【2024年】Facebook広告の特徴やフォーマットの種類を解説!

Facebook広告は、ターゲット精度の高い広告媒体として有名です。Facebook広告の存在は十分に知っていても、実際に利用したことがなく、種類についてよく知らない、かといって今さら人には聞けない、という方が意外と多いのではないでしょうか。

そこで今回は、Facebook広告におけるフォーマットの種類や配置場所の特徴などについてわかりやすくまとめました。これからFacebook広告を本格的に始めたいという方も、決して遅くはないので、ぜひ参考にしてください。

目次

Facebook広告の特徴と豊富な種類

まずFacebookが広告媒体として、どのような魅力やメリットがあるか説明しましょう。

日本国民の4人に1人が利用

Facebookのアクティブユーザー数は、全世界で29億3,000万人、国内では3,300万人にのぼります。15歳未満を除いて考えると、日本国民の約4人に1人が利用している計算になります。とりわけ30~50代のユーザー数が多いため、子育て世代やミドル世代といった消費意欲が旺盛だったり、家庭や社会で主導権を強く握っていたりする層に訴求できる点は、大きな魅力でしょう。

しかもFacebookは実名登録制のため、性別や年齢、住所、職種、趣味、関心ごと等の情報を登録していれば、そのデータを活用して、明確なターゲティングが可能となるのです。

さらにFacebook広告では「カスタムオーディエンス」といって、手元にある自社のデータや既存のクライアントデータをFacebookユーザーと照合し、該当する相手がいれば、そこに広告をリーチさせるといった使い方もできます。商品やサービスを購入したユーザーと似た特徴をもつユーザーを見つけ出し、そこにFacebook広告を配信して見込み客の掘り起こしを行うことも可能です。

Facebook広告における広告フォーマットの種類と配置場所

Facebook広告は、簡単にいうと、「なにを」「どこに」「どのように」表示するかの組み合わせと考えると分かりやすいでしょう。

「なにを」は、言うまでもなくクリエイティブのことです。

「どこに」は、クリエイティブを配信する場所のことです。

そして「どのように」は、フォーマットです。

Facebook広告は種類が豊富、フォーマットも配置場所も自由に選択できる

Facebook広告では、画像、動画、それらを組み合わせたスライドやカル―セルなど、さまざまなフォーマットを使って見せ方を変えることができます。

そしてそれらを、Facebookのフィードに表示するのか、画面の右枠か、検索後の画面にアップするのか、といった配置を決めて配信するわけです。

後述するようにFacebook広告にはフォーマットだけでも10種類以上、配置場所も6パターン以上あります。これらの種類をどのような組み合わせで見せるかが、広告主の腕の見せ所です。

Facebookには、世界中の大企業やスタートアップ企業が、センスに富んだクオリティの高い広告を多数配信しています。それらに引けを取らないためにも、Facebook広告ではフォーマットと配置場所の選択は非常に重要といえるでしょう。

Facebook広告フォーマットの種類

ここからは、12種類のFacebook広告フォーマットについて、一つずつ解説していきます。Facebook広告には、沢山の種類があるので自社広告に高い訴求力をもたせるために、どのフォーマットが適しているのか、想像したり、シミュレーションしたりしながら読み進めてください。

「広告マネージャ」で設定する

Facebook広告は、まず「広告マネージャ」を使って、骨組みを一から作り上げていきます。

メインテーブルで「作成」を選び、「認知度」を選択し「次へ」をクリック。「新しい認知度キャンペーン」「新しい認知度広告セット」「新しい認知度広告」を選択します。

「次へ」をクリックすると編集画面が開くので、ここで「キャンペーンの目的」「オーディエンス(ターゲットのことです)」「配置場所」そして「フォーマット」を選んでいくことになります。

Facebook広告フォーマットの種類は、全部で

・画像広告
・動画広告
・カルーセル広告
・コレクション広告
・スライドショー広告
・インスタントエクスペリエンス広告
・ダイナミック広告
・リード獲得広告
・プレイアブル広告
・イベント参加広告
・Messenger誘導広告
・いいね!広告

以上の12種類です。

画像広告

クリエイティブといえば、だれもが真っ先に思い浮かべるのが、この 「画像広告」ではないでしょうか。もっともシンプルなフォーマットで、商品やカメラがあればすぐに作成できます。テキストと組み合わせることで、より多彩な訴求の仕方が工夫できるでしょう。

ただその場合、あまりにテキストの占める割合が多すぎると、ユーザーの目に邪魔となり、かえって広告効果が低下するおそれがあるので要注意です。Facebook広告では、「画像の面積に対してテキストが占める割合は、20%までが好ましい」と推奨しています。これ以上になると、広告の品質評価が下がり、広告自体が配信されにくくなるおそれもあります。よほどの理由がない限りはFacebook広告のルールを遵守するようにしてください。

