日本製の商品は「メイドインジャパン」と呼ばれ、その品質と機能の高さから世界中で親しまれています。日本には、アパレル、革製品、デニム、腕時計などのファッション分野でデザイン性と機能性を兼ね揃えた製品を生み出すハイブランドが数多く存在します。
今回は、日本発祥のハイブランドを紹介します。
日本のハイブランド
日本製のファッションブランドは、その質の高さに定評があります。日本ブランドの特徴を見ていきましょう。
メイドインジャパンが魅力
近年、外国人観光客が多く日本へ訪れていますが、彼らが日本土産として選ぶ商品の多くは「Made in Japan」(日本製)です。日本のブランドはこだわりの詰まった高品質な商品となっているため、世界中の人に愛されているのです。
和のテイストが美しい
日本のファッションブランドの多くが、日本ならではの「和」のテイストを取り入れています。品が良いだけでなく、伝統的な素材が使われた美しい外観も魅力的です。
日本のデザイナーズブランド
日本のデザイナーズブランドは、海外においても人気があります。例えば、コムデギャルソン・ヨウジヤマモト・ISSEY MIYAKEなどの日本を代表するファッションブランドは世界的にも有名です。
パリコレに参加した日本のハイブランド
パリコレにも参加したことのある日本のハイブランドを紹介します。
◆KENZO・・・高田賢三氏が創立したファッションブランド
◆ハナエモリ・・・森英恵によるレディースブランド
参考:ハナエモリ公式サイト
◆イッセイミヤケ・・・「一枚の布」をコンセプトとした服作りが魅力
参考:イッセイミヤケ公式サイト
◆カンサイヤマモト・・・伝統的なコレクションや刺激的なグラフィックが定評
◆ユキトリイ・インターナショナル・・・上質でエレガントなファッションブランド
参考:ユキトリイ公式サイト
◆タカオイケダ・・・高品質なネクタイが魅力
◆ジュンアシダ・・・ハイセンスなウェディングドレスも好評
参考:ジュンアシダ公式サイト
◆ジュンココシノ・・・サンパウロのサンバチームの衣装もデザイン
参考:ジュンココシノ公式サイト
◆コムデギャルソン・・・独創的なレディースウェアが定評
◆ヨウジヤマモト・・・パリコレにおいて“黒”を前面に押し出したショーが話題に
参考:ヨウジヤマモト公式サイト
◆ジュンコシマダ・・・1981年からパリコレに参加
◆プリシラ・・・個性的なヘアウィッグが魅力的
参考:プリシラ公式通販サイト
◆ユキコキミジマ・・・フォーマルウェアがシンプルで高品質
◆ヒロココシノ・・・日本を代表するレディースファッションブランド
◆JIN ABE・・・パリコレでも高評価でスーパーモデルも出演
◆アツロウタヤマ・・・1991年のパリコレに初参加
◆RYNSHU・・・1992年からパリメンズコレにも参加
参考:RYNSHU公式サイト
◆ZUCCa・・・1989年、パリコレ・東コレに同時レビュー
◆シンイチロウアラカワ・・・日本を拠点に活躍している荒川眞一郎のブランド
◆イリエ・・・入江末男のブランドで白を基調としたファッションが魅力
参考:イリエ公式サイト
◆beauty・beast(ビューティビースト)・・・1991年に設立した山下隆生のブランド
◆ミキ・ミアリー・・・フランス在住の日本人女性のブランド
参考:ミキミアリ公式通販サイト
◆ヒロミチナカノ・・・中野裕通のブランドで東京のみのショーも開催
参考:ヒロミチナカノ公式サイト
◆コズミックワンダー・・・前田征紀のブランドで2000年前後にパリコレ参加
◆ケイタマルヤマ・・・丸山敬太が設立したレディースブランド
◆20471120・・・1997年に初めてパリコレへ参加した日本ブランド
◆5351プール・オム・・・クールなファッションが魅力
◆ato・・・メンズウェアから誕生したブランドで現在はレディースウェアも好評
参考:ato公式サイト
◆アンダーカバー・・・パリでも高評価の日本ブランド
参考:アンダーカバー公式サイト
◆ナンバーナイン・・・2009年2月に解散したが世界的に高評価のブランド
参考:ナンバーナイン公式サイト
◆ミハラヤスヒロ・・・ハイセンスなシューズが高い評価を受けているブランド
参考:ミハラヤスヒロ公式サイト
◆ツモリチサト・・・きれいな色合いのレディースウェアが豊富
参考:ツモリチサト公式サイト
◆ユミカツラ・・・華やかなデザインのウェディングドレスは日本国内でも好評
参考:ユミカツラ公式サイト
◆TOGA・・・イノセントとアンダーグラウンドの融合が特徴
参考:TOGA公式サイト
◆KAZUYUKI KUMAGAI ATTACHMENT・・・熊谷和幸が設立したメンズブランドで人気が高い
