Amazon出品許可申請の方法をどこよりも詳しく解説!

Amazonでは自分が売りたいものがすべて出品できるわけではありません。出品にあたってAmazon当局に申請して事前承認を得ないと販売できない商品やそもそも絶対に売ってはいけない商品も相当数にのぼります。多くの初心者の方は、その多さに驚きと戸惑いを感じるかもしれません。

しかし、Amazonに出品許可申請をして出品制限が解除されれば、堂々とAmazonへ出品することが可能です。そこで今回の記事では、Amazonの出品制限や制限されている具体的な品目やブランド、さらに出品制限の解除方法や申請方法について詳しく解説します。Amazonでせどりを行うにあたって絶対に知っておくべきポイントばかりのため、ぜひチェックしておきましょう。

目次

Amazon出品には許可申請が必要?制限の意味と理由

Amazonでは、マーケットプレイスに商品登録する際に出品許可を申請しなければならないケースがあります。それがAmazonの出品制限ですが、これは「購入するユーザーにとって有害な商品や安全をおびやかすアイテムの販売を絶対に許さない」というAmazonの経営理念に則って設けられているシステムです。

もし武器や非合法的な医薬品などが出品されてサイトから簡単に買えてしまったら、大問題です。新型コロナが流行してからはAmazonではマスクの出品にも厳しい基準が設けられるようになりました。Amazonで出品するセラーにとっては厳しいシステムですが、それ故に安全が保障され、結果としてユーザーが増加するという好循環を生みだしているのです。

Amazonで出品制限を解除するには、出品許可申請が必要です。規定のルールに従って申請し、承認されれば出品できます。ただし、Amazonはサイト内で「承認プロセスには、書類の提出、パフォーマンスのチェック、その他の資格が含まれる場合があります」と明記しており、同じ商品について出品制限解除を求めても、申請するアカウントなどの諸条件によって申請が許可される場合と許可されない場合があることをほのめかしています。なお、その基準は一切非公開です。

Amazonで出品許可申請が必要な商品は?

Amazonで出品許可申請が必要な商品は、主に4つのカテゴリーに分かれています。具体的には、「書類審査が必要な商品」「制限対象商品」「出品許可が必要な商品」「出品許可が必要なカテゴリーに含まれる商品」です。後ほど具体的にご紹介していきます。

ちなみにAmazonでは、今まで問題なく出品できた商品がいきなり禁止されたり、逆に今までダメだったものが急に許可されたりと、出品制限がかかる商品やカテゴリーが突然変わることが良くあります。その申請基準ははっきりしませんが、今や国内だけでもAmazonユーザーは5,200万人を超えています。おびただしい取引の中でさまざまな問題が生じることは想像に難くありません。新型コロナ流行による、マスク基準の厳格化など時代を反映した事情も考えられます。

Amazonでセラーをする以上、常にAmazonの方針に敏感に従っていく姿勢は必須です。ルールに反すると、予告なしのアカウント停止、預けたFBA商品の強制廃棄など厳しい処置がくだされることも珍しくありません。セラーを始める前に、この点を強く認識しておきましょう。

Amazonで出品許可申請が必要な商品を把握しよう

Amazonで出品制限されている上記の4項目について具体的に見ていきましょう。なぜAmazonに対して出品許可申請が必要なのか、詳しく掲載されているURLも併せて紹介しています。

【Amazon出品許可申請】書類審査が必要な商品

Amazonで出品許可申請の書類審査が必要な商品とは、リコール対象商品などユーザーの安全を大きく損ねてしまう可能性のあるアイテムを指します。

具体的には、

「化学製品(MSDS)」

「乳幼児・子供用品&玩具」

「無線・Wi-Fi・Bluetoothなど電波を発する製品(GITEKI)」

などがあります。

例えば、「無線/Wifi/Bluetoothなど電波を発する製品(GITEKI)」の中のトランシーバーを出品したい場合は、担当窓口のjp-giteki-safety@amazon.co.jp宛に許可申請をする必要があります。

詳細については、以下のURLをご参照ください。

参考:リコールと商品の安全性

【Amazon出品許可申請】制限対象商品

続いて、Amazonの出品許可申請で制限対象商品としては例えば以下の商品が規定されています。

「酒類」

「自動車用品」

「医薬品」

「栄養補助食品」

「不快感を与える商品」

「リコール対象商品」

これらはあくまでも一例ですが、その数は相当数にのぼります。「不快感を与える商品」といっても、曖昧とした表現で人によってとらえ方が大きく異なる可能性があります。詳細は下記のURLをご参照ください。また、それぞれの商品項目についても「出品可能商品例」と「出品禁止商品例」が記載されています。

