Facebook広告を利用していてトラブルが発生した時に、どこに問い合わせたらいいのかを知っている人は意外と少ないです。問い合わせる連絡先を知っていないと、解決まで時間がかかってしまい損失が拡大してしまうリスクが発生します。
今回は、Facebook広告のトラブルを解消するために問い合わせる連絡先について紹介します。問い合わせ方やポイントも併せて紹介するので、Facebook広告を利用している人はぜひ頭に入れておきましょう。
問い合わせ先として活用できるサイト
Facebook広告について疑問点があったりトラブルに見舞われたりした際には、自分で考えるより正解を答えてくれる所に問い合わせたほうが、より早く正確です。しかし、Facebookにはコールセンターが存在しないため、どうやって疑問を解決したらいいか分からない人も多いでしょう。
まずは、Facebook広告の疑問に答えてくれそうな窓口に連絡してみましょう。この項目では、利用可能な問い合わせ先をいくつかご紹介します。
Metaビジネスヘルプセンター
Facebookヘルプセンターには、Facebookを利用する上での様々な質問や疑問がQ&A方式で紹介されています。その中には自分が疑問に思っていることやトラブルの原因になっていることの答えがある可能性が高く、基本的なことは解決できるケースも多いです。
Facebook広告については、通常のFacebookヘルプセンターではなく、Metaビジネスヘルプセンターも併せて活用してください。
回答は自力で探さなければいけませんが、Q&Aは項目ごとに分かれているため、該当する質問と回答を見つけるのは難しくありません。キーワードからの検索もできるため、分からないことがあったらまず検索してみましょう。
フィードバックを送る
Facebookには、運営にフィードバックを送るための「ご意見・ご感想」の項目が存在します。フィードバックと言う形で疑問やトラブルなどの相談したいことを送信すると、解決策を返信してくれる場合があります。
質疑応答の項目ではないため、返信が返ってくる保証はありません。しかし、返信内容次第では問題解決に役立つ可能性もあるため、自力での解決が困難であれば試しに利用してみましょう。
参考:Facebookの機能に関するご意見・ご感想をお聞かせください
Facebookへの直接的な問い合わせについて
結論から言うと、Facebookに直接問い合わせる手段はいくつか存在します。しかし、利用に条件があるものばかりなため、一般的な問い合わせと同じようには利用できません。問い合わせの方法としては頼れないことは覚えておきましょう。
この項目では、Facebookに問い合わせるための手段について紹介します。他の方法で問題が解決できない場合の、最後の手段として利用を検討してください。
Facebook宛ての電話番号について
Facebookの電話番号は、本社があるアメリカでのみ公開されています。日本にいながら番号を知ることはできません。
Facebookには日本の支社が存在します。しかし、問い合わせのための番号は公開されていないため、こちらも利用できません。
以上の点から、電話で直接の問い合わせはできないことが分かります。
マーケティング・エキスパートについて
通常では電話による問い合わせが出来ないことは前述の通りです。しかし例外として、条件を満たした広告主が、電話によるサポートを受けられるケースが存在します。そのサポートを担当するのが、マーケティング・エキスパートと呼ばれる担当者です。
マーケティング・エキスパートに相談する方法は、現状Facebook側からの招待以外にありません。非公開の条件を満たすことで、電話相談の案内を受け付けるメールが届きます。
招待メールが来ない場合は、来るまで根気強く待つしかありません。広告主として実績を積めばメールが届く可能性も高くなるため、諦めずに行動を続けていきましょう。
彼らはFacebookにおける広告アドバイザーであり、Facebook広告のトラブル解消から戦略的なアドバイスまで様々な内容をサポートしてくれます。Facebook広告を運営していく上で大きな手助けとなるため、利用しない手はありません。
「その時の場面集」を活用する
「その時の場面集」とは、インターネット協会が発行している、インターネットの様々な内容にまつわるお助けマニュアルのようなものです。主要なウェブサイトやSNSを網羅しており、もちろんFacebookも専用のページが存在します。
各ページで内容ごとに写真を使いながら分かりやすく解説しており、問題解決の大きな助けになります。また、リンクからFacebookの関連ページに直接飛ぶことも可能です。
基本的な操作や疑問を一通り網羅しているため、初歩的な内容でつまずいている人には特に役立ちます。Facebookのヘルプページで疑問が解決しなかった人は、こちらも目を通してみましょう。
問い合わせ前の準備について
Facebook広告に関する問い合わせや相談の多くは、Metaビジネスヘルプセンターにて行うこととなります。問い合わせの際は、ポイントを押さえることで、より効率的かつスピーディーな問題解決が可能になります。
この項目では、問い合わせの際に覚えておくべきポイントについて紹介します。相手に正しく答えてもらうためにも、やみくもに問い合わせるのではなく要点を押さえた問い合わせ方法を覚えましょう。
必要な情報は控えておく
Facebook側で問い合わせがあった相手を特定するためには、アカウントIDやメールアドレスが必要です。すぐに答えられるように、事前に控えを用意しておきましょう。
アカウントIDやメールアドレスは普段から使うものではないため、いきなり聞かれてもすんなり答えられる人は少ないはずです。確認のために余計な時間をとられないよう、事前に準備していつでも見られるようにしておいてください。
質問内容の整理
