野菜もネット販売の時代!個人農家がネットで野菜を売る方法

「野菜をネットで売る方法が分からない」

「ネットで野菜を売るメリットは?」

「野菜をネットで販売する具体的なやり方は?」

このような悩みをお持ちではないでしょうか?

野菜をネットで販売することが可能な時代になりました。農家だけでなく、個人が家庭菜園でつくった野菜を売る時代です。

個人や農家がネットで野菜を売るにはどのような魅力があるのでしょうか。またどのような方法があるのでしょうか。

そこでこの記事では以下の内容について解説していきます。また簡単にチャレンジできる野菜販売の方法として「フリマアプリ」を使った方法も解説します。

  • 個人農家がネット販売をすべき理由
  • 野菜をネットで販売する全体の流れ
  • 野菜をネットで販売する上での注意点

この記事をきっかけに野菜のネット販売を始めていきましょう。

目次

野菜を個人販売・直接販売するのが、稼げる農家の新たなスタイル!

日本の農家の多くは、農協を通じて作物を販売してもらうというやり方が主流でした。

しかし、農協を通じて売るのではなく、自前で直接お客様に販売するという方法に注目が集まっています。背景には様々な要因がありますが、それなりのメリットがあることが理由です。

しかし、いざ直接販売をしてみたいと思っても、どうしたらいいのかわからないという農家も多いのではないでしょうか。

そこで、個人農家がネットで野菜を売るということについて、解説していきます。

従来の農家のやり方では、なぜ稼げないのか?

メリットの一つは何といっても「稼げる」ということです。

農協を通じて販売する場合、間で中間マージンが抜かれます。しかし自分で直接お客様に販売すれば、中間マージンが抜かれることはありません。その分だけ利益が増えるということになります。

今や「稼げる農家」の多くは、どこかにお願いして間接的に販売するのではなく、自分で直接お客様に販売するという手法をとっています。農協に出荷して終わり、というのではなく、自分の力でお客様に売るというやり方です。

直接販売すれば、中間マージンが利益になる!

農協のように、どこかにお願いして販売するという場合は「中間マージン」が発生します。そのため利益が削られてしまいます。

もちろん、一定量をまとめて買ってくれるという点はメリットでしょう。しかし、中間マージンが削られてしまう分、利益が小さくなってしまうという点はデメリットです。

これに対し、自分でお客様に販売する「直接販売」が実現できれば、今まで負担してきた中間マージンの部分が、まるまる自前の利益になります。

レストランや居酒屋などと契約をして直接卸したり、ホームページを開設して販売するなど、いろいろなやり方が可能です。

個人販売・直接販売は、それほど簡単ではない

しかし、なぜ多くの農家がそうできていないかと言うと、直接販売することにはそれなりのハードルがあるからです。

先ほどの項目で、農協に売ることにはメリットもあるというお話をしました。例えば、一定量をまとめて買ってくれるという点は大きなメリットです。

いったん農協とルートをつくってしまえば、とくに問題が無い限りは安定的に購入してもらえます。そのため農家としては営業努力をすることなく、生産する努力に集中することができます。

農家の多くが直接販売に切り替えることができない理由には、こうした背景があります。

個人販売・直接販売を始める時の最大の障壁とは?

営業努力をするということは、本当に大変なことです。

とくに農家の多くは「商品作り」に集中してきたため、「営業活動を行う」ということに慣れていない場合がほとんどです。どうすれば買ってくれるか、どうすればお客様を獲得できるかという点がわからないのです。

売る努力をしなければ、買ってもらえません。一生懸命においしい野菜をつくっていたとしても、個人の方が「売ってもらえますか?」と連絡してくることはありません。

レストランや居酒屋、スーパーに売り込むとしても、様々な工夫や戦略が必要です。

稼げる農家に必要なチカラは営業力!

直接販売をするためには、直接買ってくれるお客様を見つける必要があります。「生産力」ではなく「営業力」です。営業力がなければ、お客様を見つけ出すことはできません。

お客様を見つけ出すためには、単に「うまいおしゃべり」を繰り出すだけではなく、「買いたい!」と思わせるだけの仕掛けが必要です。商品の魅力を伝えたり、定期的に買ってもらえる仕組みを用意したりと、様々な努力が不可欠です。

個人農家が営業力や販売力を身につけるには?

