Facebookでプロモーションのレベルアップを目指したいなら、「Meta(Facebook)広告ライブラリ・Facebookライブラリ」がおすすめです。
Meta広告ライブラリは、気になる広告の広告主が他にどんな広告を出稿しているかがひと目で確認できたり、その広告主のページに関する詳細なデータを把握したりすることができます。
競合他社の広告もすべて閲覧できるので、自社広告を作成する際の参考となるでしょう。
そこで今回は、Meta広告ライブラリの使い方やメリット、価値のある利用法や注意点についても詳しく解説します。
Meta広告ライブラリ(Facebook広告ライブラリ・フェイスブック広告ライブラリ)の基本知識
まず「Meta(Facebook)広告ライブラリ」について、基本的なことを解説しましょう。
Meta/Facebook広告ライブラリ(フェイスブック広告ライブラリ)とは
「Facebook広告ライブラリ(Facebookライブラリ)」は、メタ社が提供しているFacebook上で他社が出稿している広告を閲覧したり、広告やFacebookページのデータや情報を確認したりすることができるサイトのことです。
Facebookは、月間アクティブユーザーが25億人を超える世界最大のSNSです。その発信力や影響力の大きさは言うまでもないでしょう。よって、そこでの広告は、マーケティングの上で非常に大きな効果が期待できます。
しかしその反面、世界中の様々な企業が同じようにFacebook広告を利用しているため、訴求力があってクオリティの高いものが多く、人気広告のトレンドも激しく変化します。その流行りや傾向を把握しながら、オリジナリティのある広告を出稿しなければ、数ある広告の中で「その他大勢」の平凡な存在となり、目立った効果もなく終わってしまう恐れがあります。そうならないためにも、Facebook広告ライブラリ(Facebookライブラリ)を活用することが有効なのです。
参考:Meta/広告ライブラリ
Meta/Facebook広告ライブラリ・Facebookライブラリでチェックできること
Meta(Facebook)広告ライブラリで確認できることを具体的に紹介しましょう。
まず、すべての広告主のFacebookページが閲覧できます。また、以下の内容が把握可能です。
- ページの名前と業界
- ページの「いいね!」の数
- ページの作成日
- ページの履歴(作成から現在に至るまでの変遷)
- ページ名の変更回数
さらに、Facebook上で出稿された広告を自由に閲覧のうえ、以下の内容がチェックできます。
- 広告の掲載開始日
- クリエイティブ(バナーやテキスト、画像など)
- 出稿先のプラットフォーム(Facebook、Instagramなど)
- 広告のリンク先
- 広告のタイプ(写真、カルーセルなど)
Meta広告ライブラリ(Facebook広告ライブラリ・Facebookライブラリ)の使用手順
Meta広告ライブラリの具体的な使い方について見ていきましょう。
Meta広告ライブラリ・Facebook広告ライブラリ・Facebookライブラリのサイトを開く
広告ライブラリのサイトにアクセスします。
すぐに表示される「広告の検索」の画面で、「広告カテゴリを選択」から「すべての広告」を選びます。
検索窓に、企業名や商品名、キーワードなどを入力してください。
参考:Meta/広告ライブラリ
Meta広告ライブラリ・Facebook広告ライブラリの広告情報を確認する
企業名などを検索すると、該当するFacebook広告に関する情報が一覧表示されます。
最上部に「ライブラリID」の下に「アクティブ」とあるのは、現在広告として掲載されていることを意味します。
その下を見ると、「掲載開始日」「掲載されているプラットフォーム」がわかります。
画面右手の「フィルター」から「言語」「広告主」「プラットフォーム」「メディアタイプ」「オンラインのステータス」などの項目を選んで絞り込み検索もできます。
各広告画面にある「広告の詳細を見る」をクリックすると、ページの情報が表示され、「いいね!」の数、業界、フォロワー数が確認できます。
広告の詳細画面右手の「広告主について」よりアカウント名にカーソルを合わせると表示される項目から最下部にある「広告を表示」をクリックすると広告主の詳細が表示されます。
「広告主ページ情報」よりページの作成日、ページ名の変更回数、管理者の居住地などのページの透明性が確認できます。
参考:Meta/広告ライブラリ