参考:制限対象商品

【Amazon出品許可申請】出品許可が必要な商品

Amazonへ出品許可申請が必要な商品として定められているのは、以下の3商品になります。

「イタリア製品」

「Amazon限定商品の出品」

「ストリーミングメディアプレーヤー」

【Amazon出品許可申請】Amazonで出品許可が必要なカテゴリーに含まれる商品

出品許可が必要なカテゴリーに含まれる商品は、「食品・飲料・お酒」です。なぜこれらの商品はわざわざAmazonで出品許可申請が必要となるのでしょうか。

ちなみに、Amazonのサイトでは「特定のカテゴリーに新たに参入する出品者の数を制限しています」と明記されています。飲食関係のアイテムは直接命にもかかわるので、そう易々と出品を認めるわけにいかないという考えからかもしれません。その後にも、このカテゴリーへの出品要件として「商品品質・ブランド・安全性に対する」ユーザーの懸念を考慮して規定されているとの旨の記述もあります。よって食品・飲料・お酒については、信頼を確実に得られるアイテムを慎重にチョイスする必要があるでしょう。

【2024年版】Amazonで出品の許可申請が制限されているブランド・メーカーとは?

Amazonでは、「どこのメーカー」の「何という商品」が出品制限対象かについては詳細を明らかにしているわけではありません。そのため、厳密には具体的な商品について一つずつ出品許可を確認するしかないのです。

そこで、2024年の時点で特定のブランドやメーカーのうち必ず制限対象になるものについて分かっている範囲でご紹介していきます。ちなみに、新品であることが前提です。中古品については一部の超人気ブランドやシリーズを除いては出品制限がかからないことが多いようです。

家電

有名メーカーがズラリと並んでいます。対象になっている国内メーカーも随分あるので注意しましょう。

  • Apple
  • Beats
  • ベンキュージャパン
  • ブラザー
  • キヤノン
  • カシオ
  • ELECOM
  • エプソン
  • Philips
  • フジフィルム
  • GoPro
  • Microsoft
  • ニコン
  • オリンパス
  • パナソニック
  • PENTAX
  • リコー
  • サーモス
  • SIGMA
  • ソニー
  • ショップジャパン
  • タムロン
  • ヤマハ
  • タニタ
  • 象印

おもちゃ・ホビー

国内メーカーが多く、時代を超えた人気シリーズも含まれています。

  • バンダイ
  • Ergobaby
  • GOOD SMILE COMPANY
  • Hoppetta
  • LEGO
  • People
  • セガトイズ
  • スタジオジブリ
  • タカラトミー
  • アンパンマンシリーズ
  • ガンダムフィギュアシリーズ
  • たまごっちシリーズ
  • トーマスシリーズ
  • ディズニーシリーズ
  • プラレールシリーズ
  • ぽぽちゃんシリーズ
  • りかちゃんシリーズ

アパレル

そうそうたる世界中のブランドが揃っています。洋服だけではなく、ジュエリーやサングラス、シューズなどの有名ブランドもあります。名の通ったブランドほど偽造品も多く出回っているので、警戒も強いといえるでしょう。

  • adidas
  • BOTTEGA VENETA
  • BURBERRY
  • Chloe
  • Christian Louboutin
  • COACH
  • Dior
  • dunhill
  • FENDI
  • GUCCI
  • LOUIS VUITTON
  • milaschon
  • New Balance
  • NIKE
  • PANERAI
  • Ralph Lauren
  • Ray-Ban
  • Ferragamo
  • Tiffany
  • Tory Burch
  • バンズ

ベビー&マタニティー

ベビー&マタニティーグッズで対象になっているのはハワイと北欧の人気ブランドです。

  • Ergobaby
  • Hoppetta

アウトドア

アメリカの人気ブランドです。アウトドアは国内でも人気が高まっているので、今後も出品制限対象ブランドは増加するかもしれません。

  • Coleman

ヘルス&ビューティー

ヘルス&ビューティー関係は、例えば以下のものが対象です。

  • Celvoke
  • Essie
  • Lab Series
  • MDNA SKIN
  • NYX

メディア

メディア関係は以下のものが対象です。

  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • コロムビアミュージックエンターテイメント
  • J STORM
  • 東宝

Amazonの出品許可申請のやり方


最後に出品制限を解除する方法を解説します。最初は面倒に感じるかもしれませんが、慣れるとそうでもありません。決まりきったやり方なので、すぐに覚えられるでしょう。

1-1.出品制限にかかっているかを確認しよう(パソコン版)

