この記事のテーマは、ゲームの転売です。転売(せどり)をこれから始めたいという人にも、ゲームは比較的コツを掴みやすい、オススメの商材です。
とくにゲームに詳しくなくても始められるので、転売で儲けてみたいと思っている人は、この記事を参考にまずはゲームの転売から始めてみてはどうでしょうか。
ゲームの転売がおすすめな理由
最初に、なぜゲームの転売をオススメするのか、その理由について解説します。それは、ゲームは転売に向いた性質を色々と備えているからです。
売れやすい、回転率が良い
まずゲームは、売れやすい、ということです。転売で利益を上げるには、仕入れた商品を売って、その売上で次の商品を仕入れるというサイクルが成立しなければなりません。つまり、仕入れた商品が順次売れていくことが必要で、ゲームはこの回転率が良いのです。
人気・知名度の高いメーカーの商品である
すべてではありませんが、ゲームを作っているメーカーには、誰もが知っている優良メーカーが揃っています。
PlayStation(プレイステーション)のSONY、昔はファミリーコンピューター、現在ではNintendo Switch(ニンテンドー スイッチ)のNintendo(任天堂)、ドラゴンクエストシリーズのSQUARE ENIXなど、知名度の高い企業が揃っています。つまり、ゲームは人気・知名度が高いメーカーの商品なので、安定して売れやすく転売に向いているのです。
転売市場が既に成立している
ファミリーコンピューターの時代から、ゲームは中古市場で多くの商品が取引されてきました。現在では中古品の取引はネットに中心が移ってきていますが、中古品を売買する市場が古くから成立しています。
このことは、商品を仕入れたり販売したりする場が存在していて、誰でも簡単に利用できることを意味します。つまり、ゲームの転売は誰にでも始めやすい環境が既にあるのです。
プレミア価格で取引される商品が多い
ゲームというのは、データが破損していなければ、何年前のものであっても遊べます。希少価値があるものなら、中古品でも高値がつきやすいジャンルです。実際にも、プレミア価格で取引されているゲームは沢山あります。
こういった商品を安い値段で仕入れることができれば、高値で売って、かなりの差額を得ることができます。転売する上では、ゲームは高い利益率が望めるジャンルになります。
ゲームを転売するための基礎知識
この記事を読んでいる人の中には、ゲームについてあまり詳しくないという人もいるかもしれません。ゲームを転売して儲けるためには、ゲームに関する知識はあった方が良いのは事実ですが、それほど多くの知識がなくても、問題なく転売で利益を出すことができます。ここでは、ゲームを転売する際に必要な基本的な知識をおさらいしておきます。
ゲーム転売の3つのカテゴリー
ここまで「ゲーム」とひとくくりにしてきましたが、ゲームの転売には3つの商品カテゴリーがあります。まず、PlayStationやファミリーコンピューターのようなゲーム機本体やハードと呼ばれるもの、ゲームのデータが入っているゲームソフト、そして周辺機器です。
周辺機器というのは、ゲームに詳しくない人にはわかりにくいかもしれませんが、たとえば、カーレースのゲームをより臨場感を持って楽しむために販売されているハンドル型のコントローラーといったものがあたります。このような3つのカテゴリーがあることは知っておきましょう。
ゲーム機本体について
初心者でも手を出しやすいのは、ゲーム機本体です。ゲームソフトは、かなり膨大な量がありますが、本体に関してはそれほどの種類はなく、売れ筋が把握しやすいからです。以下のようなゲーム機については、普段ゲームをあまりしない人でも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
Nintendoの商品なら、ファミリーコンピューター(ファミコン)、スーパーファミコン、GEME BOY(ゲームボーイ)、Wii(ウィー)、Nintendo Switchといったものです。SONYの商品なら、PlayStationのシリーズが、現在PlayStation5まで販売されています。
もちろん、これ以外にも様々なゲーム機本体がありますし、NintendoやSONY以外のメーカーからも多くのゲーム機本体が販売されています。しかし、最初は、上に挙げた程度のものを知っていれば、ゲーム機の転売を始めることはできます。