そのためにできることは、営業力や販売力を少しずつ蓄えていくことです。一朝一夕に売れるようにはなりません。時間をかけて努力をしていく必要があります。

農協経由で商品を納めつつ、少しずつ営業努力をしてみましょう。まずは知り合いのレストランや居酒屋に声をかけ、買ってくれないかと打診をしてみましょう。

商品の魅力を尋ねられるかもしれません。そこで初めて「どうやったら魅力的に伝わるだろう?」と考えるようになります。こうした繰り返しから、次第に営業力や販売力があがっていくはずです。

個人農家がネット販売にチャレンジすべき6つの理由!

直接販売にはいろいろな売り先があります。レストランや居酒屋、スーパーマーケットに営業し、直接販売したり卸したりするという方法があります。しかし、現代ではインターネットで個人に販売するという方法も可能です。

稼げる農家になりたいなら、ネットのチカラを使わない手はありません。そしてそういう農家さんは増えています。ここでは農家がネット販売にチャレンジすべき理由として6つのポイントを解説します。

1.ネット販売はチャンスが大きい!

農家がネット販売にチャレンジすべき1つ目の理由は「ネット販売はチャンスが大きい!」ということです。

今やネットで多くの人が検索する時代です。ネットで販売していないということは、それだけでも大きなチャンスロスをしていることになります。

あなたの農産物が「りんご」だとしたら、まさに「りんごをを買いたい!」と思っている人が、りんごを求めて検索しているわけです。

例えば「りんご 販売」で検索してみましょう。1ページ目に表示されるウェブサイトを見ると、すべてインターネットから購入できるようになっています。

参考までに、3ページ目、5ページ目と進んでいくと、次第に魅力的な通販が減ってきます。

もはやネットで販売していない農家は、淘汰されていく時代になったと言って良いでしょう。ネットで販売するだけでなく、いかにネット上で魅力をわかってもらうかが大切になっているのです。

今度は名産地である「青森県」という件名を入れて検索します。

すると、りんごの情報や歴史を説明するサイトが多く、魅力的なネット販売ができているサイトが少ないことがわかります。しっかりとサイト運営ができれば、競合に勝つことができます。だからこそ、ネット販売にチャレンジすべきなのです。

2.ネット販売のスタートは意外と簡単!

農家がネット販売にチャレンジすべき2つ目の理由は「ネット販売のスタートは意外と簡単!」ということです。

通販サイトをつくるというと、難しそうに感じるかもしれません。ネット上で注文を受けたり、お金の決済をしたり、メールのやりとりをしたりという作業も、今までに経験したことがないとしたら「大変そう」と思うのも無理はありません。

しかしオススメしたいのは、いきなり大きく始めようとするのではなくて、小さく始めたらよいのです。例えば、メールで友達に「りんご買いませんか?」と伝えてみるのも、立派なネット通販です。

ソーシャルメディアを使って「こんなにおいしいりんごができました!販売しますよ!」と声をかけるというのもそうです。そうやって慣れていき、少しずつレベルアップさせていけばよいのです。

ネット販売のスタートは意外と簡単だということを覚えておいて下さい。

3.もはやネットで買物をする時代になった!

農家がネット販売にチャレンジすべき3つ目の理由は「もはやネットで買物をする時代になった!」ということです。ネットで買物をする時代なのですから、ネットできちんと売りましょう。

総務省統計局が発表した「家計消費状況調査の結果から」によれば、ネットショッピングを利用したことのある世帯割合は、2020年には50.8%と5割を超えてきています。

参考:新型コロナウイルスで変わるネットショッピング-家計消費状況調査の結果から-

「どうせ若者だけでしょう?」と思うかもしれません。

しかし統計局ホームページ「新型コロナウイルスで変わるネットショッピングー家計消費状況調査の結果からー」によれば、55歳から64歳にかけての世帯では、60%近くの人がネットショッピングを利用しています。

さらに65歳以上の世帯では以前より著しく伸び、30%近くの人が利用しています。また年間あたりの利用金額を見ると、2020年では平均で10万7000円との結果になっています。

参考:新型コロナウイルスで変わるネットショッピング-家計消費状況調査の結果から-

参考:”2020年ランキングで見る”シニアライフに関する調査| 株式会社大和ネクスト銀行

ネットで買物をする時代です。農家であっても、ネット販売にチャレンジすべきです。もっとはっきり言えば、「ネットで買えない」ということは、お客様に対して失礼になりかねないことでもあるのです。

4.自分が生産した農作物が、安すぎずに適切な値段で売れる!

