Facebook広告を投稿していると、コメントがつくことがあります。ポジティブなコメントがたくさんつくと、広告の効果が感じられ達成感を得ることも可能です。しかし、ネガティブなコメントがつけられると広告に悪影響を及ぼす可能性もあります。
そのため、「ネガティブなコメントを非表示にしたい」「ネガティブコメントへの対処法はどうしたらいい?」といったコメント機能への悩みを抱えている方もいらっしゃることでしょう。
そこでこの記事では、このように考えている方向けに、ネガティブコメントによる広告への影響や、ネガティブコメントへの対処法について説明していきます。
Facebook広告につくネガティブコメントとは?
Facebook広告につけられるネガティブなコメントには、以下のような種類があります。
- 暴言や差別的な表現、汚い言葉遣いのコメント
- 宗教にまつわる内容や、特定の宗教の信仰を強要するコメント
- 広告の内容とは無関係のリンクが記載されていたり、特定のキーワードの検索を促すコメント
- 表現としては問題ないものの、広告内容を否定するようなコメント
コメント自体は、ユーザーの生の声として受け取ることができます。参考になるコメントも多いので、今後の広告運用の参考にすることができるでしょう。
しかし、中にはネガティブなコメントがつくこともあります。広告に対するアドバイスであれば真摯に受け止めることができますが、暴言や広告に関係ないコメント、度が過ぎた誹謗中傷を参考コメントとして受け止めることは難しいです。
こういったネガティブコメントがついた場合は、会社のイメージダウンにつながる可能性が高いので、すぐに対処をしましょう。
Faebook広告のコメントを受け付けない設定にはできない
ネガティブコメントがつく恐れがあるからといって、最初からコメントを受け付けない設定にすることはできません。広告を出稿する前からネガティブコメントへの対策を練ることはできないため、ネガティブコメントがついてしまった場合は、その後の動きが大切になります。
一方Instagramの場合は、通常の投稿に限り、事前にコメントを付けずに投稿が可能です。しかし、広告に関しては、FacebookもInstagramもコメントをオフにする設定はできません。
そのため、ネガティブコメントへの対策方法としては、コメントがついてしまった後の動き方次第となります。
ネガティブコメントへの対処はリスクもある
Facebook広告にネガティブコメントがついた場合、対処法によっては悪影響を及ぼすこともあります。
近年は、SNSによる炎上が頻繁に起こるため、ネガティブコメント1つにもしっかりとした対処をとる必要があるでしょう。実際に、SNSによる批判が炎上につながり、その対処法によってさらに炎上が拡大している事例も多発しています。
企業は自社のブランドイメージを保つためにも、しっかりとした対策を練る必要があります。しかし、仮にネガティブコメントを非表示にしたり消去したとしても、炎上を引き起こすこともあるでしょう。
この項目では、企業によるネガティブコメントへのそれぞれの対処法を、ユーザー側がどう受け取るのかについて解説していきます。
Facebook広告自体を消去した場合
ネガティブコメントがついてしまったFacebook広告自体を、削除して対処することも可能です。しかし、その場合はポジティブなコメントも消去してしまうことになるので、折角コメントを残してくれたユーザーに失礼な印象を与える可能性があるでしょう。
また、URLが無効になることで、シェアしてくれたユーザー側に対する自社へのイメージを下げてしまうこともあります。このように、投稿自体を削除することはマイナスな印象を与えてしまうこともあるので、できる限り抑えた方が良いでしょう。
該当コメントを削除した場合
該当のネガティブコメントを、こちら側から削除することもできます。しかしこの場合、コメントを消されたユーザーが「なぜ自分のコメントを消したんだ!」と逆上する可能性もあります。
また、企業側が意図的にネガティブコメントを削除していると思われる可能性もあるので、注意が必要です。
該当コメントを非表示にした場合
該当のネガティブコメントのみを、非表示にすることもできます。この場合、コメントを投稿したユーザーには非表示化された通知がいかず、さらには非表示化されたこと自体もわからないシステムになっているので、投稿した本人の逆上などの可能性は低いです。
しかし、他のユーザーの画面からは、非表示化されているコメントが消えたように見えます。これは、企業側が自社に不都合なコメントのみを非表示化していると受け取られる可能性があるでしょう。
意図せずこういったイメージを植え付けてしまうこともあるため、非表示化を検討する場合は、事前に「誹謗中傷などの悪質なコメントは非表示化する場合がある」と定義づける必要もあります。