細かく言うと、たとえば、GEME BOY(ゲームボーイ)には、ゲームボーイカラーやゲームボーイアドバンス、ゲームボーイミクロといったように、ゲームボーイという名前がついたゲーム機が複数でています。また、PlayStationシリーズでも、たとえば同じPlayStation2の中で、SCPH-10000やSCPH-15000のように型番が違い、仕様が異なっていたりします。これらをすべて把握するのは大変ですが、それは少しずつ覚えていけばよいです。
ゲーム機本体の売れ行きについて
ここで実際に、ゲーム機がどれくらい売れやすい商材なのか見てみましょう。例として、PlayStation2のSCPH-70000CBという型番のモデルを見てみます。
ファルコンというAmazonの商品ランキングや価格の変動を見ることができるサイトがあるので、これを参考にします。
ファルコンには、1ヶ月におおよそ何個売れたかがランキング下落回数として表示されます。SCPH-70000CBの場合134個売れています。
ゲーム機の良いところは、型番が違っても基本的には同じ商品と考えることができるということです。これがポータブルブルーレイプレーヤー/DVDプレーヤーの場合、SONYのBDP-SX910のランキングはPlayStation2のSCPH-70000CBと比べて格段に低くなります。
一ヶ月のおおよその販売個数は114個です。
これに対して、同じくSONYのDVP-FX850では、ランキング160,037位と更に下がります。
細かく見ると、DVP-FX850はDVDプレーヤーであり、液晶画面も小さいので、性能面の差があるのですが、商品写真を見ただけでは、区別はしにくいです。この場合、一見すると似ている商品でも、全く別物で、売れ行きも全然違うということになります。細かい型番をあまり気にしなくてもいいゲーム機の方が、商品知識が乏しくても商材として扱いやすいということはお分かりいただけるのではないでしょうか。
気になるゲーム機がみつかったらまずはファルコンで売れ行きをファルコンでリサーチしてみましょう。
参考:気になるゲーム機をファルコン(Falcon)でリサーチしてみる
手数料はしっかり計算に入れる
ゲーム転売をする上で、Amazonは有力な販路となります。Amazonを使う際に気をつけなければいけないのは、Amazonに支払う手数料についてしっかり計算に入れておくことです。
ちなみに、AmazonのTVゲームのカテゴリーの手数料は15%ですが、ゲーム機本体に関しては8%です。手数料が安いのは助かりますが、計算に入れるのを忘れていると、商品は売れたけれどほとんど儲けが出なかったということにもなりかねないので、注意しましょう。
また、Amazonに配送などを依頼するサービスFBA(フルフィルメント バイ アマゾン)を利用すると、その分の手数料も発生します。Amazonには、FBA料金シミュレーターというものがあるので、Amazonに出品する際にはこれを使って手数料を確認しておきましょう。
参考: FBA料金シミュレーター
具体的な例を見てみます。
ゲームボーイアドバンスSPのファミコンカラーを、ヤフオク!で9,073円で仕入れたとします。
中古商品なので販売価格はまちまちですが、15,000円くらいで売ると、6,000円くらいの利益になります。
もう一つ例を挙げると、先ほどもご紹介したPlayStation2のSCPH-90000CBの場合、ヤフオク!で6,000円くらいで仕入れたとします。
これを10,000円くらいで売ると、4,000円くらいの儲けになります。
FBA料金シミュレーターの表示は、以下のような感じになります。
上の計算例はAmazonの倉庫に商品を納入する際にかかる経費を計上していないので、実際にはもう少し利益が減りますが、大よそのイメージはお持ちいただけたのではないでしょうか。
ゲームを転売する際のおすすめの仕入先
ここからは、ゲームを転売する際のオススメの仕入れ先についてご説明します。
格安仕入れが狙えるリサイクルショップ
実店舗での仕入れは、手間もかかり欲しい商品があるとは限らないので、空振りに終わる危険性もあります。ただ、リスクもありますが、掘り出し物もあり、格安で仕入れることができる可能性があるのが魅力です。
なお、リサイクルショップはゲーム専門店などのゲームの買い取り・販売に力を入れているところよりも、普通のリサイクルショップがオススメです。ゲームを専門的に扱っているショップは、価格相場を知っているので、転売で大きく利益を出すのが難しいからです。逆に相場に疎い、小規模なリサイクルショップにはお宝が眠っていることも多々あります。
レアな商品も手に入りやすいヤフオク!
