場合や、現在の状況を確認したい場合はこの方法を試してみましょう。最初に、広告マネージャを開き「配信」の部分をチェックします。以下を参考に、自分がどういうステータスなのかを確認してみてください。

  • 却下済み:審査NGとなった
  • 情報収集が不十分:修正が必要
  • 日時指定済み:広告掲載日セット済みで待機状態
  • 審査中:長い場合は審査に時間がかかっている
  • 処理中:広告変更などに際し更新中
  • アクティブ:広告掲載済
  • 情報収集中:広告最適化の情報収集中(広告は掲載している状態)
  • 完了:広告の掲載期間終了

これは審査中以外にも活用できる項目なので、定期的にチェックするのがおすすめです。

Facebook広告の審査は再審査を受けることもある

Facebook広告では、過去の広告・現在進行中の広告に変更を加えたときに一度審査を通っていても再び審査を受けることがあります。大まかな変更点としては、以下を参考にしてください。

  • ターゲット設定の変更
  • 画像やテキスト、動画などの追加
  • 最適化
  • 課金対象のイベントをする

変更を加える際は、これらの項目の内容をあらかじめ再確認してから決定を下していきましょう。ちなみに、広告の入札や予算といった料金に関することや広告の掲載期間などは再審査の対象に入りません。

掲載後のFacebook広告が再審査で却下になる場合もある

一度審査に通った広告であっても、却下される可能性があります。その場合の原因は、一体何なのでしょうか?

要因として考えられるのは、後から変更した内容がポリシーに違反しているケースです。公開後の広告は、後から編集することが可能です。内容を変更すると、再度審査が行われます。その審査の結果次第では、公開済みの広告であっても却下される可能性があるのです。

既に公開された広告を手直しする際にも、ガイドラインに則した内容であるかどうか、チェックを忘れずに行いましょう。

アカウント停止になった際にすべきこと

何度も広告の審査に落ち続けると、アカウント停止になる可能性があります。では、Facebookのアカウントが凍結されてしまった場合には、どのように対処すべきでしょうか?

この問題を解決するためには、「審査リクエスト」を送りましょう。

審査リクエストを送るには、まずFacebookの広告アカウントにログインします。

画面に表示されている警告文の中から、「審査をリクエスト」という文字をクリックしてください。

必要項目を入力し、「送信」を選択しましょう

審査中のFacebook広告を消したい場合

現在審査を行っている最中の広告を消したい場合には、どうしたらよいのでしょうか?この場合は、通常通りの手順で削除可能です。

まずは広告マネージャーへアクセスし、「キャンペーン」→「広告セット」→「広告」へと進みます。

消したい広告にチェックし、ゴミ箱のアイコンをクリックしましょう。

「広告を削除」を選択すれば完了です。

Facebook広告の審査に通らなかった理由を確認するには?

審査に落ちてしまった場合、内容を改善するためには理由を知る必要があります。内容を確認するためには、「ビジネスサポートホーム」をチェックしましょう。どのような項目が審査に引っ掛かってしまったのかをしっかりと見直し、同じミスを繰り返さないように気を付けてください。

「ビジネスサポートホーム」は広告マネージャの左側の横3本線より見つけることが出来ます。

Facebook広告のガイドラインをしっかりと守ることで審査に通りやすくなる

適した内容の広告であれば、24時間以内には審査が終わります。しかし、広告がガイドラインに違反している可能性がある場合は、さらに審査に時間がかかってしまうこともあるでしょう。これを避けるために、事前にFacebookのポリシーを確認し、違反しない広告作りを心がけてください。

また、既に作成した広告に問題を抱えている場合は、内容を自分で確認・修正すると、審査が早く終わる可能性もあります。それでも審査が終わらない場合には、広告の削除をするのも一つの手です。宣伝のスケジュールに従い、どちらか適した手段を取りましょう。

審査を待つ時間が長いと、大きなストレスになります。快適にサービス利用するためにも、ガイドラインに則した内容の広告を目指しましょう。この記事が、その助けになれば幸いです。

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この記事を監修した人

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世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

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