Facebook広告に悪質すぎるコメントがついたときの3つの対処法
Facebook広告に、誹謗中傷などの悪質なコメントがついた場合は、以下の対処法を実践してみてください。
- 悪質なコメントを非表示にする
- 悪質なコメントと投稿したユーザーをブロックする
- 悪質なコメントがついたFacebook広告を停止する
悪質なコメントを非表示にする
悪質なコメントは非表示にすることが可能です。非表示にしたいコメントの右側にある「・・・」をクリックし、「コメントを非表示にする」を選択しましょう。
悪質なコメントと投稿したユーザーをブロックする
悪質なコメントを投稿したユーザーをブロックすることで対処を行うこともできます。
ブロックされたユーザーは、Facebook広告を閲覧することは可能です。しかし、シェアをしたりコメントを残すことはできなくなります。
ユーザーをブロックする場合は、ブロックの定義を考える必要があります。たとえば、何度も悪質なコメントを残してきたユーザーにのみ行うようにするのが好ましいでしょう。
悪質なコメントがついたFacebook広告を停止する
悪質なコメントが投稿されてしまったFacebook広告そのものを停止する方法もあります。
しかし、この場合は上述したとおりポジティブなコメントも消えてしまうので注意が必要です。Facebook広告自体を停止する場合は、しっかりと定義や停止する必要性について考えなければいけません。
Facebook広告にネガティブコメントが投稿されないための3つの対策法
Facebook広告についてしまったネガティブコメントは、後から対処することも可能です。しかし、広告をスムーズに運用するためには、ネガティブコメントは最初からつかない方がいいに越したことはありません。
では、ネガティブコメントがつかないためにはどうしたら良いのでしょうか。この項目では、以下3つの対処法について、具体的に説明していきます。
- Facebook広告内に「お客様の声」を掲載する
- Facebook広告についたコメントは一つ一つ返信する
- Facebook広告のテキスト量を抑える
Facebook広告内に「お客様の声」を掲載する
「お客様の声」は、広告を運用する上でとても重要なものです。理由は以下の2つが挙げられます。
- ユーザー側の視点で紹介ができる
- ユーザーの声があることが安心感につながる
実際のユーザーの声があることで、広告を見ている人の受け取る印象が変わることもあります。生の「お客様の声」があるだけで信頼感が上がることもあり、実際に掲載されている声に対してネガティブなコメントは残しにくいといった心理的な影響もあるでしょう。
SNSは広告主だけでなく、ユーザーの顔も見ることはできません。そのため、警戒心を下げ安心感を高めるためにも、評価するための判断材料として、「お客様の声」を掲載するようにしましょう。
Facebook広告についたコメントは一つ一つ返信する
広告についたコメントにはすべて返信するようにしましょう。ポジティブコメントだけではなく、ネガティブコメントにも真摯に対応していると誠実さが伝わるため、自社へのブランドイメージを保つことができます。
すべてのコメントに対応することで、固定のファンがつく可能性も高いので、できる限り返信する癖をつけましょう。しかし、中途半端なコメントは却って悪影響を及ぼすため、すべてのコメントに真摯な文章で対応することを心がけてください。
Facebook広告のテキスト量を抑える
広告自体を閲覧させないよう、なるべく画像や直接リンクへ飛んでもらえる広告を意識して、運用しましょう。
広告の詳細を確認されると、ネガティブなコメントが目につきやすくなってしまいます。そうすることで、無意識に自社のブランドイメージを下げる可能性があるでしょう。
ですので、できる限り文章は控えめにし、画像の閲覧やリンクへ飛んでもらえる広告を作成して、ブランドイメージの向上を図ってください。
Facebook広告についたコメントを確認するには
Facebook広告についたコメントを確認するためには、広告マネージャから閲覧する必要があります。この項目では、広告マネージャから行えるコメントの確認方法について説明していきます。
広告マネージャからコメントを確認する方法
投稿したFacebook広告についたコメントを確認するためには、Facebook広告マネージャを確認します。広告マネージャ内では、表示列の切り替えが可能なので、パフォーマンス列を「エンゲージメント」に切り替えましょう。
そうすることで、「投稿へのコメント」という列が表示され、コメント数の確認が可能です。コメント数は、Facebook広告とInstagram広告の両方についたコメントの数を合計した数です。