農家がネット販売にチャレンジすべき4つ目の理由は「安すぎずに適切な値段で売れる!」ということです。

すでに紹介した通り、従来の流通ルートでは、農家から消費者に商品が届くまでの間で、様々な流通業者が介在します。例えば農協などの団体、卸売業者、仲卸業者、小売店です。


参考:農業マーケティングの今 – 流通ルート拡大で儲かる農家に | ジブン農業

それぞれの業者が中間マージンを取るため、農家の収入は下がってしまいます。また逆に言えば、消費者としても必要以上に高い値段を払わなくてはいけない状態が生まれます。

しかしネットで直売すれば、この中間マージンがだいぶ圧縮されます。以下の図の通りです。


参考:農業マーケティングの今 – 流通ルート拡大で儲かる農家に | ジブン農業

せっかく丹精込めてつくりあげた農作物であれば、安く買い叩かれるようなことは避けたいものです。ネット通販には、自分が生産した農作物が、安すぎずに適切な値段で売れるというメリットがあります。

5.流通できない規格外野菜でも、捨てずに流通させることが可能!

農家がネット販売にチャレンジすべき5つ目の理由は「流通できない規格外野菜でも、捨てずに流通させることが可能」ということです。

一般的に農作物には、農産物規格が定められています。色や大きさ、かたちなどによって、出荷できる農作物と出荷できない農作物に分類されます。いわゆる「規格外野菜」と呼ばれるものです。

しかし、規格外であっても、おいしく食べられるものは多いです。現状では農家が自分たちで食べたり、友達に配ったり、あるいは家畜のエサに利用されたりするケースが多くあります。また、廃棄処分してしまうこともあります。

しかしネット通販なら、規格外野菜として販売することができます。せっかく作ったおいしい農作物です。廃棄処分を避けることができるというのもメリットの一つと言えるでしょう。

6.お客様とのコミュニケーションが生まれる!

農家がネット販売にチャレンジすべき6つ目の理由は「お客様とのコミュニケーションが生まれる!」ということです。

「インターネット」というと「顔が見えない関係性」のようにイメージされがちです。しかしネット通販であってこそ、お客様との密接なコミュニケーションが生まれます。注文のやりとりの際だけでなく、お買い求めいただいた後に「おいしかったよ」とか「また注文します」といったメールが届くこともあるのです。

農家の方であれば、実際につくった野菜や果物を食べてくれた人たちの感想を聞いてみたいものではないでしょうか。農協などの流通業者を経由して販売する場合、お客様の声をもらえることはありません。

しかし、ネットで直販をするようになると、お客様とのコミュニケーションが生まれます。それを通じて「もっとおいしい野菜をつくるぞ!」といったモチベーションの向上につながってくるはずです。

野菜をネット販売するデメリットとは?

野菜をネットで販売することは、色んなメリットがありますがデメリットも存在することを忘れてはいけません。

ここでは野菜をネットで販売することのデメリットについて紹介していきます。

在庫管理や梱包といった作業の負担が増える

ネットで販売することは、自分のお店を持つという意味であり「全てを自分で管理しなければいけない」ということです。

例えば在庫管理では、リアルタイムで商品は購入されていくので、しっかりと在庫管理をしておかないと、購入してもらったのに商品がなかったというトラブルが起こってしまいます。

集客をする必要あり

ネットでお店を出したからといって、すぐに自分の店の商品を買ってくれるとは限りません。なのでネットショップを作ったら、自分のお店はここにあるよと自分で発信して集客する必要があります。

ある程度、集客で人が集まるようになれば大丈夫ですが、ネットショップを立ち上げたばかりであれば、まず集客に力を注ぐことが大切になります。

農家がネットで販売!全体の流れを6つの段階でチェック!

