Facebookを使って自身のサービスを宣伝したいと思った場合、まずは専用のアカウントを開設しなければなりません。
この記事では、Facebook広告におけるサービスの登録方法や使い方について詳しく解説していきます。SNSを利用した集客をしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
覚えておくべき用語
Facebook広告のサービスを利用する上で、言葉の意味が理解できなければ、機能を最大限活用することが難しくなります。
この項目では、Facebook広告について学ぶ上で、頻出する用語を4つご紹介していきます。これから紹介する用語の意味を、しっかりと覚えておいてください。
ビジネスマネージャ
「ビジネスマネージャ」は、すべての宣伝用SNSアカウント、広告などを管理するためのツールです。SNSを使って自身のサービスを宣伝するためには、ビジネスマネージャのユーザーIDを取得しなければなりません。そのためには、まず個人のユーザーIDが必要になるため、あらかじめ準備をしておきましょう。
広告アカウント
「広告アカウント」は広告を作ったり、管理したりするのに必要なツールです。ビジネスマネージャーとは別にユーザー登録をする必要があるため、手続き漏れに注意しましょう。
また、同一のアカウントに他の人物を追加することもできます。管理できる項目は以下の3種類に分けて制限されています。立場に応じて権限を与えましょう。
- 管理者:広告を作ったり編集したりなど、ほぼすべての項目にアクセスすることが可能
- 広告管理者:既存の広告を編集することや閲覧することが可能。ただし、支払い方法の確認もできるため、個人情報の取り扱いには注意が必要
- アナリスト:広告やパフォーマンスのデータを閲覧することが可能
Facebookページ
「Facebookページ」は、ビジネスのために用意されたページです。個人用のページは1つしか作ることができないのに対し、こちらは複数作ることが可能です。2つ以上のサービス、ブランドを運営している場合は、それぞれに専用のページを作るとよいでしょう。
Facebookでは、複数のユーザーIDを取得することが利用規約で禁止されています。そのため、企業が特定の情報をまとめて発信する場を作りたい場合、新たにユーザー登録するのではなく、専用のページを作る必要があるのです。
ユーザー
「ユーザー」とは、FacebookのユーザーIDを所持している人物のことを指します。先述の通り、利用規約上、1人で2つ以上のユーザーIDは取得できません。プライベート用とビジネス用で、同じ個人情報を登録したアカウントを複数作ってしまうと、規約違反とみなされる場合があるので注意してください。登録の際には既にアカウントを持っていないかどうか、確認を行いましょう。
サービスの概要
Facebook広告とは、いったいどのようなサービスなのでしょうか。
この項目では、このツールを使ってできることについて、詳しく説明していきます。
SNSに広告を打ち出すことが可能
Facebook広告を利用することで、FacebookやInstagramで自身のサービスを宣伝するための広告を作成したり、管理をすることができます。
利用料金は宣伝の結果によって加算されていく仕組みとなっています。上限額は自身で設定できるため、無理のない運用が可能です。その他に登録費などがかかる心配もなく、必要最低限のコストで集客を行うことができます。
広告マネージャの各機能の紹介
続いては、Facebookの広告マネージャに用意されている機能を紹介していきます。それぞれの役目を理解して、ツールを使いこなしましょう。
広告を作る機能
画像やムービー、文字などを組み合わせて広告をデザインすることができます。特別な知識がなくても、あらかじめ設定した条件に従って、フォーマットを提案してくれます。そのため、誰でも簡単に効果的な広告を作ることが可能です。
見た目から受ける印象は、ユーザーの購買意欲に大きく影響を与えます。Facebook広告で使用する画像やムービーは、ライティングなども工夫して撮影するよう心がけましょう。
ターゲット層の設定
サービスを売り込む対象となる人物を、あらゆる条件から絞り込むことができます。歳や性別はもちろん、住んでいる場所や興味を持っていることなど、かなり細かい条件も指定可能です。
自身のサービスに関心がありそうなユーザーを狙って、的確に宣伝を行うことができれば、必要最低限のコストをかけるだけで済みます。そのため、最適なターゲット設定ができるかどうかが重要となるのです。
資金の設定
事前に設定した条件に従い、広告が見られた際、もしくはクリックされた際に費用が発生します。ユーザーからのアクションの数に応じて金額が決まるので、あらかじめ上限額を設定して支払うシステムとなっています。
配置の設定
作った広告をどのSNSのどのエリアに載せるのか、それぞれ細かく指定することができます。また、それらの設定をオートで行うことも可能です。コストを最少限に抑えつつ、最大限の効果を発揮させたい場合は「自動配置」を選択するとよいでしょう。
キャンペーンの調整
宣伝にかけるコストや期間の設定は、あとから編集することも可能です。ただし、場合によってはそれまで集めたデータがリセットされてしまう可能性もあります。そうなると正確な結果が確認できず、宣伝の計画・改善に影響を及ぼします。設定内容を変更する場合は、そのあたりを踏まえて行うようにしてください。
また、オーディエンスや画像などを変更した場合、再審査が必要になります。結果を見落とさないよう、メールのチェックは欠かさず行いましょう。
ダイナミッククリエイティブ
いくつかの画像やムービー、文章の中から、それぞれのユーザーに適したものを自動で配信してくれるシステムです。見るたびに内容が変化するため、飽きさせいなのが一つのメリットと言えるでしょう。
広告の効果を比較
