この記事では、FBA代行業者の比較ポイントやオススメのFBA代行業者について解説していきます。輸入ビジネスで必要となってくるのが納品代行業者ですが、どの業者に依頼すれば良いのか分からないという人もいるでしょう。
選ぶFBA代行業者を間違ってしまうと、無駄なコストをかけてしまうことになります。そうならないためにも当記事で解説するポイントを押さえ、費用対効果が見込める業者を選択するようにしてください。
FBA代行が必要な理由
まずは、FBA代行が必要な理由について解説します。輸入ビジネスにおいてFBA代行業者が必要な理由は、作業にかかる手間を省き、時間を作り出すことができるからです。
販売活動の一部を代行してもらえれば、その作業にかけていた時間で別の作業を行うことができます。たとえば、商品のリサーチを行ったり、仕入先を探すといった作業です。
こうすることで、業者に任せる作業と自分でおこなう作業とで役割分担ができます。結果的に、より多くの商品を出品することが出来るようになり、売上アップにつながるわけです。
FBA代行業者を利用するためには費用がかかるため、「なるべくお金をかけたくない」という人もいるでしょう。しかし、自分1人で納品作業含むすべての作業を行っていると、膨大な時間を浪費してしまいます。コストをかけてでも自分の時間を作り出せるようにし、その時間でさらなるお金を生み出すのがベストです。
FBA納品代行の流れ
FBA納品代行の流れは以下のようになります。
- 商品をFBA納品代行業者の住所へ送るよう手配する
- 発送を指示する
- 商品ラベルを貼付し、AmazonのFBA倉庫へ発送する
- 納品完了
上記のような流れで、FBA納品を完結させることができます。FBA代行業者を利用すれば、荷物が家中に溢れることを回避出来るので便利です。家の中が荷物で溢れかえっているという方に、是非利用してほしいです。
お金で時間を買うことができる
FBA代行業者を利用すれば、お金で時間を買うことができます。納品作業を自分1人で行っていると、自己成長や家族のために使えたはずの時間を失ってしまいますが、FBA代行業者を利用することでそれらの時間を確保することができるのです。今後もより大きな金額を稼いでいきたいのであれば、納品作業などに時間をかけるのではなく、時間をお金で買うことが必要です。
大変な納品作業を代行してくれる
FBA代行業者の業務としては以下の通りです。
- 仕入れ商品の荷受け
- 納品プラン作成や提案
- 梱包作業
- セットに組見合せる
- ラベルシールの添付
- FBAへの発送
上記のような作業を個人で行うのは非常に大変です。FBA代行業者を利用することでこれらの作業を全て任せることができ、自分にかかる負担を軽減させることができます。
FBA代行を活用するメリット
FBA代行業者の概要を一通り把握したところで、まずはこのサービスを活用するメリットについて解説していきます。FBA代行業者を利用することで、以下のようなメリットを得ることができるでしょう。
- 将来のための時間を確保できる
- 素早く納品できる
- 納品作業のストレスから解放される
- 在庫管理が不要になる
将来のための時間を確保できる
繰り返しですが、FBA代行業者を利用することで将来のための時間を確保することができます。将来のための時間とは、例えばリサーチを強化する時間だったり、外注するためのマニュアルや仕組みを作る時間のことです。FBA代行業者を活用することで得た時間を有効活用すれば、さらなるお金を生み出すことが可能になります。
素早く納品できる
FBA代行業者を利用すれば、FBAへの納品作業を素早く完了できます。これは輸入ビジネスを行う上で非常に重要なことです。なぜなら、多くの販売者は商品を仕入れることには一生懸命でも、仕入れた商品を素早く納品することには力を入れていないからです。
仮にFBA納品が遅れてしまえば、キャッシュフローに悪影響が出てきます。本来1か月で売り切るはずの商品が、納品の遅延によって1週間ずれ込んだとします。
そうすると入金ペースが1週間遅れることとなるため、キャッシュフローへの悪影響がでてくるわけです。商品の仕入れからFBA納品がスピーディーに行えない方は、作業のスピード感を改めて考える必要があります。