参考:KAZUYUKI KUMAGAI ATTACHMENT公式サイト
◆ESオーケストル・・・2003~2007年にパリコレ参加した星野貞治設立のブランド
◆コムーン・・・2005年に堀海斗と古舘郁が設立したパリを拠点としたブランド
◆ミナ・ペルホネン・・・皆川明のブランドで2000年代にパリコレへ参加
◆キミノリモリシタ・・・森下公則のブランドで、2009年に設立した「08サーカス」も姉妹ブランド
◆ノット・ギャルリーヴィー・・・日本では「ノット(KNOTT)」というブランド名で人気
◆ユリウス・・・ブラックメインのクールなメンズファッションが魅力
参考:ユリウス公式ストア
◆IWAYA FOR DRESS33・・・2003年東コレにも参加。現在は活動休止中
◆LIMI feu・・・華美ではなく個性を活かすファッションが定評
◆sacai・・・コンセプトは「日常の上に成り立つデザイン」のクラシックなアイテムが豊富
参考:sacai公式サイト
◆ジョンローレンスサリバン・・・テーラードを軸としたメンズファッションを展開
参考:JOHN LAWRENCE SULLIVAN公式サイト
◆kolor・・・洋服の素材やパターンなどバランスにこだわったデザインが好評
参考:kolor公式サイト
◆メゾン・キツネ・・・フランス発のブランド。デザイナーの1人は日本人とフランス人のハーフ。
参考:メゾン・キツネ公式サイト
◆ISAMU KATAYAMA BACKLASH・・・高品質な革にこだわるブランド
参考:ISAMU KATAYAMA BACKLASH公式サイト
◆araisara・・・2013年パリコレに参加したブランド
◆クリスチャン・ダダ・・・個人のアイデンティティを大切にするコンセプトが特徴。現在はブランド休止中。
日本のファッションブランド
日本発祥のハイブランドは海外でも人気があります。では、日本人デザイナーが活躍しているハイブランドを紹介します。
sacai(サカイ)
sacai(サカイ)は阿部千登勢が1999年に設立したファッションブランドです。メンズとレディース両方のアイテムが揃えられており、日常で使えるデザインでありながらも、エレガントさも加えたデザインが魅力です。
また、素材の組み合わせも絶妙で、世界的にも人気のある日本のハイブランドです。
参考:サカイ公式サイト
beautiful-people(ビューティフルピープル)
2000年に誕生したbeautiful-people(ビューティフルピープル)は、洋服の他にバッグや靴も展開している日本のハイブランドです。新たな価値観を生み出せるような、少し刺激を加えたデザインが好評を博しています。
HYKE(ハイク)
HYKE(ハイク)は2013年に設立された日本のハイブランドです。従来のデザインや古着から着想を得た斬新なスタイルが世界中で人気です。デザイナーは吉原秀明で、ウィメンズウェアを中心に展開されています。
参考:ハイク公式サイト
TOGA(トーガ)
日本のハイブランドで、ウィメンズファッションを中心に展開しているTOGA(トーガ)。創設者は日本人の古田泰子で、国内でも大阪・原宿・金沢に3店舗を構えています。斬新なデザインに加えて機能性も兼ね備えていることから、単におしゃれなだけでは物足りないという人でも満足できるブランドです。
参考:トーガ公式サイト
UNDERCOVER(アンダーカバー)
メンズファッションが好評のUNDERCOVER(アンダーカバー)は、日本のハイブランドです。2015年には「アンダーカバイズム」というブランドも統合されました。かつてはプレミアがつくほど希少性のある商品が特徴でしたが、現在ではファッションにこだわりを持つ多くの人に愛用されるブランドとなっています。
参考:アンダーカバー公式サイト
A Bathing Ape(ア・ベイシング・エイプ)
A Bathing Ape(ア・ベイシング・エイプ)は、NIGO®が設立。裏原宿系ファッションの火付け役となったブランドです。猿の顔をトレードマークにしており、服や靴にポイントとして装飾されています。迷彩柄や鮮明な色使いなど、ストリート系を好む人におすすめ。
Visvim(ヴィズヴィム)
Visvim(ヴィズヴィム)は、2001年にクリエイティブディレクターである中村ヒロキ氏によって、設立されたシューズブランドです。シューズに力を入れていたものの、高い評価を受けたことで事業を展開。今は服や香水・小物などでも人気を博しています。機能性と独創性を両立させているのが特徴的で、長く楽しめるアイテムが多いです。
参考:ヴィスヴィム公式サイト
MICHIKO KOSHINO(小篠 美智子)