農家がネット販売を行う場合、何から手を付けたら良いのでしょうか。ここでは具体的なネット販売の流れを解説します。

細かいところはいろいろありますが、大枠の流れを6つの段階にあわせて説明します。まずは全体像を押さえて下さい。

1.お店のウェブサイトを用意して、お店を構えましょう。

まずはホームページを用意します。ホームページは現実世界で言えば店舗にあたります。もちろん、ホームページを構えなくてもネット販売は可能です。先ほど紹介したように、メールを送って売る方法や、ソーシャルメディアで告知をして販売するという方法もあります。

しかし現実世界でもそうですが、店舗を用意せずに、友達に声をかけて売るという方法は、友達との信頼関係があるから成立するものです。実際にお店を構えなければ、お客様は安心してものを買うことができないのではないでしょうか。

まずはホームページを用意しましょう。知り合い以外にも幅広く売っていきたいということであれば、なおさら重要になります。

2.「購入ボタン」をお客様がクリックすると受注します!

ネット販売を行うサイトには「購入する」というボタンがあります。お客様はウェブサイトを訪問し、商品概要が記された記事を読み込みます。写真があれば、商品の魅力がより適切に伝わっていくでしょう。

そのページを見て「よし買うぞ!」と思ったお客様は、「購入する」というボタンを押します。その後はウェブサイトの指示通り、購入者の住所や氏名、配達先の希望や支払い方法などを記載します。この情報は、そのままネットを通じてお店に届くことになります。

3.注文情報をチェックして、お礼のメールを送りましょう。

注文が発生すると、その情報がメール等でお店に届きます。その注文情報を見て、商品の手配と発送の準備をしましょう。

なお、お客様に安心していただくためにも、「ご注文ありがとうございます。これから手配をさせていただきます。またご連絡させていただきます」といったお礼メールをあらかじめ用意しておくと良いでしょう。

「支払い方法」のチェックも大切です。先払いなら入金チェックを、後払いなら支払い手続きの方法等を確認して下さい。

4.大切な商品を丁寧に梱包しましょう。

注文内容に合わせて、商品の発送準備に入ります。大切な商品ですから、お客様が安心して受け取れるように梱包するようにして下さい。

破損しやすいダンボール箱を使用していたり、箱の中の詰め方がしっかりしていないと、お客様に悪い印象を与えかねません。ショップによってはオリジナルのダンボール箱を用意したり、専用の梱包材を使うことで、印象アップを狙う等の工夫をしているところもあります。

また次回も購入していただけるよう、商品チラシや農園ガイド、割引のお知らせなどを同封するのも良い方法です。

5.お客様に商品をお届けしましょう。

準備ができたら発送です。お客様は「商品は、いつ来るんだろう?」と首を長くして待っています。できるだけ早く届けられるようにしましょう。

また、お客様によっては受け取り可能な時間が限られていたり、特別な場所でないと受け取れないという人もいるはずです。そうした細かい要望にできるだけ応えてあげることも、お客様に気に入ってもらうためのポイントです。

また、入金確認できた時や、発送が完了した時など、細かくメールで連絡するようにできれば、お客様もより安心してもらえるはずです。

6.リピート客になってもらう工夫をしましょう。

せっかく購入していただいた大事なお客様です。次回また購入していただくためにも、「リピート化」の工夫を忘れずに行いましょう。

先ほど紹介した通り、配送を丁寧に行ったり、細かいリクエストに応えること、ステップに応じて報告のメールを送る等も、リピート化させるために大事な工夫です。

また、商品が届いた時期を見計らって「届きましたか? 不備があればいつでも連絡してくださいね」、「お味はいかがですか?ぜひ感想をお寄せ下さい」など、お客様に寄り添うようなコミュニケーションを心がけることも大事です。

まずは「フリマアプリ」を使って野菜の販売にチャレンジしよう!