動画広告

「動画広告」も画像広告とともに、Facebook広告のメインフォーマットの一つになります。画像だけより動画で視覚と聴覚に訴求することで、広告効果がグンとアップします。テキストとの組み合わせもできますが、画像広告同様に面積の20%以下にとどめておくのが望ましいでしょう。

動画でのFacebook広告は、最初の3秒が勝負と言われています。それくらい最初の一瞬で、ユーザーはその広告が必要かどうかを判断しているということです。よって、動画広告を作成する際には、冒頭に強いインパクトをもたせたり、最大の訴求ポイントをもってきたりすることが大切といえるでしょう。

カル―セル広告

メイン画像や動画の下に、最大で10枚までの画像と動画を掲載できるのが、「カル―セル広告」です。スマホならスワイプで、パソコンならクリックによってスライドできます。

同じ商品でも複数の機能を紹介したり、さまざまな角度からの画像をカタログのように表示したり、各画像や動画からリンクをつけることもできます。

ECショップの商品や、レストランメニューやテイクアウトメニュー、不動産紹介などの用途が効果的です。スワイプさえしてもらえれば、複数のコンテンツでストーリー性を持たせながら訴求できるので、広告としての精度やポテンシャルはかなり高いといってよいでしょう。

コレクション広告

「コレクション広告」は、1枚のメイン画像または動画の下に4枚の画像を表示できます。スマホ専用のフォーマットになりますが、表示面積が広いので、その分広告の訴求力が高まると期待できます。

広告をタップすると、商品がフルスクリーン表示されそのまま購入画面へと進むことができるため、自然な流れで購入に到るコンバージョン率を高めるにはうってつけです。

スライドショー広告

「スライドショー広告」は、10枚までの画像や1つの動画をおりまぜて、1~5秒の間隔で音声を流しながらスライドできるフォーマットです。

動画に比べて、短時間、低コストで配信できるのがメリットです。データ量が少ないため、通信環境が良くなかったり、通信速度が遅い旧式のスマホを使っていたりする場合であっても、支障なく再生できる点もおすすめです。

インスタントエクスペリエンス広告

「インスタントエクスペリエンス広告」は画像をタップすると、商品ページに飛ぶ前に、一瞬でフルスクリーン画面が立ちあがります。サイトに誘導する場合は、時間がかかって途中離脱の確率が高まります。それがインスタンスエクスペリエンスなら、その前に重要度の高いメッセージや情報を伝えることができます。

画像広告や動画広告、カル―セル、スライドショーに使用できるので、よりインパクトの強いクリエイティブが作成できるでしょう。

ダイナミック広告

カル―セル広告のように複数種類の商品を組み合わせるなどして、過去に1度でも商品を購入したり、カートに入れたり、サイトへの訪問履歴があったりするユーザーをターゲットにし、関連性の高い広告を配信するのが、「ダイナミック広告」です。

自動的にFacebook広告が作成されるので手間がかからない割に、潜在需要のある多くのユーザーに訴求できる点は、Facebook広告の大きなメリットといえるでしょう。

リード獲得広告

「リード獲得広告」は、広告ページをクリックするだけで、メルマガやお問い合わせフォームへの登録が完了できるFacebook広告のプラットフォームです。

通常、広告をクリックすると、ランディングページに飛んで、そこで指定された個人情報を入力、送信するというステップを踏みます。ところが、よほど本人が望んでいなければ、個人情報の入力作業は、敬遠されることが多いです。その点リード獲得広告なら、クリックするだけでユーザーがすでにFacebook広告に登録したアカウント情報が自動入力されるため、ユーザーに余分な手間をかけさせません。

プレイアブル広告

「プレイアブル広告」は、他のフォーマットとはひと味違う、比較的新しく提供され始めた広告スタイルになります。

ゲームアプリのプロモーションは、ただプレイシーンをユーザーに見せるだけでは訴求力が弱く、今一つプロダクトの価値が伝わりきらないということがというよくあります。「もしわずかであっても、デモプレイをしてもらえると、きっとその魅力が分かってもらえるのに」と歯がゆい思いをしたことがある開発者やエンジニアは、少なくないでしょう。

そのニーズに応えたのが、「プレイアブル広告」なのです。プレイアブル広告は、画面上にゲームコントローラーのイラストが表示されるのでわかりやすく、タップすればすぐに短時間のデモプレイが楽しめます。コールトゥアクションをタップすれば、アプリストアに遷移し、アプリがダウンロードできるという仕組みです。

ユーザーを惹きつけるというより、上手く巻き込んで、アプリの世界観に引き込むという即戦力になるプラットフォームです。

いいね!広告

「いいね!広告」は、自社の投稿を届けることができるユーザー数を増やすことを目的としたプラットフォームです。

せっかく完成度の高い投稿を配信しても、それを読んでくれる相手がいなければ意味がありません。Facebookでは広告を配信することも大切ですが、自社に興味を持ってくれたユーザーに投稿を読んでファンになってもらうことは、それにも増して重要といえます。