納品作業のストレスから解放される
FBA納品代行を利用することで納品作業のストレスから解放されます。FBAへの納品作業が好きな方はあまりいないでしょう。それよりも面倒だと感じる人の方が圧倒的に多いはずです。ストレスを感じるシーンとしては、例えば以下のようなときです。
- 商品が準備していたダンボールに収まらない
- 商品を段ボールの中に入れ忘れる
- 若干消費期限の違う商品がある
- ラベルシールの貼付作業が面倒
これらのストレスはFBA代行業者を利用することで解消されます。FBA納品代行は精神衛生上におけるメリットも大きいのです。
在庫管理が不要になる
FBA納品代行を活用するデメリット
FBA代行業者を利用すれば在庫管理が不要になります。商品を仕入れると在庫が溜まって家の場所を圧迫しがちです。しかし、FBA納品代行では仕入れた商品を直送できるため、部屋もすっきりしますし同居人に気を遣う必要もなくなります。
FBA納品代行を利用することにはたくさんのメリットがありますが、反対にデメリットもあります。以下の2点が考えられます。
- コストがかかる
- お客様対応に時間がかかる
コストがかかる
外部のサービスを利用するということですから、当然コストはかかります。
FBA納品代行業者によって費用は異なるので、しっかりと調べて見極めてください。
利用するのであれば、FBA利用でかかる費用も把握してから無理のないようにしましょう。
お客様対応に時間がかかる
これはデメリットというよりもリスクというべきかもしれません。
FBA納品代行を利用していると、手元に商品があるわけではありません。そのため、お客様から商品に関する問い合わせがあった場合、対応に時間がかかってしまう可能性が出てきます。
また、FBA納品代行を利用すると、販売する商品を実際に自分で確認するということができない場合もあります。
商品の「悪い状態」の線引きが、代行業者と自分で異なることもあります。その場合、たとえ検品されても「悪い状態」の商品がそのままお客様に届いてしまうこともあります。
FBA代行業者の比較ポイント3つ
続いて、FBA代行業者の比較ポイントを3つ解説していきます。今後FBA代行業者を利用される方は、以下の比較ポイントを参考にしてみてください。
- 料金
- サービスの質
- 規模や人員
料金
業者を比較する上で最も重要なポイントです。
FBA代行業者で良く必要となる料金としては以下の通りです。
- 月額料金
- 基本料金
- セット組料金
- ラベルシール料金
- 倉庫までの配送料
- 返送料
- 保管料
1つずつ解説していきます。
【月額料金】
FBA代行業者を利用するにあたっての固定費です。納品代行業者によって必要なケースが多いですが、稀に必要ない場合もあります。
【基本料金】
商品1つに対してかかる料金です。商品のジャンルによって単価が変わってきます。基本料金は内訳が細かく設定されているので、1つの商品でいくら必要なのか?をしっかり把握しておくことが大切です。
【セット組料金】
複数商品をセット組してもらう際の手数料です。
【ラベルシール料金】
ラベルシールそのものや貼る作業に対して発生する料金です。貼り付け作業に対して料金がかかるのかどうかを良く確認しておく必要があります。
【倉庫までの配送料】
FBA代行業者の大半は、配送業者と特約を結んでいます。最近は配送料が値上げ傾向にあるので、1箱当たりの送料やサイズ別での送料をチェックしておくと良いでしょう。
【返送料】
商品が販売できなくなった際に返送してもらう必要がありますが、その時に発生する費用です。万が一のことを考え、事前に返送料も確認しておきましょう。
【保管料】
納品するまでに時間がかかり、在庫管理を必要とした場合にかかる費用です。通常、納品は早急に行われますが、場合によりけりなので念のために確認しておきましょう。
サービスの質
FBA代行業者を選ぶうえでサービス質はかなり重要です。サービスの質とは、こちらの指示に対しての対応の早さや丁寧さなどです。
対応のスピードが遅ければ、作業を順調に進めることが難しくなります。丁寧さが欠けていれば、購入者からのクレームに繋がります。
そういった事態を回避するためにも、サービスの質を見極めることは重要になってきます。
規模や人員