問い合わせの内容はその場で考えるのではなく、あらかじめ整理して文章を作っておきましょう。特にチャットでの問い合わせの場合、長すぎる内容は分かりづらいため、要点をまとめて説明する必要があります。
一度質問内容を書き出した後に要点を整理してまとめることで、相手に伝わりやすい文章が完成します。相手が問い合わせ内容を正しく理解できないと、正確な回答や迅速な解決ができません。必ず誰が読んでも内容が分かる質問文を事前に考えておきましょう。
問い合わせの注意点について
Metaビジネスヘルプセンターに問い合わせたからと言って、何でも答えてくれるわけではありません。無駄な問い合わせをしないためにも、いくつか覚えておくべきことがあります。
この項目では、問い合わせの際の注意点について紹介します。
電話対応可能なのはサポート対象のアカウントだけ
ビジネスヘルプセンターへの問い合わせは、基本的にメールを利用します。電話対応やチャットが可能なのは、特定の条件を満たしたサポート対象のアカウントだけです。
Facebook広告の初心者はほぼその条件を満たしていないため、ある程度タイムラグがあったとしても、メールを利用するしかないと覚えておきましょう。
ちなみに、唯一電話番号が公開されているアメリカの番号にかけると、自動音声で対応されます。直接担当者と話せるわけではないため注意してください。
問い合わせできるのは基本的に機能やサービス面の内容
ビジネスヘルプセンターへの問い合わせでは、基本的にFacebook広告のサービスや機能についてのみ質問可能です。効率的な利用方法を尋ねたり、戦略的なアドバイスを求めても受け付けてくれません。
あくまでFacebook広告を利用する上での疑問点やトラブルを解決する場なので、Facebook広告の戦略に関して問い合わせても回答がもらえない点は留意しておきましょう。
ちなみに、条件を満たしたユーザーだけが利用できるマーケティング・エキスパートとの電話相談では、戦略的な相談も可能です。利用できる機会があれば色々聞いてみましょう。
よくある質問集
この項目では、Facebook広告における、よくある質問をまとめました。質問が多いということは、それだけ多くの人が同じ内容でつまずいているということです。
自分が悩んでいる内容は他の人も悩んでいる可能性があるため、先人の質問と回答を知ることができれば問題解決に役立てられます。ぜひ一度目を通してください。
サポートチャットが表示されない場合の対処法
サポートチャットとは、必要情報を入力することで疑問を解決できる便利なチャット機能です。しかし、特定の条件を満たさなければ、そもそも利用ができません。条件は以下の通りです。
- Facebook広告を配信した実績があること
- チャットの利用時間帯が日曜日以外の8:15~19:30であること
- Metaプロチームサポート対象のアカウントになっていること
特に多いのが、Facebook広告の配信をする前に利用しようとして、チャットができないケースです。まずは1回でも広告を配信し、実績を積んでから相談、問い合わせをしましょう。
また、条件を満たしていても、稀に不具合で利用できない場合もあるため、いつでも利用できるものではないことは覚えておきましょう。
アカウントにログインできない時の対処法
何らかの理由でアカウントにログインできない時は、一度利用を削除してから再度Facebookアカウントの再開を行うことで、ログインできるようになることが多いです。手順は以下の通りです。
- 普段アカウントを利用している端末から、アカウント検索を行う
- パスワードのリセットを行い、再度ログインする
1つ注意点として、アカウントを削除してから30日以内に再ログインしないと、完全にアカウントが削除されてしまうことは忘れないでください。アカウントの削除を行ったら、可能な限りすぐ再ログインしましょう。
広告アカウントが停止された場合の対処法
Facebookの広告アカウントは、下記のような理由で停止されるケースがあります。
- 広告ポリシーに違反した
- アカウントにセキュリティ面で問題があった
- Facebook広告を60日以上利用していなかった
- 他のユーザーからネガティブな内容に偏っていると報告された
- 未承認のままの広告が多かった
広告アカウントを停止されてしまった場合は、ビジネスマネージャの「アカウント概要」からアカウント停止の解除申請を行えます。
あるいは、別のアカウントを最初から作り直すことで、新たにFacebook広告を配信できるようにする方法もあります。
Facebook側のミスで広告アカウントが停止された場合の対処法
上記の条件に当てはまらないにもかかわらず、広告アカウントを停止させられた場合、Facebook側のミスである可能性もわずかながら存在します。こちらに非がないのであれば、ビジネスマネージャの「アカウント概要」から問い合わせを行ってください。
Facebook側で確認が取れ次第、アカウントが復旧されます。ただし、基本的にはこちらにアカウントを停止させられる理由があるケースが圧倒的に多いため、自分がどんな理由でアカウント停止になったのかをよく確認することが大切です。
まとめ
Facebookには直接電話で問い合わせることができないため、主にMetaビジネスヘルプセンターを活用する必要があります。公式ページやウェブサイトにあるよくある質問集などにも目を通してみましょう。
電話で相談をする方法は、実績を積んでFacebook側から招待のメールをもらうことだけです。困ったタイミングで都合よく電話相談できるケースはほとんどないため、他の方法での解決が前提になります。
自分が巻き込まれたトラブルや感じた疑問は、他の人も経験している場合がほとんどです。先人の知恵を借りれば解決できる問題は沢山あるため、Facebook広告について直接問い合わせができなくても諦めずに解決策を見つけてみましょう。