そこで役に立つのが「いいね!広告」です。「いいね!広告」は、ユーザーのタイムラインに表示される、単にページの内容を示すクリエイティブとページ名だけというシンプルなフォーマットです。目的はただ一つ「いいね!」をもらうことだけです。「いいね!」をくれたユーザーには投稿が配信されるので、これによって「いいね!」の数を稼げると、投稿を読んでもらえるかもしれないユーザーの母数が増えるわけです。

1人でも多くのユーザーに投稿を読んでもらえれば、商品やブランドの認知度はその分だけ確実に高まります。その結果、見込み客が増えれば、売上アップが期待できるでしょう。

イベント広告

「イベント広告」は、自社で催す予定のイベントについてのFacebook広告を配信できるプラットフォームです。

使い方としては、まず「イベントページ」というイベント告知用のページを作成して先に投稿します。イベントページは、日時や場所といった数種類の簡単な情報を入力するだけで作成できるので、手間がかかりません。しかもこのイベントページを活用してそのままイベント広告を作ることもできるので、大変便利です。

「参加予定」「興味あり」といったデータを事前に入手できるため、イベントへの参加人数を見積もったり、参加予定者の属性や特徴を把握したりするのに役立つでしょう。

メッセージ誘導広告

「メッセージ誘導広告」は、ユーザーがクリックすると、ランディングページではなく、Messenger、Instagram、WhatsAppに誘導し、そこでチャット式に質問や悩み相談などができるようにするプラットフォームです。

ランディングページで、いきなり名前や住所、電話番号などを記入することに抵抗を感じるものの、ダイレクトでのやり取りなら心理的ハードルが下がるというユーザーは少なくありません。メッセージ誘導広告は、その微妙なユーザーの習性をくみ取った広告戦略といえるでしょう。

以前、Facebook広告の種類にもあった「クーポン広告」は廃止された

かつては、Facebook広告内でクーポンを追加できる「クーポン広告」というものが存在しました。しかし、2021年10月11日に廃止されているので注意してください。

少し誤解されやすいのですが、Facebook広告の投稿ページでクーポンを発行する機能は有効です。つまり、広告枠ではないかたちでのクーポン発行は可能で、これについてはむしろFacebookも推奨しています。

広告配置場所

続いて、プラットフォームを使って作成したクリエイティブを、実際に配置する場所について説明しましょう。

フィード

「フィード」では、グループや友人、お気に入りのショップの投稿などが閲覧できる、もっとも基本的で馴染みの深い配置場所になります。

そのため、フィードに対応しているフォーマットは多く、画像広告、動画広告、スライドショー広告、カルーセル広告、インスタントエクスペリエンス広告、コレクション広告、リード獲得広告など、ほとんどのものが使用できるようになっています。

ストーリーズ

「ストーリーズ」は、フォロワーや友人など特定の相手に伝えたいメッセージやコンテンツを24時間にかぎって表示できる機能です。

広告が画面いっぱいに表示されるため、短時間で強くアピールしたい時に有効です。ストーリーズにも、画像広告、動画広告、コレクション広告、スライドショー広告、カルーセル広告、インスタントエクスペリエンス広告といった主要なフォーマットが使えるようになっています。

インストリーム

「インストリーム」は、ユーザーが投稿した動画の再生前や途中、再生後に挿入されます。15秒以上の動画に挿入されるというのが原則ですが、動画は他のコンテンツに比べると比較的集中して視聴されることが多いため、場合によってはユーザーに疎まれるおそれがあります。利用する場合は、広告効果をよく検証する必要があるでしょう。

右側広告枠

「右側広告枠」は、パソコン画面のみに設定されます。フィードでは、スクロールすると広告も同時に上へと流れ、やがて視界から消えてしまいます。ところが右側広告枠の場合は、スクロール中も画面に残り続けるため、他の配置に比べると長時間広告を表示させることができます。よって、Facebook広告として認知度アップを狙いたい時にはうってつけでしょう。

検索

ユーザーが、アプリ内で検索した際、広告内容が関連している場合に表示されます。Facebook広告がユーザーにとって興味や関心がある内容なら、高い効果が期待できるでしょう。

Facebook広告の種類についてのまとめ

Facebook広告は、フォーマットや配置が豊富なため、研究や工夫を重ねれば重ねるほど、より質の高いクリエイティブを配信することができるでしょう。

Facebook広告は商品やサービス、業界によっても効果の出方は異なるので、大手企業や成長著しいスタートアップなどのクリエイティブを参考にして、ぜひベストの選択をしてください。

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この記事を監修した人

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