効果的なFacebook広告の動画の長さは?惹かれる動画広告のポイントを紹介

動画広告は画像広告よりも多くのメッセージをユーザーに伝えることができます。FacebookやInstagramでは、タイムラインやストーリーズで動画を見る機会が多くあります。利用者の多いこのプラットフォームを使って動画広告を配信することで、より多くの人に商品やサービスを宣伝したり、ブランドをプロモーションしたりすることが可能になるのです。

この記事では、動画広告の種類から、成果の出る広告の長さ、作成するときのポイントをまとめて紹介します。この記事を読めば、あなたもばっちり運用できるようになります。

目次

動画広告の種類

まずは、動画広告の種類から理解していきましょう。広告には主に3種類あり、それぞれ動画の長さや画像サイズ、容量が異なります。

フィード広告

「フィード広告」とは、近況アップデートが表示されるタイムラインや、アプリを開いて写真や動画が載っているところに掲載する広告のことを言います。フォローしている人たちの投稿と同じ形式で広告が表示されるため、ユーザーにとって違和感なく広告を表示させることができます。また、投稿の一部として広告が表示されるため、「いいね」や「シェア」で広告が拡散されることもあります。

【推奨規格】Facebookフィード
・動画の長さ:1秒~241分
・アスペクト比(縦横比):1:1または4:5
・ファイルタイプ:MP4、MOVまたはGIF
・容量:最大4GB

【推奨規格】Instagramフィード
・動画の長さ:1秒~60分
・アスペクト比(縦横比):4:5
・ファイルタイプ:MP4、MOVまたはGIF
・容量:最大250MB

インストリーム広告

「インストリーム広告」とは、動画の再生前、再生中、再生後に表示される広告のことです。動画を見ているときに一緒に広告が配信されるため、ユーザーに長時間広告を見てもらえる可能性が高くなります。さらに、画像広告や短時間の動画広告より多くの情報を伝えることができます。

またこの広告では、ユーザーの見ている動画コンテンツに合わせて広告を配信設定できるので、ターゲットを絞った動画配信が可能です。ただ、ユーザーの目的は動画を見ることなので、広告はスキップされやすいという懸念点もあります。広告をスキップされないためにも、冒頭数秒でユーザーの興味を引くクリエイティブを作成するといいでしょう。

【推奨規格】

・動画の長さ:5秒~10分

・アスペクト比(縦横比):16:9~9:16

・ファイルタイプ:MP4、MOVまたはGIF

・容量:最大4GB

ストーリーズ広告

「ストーリーズ広告」とは、SNSのストーリーズに掲載される広告のことです。フルスクリーンで動画広告を流すことができ、ユーザーの印象に残る広告を展開することができます。

この広告はユーザーに、サイト訪問や商品購入などのアクションを促しやすい広告とも言われています。ただ、10秒までしか動画広告が自動再生されず、10秒以上見てもらうためにはユーザーに「続きを見る」をタップしてもらわないと再生されません。そのためインストリーム広告と同様に、最初の数秒でユーザーを惹きつけるクリエイティブにすることがポイントです。

【推奨規格】Facebookストーリーズ
・動画の長さ:1秒〜20分
・アスペクト比(縦横比):9:16
・ファイルタイプ:MP4、MOVまたはGIF
・容量:最大4GB

【推奨規格】Instagramストーリーズ
・動画の長さ:1秒〜60分
・アスペクト比(縦横比):9:16
・ファイルタイプ:MP4、MOVまたはGIF
・容量:最大250MB

汎用性のある動画広告のサイズ 5選

次に広告でおすすめの動画広告のサイズを紹介します。画像広告と同じように、推奨される動画広告のサイズは5種類です。各SNSで汎用性をもって使うために、広告はこれらのサイズに合わせて作成しましょう。これらのサイズ以外で作ってしまうと、広告が正しく表示されないなどのトラブルの原因になります。

【1】1:1(1,080×1,080ピクセル)