ネット販売の大枠をおさえたところで、今度は具体的な流れを見ていくことにしましょう。ここでは「フリマアプリ」を使った販売方法を紹介します。

「フリマアプリ」は個人と個人の間で物の売買を行うことができるスマートフォンアプリです。現実社会にある「フリーマーケット」のオンライン版と考えて下さい。

先ほど紹介したように、ホームページをつくって販売するのも大事な方法です。しかしホームページの開設には手間がかかります。そこでまずは簡単にスタートできる「フリマアプリ」による販売手法を紹介します。

フリマアプリで野菜をネット販売する上での許可は必要?

まずは法律面の話をします。

フリマアプリで野菜を売る場合、法律的な許認可は不要です。ただし、売り方によっては許可を必要とするケースもあるので、念のためチェックしておきましょう。ここでは2つのケースを紹介します。

通常の野菜を販売するには許可は不要ですが、もし有機野菜として販売したいなら許可が必要です。「有機食品のJAS規格に適合した生産が行われている」との認証を受けた上で「有機JASマーク」を貼る必要があります。

このマークが無い商品に「有機」や「オーガニック」といった表示をしたり、そうイメージさせるような表示を行うことは、法律で禁じられています。

参考:有機食品の検査認証制度:農林水産省

また、ジュースやジャムなどに加工して販売したいという場合、保健所の管轄となります。ただし自治体によって取り扱いが異なるため、地元の保健所に確認することをおすすめします。エリアによって、許可や届出が必要になるので、注意しましょう。

フリマアプリにはどんな種類がある?

フリマアプリを使って野菜を販売するにあたり、どんなフリマアプリがあるかを調べてみましょう。現在のところ、2大巨頭はメルカリとラクマです。

メルカリは株式会社メルカリが運営するサービスです。月間利用者数は2,000万人で、日本のフリマアプリの中で第一位です。手数料は販売代金の10%となっていますが、圧倒的なユーザー数と、圧倒的な知名度で他を圧倒しています。

ラクマは楽天株式会社が運営するサービスで、ダウンロード数は3,000万回、手数料が販売価格の6.0%+税と安いのが特徴です。また楽天が運営するため、楽天ポイントが使える点もウリになっています。

他にも様々なフリマアプリがありますが、まずはこの2つ押さえておくと良いでしょう。

知名度の高い「ヤフオク!」でもフリマ販売ができる

メルカリとラクマ以外のフリマサービスに、ネットオークションで馴染みのある「ヤフオク」のPayPayフリマがあります。

オークションとしてのイメージが先行しがちですが、PayPayフリマでは固定価格で販売できるのが特徴です。もちろんヤフオクはメルカリのように知名度があるサービスなので、商品の流通数も十分にあります。

一度の出品で販売できる個数は1点、発送方法は出品時に1つ選ぶ、商品が購入された際に手数料を支払うなど、販売方法は一般的なフリマアプリとほぼ同じ仕様です。

気を付ける点は、手数料がヤフープレミアム会員と非会員で異なることです。非会員は10%ですが、ヤフープレミアム会員に入会すると8.8%と割安になるためおすすめです。

新鮮さが命の生鮮食品を販売「クックパッドマート」の魅力

保冷管理が必要な食材を販売したい場合は、クックパッドマートがおすすめです。

クックパッドマートとは、精肉店や鮮魚店、ベーカリーなどのこだわり食材をアプリから直接購入できる、生鮮食品に特化したネットスーパーです。名前の通りレシピ検索サイト「クックパッド」の関連サービスにあたります。

購入者は、出荷当日の新鮮な食材を自分が選んだ場所で、好きな時間に受け取ることができます。受け取り場所となる専用冷蔵庫「マートステーション」は、コンビニ、ドラッグストア、地下鉄構内、マンション共用部などに設置されています。

対応エリアは2022年2月時点で東京、神奈川、千葉、埼玉のみですが、新型コロナウイルスによるライフスタイルの変化により、サービスの利用者が着実に増加しています。

販売者は1点から出荷でき、出荷当日の新鮮な食材を購入者にお届けできます。時間もコストもかかる戸別配送ではなく、指定時間までに共同集荷場所へ出荷するシステムなので、気軽にはじめられるのがメリットです。

日本最大規模「メルカリ」を活用する魅力とは?