FacebookページからもMeta広告ライブラリ(Facebook広告ライブラリ)にアクセス可能
広告ライブラリには、Facebookページからもアクセスすることができます。
Facebookページの「基本データ」から「ページの透明性」を選択、そこから「すべて見る」をクリックしてください。
画面を最下部までスクロールすると「広告ライブラリに移動」と出てくるのでクリックします。
Meta広告ライブラリ(Facebook広告ライブラリ・Facebookライブラリ)を使うメリット
Facebook広告ライブラリを利用するメリットについて解説しましょう。
Meta/Facebook広告ライブラリ・Facebookライブラリでライバルの広告をチェックできる
Facebookで訴求力のある広告を配信しようと思えば、競合他社の広告に負けない魅力とインパクトのある内容に仕上げる必要があります。
そのためにも、ライバル企業がどの様な広告を掲載しているかを把握することは、とても有効なのです。
該当企業の広告をすべてチェックするのは、至難の技です。とくに数多くの広告を掲載している大企業の場合はなおさらでしょう。
そこでFacebook広告ライブラリを利用すれば、1回の検索ですべての広告を閲覧できるのでとても便利です。
Facebook広告ライブラリ(Facebookライブラリ)を使ってクリエイティブ作成時間を短縮する
せっかくクリエイティブの作成に注力してページを掲載したにもかかわらず、なかなか効果があらわれないことはよくあります。新たな広告を配信したくても、アイデア不足でマンネリ化に悩むことも少なくないでしょう。
そのようなときに、Facebook広告ライブラリで成長している話題の企業、競合他社の広告を詳しく分析すると、参考になる情報が短時間で大量に獲得できます。そのため、新たなクリエイティブを作成するまでの時間が大幅に短縮できるでしょう。
Facebook広告ライブラリ(facebookライブラリ)は無料で使える
一般的に、競合他社を含む様々な企業の広告情報について詳細を知ろうと思えば、ある程度まとまった経費が必要になります。ところが、Facebook広告ライブラリは無料で利用が可能です。しかもアカウント登録が不要なため、非常に手軽で使いやすいでしょう。
Facebook広告ライブラリ(facebookライブラリ)の効果的な活用法
Facebook広告ライブラリの効果的な使い方について、さらに解説しましょう。
大企業の広告タイプを分析して有効なMeta/Facebook広告ライブラリを探す
Facebookで使える広告の種類は全部で以下の8種類があります。
- 画像(バナー)
- 動画
- ストーリーズ
- Messenger
- スライドショー
- カルーセル
- コレクション
- プレイアブル
これらすべての広告を使いこなすのは、容易ではありませんし、非効率でしょう。
そこでおすすめするのが、大企業の広告ページです。大企業の多くは、広告制作に莫大な費用と優秀な人材をフル活用しています。よって、それらの広告をまとめて閲覧すれば、トレンドや訴求力の高いクリエイティブがどの様な広告タイプを活用しているかが、よくわかるでしょう。
とくに、自社の理想とするイメージに近い企業が採用している広告パターンの組み合わせを細かく分析してください。予算の都合上、そっくりそのまま真似するわけにはいかないかもしれませんが、自社の広告を見直すうえではとても参考となるはずです。
ニュースフィードで発見した広告についてFacebook広告ライブラリでチェックする
投稿記事が閲覧できるニュースフィード上で偶然目にする広告にも、目を引く魅力的なものが数多くあります。
それらは狙って行きつくものではなく、ある意味想定外の情報となりますが、だからこそ宝のようなヒントが隠されている可能性があるのです。
気になった広告があれば、そこから広告主のページにアクセスし、先ほどお伝えした方法でFacebook広告ライブラリに移動して詳しい情報をチェックしてみてください。
Facebook広告ライブラリ(フェイスブック広告ライブラリ)で学べるポイント
広告ライブラリから学べることをさらに深く掘り下げます。
【Facebook広告ライブラリ(フェイスブック広告ライブラリ)で学ぶポイント】新鮮な発想を学ぶ
先ほど「大企業の広告が、どの様な広告タイプを採用しているかを分析するとよい」とお伝えしました。