【2】4:5(1,080×1,350ピクセル)

【3】9:16(1,080×1,920ピクセル)

【4】1.91:1(1,200×628 ピクセル)

【5】16:9(1,920×1,080ピクセル)

動画広告を1つ作成するにはとても手間がかかり、すべてのサイズで動画を作っているとかなりの時間がかかります。手っ取り早く動画広告を配信したい場合には、【1】~【3】のサイズから優先的に作成するといいでしょう。

それぞれのサイズの特徴や、どの広告位置にするのが適切かについてご説明します。

【1】1:1(1,080×1,080ピクセル)

正方形になっているこのサイズは、ほぼ全ての広告配置に対応しています。唯一、インストリーム広告には不向きです。カルーセル広告やフィード広告で配信したい場合は、1:1のサイズで動画を作成すればいろんな広告に使えます。

【2】4:5(1,080×1,350ピクセル)

主にフィードでの動画広告で推奨されているサイズです。

他にも、Instagramの発見タブでの広告配信にも適しています。「発見タブ」とは、アプリの下のバーにある虫眼鏡マークをタップして表示されるページです。このページは、ユーザーの興味関心に基づいた画像や動画が、自動的に表示されるようになっています。そのため、広告のターゲットに近いユーザーから、動画広告を見てもらえる可能性があります。

【3】9:16(1,080×1,920ピクセル)

このサイズは、ストーリーズ広告で推奨されているサイズです。ストーリーズではスマートフォンのフルスクリーンで広告を配信することができ、ユーザーにインパクトを与えることできます。

【4】1.91:1(1,200×628 ピクセル)

このサイズは、Facebookのトップページの右側にある枠に広告を表示させたり、Webサイトや画像などを素早く表示できるインスタント記事にしたりするのに向いています。インスタント記事はユーザーが記事をタップしてすぐに表示させることができるので、広告からの離脱を防ぐことができます。

【5】16:9(1,920×1,080ピクセル)

主にインストリーム広告に最適なサイズです。このサイズはFacebookで広告を掲載する際はフィードなどにも使えますが、Instagramには一切対応していないため注意が必要です。

ターゲット別動画広告の最適な長さは?

ターゲットや広告の内容によって、最適な動画の長さは変わります。ここでは、ターゲット別に最適な動画広告の長さを紹介します。

商品・サービスを知らないユーザー向け

商品・サービスを認知していないユーザー向けの動画広告は、15秒ほどの短時間で完結するようにしましょう。

Facebookでは長時間の動画広告を掲載することも可能ですが、最後まで見てもらえることはほぼありません。ユーザーが集中して動画を見れるのは、15秒ほどが限界です。ましてや何も知らないユーザーに15秒の広告全てを見てもらおうとするなら、「冒頭の3秒」でユーザーの心を掴むクリエイティブにすることが重要です。

短い動画は、全てを伝えきらずにユーザーの興味を引き、広告にLP(ランディングページ)や自社サイトのリンクを載せて誘導できるようなクリエイティブを作るといいでしょう。

興味関心が高いユーザー向け

ある程度予備知識がある人や興味関心が高い人にターゲットを絞って、商品やサービスを紹介する広告を配信する際は、15秒以上の広告を展開するのもいいでしょう。興味関心がある人であればより深い情報を知りたいと思っているので、60秒~90秒ほどの動画広告も見てもらえる可能性があります。

例えば、「1分でわかる◯◯(商品・サービス名)」というように、あらかじめどれくらいの長さの動画になるか伝えるのも手法の一つです。

商品・サービスを愛用しているユーザー向け

すでに商品・サービスを愛用してくれているユーザーに向けてより愛着を持ってもらうために、Web限定ムービーのようなストーリー性のある動画広告を展開するのも一つの方法です。

どういうユーザーをターゲットに配信するか、どのような内容の広告を配信するかで長さを決めましょう。ただ、90秒以上になるとユーザーの離脱率も上がります。あまり長くなりすぎないように注意が必要です。