どのような内容のコメントなのかを確認するには、Facebook広告のプレビューを表示させる必要があります。「広告」タブを開き、画面右上の「・・・」クリックした後「他のオプション」から「Facebookコメントを管理」もしくは「Instagramコメントを管理」のどちらかを選択し、広告を表示させます。表示された広告を確認すれば、コメントの内容を閲覧することが可能です。
Facebook広告についたネガティブコメントへの4つの対処法
Facebook広告についたネガティブコメントには、以下の4つの対処法を行いましょう。
- ネガティブコメントを非表示にする
- ネガティブコメントを削除する
- ネガティブコメントを投稿したユーザーをブロックする
- ページのモデレーションを行う
ネガティブコメントを非表示にする
ネガティブコメントを非表示にすることも対処法になります。該当のコメントを投稿したユーザーと、そのユーザーと友達であるユーザーのみが、非表示後も閲覧ができますが、それ以外のユーザーには全員表示されなくなります。
非表示にしたことを該当のユーザーに通知せずに対処が可能なので、もっとも穏便に対処することができるでしょう。
ネガティブコメントを削除する
ネガティブコメントは削除することもできます。削除することでFacebook広告からはコメントが消え、該当のユーザーもそのほかのユーザーも一切コメントを確認することができなくなります。
しかし、コメントの削除はコメントを投稿したユーザーに通知がいくため、「なんでコメントを削除したんだ!」と逆上させる恐れがあります。また、追加のコメントを連投され、炎上を引き起こしてしまう可能性は高いでしょう。
そのため、すぐにコメントを削除するのではなく、一度冷静に上司と話し合ってから、対応策について考えましょう。
ネガティブコメントを投稿したユーザーをブロックする
ネガティブなコメントを投稿したユーザーをブロックすることも、対処法として挙げられます。ブロックされたユーザーは、Facebook広告を見ることはできますが、コメントを投稿することはできなくなります。
何度もネガティブコメントを残してくるユーザーが現れた場合は、ブロックする方法をとり、接点自体をなくすことがおすすめです。
ページのモデレーションを行う
Facebook広告には「ページのモデレーション」機能が搭載されています。モデレーションとは、こちら側でコメントに不適切な言葉が入っていた場合、ブロックしたり投稿できなくする機能のことです。
前もってページのモデレーションを行っておくことで、ネガティブなワードを含むコメントを非表示にしたり、ブロックすることが可能になります。特定のユーザーだけではなく、ほかのユーザーからのネガティブコメントを事前に防ぐことにもつながるので、積極的に利用しましょう。
Facebook広告に投稿されたネガティブコメントは全部悪い?
Facebook広告に投稿されたネガティブなコメントは、悪い側面ばかりではありません。中には、良い側面もあるので、一概にすべてのネガティブコメントに「敵意がある」と決めつけるのは良くないでしょう。
できる限りネガティブコメントも参考にする
Facebook広告に投稿されたネガティブコメントは、一概にすべてが悪いものではありません。広告に投稿されたコメントは、ユーザーの生の声になるので、参考にするべき点は参考にした方が良いでしょう。
ポジティブコメントを確認することも大切ですが、ネガティブコメントを真摯に受け止めることが、自社サービスの向上にもつながります。
誹謗中傷などの悪質すぎるものは受け止めなくても良いですが、ネガティブなコメントとは言え、ユーザー自身も真摯にコメントを残している場合は、こちらも誠実な態度で対応するよう心がけてください。
Facebook広告についたネガティブコメントへの対策法を練って広告運用をしよう
Facebook広告には、コメントを非表示にする機能が備わっていません。そのため、コメントがついてしまうことを防ぐことは不可能です。
ポジティブコメントのみであれば気にする必要はありませんが、中にはネガティブコメントがついてしまう可能性もあるでしょう。悪質すぎるコメントに関しては、以下のような対処法を取り、広告の運用をおこなってください。
- 該当の広告を停止する
- ネガティブコメントを非表示にする
- ネガティブコメントを削除する
- ネガティブコメントを投稿したユーザーをブロックする
- ページのモデレーションを行う
しかし、ネガティブコメントの中には、今後の参考になるコメントも存在します。すべてに対して「悪意がある」とみなすのは危険です。できる限り、すべてのコメントに冷静に対応することを心がけましょう。
Facebook広告につくコメントは、ユーザーの生の声です。真摯に受け止めることが自社のブランドイメージを高めるため、誠実な対応を心がけて広告を運用するようにしてください。