フィギュアを自作したい初心者必見!作り方や必要なアイテムを紹介!

自分だけのオリジナルキャラクターを作りたい、そんな希望を叶えてくれるのが、自作フィギュアです。

実はフィギュアの作成に、特別なスキルや知識はあまり必要ありません。作ろうと思えば、だれでも自作フィギュアに挑戦できます。

そこで今回は、初心者向けに自作フィギュアの作り方や、必要なアイテムをまとめました。自分だけのオリジナルフィギュアが欲しいと思っている人は、ぜひ目を通してください。

目次

自作フィギュアに必要なアイテム

自作フィギュアに必要なアイテム

ここでは、フィギュアの自作に最低限必要なアイテムを紹介します。今までフィギュアになじみのない人にとっては、聞き覚えのないものも多いでしょう。

ただし、いずれも最寄りのホームセンターや、100円ショップで簡単に揃えられます。どうしても見つからないものは、ネットショップを活用してみましょう。

粘土

粘土は、フィギュアの土台になるものなので必須アイテムです。

一口に粘土と言っても、種類はいくつかあります。粘土ごとの特徴を把握して、希望のフィギュアに適したものを選びましょう。

・紙粘土:軽くて加工しやすいが、乾燥するとヒビが入りやすいので、保管方法には注意が必要

・石粉粘土:削ることで細かい加工がしやすく、フィギュアづくりに適している

・樹脂粘土:固まった後も弾力が持続し、ひび割れにくい点が特徴

芯地につかうアルミホイルや針金

フィギュアの骨組みには、針金を使用します。また、粘土の芯材としては、アルミホイルが便利です。

粘土だけで作成してしまうと、乾燥後にちょっとした衝撃で折れてしまうため、耐久性に難が出てしまいます。そこで針金やアルミホイルで補強することにより、フィギュアの強度を高めることが大切です。

針金は使用する際に細かく曲げる必要があるため、ペンチなども併せて用意しておきましょう。

細かい造形に使うスパチェラ

スパチェラとは、簡単に言うと金属のヘラです。フィギュアの細かい部分を整える際に使用されます。

仕上げをせずに完成させてしまうと、どうしても細部に凹凸が残ってしまったり、不自然な形になってしまったりします。フィギュアの完成度を上げるためにも、必須のアイテムです。

使う個所によって適切なサイズが異なるので、最初は複数のサイズがそろったスパチェラを購入するのがおすすめです。

デザインナイフ

デザインナイフは、粘土が固まった後、追加で修正を加える際に使用されます。

仕上げには必須のアイテムなので、フィギュアの完成度を高めるためにも、必ず用意しておきましょう。

デザインナイフの刃角には30°と45°の二種類があります。30°は細かい修正に適している一方、45°は力を加えやすいので、大きな部分の修正に役立ちます。

絵の具やアクリルガッシュ

完成後の色付けには、絵の具やアクリルガッシュを使用します。

絵の具は水彩のものだと長期的な保存に向かないため、アクリル絵の具の利用がおすすめです。

さらに言うなら、より耐水性が向上したアクリルガッシュを使うことで、完成品の耐久品を高められます。

とはいえ、費用の面もあるので、初心者は価格の安いアクリル絵の具でも問題ありません。

フィギュア自作の手順

フィギュア自作の手順

フィギュア作成に必要なものを一通り紹介したところで、続いてはフィギュアを自作する手順について紹介します。

ここでは、単純に作業の手順を紹介するわけではありません。オリジナルキャラクターをいかにフィギュアとして出力するのかを、順序だてて解説していきます。

フィギュアの作成方法を知りたい人はもちろん、自分の想像を形にする方法に悩んでいる人も、ぜひ参考にしてください。

キャラクターのデザインを紙にまとめる

自作するキャラクターがオリジナルの場合、まずはデザインや設定をまとめる必要があります。脳内にあるイメージを整理するためにも、まずは考えているキャラクターを、設定資料として紙に出力してみましょう。

単純なデザインだけでなく、キャラクターのコンセプトや背景、性格などもあらかじめ決めておくことで、作成するフィギュアに深みが生まれます。オリジナルで考えるのが難しければ、最初は既存のキャラクターから設定や構図を真似するだけでも構いません。