FBA納品代行業者の規模や人員も比較ポイントの1つです。業者の規模や人員によって費用対効果と確実性が左右されるからです。しかし、この点についてはある程度色んな業者を試してみなければ分かりません。自分が良いと思った業者の規模や人員を調べることで、自分にマッチしたFBA代行業者を選びやすくなります。
FBA代行業者の選び方4つ
続いて、FBA代行業者の選び方を4つ解説していきます。今後本格的にFBA代行業者を利用される方は、以下の4つの選び方を実践してみてください。
国際送料
まず、FBA代行業者を選ぶうえで最も重要なのが国際送料です。言うまでもありませんが、安ければ安いほうがお得です。実際にFBA代行業者を使って荷物を送ると以下のような費用が発生します。
- 国際送料
- 燃油サーチャージ
- 関税
- 関税元払い手数料
- 検査発生時の保管手数料
代行業者の料金表を見る際は、上記の費用がどのように表示されているのか注意深く見るようにしましょう。純粋な国際送料以外の金額がどのように請求されるかがポイントです。
また、送料は単純に荷物の重さだけで決まるわけではありません。商品の容積に応じた重量と、実際の商品の重量を比較し、高い方の金額が請求される仕組みになっています。初心者の方はこのシステム知らずに大きな赤字を出してしまう可能性があるので、注意が必要です。
業務内容
FBA代行業者によって、業務内容に微妙な違いがあります。
まずは、FBA納品のためのおおまかな手順を振り返ります。
- 商品を仕入れる
- 商品をFBA納品のために箱詰めをする★
- FBA納品のための情報をAmazonのセラーセントラルで入力する
- インボイスを作成する★
- 海外に向けて発送する★
- 通関対応をする★
- 荷物が無事にFBA倉庫に届いたか確認する
上記の2番、4番、5番、6番がFBA代行業者にお願いできる可能性のある作業です。どの部分の作業まで代行してくれるのかをしっかり把握したうえで選ぶ必要があります。
FBA倉庫への直送が可能かどうか
FBA代行業者のサービスは以下の2つパターンに分かれます。
- 自宅からFBA倉庫に荷物を直送できるパターン
- 一度業者の指定国内倉庫を経由するパターン
「2」の場合、既定の国内倉庫までの送料を代行業者が負担してくれる場合は問題ありません。しかし、元払いの場合は国内倉庫までの送料も利益計算に含める必要があるのです。
とはいえ、荷物をプロにチェックしてほしい場合は、国内倉庫経由の方が安心です。どちらを選ぶかは自分のビジネススタイルと照らし合わせて判断すると良いでしょう。
梱包資材の有無
梱包資材を無料で貰える業者とそうでない業者があります。業者によっては国際輸送に耐えることができる比較的頑丈な梱包資材を無料で提供してくれます。これは大きなメリットとなるため、梱包資材が無料でもらえるのかどうかを事前に確認しておくと良いでしょう。
FBA代行業者を利用する際の注意点
FBA代行業者を利用する際には注意点もあります。それは、商品が売れずに回転率が悪くなると出費がかさんでしまう点です。どの代行業者を利用しても、FBA倉庫での保管料は発生します。
無料で保管できる期間は業者によって様々ですが、その期間を過ぎても売れない場合、保管料だけが発生してしまいます。すると在庫数によっては大変な損失になるため、売れる商品を見つけ出し回転数をあげることが重要になってきます。売れる商品を選定するスキルがついてから利用するのがベストです。
国内で人気のあるFBA代行業者7選
最後に、国内で人気のあるFBA代行業者を7つに厳選して紹介していきます。特に人気のあるFBA代行業者としては以下の通りです。
- イーウーパスポート
- 福富サポート
- サポートBB
- 輸入.com
- ランドクリエイト
- 黒船物流
- Ashmart
FBA納品代行を利用する上で最も重要となる「料金」を中心に比較していきます。
イーウーパスポート
イーウーパスポートは中国輸入ビジネスをするなら欠かせない代行業者です。中国で仕入れた商品を検品してそのままFBAへ直送してもらえます。
中国の商品は品質がいまいちという商品も多いのですが、日本基準の検品をしてくれるので安心して任せることができます。イーウーパスポートの料金体系としては以下の通りです