フリマアプリで日本最大となっているのが「メルカリ」ですが、これを野菜の販売に使うメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

まずはユーザー数です。フリマアプリは非常にたくさんの種類がありますが、ユーザー数が圧倒的に多いため、まずはメルカリからスタートしてみることをオススメします。

また手数料は販売代金の10%となっていますが、これは売れた時に請求されるものです。「出店料」のようなものが不要というのもメリットです。

農家が初めてネット販売にチャレンジするには勇気が必要です。しかしユーザー数も多く、販売できた時にしか費用もかからないとなればリスクがありません。最初にスタートする場所としては、非常にチャレンジがしやすいのではないでしょうか。

フリマアプリで野菜を売る方法

ではフリマアプリを使った販売方法について説明します。操作は難しくありません。若者でも自分の不用品を気軽に販売したりしていますので、「難しそう」と身構えず、気楽に操作してみることをオススメします。

まずはアプリをインストールします。ダウンロードができたら無料会員登録をしましょう。

その後は指示に従って操作します。販売したい商品を決め、説明文を考えましょう。そして写真です。魅力的に見えるよう、明るい場所で撮るなどの工夫をして下さい。

文章と写真を載せて、値段を決めれば販売がスタートします。実際に売れたら、お客様に商品を発送します。代金を受け取ったら取引は終了です。

競争もいっぱい!フリマアプリで成功する秘訣

このように、フリマアプリでの販売は簡単です。しかし簡単なだけに競争もあります。

特にメルカリは2,000万人ものユーザーがいるだけに、販売業者は個人も含めてたくさんいます。そうした競争環境の中、どうしたらうまく販売していけるのでしょうか。

まずは魅力をきちんと伝えることです。きれいな写真ときれいな文章も大事です。しかし、出来上がりの状態だけでなく、商品ができあがる過程を紹介したり、生産者のこだわりなど「想い」を伝えることができれば、商品の価値が魅力的に伝わっていくはずです。

またセット売りで魅力をつけるのも一つの方法です。例えば野菜を単品でたくさん詰め込んだものだと使いきれなくて購入されません。しかし、大根やキュウリ、トマトやレタスといったように、組み合わせたものであれば、一定の量があっても購入される可能性があるはずです。

さらには競争社会で勝つには「競争相手を知る」ことも大事です。競争相手は商品を売るためにどのような工夫をしているのでしょうか。相手に勝つには、相手よりも魅力ある商品選定や価格設定、いかにイメージを伝えていくかといったことも大切です。

デメリットが存在することも心得よう

野菜のネット販売として、フリマアプリの活用を紹介してきました。手軽に始められて、リスクも少ないわけですが、もちろんメリットばかりではありません。デメリットが存在することも心得ておきましょう。

例えば、これはネット販売も含めた「直接販売」全体で言えることですが、直接販売をするということは、お客様との一対一のやり取りが発生するということです。「農協に卸す」ということであれば、一回の取引で大量の野菜を売ることができます。

しかし直接販売は一対一のやり取りなので、一回の取引あたりの販売数は非常に少なくなります。たくさん売りたいのであれば、それだけ多くのやりとりが発生します。もちろんトラブルが起きることもあるでしょう。手間も増えるということです。

また前述の通り、価格競争になりがちだという点があります。競争相手も多いので、いかにして魅力的に伝えるかが勝負になってきます。

ウェブサイトでの販売であれば、次第にリピート化して「お得意さん」になってくれます。

魅力を理解してくれた常連さんなら「高くても買うよ」と言ってくれるかもしれませんが、フリマアプリはスマホでアクセスしてくる一見さんも多いでしょう。

いかに魅力を伝え、いかに競争に勝つかという点も、非常に大きなポイントです。

まとめ

野菜をネットで販売するということについて、その魅力と方法を解説しました。従来の農家は農協のような中間業者に卸すまでが仕事でした。しかしネットを使えば、お客様に対して直接販売することが可能です。メリットはたくさんあります。

より高い値段で買ってもらえたり、お客様から直接感想がもらえるようになる等、従来の農業モデルでは考えられないことかもしれません。苦労もあるでしょうが、やってみる価値はあるはずです。

簡単にチャレンジできる方法として「フリマアプリ」などを使った販売方法も解説しました。ぜひ手軽なところから、野菜のネット販売にチャレンジしてみて下さい。

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