ユーザーを惹きつける動画広告の3つのポイント

動画広告は簡単にスキップされてしまいます。それを防ぐためには、いかにユーザーを惹きつけるかが重要です。ここからは、成果の出る動画広告にするための作成ポイントについて紹介します。

動画の冒頭3秒で興味を引く

ユーザーは、広告を見た「はじめの3秒」で最後まで見るのかを決めます。前提として、ユーザーが見たいのは広告ではありません。そのため、動画の冒頭で宣伝感を出しすぎると、スキップされたり怪しい広告だと思われたりします。

そのため、冒頭には商品やサービスの宣伝ではなく、ユーザーが共感しやすいクリエイティブを持ってきましょう。ユーザーが「私のことを言っている」「同じことに悩んでいる」と思うと、その後の動画を見てもらえる可能性が高くなります。そして動画の後半に商品・サービスの説明を持ってくることで、ユーザーは興味を持った状態で広告を見てくれるでしょう。

テキストとサムネイルでインパクトを

「サムネイル」とは、SNSやYouTubeで動画が一覧で並んでいるときに表示される小さい画像のことを言います。最初に見るサムネイルとテキストは広告の顔であり、最後まで動画を見てもらえるかが決まります。テキストはわかりやすく、「これは何だ?」「私にも当てはまる」とユーザーに響く文言を使うといいでしょう。

サムネイルはテキストだけでは伝えきれない視覚情報を伝えます。ユーザーが直感的にわかるようなオリジナル画像を使いましょう。

ストーリーを作る

ユーザーに最後まで動画広告を見てもらうために、動画にストーリー性を持たせましょう。例えば、「30代になり化粧ノリが悪くなってきたと感じていた女性。子育てで日々忙しく、お肌のお手入れに時間が取れない。でも、Aという商品に出会って肌のハリが出て、見た目も10歳ほど若返りました。この商品は…」というようにストーリーを作ることによって、まさに同じような悩みを抱えているユーザーに共感を与える広告になります。

注意点としては、ストーリー性を持つと動画が長くなってしまう傾向があります。途中でユーザーを離脱させないためにも、動画のテンポや起承転結をはっきりさせて、続きを見たくなるような工夫をしましょう。画面の切り替えやテキストを要所で使うことで、メリハリのついたわかりやすい動画になります。

動画広告を作成する注意点

動画広告を作成する際の注意点を紹介します。

広告ポリシーを守る

動画広告だけではなく、Facebookで配信する広告すべてにおいて、広告ポリシーを遵守しなければなりません。これに違反していると、広告の審査が通らなかったり配信している広告を停止されたりします。

意図せずに違反しているなんてこともよくありますので、必ず広告を作成する前に読んで理解をしておきましょう。

参考:Facebook広告ポリシー

動画内テキストは20%未満にする

動画広告に音声を入れても聞かれない可能性があります。そのため、動画にテキストを載せて、音声なしでも内容がわかるようにします。その際、クリエイティブの動画内にあるテキストの割合は、20%未満にしましょう。ここでのポイントは、「動画内」ということです。広告の本文のような動画の外にあるテキストは含みません。

仮にテキストの割合が20%を超えたとしても、広告配信ができない訳ではありません。ただし、動画内に文字が多い広告は、ユーザーにとって見にくい広告になってしまいます。広告は伝えたいことを簡潔に発信することが大切です。ユーザーにとって、見やすく、分かりやすく、そして読みやすい広告を意識しましょう。

まとめ

この記事では、動画広告の種類から最適な動画の長さ、作成時のポイントを解説しました。

動画広告の作成はかなり手間がかかりますが、画像広告よりもユーザーに多くの情報をわかりやすく伝えることができます。また、他の広告との差別化を図ることも可能です。ぜひ、この記事で紹介したポイントを抑えて動画広告を作成してみてください。

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この記事を監修した人

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