考案したキャラクターを脳内で考えたままでいると、ふとした拍子に設定を忘れてしまったり、詳細なデザインが曖昧になったりしてしまいます。作成中にコンセプトのブレが生じないようにするためにも、設定の出力は最優先でおこなってください。

ベースとなる素体を作る

フィギュア作成の際に、最初から細かい部分まで作りこもうとすると、うまくいきません。最初はベースとなる素体から作成し、徐々に細かい部分を煮詰めていきましょう。

芯地となる針金をベースとして、大まかなポーズをとらせてみてください。ポーズに納得いかなければ、針金を曲げて調整しましょう。

ざっくりとしたポーズが決まったら、粘土を使って肉付けをしていきます。多少の凹凸は後で調整するので、この時点では大まかな形を作るだけで大丈夫です。

顔部分を作成する

全体像を作ったら、キャラクターにとって最も重要な部分であるフェイスパーツに着手していきます。顔の造形に合わせて、髪の部分も一緒に作っていきます。

また、この時に顔と全体の大きさのバランスを確認しましょう。顔が多すぎると、素体が不足して作り直しになってしまうので、注意してください。

体部分を作成する

フェイスパーツが完成したら、続いてボディパーツを作成していきます。

基本的な作業は、フェイスパーツを作ったときと変わりません。1パーツ作成するごとに、全体のバランスを確認して、アンバランスな部位ができないように気をつけてください。

このとき、あらかじめ設定資料で作っておいた設定を参考にしましょう。キャラクターの造形が明確に出力できていれば、髪型やスタイルなどで迷ってしまうこともありません。

細かい部分を調整できるように分割個所を作っておく

造形が進んでくると、細部の調整が難しくなってきます。そこで、あらかじめボディパーツなどを分割できるようにしておき、個別に作業できるようにしておきましょう。

分割の目安としては、両手両足に上半身と下半身、顔などで分けるのがおすすめです。特に、手や足などの細かい部分は繊細な作業が要求されるので、パーツを動かしやすいように分割しておくのは必須と言えます。

分割が完了したら、設定資料に従って細かい部分の調整をおこなっていきます。デザインナイフなどを使って、違和感のある部分に修正を加えていきましょう。

小物や外装を作成する

本体パーツが仕上がったら、それに合わせて小物や外装を作成していきます。本体と一緒に作成するよりも、あと付けで加えたほうがフィギュアの完成度が高まるので、意識しておきましょう。

服をはじめとした外装を作成する場合は、サイズを合わせないとせっかく作ってもフィットしない可能性があるので、注意してください。初心者のうちは、多少大きめに作ってから後で調整するようにすると、失敗しにくいです。

着脱可能な小物が増えると、フィギュアのカスタマイズ性が出てくるのでより質が高くなっていきます。すべてのキャラクターに必要なものではありませんが、余裕があれば検討してください。

着色する

造形がひと段落したら、各パーツに着色を施していきます。あらかじめ用意した設定資料をよく確認しながら、丁寧に色分けしていきましょう。

着色は、フィギュアの完成度に大きくかかわってくるうえに、一度間違えると取り返しがつきません。少しでも失敗確率を減らすためにも、どこにどんな色を使うのかを明確にしておきましょう。

本体パーツの失敗はリスクが高いので、最初は小物から着色を始めるのがおすすめです。小物であればそれ単体で完結しているので、最悪失敗しても作り直しの手間は多少ましと言えます。

全体の着色が済んだら、微調整をしてフィギュアの完成です。最初は完成度に一喜一憂せず、失敗談や改善点があれば次に活かしていきましょう。

必須ではないが、あると便利なアイテム集

必須ではないが、あると便利なアイテム集

ここで紹介するのは、フィギュア作成にあると便利なアイテムです。どれも必須なわけではありませんが、あると作業効率が増したり、フィギュアの完成度が高くなったりします。

最初のうちはなくても構いませんが、2回目以降でより完成度を高めようと思うなら、ぜひ用意しておきましょう。

これらのアイテムは、プラモデルなどを扱っているお店で購入できます。ちょうどいいお店が近場になければ、通販でそろえるのが手間もかからないのでおすすめです。

フィギュアを置く台座

台座があると、フィギュアのポーズがより映えるので、見た目の完成度が高まります。単純にフィギュアを固定する役割もあるので、素の状態ではできないポーズをとらせる際にも有効です。