- 会員登録料:記載なし
- 月会費:29,800円(将来会費が値上げされても、入会時の月会費で使い続けることができる)
- 納品手数料(詳細検品):25元/時
- 商品ラベル貼付料:納品手数料に含まれる
※配送料金は随時変更する可能性があるので、詳細は公式サイトにてご確認ください。
参考:イーウーパスポート
福富サポート
福富サポートは創業50年を超える会社で、実績もかなりあります。
利用ユーザーはかなり多く、満足度も非常に高い業者です。検品をしっかり行ってほしいという方におすすめできます。
価格は業界最安値というほどではありませんが、それなりに安く利用することができます。福富サポートの料金体系としては以下の通りです。
- 会員登録料:初回のみ3,300円
- 月会費:4,378円
- 納品手数料:1ケース450円
- 商品ラベル貼付料:1商品につき16円
なお、1ケースあたりの商品点数は50点まで、重量25kgまでとなっています。
※配送料金は随時変更する可能性があるので、詳細は公式サイトにてご確認ください。
参考:福富サポート
サポートBB
サポートBBは2012年に設立のした会社です。利用ユーザーからはコスト面での定評はあります。ただ、サービス面で賛否が分かれているため、サービス内容を重要視する方は他の業者を選択すると良いでしょう。サポートBBの料金体系としては以下の通りです。
- 会員登録料:初回のみ5,000円
- 月会費:2,480円
- 転送手数料:1商品データあたりビジネス会員305円、エキスパート会員101円
- 商品ラベル貼付料:1商品につき18円
なお、1ケースあたりの商品点数は50点までとなっています。
※配送料金は随時変更する可能性があるので、詳細は公式サイトにてご確認ください。
参考:サポートBB
輸入com
輸入comは、アメリカでの転送代行業も行っている会社なので、ご存知の方も多いでしょう。コスト面では業界最安とまではいかないものの、サービスの評判が高いため、代行業者の候補として検討してみると良いです。輸入comの料金体系としては以下の通りです。
- 会員登録料:特に記載がないため不明
- 月会費:個人会員・無料、ビジネス会員・3,035円、エキスパート会員・9,981円
- 納品手数料:1ケースあたり360円
- 商品ラベル貼付料:1商品につき24円
※配送料金は随時変更する可能性があるので、詳細は公式サイトにてご確認ください。
参考:輸入com
ランドクリエイト
ランドクリエイトは、Amazon輸入やAmazon輸出の納品作業サービスを提供している会社です。利用料金は他の業者と比べると少し高めになります。
- 会員登録料:特に記載がないため不明
- 月会費:4,980円(国内)
- 納品手数料:1ケースあたり210円
- 商品ラベル貼付料:ラベル1枚につき50円(国内)
※2021年6月3日現在、現在新規募集を停止中です。
※配送料金は随時変更する可能性があるので、詳細は公式サイトにてご確認ください。
参考:ランドクリエイト
黒船物流
黒船物流は、国内や海外のFBA納品サービスを行っている会社です。黒船物流の料金体系としては以下の通りです。
- 会員登録料:特に記載がないため不明
- 月会費:2,980円
- 納品手数料:1ケースあたり300円
- 商品ラベル貼付料:1商品につき15円
※配送料金は随時変更する可能性があるので、詳細は公式サイトにてご確認ください。
参考:黒船物流
Ashmart
Ashmartも輸入comと同様、転送代行業を行っている会社なので知名度が高いです。Ashmartの料金体系としては以下の通りです。
- 会員登録料:特に記載がないため不明
- 月会費:無料会員は無料・ビジネス会員以上は月2,500円~
- 納品手数料:1ケースあたり1ドル~
- 商品ラベル貼付料:1商品につき0.5ドル
※配送料金は随時変更する可能性があるので、詳細は公式サイトにてご確認ください。
参考:Ashmart
まとめ
今回は、FBA代行業者の比較ポイントやおすすめのFBA代行業者について解説してきました。FBA納品代行は実際に使ってみないと分からない部分もありますが、価格やサービス、システムなどを比較し、自分に最適な業者を見つけるようにしましょう。