Facebook広告では、画像、動画、音楽、テキストなど、とりわけ視覚と聴覚に訴える情報や仕組みが、大きくものを言います。とくに大企業の広告は、これらの要素を巧みに活用しているので、自社広告にない新鮮な発想を取り入れるには、最適といってよいでしょう。
【Facebook広告ライブラリ(フェイスブック広告ライブラリ)で学ぶポイント】誘導先を追求する
効果の高い広告は、そこに巧みなストーリー性が盛り込まれているため、ユーザーは無理なく、また興味深くその導線をたどることができます。
そのような広告は、「なぜおすすめなのか」「どのような理屈でその結果がでるのか」「なぜ安いか」など、違和感なく自然な流れで訴求するので、ユーザーの思考回路や五感にも大変心地よく寄り添うのです。
その仕組みや裏技を知るためにも、広告の誘導先をしっかりと追求することが重要です。
【Facebook広告ライブラリ(フェイスブック広告ライブラリ)で学ぶポイント】CTAの方法を学ぶ
広告の誘導先や、その途中には、必ず「CTA」のメッセージとボタンが存在するはずです。
「CTA」は、英語の「Call to Action」の頭文字をとった略称です。日本語だと「行動喚起」と訳されています。
つまり、ユーザーや読者に、「それなら試してみよう!」「ぜひ使ってみたい!」と思わせるための強力な後押しとなる仕掛けのことです。
具体的には、「問い合わせる」「資料を請求する」「今すぐ始める」といった次のステップに進むきっかけとなるボタンが、表示されます。そのタイミングや画面場所、さらにそこをクリックすると、どの画面にリンクしているのかもしっかりと分析します。
Facebook広告ライブラリ(フェイスブック広告ライブラリ)を使う際の注意点
最後に、Facebook広告ライブラリを使用するうえでの注意点について見ていきましょう。
Facebook広告ライブラリ(フェイスブック広告ライブラリ)では全ての広告が閲覧できるとは限らない
Facebook広告ライブラリでは、すべての広告がリアルタイムで閲覧できるとはかぎりません。
というのも広告主が広告を出稿してから反映するまで、長ければ1日近くかかることがあるからです。
よって、もし広告ライブラリで検索しても意中の広告が表示されない場合は、しばらく時間をおいてから再度検索するようにしてください。
Facebook広告ライブラリ(フェイスブック広告ライブラリ)で閲覧できるのはアクティブのみ
Facebook広告ライブラリで閲覧できる広告の情報は、その時点でアクティブになっている広告のみが対象です。
つまり、かつて配信されていて現在は掲載されていない広告については、いっさい閲覧できません。
ただし、社会問題に関する広告に限っては、アクティブか非アクティブかに関係なく掲載日から7年以内ならすべて閲覧することが可能です。
Facebook広告ライブラリ(Facebookライブラリ)の成人向け広告はアカウントとログイン必須
アルコールなど成人向け広告の閲覧には、年齢制限が設けられています。よって、広告ライブラリで普通に検索しても広告を見ることができません。この場合、アカウントを取得したうえでログインする必要があるので注意してください。
Facebook広告ライブラリ(Facebookライブラリ)はジャンルによって詳細な情報が把握できる
社会問題、選挙、政治に関する広告については、透明性を確保する意味から、特別に、広告の出資者や広告費の金額範囲、広告がリーチした利用者層などの情報を調べることができます。
Facebook広告ライブラリ(フェイスブック広告ライブラリ)は常に広告の効果を検証する必要がある
先にも述べましたが、Facebookの広告は、洗練されたものが多いものの、トレンドの変化も非常に速いので、一度出稿したらそれで安泰とは決して言いきれません。
もちろんこれは、他の媒体を利用する際にも同様のことが言えるでしょう。ただ、Facebookの場合は、とくにその傾向が強いのです。よって、広告の効果を検証しつつ、Facebook広告ライブラリも継続的に使用しながら、常にアップデートしていく姿勢が求められることを忘れてはなりません。
Meta広告ライブラリ(Facebook広告ライブラリ・Facebookライブラリ)の使い方まとめ
Facebook広告ライブラリについて、詳しく解説しました。
Facebook広告ライブラリは、無料にも関わらず、貴重な情報が入手できるので、利用しない手はありません。
常に変化し続けるトレンドを敏感にキャッチして、訴求力のある魅力的なクリエイティブを、ぜひ作成してください。