台座はいろいろな種類がありますが、最初はシンプルなもので構いません。キャラクターのコンセプトが明確に出力できるようになってきたら、キャラクターに合った台座を使っていきましょう。

サンドペーパー

サンドペーパーは、フィギュアの表面を研磨する際に使用します。着色前に凹凸をなくすことで、着色のムラを防ぐ効果があります。

紙やすりと混同しやすいですが、砥粒のついている部分が紙ではなく布である点が、大きな違いです。また、紙やすりより耐久力があり、なおかつ曲げやすいので、曲面を磨くさいに役立ちます。

サンドペーパーには番手と呼ばれる数字が割り振られており、数字が大きいほど砥粒が細かい点が特徴です。最初は砥粒の大きめのもので削っていき、仕上げに沿って番手が大きく砥粒の小さいサンドペーパーに切り替えていくことで、仕上がりの質を上げられます。

プライマーとサフェーサー

いずれも、着色をする際の下処理をするためのアイテムです。

プライマーは、素材と塗料の付着性を良くするためのアイテムです。一方、サフェーサーには、素材の細かい傷を整えて、塗料の色ムラを防ぐ効果が見込めます。

両方とも使うと、仕上がりの完成度が大きく変わってきます。両方の効果を内蔵した「プライマーサフェーサー」というアイテムもあるので、初心者はこちらを活用してみましょう。

キャラクターのポーズ集

デザインしたキャラクターのポーズに悩んでいる人におすすめなのが、ポーズ集です。正面だけでなく、様々なアングルからのポーズを掲載しているので、2次元のイラストよりもフィギュア作成の参考にできます。

最初の頃は、ポーズ集に載っているものを丸コピーするだけでも構いません。何度か作って全体のイメージが作れるようになってから、オリジナルのポーズに挑戦すると、成功しやすいです。

フィギュアづくりでよくある質問集

フィギュアづくりでよくある質問集

フィギュア初心者にとっては、フィギュアの基本知識でもわからないと感じる部分が多いでしょう。

そんな人のために、フィギュア作成の際によくある質問についてまとめました。

フィギュアづくりの前に目を通しておけば、解消できる疑問もいくつかあるので、ぜひ目を通してください。

全くの初心者は、最初にどこから知識をつけたらいい?

フィギュアづくりが全くの初心者の場合、最低限知識をつけるなら動画を見るのがおすすめです。

最近はYoutubeをはじめとして、自作フィギュアの作り方を一から解説している動画が、無料で視聴できます。書籍を買って勉強するよりもコストを抑えられるので、まずは動画を見て最低限の知識や、完成までの流れを把握しましょう。

ほかにも、近所にプラモデルなどを置いているお店があれば、店員に疑問点を聞いてみるのもおすすめです。必ず回答が貰えるとは限りませんが、親切な人であれば、自分に合った道具や、作り方などのアドバイスがもらえる可能性があります。

始めてフィギュアを自作する場合は、極力簡単な造形のものにしましょう。一度完成させて感覚をつかむことで、少しずつ複雑な造形にも挑戦できます。

パテと粘土の違いは?

粘土とよく似たアイテムに、パテがあります。元々は傷などを目立たなくするための物ですが、自作フィギュア作成にも役立つため、よく利用される素材です。

パテは粘土に比べて、効果後も弾力がある点が特徴です。仕上がり後も柔らかいため、加工しやすい点がメリットと言えます。

反面、粘土のように硬くならないため、別途硬化剤などを使う必要があります。また、粘土に比べて価格も高いので、初心者の内は無理にパテを使う必要はありません。

まとめ

まとめ

フィギュアの自作は一見難しいように感じますが、初心者であっても適切な道具と手順を知っていれば、だれでも挑戦できます。

フィギュアの完成度を高めるポイントは、脳内のイメージを正確に出力することです。キャラクターの特徴を詳しく設定資料として出力しておけば、作成中にキャラクターイメージがぶれず、完成度の高いフィギュアが作れます。

さらに質を高めたいなら、仕上げで凹凸を減らしたり、魅力的なポーズを考えたりと、考えればきりがありません。最初からすべて実践する必要はないため、少しずつ感覚を覚えていきましょう。

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この記事を監修した人

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