既にあるいくつかのキャンペーンを比較し、どれが一番効果を発揮するのか確認できます。既存のものの内容を改善するために活用できるほか、新たなものを作成する場合にも役立ちます。
宣伝結果の確認・分析
打ち出した広告をどれだけのユーザーが見たのか、また、どれだけの人数が広告をクリックしたのかなどを確認できます。このデータを元にパフォーマンスを分析し、思うような効果を出せているかをチェックしましょう。
予想よりも結果が下回っているのであれば、問題の原因を特定し、改善していかなければなりません。
アカウントの登録手順
Facebook広告を利用するにあたっては、個人用のアカウントを所持していることが前提となっています。ユーザーIDを持っていない場合は、登録を済ませておきましょう。
そして、実際にFacebook広告が作れるようになるまでには、さらにいくつかの登録作業が必要になります。この項目では、それぞれのユーザー登録の手順を詳しく解説していきます。
ビジネスマネージャのユーザー登録
ビジネスマネージャーのトップページを開き、画面左下の「アカウントを作成」をクリックしましょう。
Facebookのログイン画面にユーザー情報を入力し、ログインしてください。
続いて、基本情報を入力し、「送信」をクリックします。
その後、入力したメールアドレスに認証のためのメッセージが届くので、確認してください。
参考:Meta Business Suiteとビジネスマネージャの概要
広告アカウントのユーザー登録
まずは料金の支払いに関する情報の登録から行います。ビジネスマネージャのトップにアクセスし、「請求と支払い」から「支払い方法」を開き、「ビジネスの支払い方法を追加」欄にある「追加」クリックしてください。
「支払方法を追加」をクリックし、希望の方法と必要情報を入力したら「次へ」をクリックして完了です。
次に、新たな広告アカウントを登録しましょう。「アカウント」→「広告アカウント」と進んでください。
「追加」という項目を選びます。「新しい広告アカウント作成」をクリックし、各項目を埋めたら広告アカウント作成完了です。
Facebook広告マネージャの管理画面の使い方
続いては、各機能の詳細と使い方について説明していきます。それぞれの役目をしっかりと確認しておくことで、作業がスムーズに行えます。
Facebook広告マネージャーの管理画面からトップページの確認
Facebook広告マネージャーにアクセスすると、キャンペーンの一覧が確認できます。大まかな情報をまとめて把握することが可能なため、複数のサービスの宣伝を行う際に便利です。
Facebook広告マネージャーの管理画面から広告をセットで登録
オーディエンスや期間など、共通したデータを持つ広告をセットとして登録可能です。対象ごとのパフォーマンスを把握したい場合などは、こちらの情報を確認するとよいでしょう。
Facebook広告マネージャーの管理画面から広告のデータを確認
実際に配信されている広告のデータを、ひとつずつ確認できます。それぞれの広告のパフォーマンスを見比べ、効果が出ていない広告は改善していきましょう。
Facebook広告マネージャーの管理画面からアカウント概要を確認
すべての広告を元にしたデータを確認することができるページです。また、実際にどのようなユーザーに対して広告が配信されたのかも把握できます。これらのデータは、サービスそのものや宣伝の内容を改善するのに役立ちます。
広告の作り方
実際に広告を配信するまでには、どういった手順を踏む必要があるのでしょうか。
この項目では、4つの手順を詳細に説明します。全体の流れを把握して、スムーズに作業を行いましょう。
キャンペーンの目的を選択
まずは、いくつかある選択肢の中から、キャンペーンの目的を選びましょう。
選択し終わったら「次へ」をクリックし、次の手順へ進みます。
予算と掲載期間の設定
次に、宣伝を行う上での資金の上限を設定していきます。料金が加算される条件は、広告の表示数あるいはクリック数によります。そのため、あらかじめ上限を決める仕組みとなっているのです。
設定可能なスタイルは、「通算」と「1日」の2種類です。前者は期間全体を通して資金の運用を変えるのに対し、後者は均等にコストを活用します。目的に合わせて使い分けましょう。
宣伝を行う期間を決め、次の手順へと進んで下さい。
オーディエンスの設定
次に、どのような特徴を持ったユーザーに対してサービスを売り込みたいのか、詳細な条件を設定しましょう。
指定できる条件はたくさんありますが、あまりに限定し過ぎると、パフォーマンスが低下する恐れもあります。狙ったターゲット層よりも少し広い範囲で設定をするのがおすすめです。
配信先の設定
続いて、実際に広告が掲載されるSNSの設定を行います。特にこだわりがない場合は「自動配置」を選択しましょう。設定した資金の範囲で、最大限のパフォーマンスが得られる配置を予想し、実行してくれます。
自分で配信先を選びたい場合は「手動配置」を選択し、設定を行ってください。
画像や文章を設定する
まずは、広告のスタイルを選んでください。画像だけでなくムービーや、それらすべてを組み合わせた「カルーセル」というスタイルも選択可能です。目的やオーディエンスの特徴に合わせて、最適なものをチョイスしましょう。
あらかじめ用意しておいた画像、もしくはムービーをアップロードします。
最後に、差し込む文章や、誘導先のホームページアドレスなどを入力すれば完了です。
Facebook広告の基本を押さえて快適に管理画面のツールを使いこなしましょう
SNSを利用したサービスの売り込みを行いたいと思っていても、その方法を理解していなければ実行に移すことはできません。Facebook広告は対象となるユーザーの数が多く、うまく活用することさえできれば、大きな効果を得られるツールです。しかし、専門の用語なども多く、WEB上の解説記事も初心者には理解が難しいのが現状です。
今回紹介した内容は、さらにレベルアップしたことを学ぶ際にも役立てることができます。この記事が、SNSを使った宣伝方法を学んでいる方の助けになれば幸いです。