ロンドンのファッションブランドで、ファッションデザイナーである小篠美智子氏が手掛けています。空気で膨らませる「インフレータブル」シリーズ、ネオプレーンを使用したタウンウェアなど、独創的なデザインを世に生み出した第一人者です。ストリート系が中心のファッションとなっています。
NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)
滝沢伸介氏のファッションブランドであるNEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)。モーターサイクルやミリタリー・アウトドアなどを取り入れており、身につける物以外のアイテムも豊富。芸能人が愛用していることでも有名で、ファッションの参考にしやすく、万人受けするブランドです。
参考:ネイバーフッド公式サイト
日本の革製品ブランド
革製品を取り扱う日本のハイブランドを紹介します。日本の革製品は長く使い続けられるので世界中の人に愛されています。
三陽山長(さんようやまちょう)
三陽山長(さんようやまちょう)は国産の革靴を取り扱うブランドです。価格は他のメーカーと比べて高めですが、高品質な「メイドインジャパン」のイメージ通り、細部までこだわりを持って作られています。
靴の修理も職人自身が行ってくれるので、一度購入すると長く履き続けられます。
参考:三陽山長公式サイト
ソメスサドル
革製品を取り扱う日本のハイブランド「ソメスサドル」は、馬具メーカーとして有名です。馬具作りから始まり、現在では財布やバッグなど、多くの革製品を扱っています。細部まで丁寧に作られたソメスサドルの製品は、贈り物としても喜ばれることでしょう。
参考:ソメスサドル公式サイト
ココマイスター
ココマイスターは創業当時から紳士用の長財布を作り続けています。上質な革を素材に一つ一つ丁寧に作られたココマイスターの革製品は、世界中で人気があります。シンプルなデザインが特徴で、贈り物としてだけでなく自身で使うのにもおすすめです。
参考:ココマイスター公式サイト
FIVE WOODS(ファイブウッズ)
1980年に設立されたFIVE WOODS(ファイブウッズ)は、主にビジネスマン向けの上質な革製品を製造しています。ビジネスマンにとって、仕事で使う重要な書類を持ち運ぶ鞄は大切なツールです。ファイブウッズの上質な鞄は、日本のビジネスマンを中心に大変評価の高い製品となっています。
参考:ファイブウッズ公式通販
タケオキクチ
菊池武夫が設立したブランドで、日本では20~30代の男性に人気があります。シンプルかつ遊び心に溢れたデザイン、素材のレザーが良質、価格も手ごろ、ときては人気が出ないわけがありませんね。
参考:キクチタケオ公式サイト
日本のデニムブランド
デニムに関しても、日本のハイブランド商品は高品質であると評判です。ここからは、日本発祥のデニムブランドを紹介します。
リザルト
日本のデニム業界でデザイナーを務めた林 芳亨が設立したブランドです。メイドインジャパンにこだわりを持つこのブランドのデニムは、布を染める段階から熟練の職人の手で作り上げられています。上質のデニム生地で作られたジーンズは、ハイセンスな男女に好評です。
参考:リザルト公式サイト
JOHNBULL(ジョンブル)
JOHNBULL(ジョンブル)は、1952年に岡山県で創業したデニムブランドです。このブランドのコンセプトは「現代(いま)を生きる」です。そのため、自分のスタイルを表現しながら今を魅力的に生きるためのファッションが多数提案されています。
デニム関連商品のラインナップも豊富で、デニム好きに大人気のハイブランドです。
参考:ジョンブル公式サイト
日本の時計ブランド
時計ブランドにも日本発祥のハイブランドが存在します。世界的にも人気のある日本の時計ブランドを紹介します。
セイコー
セイコーは1881年に設立されたブランドです。大正時代から腕時計の研究開発を行い続け、高精度の腕時計を開発しました。2012年には世界で初めてGPSソーラーウォッチを販売しました。
世界で最も有名な日本の時計メーカーの一つで、若年層から高齢の人まで愛用者の多い腕時計ブランドです。高級時計は贈り物としても喜ばれます。
カシオ
カシオは1957年に設立されました。特に「G-SHOCK」は日本でも爆発的人気を博した製品で、時計好きで知らない人はいないほどです。「G-SHOCK」は男性向けの腕時計ですが、1994年には女性向けの「Baby-G」も発売されました。
また、カシオは、時計だけでなく電卓やデジタルカメラも有名で、世界中の幅広い世代の人に親しまれている日本のハイブランドです。
参考:カシオ公式サイト
日本のシューズブランド