ヤフオク!も仕入先として有力です。ゲームの価格相場に無頓着な出品者も多いので、かなりお得に仕入れることができる場合があります。また、「買ったきり遊んでいないので出品した」という、ほぼ新品の出品があることもあり、それがプレミア商品だったりするとかなりの儲けが出せます。
ヤフオク!の欠点としては、事前に商品の相場やプレミアがついている商品は何かといったことを調査しておかないと、仕入れが難しいことがあります。仕入れになれてくると、ヤフオク!は非常に使いやすい仕入先になります。
玉石混交のメルカリ(フリマアプリ)
メルカリなどのフリマアプリもヤフオク!に近い性質があります。ただ、出品が容易なためか、商品のコンディションが悪いものでも気軽に出品されているときもあります。自分である程度のメンテナンスが出来て、それで動作確認ができれば販売できますが、それも無理な場合は返品になります。
ヤフオク!よりも多少リスキーではありますが、ヤフオク!以上に相場に疎い出品者が多い印象で、かなりの安値で仕入れることができることもあります。そのため、メルカリでの仕入れが上手くいったときには、利幅が大きくなります。
ゲームを転売することの違法性について
結論からいうと、ゲームを転売することには何ら違法性はありません。ただ、気になる方のために少し解説します。
ゲームの転売に違法性はない
繰り返しになりますが、ゲームを転売しても違法にはなりません。取り締まる法律もありません。
チケットの転売については、「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」(略称:チケット不正転売禁止法)という法律が制定されたので、不正転売は違法となりましたが、ゲーム転売にはこのような法律はありません。
ただ、転売目的の大量予約や買占めといった行為は、他人に迷惑をかけていることは否定できません。違法ではありませんが、マナー違反とはいえるかもしれません。
欲しい物を欲しい人に転売する
そこで、できるだけ他人に迷惑をかけない転売を心がけたいものです。具体的には、プレミア価格で取引されているような希少価値のあるゲームを探してきて、プレミア価格でも納得して買ってくれる人に売ることです。
この場合、ゲームは高値で売れますし買った人も希少なゲームを手に入れることができて、Win-Winの関係になります。できるだけ、買った人からも感謝されるような転売を目指してください。
例外的に違法になる場合
基本的にゲームの転売が違法になることはありませんが、例外もあります。それは、ゲームを改造して、それを販売した場合です。この場合、商標法違反などに問われる可能性があります。
自分で改造をしないのはもちろん、改造されたゲームを転売するようなこともしないように気をつけましょう。改造されたものとは知らずに転売した場合には、故意に欠けることになるので罪に問われるかは微妙なところですが、「君子危うきに近寄らず」です。
ゲームを転売する際のデメリット
ここからは、ゲームを転売する際のデメリットについて考えてみます。
仕入れたゲームが値下がりするリスクがある
これは、限定版などの生産数が少ない商品を購入して、発売日の直後に転売する際のリスクです。限定版などのレアな商品は、販売直後には値上がりする傾向がありますが、3ヶ月もすると値段が落ち着いてきます。販売時期を逃すと値下がりして、思ったような利益がでないことがあります。
競争相手が多い
ゲームは転売初心者でも始めやすいジャンルです。始めやすいだけに、競争相手も多いです。とくに、ヤフオク!で仕入れる場合、競争相手に勝たなければいけなくなります。
即決価格が設定されている場合には、早い者勝ちになりますから、いち早く商品を見つけなければなりません。また、通常のオークションであれば、販売予定の価格との折り合いをつけながら、いくらで落札するか考えなければいけません。
競争相手がいるために、思うような仕入れができないこともある、というのが2つ目のデメリットです。
需要を読み間違えるリスクがある
これはゲームの転売に限ったことではありませんが、仕入れの際に需要を読み間違えることがあります。
たとえば、最近では多くのゲームで、通常版と初回限定版が発売されています。初回限定版には、キャラクターグッズやボーナスディスク、購入者限定イベントの応募券などが封入されています。
一般的に、初回限定版の方が希少性も高く、値段も高騰しがちです。したがって、転売の際には初回限定版を狙うべきなのですが、商品知識がないと、通常版を間違って仕入れてしまうミスをすることがあります。この場合、価格の上昇もあまり期待できず、利益がでません。
商品の需要を読み間違えると、思ったような利益が出せない、これもゲーム転売のデメリットです。
まとめ
ゲームの転売についてご説明しました。ゲームは転売初心者でも手をつけやすいジャンルなので、これから転売を始めたいという人にもオススメです。
高い利益を上げるためには、やはり商品知識なども必要になってきますが、それは転売を続けているうちに自然と身につきます。ゲームの転売に興味を持った人はこの記事を参考に、少しずつでも始めてみてください。