仕入れる前に、まずその商品が出品制限にかかっているかどうかを必ず確認しましょう。制限されている商品を仕入れても販売することはできないので注意してください。

始めにパソコン画面でAmazonセラーセントラルの画面を開き「カタログ」のプルダウンメニューから「商品登録」を選択します。

出てきた画面の検索窓に、商品名かJAN、UPC、EAN、ISBN、ASINを入力します。

検索結果が出たら、右側にある「バリエーションを表示する」をクリックします。

次にコンディションを選択すると出品申請が必要な場合は下の画像のように表示されます。

制限を表示」のタブから、コンディションごとの詳細が確認できます。

下記の表示が出た場合は、「出品制限がかかっている商品」です。このままでは出品できないため、出品許可申請を行う必要があります。

また、Amazon出品できる場合は下の画像のように表示されます。この商品は出品の制限がかかっていないため、すぐにでも出品できます。

1-2.出品制限にかかっているかを確認しよう(スマホ版)

スマホの場合はAmazon Sellerアプリを開き、右上のカメラマークをタップして商品バーコードを読み取りましょう。

出品制限がかかっていると「出品許可が必要な商品」と表示されます。

「出品条件」をタップすると、どの商品コンディションで出品禁止かが表示されるのでよく確認してください。

出品制限がない商品なら「この商品を新品のコンディションで出品できます」と表示されます。

通常、新品がOKなら中古品も大丈夫ですが、必要であれば中古品についても「商品条件」から調べられます。

2.出品許可申請をしよう

出品許可申請は、商品画面の右側に表示される「バリエーションを表示する」をクリックします。

次の画面で「出品許可を申請」が表示されるのでクリックしましょう。

3.解除要件をチェックしよう

上記の「出品許可を申請」をクリックすると、「ブランド名の出品申請」という画面になり、「必要書類を提出してください」「連絡先を入力してください」という表記が出るので、該当箇所をチェック、入力します。最後に「送信」を選択します。ただし、以下に詳しく記載しますが、この画面から先は進める場合と進めない場合とにはっきりとわかれます。

ここで注意!

上記画面に「商品の購入に対してメーカーまたは卸業者が発行した請求書1通以上」「商品の販売を許可するブランドから書類1通」とあります。

つまり、これらはメーカーから正式に商品販売を許可されるか、卸業者から仕入れ可能ということを意味します。これは一個人セラーではまず不可能といってよいでしょう。いくらトライしたところで名の通ったメーカーや卸業者がまともに取り合ってくれるとは考えにくいです。残念ですが、これらの文言が表示された時点で出品制限許可の申請は取りやめるしかありません。

出品可能な場合もある!

ただし、諦めるのはまだ早いです。なかには「出品許可を申請」をクリックすると、そのまま制限が解除されることもあります。その出品許可申請の基準は明確ではありませんが、そのアカウントでの販売実績や評価の数(=パフォーマンス)が影響していると考えられます。初心者の方にとっては、なかなかハードルが高いかもしれません。

しかし、同じ商品でも、時間をおいてある程度実績を積んでから再度申請するとパスすることも考えられます。どうしてもAmazonで出品したい商品があれば、お金はかからないのでダメもとでどんどん申請してみましょう。

Amazonの出品許可申請に必要な書類

出品許可の申請に必要な書類は、その商品カテゴリーなどによって異なります。しかし、多くの場合は、メーカーや卸業者の発行する請求書が必要となります。

具体的には、商品の購入時にメーカーや卸業者が発行する請求書を1通以上準備します。この請求書は、180日以内に発行されたものである必要があります。また、出品者アカウントに紐づく名前と住所、メーカーや卸業者の名前と住所が含まれていなければなりません。

加えて、合計10点以上の購入を表示する必要があり、価格情報については省略可能です。

以前は請求書ではなく会計時にもらえるようなレシートでも許可が下りたようですが、現在は基本的に上記の条件を満たした領収書を準備する必要があります。

Amazonの出品許可申請を通すことで出品者としての信頼性を高められる

Amazonの出品許可のための申請は、手順がやや複雑なうえに通らない可能性もあり面倒なようにも思えます。しかし、この申請が通れば出品者としての信頼性を高められるというメリットもあります。

出品許可申請が必要な商品はカテゴリーやブランドごとに設定されているため、申請のハードルが高い分、それさえ通れば出品した商品の市場価値を高めることができます。

また、申請の基準は明確にされていませんが、一度申請を通すことができれば、Amazon側で安全性などが認証されたことになるというもの。その先の申請が通りやすくなっていく可能性もあるので、ぜひ申請に挑戦してみましょう。

まとめ|Amazonの出品許可申請について理解しよう

Amazonの出品許可申請についてお伝えしました。最初のうちは、「この商品は大丈夫だろうか?」と神経を遣うこともあるかもしれません。とくに初心者の場合は、他のベテランセラーが出品を許されているのに、自分は許可されないということもあるでしょう。

それでも諦めずにできるところから始めてコツコツと頑張れば、やがてAmazonのユーザー評価が付き始めて販売できる商品も増えてくるはずです。しかも制限基準は流動的であり、突然変わることもあります。定期的にAmazonの公式サイトをチェックしながら、柔軟に対応していきましょう。

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この記事を監修した人

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