ここからは日本のシューズブランドを5つ厳選してご紹介していきます。高品質で長く使える上に、徐々に味が出てくる日本のシューズ。 1つは持っておきたいところです。
HIROSHI TSUBOUCHI(ヒロシ ツボウチ)
坪内浩氏がデザインしているシューズブランド。シックで大人の魅力を醸し出す革靴から、カジュアルで機能性抜群なスニーカーなど、各々の用途に合わせて履きこなせるデザインが魅力です。伝統的でありながら、遊び心も取り入れたシューズは、オールジャンルにおすすめできます。
リズムフットウェア(RFW)
デザイナーの鹿子木隆氏が手掛ける、1998年に設立されたシューズブランドです。デザインはもちろん、履き心地が好評なスニーカーは、国内のみならず世界的に人気を博しています。カジュアルな雰囲気になりがちなスニーカーですが、RFWのシックなデザインにより、キレイめファッションにも合わせられるのが魅力です。
参考:RFW公式サイト
SPIGLE MOVE(スピングルムーブ)
2002年に広島県の府中市から生まれたシューズブランドです。レザースニーカーというニッチな領域ながら、品質や履き心地・デザインの高さを認められ、パリコレやミラノコレクションでも使用されています。「バルカナイズ製法」という技術による最高の履き心地は、スピングルムーブでしか体験できません。
ROLLING DUB TRIO(ローリングダブトリオ)
徳永勝也氏が2007年に設立したブーツブランド。頑丈で壊れにくいのが特徴です。といっても海外の人向けなわけじゃなく、日本人の足に合うよう設計されているため、履き心地は良好。日本の職人技が詰まった高品質なブーツは、海外でも人気です。またブーツだけでなく、サンダルやドレスシューズなども取り扱っています。
FOOT THE COACHER(フットザコーチャー)
デザイナーの竹ヶ原敏之介氏が手掛けた、2000年設立のシューズブランドです。高品質な革靴を専門としており、多くの人から長く愛されています。それもそのはずで、技術や素材選びなど細部までこだわり、長期的に履いてもらえる革靴作りを目指しているのです。また品質だけでなくデザインもトレンドに合わせており、誰もが手に取りたくなるようなシューズが揃っています。
日本のアクセサリーブランド
ちょっとしたアクセントにも、目を引くポイントにもなるアクセサリー。ファッションの幅を広げたいなら、身につけたいアイテムです。ここからは日本が誇るアクセサリーブランドを5つ紹介していきます。
PUERTA DEL SOL(プエルタデルソル)
1995年に平野智靖氏が設立したアクセサリーブランドです。意味は「太陽の門」というスペイン語。ロックテイストを基調にデザインされたアイテムは、男性だけでなく女性にも人気。チタンコーティングが施されているアクセサリーは重厚感があり、使い続けることで自分好みの一品になります。
LARRY SMITH(ラリースミス)
林田吉史氏によって2009年に立ち上げられたジュエリーブランド。インディアンなデザインを日本の技術力を駆使し、ラリースミス独自のアイテムとして生まれ変わらせています。KAZEKIRI FETHERと呼称される羽根のようなアイコンは、全世代で定番です。
参考:ラリースミス公式サイト
STAR JEWELRY(スタージュエリー)
1946年、横浜元町で永井三郎・妙子夫妻によって創業したブランドです。歴史ある有名ブランドで今なお前線で活躍し、全国に50店舗以上の直営店を展開しています。日本人が好むシンプルなデザインが特徴で、品質も高く、結婚指輪などの特別な機会に購入される人が多いです。
AGETTE(アガット)
1990年に東京で生まれたアクセサリーブランド。積極的にトレンドを取り入れたデザインは、多くの女性に支持されています。シンプルかつ上品で、水晶やターコイズを取り入れたアイテムの数々は、女性の魅力を引き立たせてくれること間違いなしです。
参考:アガット公式サイト
GARNI(ガルニ)
デザイナーの上野健夫氏が手掛けているGARNI(ガルニ)は、手作りにこだわった唯一無二のアクセサリーブランドです。シンプルで洗練されたデザインは、男女ともに身につけられ、様々なシーンやファッションにも合います。リングやネックレスはもちろん、ブレスレット・ピアス・リングなど幅広く展開しているため、欲しいアイテムが見つかるでしょう。
参考:ガルニ公式サイト
世界中で好評な日本のハイブランド
今回は、日本発祥のハイブランドを紹介しました。日本のアパレル、革製品、デニム、腕時計はいずれも高品質だと世界中で有名です。お気に入りの製品が一生の宝物になることは間違いないでしょう。
是非、日本のハイブランド商品に触れ、その高いクオリティを実感してみてください。