WeChat(微信)アプリは、中国の日常生活やビジネスシーンでよく利用されており、中国語でのコミュニケーションには必須のツールとなっています。
この記事でWeChatアカウントの作成方法や使い方を解説します。 中国に長期滞在中の方や、その予定がある方には、WeChatアカウントを作っておくことをおすすめします。
Contents
WeChatの概要
中国を中心にWeChat(微信)は絶大な人気があります。ここでは中国人が日常的に使っているWeChatの使い方を紹介します。
WeChatとは?
WeChat(微信)とは、中国の大手IT企業Tencent(テンセント)が提供するメッセージアプリです。国内で有名なLINEと同じように、文字や音声などで気軽にオンラインコミュニケーションができます。
WeChatのユーザー数
WeChatの月間アクティブユーザー数は、中国国内だけでも約10億人、世界中で12億人と言われています。
多くの有名芸能人や大手企業も登録していることから、中国最大のSNSアプリといっても過言ではないでしょう。
WeChatの利用頻度
WeChatは、アクティブユーザー数だけでなく利用頻度も高いメッセージアプリです。運営会社Tencentのレポートによると、1日に1回以上利用するユーザーは登録者全体の94%、1日10回以上でも61%にも上ります。
WeChatは生活になくてはならないものに
メッセンジャーアプリとしてスタートしたWeChat。気軽にコミュニケーションを行えるツールとして、多くの支持を得ていましたが、現在の人気の秘密はそれだけではありません。
オンライン決済ツールのWeChat Pay(微信支付)が開始されたことによって、さらに多くのユーザーを獲得しました。中国での電子決済の普及率は日本より遥かに高く、ほとんどの店がWeChat Payに対応しています。
レストランやスーパーといった大型の店舗はもちろん、小さな屋台でも利用可能で、現金以上に普及していると言われているほどです。最近では偽札を使われることを嫌い、現金での支払いを拒否する店まで出てきています。もはやWeChat Payは、生活になくてはならないものと言えるでしょう。
オンラインショッピングはもちろんのこと、宿泊や交通機関、行政サービスまであらゆるシーンで、利用されています。さらには会社間の金銭のやり取りにでさえ、WeChat Payが選ばれるのが普通です。
支払いだけでなく、お金を送る機能も重宝されています。割り勘のときなどは個人間はもちろんグループ内でも、代金を等しく割り振ることができます。お年玉やご祝儀でさえも、WeChat Payを使うことが多くなってきました。
非常に便利なWeChat Payですが、気をつけなければならない点もあります。
日本人がWeChat Payを使うには制限がある
中国ではなくてはならないものになっているWeChat Payですが、日本人の場合は誰でも自由に使えるというわけではありません。
日本人が中国国内で使用するためには、中国の銀行口座を保有している必要があります。しかし、口座を開設するには就労ビザや長期滞在許可が必要です。旅行や短期のビジネスで中国を訪れた日本人には利用できないのです。
日本でも導入する店は増えてきていますが、ここでも制限があります。中国の身分証を持っていないと、中国国外での利用は不可能です。中国に長期間滞在していて、日常的にWeChat Payを利用している日本人であっても、日本では利用できないのです。
WeChatのアカウント作成方法
ここでは、WeChatアカウントの作成方法を紹介します。
WeChatアプリをインストール
まずは、WeChatアプリをインストールしてください。
参考:App Store
参考:Google Play
WeChatのアカウント作成手順
WeChatアカウントの作成手順は以下の通りです。
1.WeChatアプリを起動して「登録」をクリック
2.サインアップ方法を選択で「モバイルで登録」を選ぶ
3.名前・電話番号・パスワードを登録する
パスワードは、文字・数字・記号含めた、8文字以上16文字以下で設定できます。人型マークを選択すると好きなアイコンに変更することができます。(後で変更することも可能)「利用規約に同意する」にチェックを入れて次へ。
4.プライバシーポリシーに同意
5.セキュリティを確認
6.パズルを解く
パズルは、スライダーを動かして位置を合わせるタイプです。
7.SMS確認コードを入力
プロフィールの登録
WeChatのアカウントを作成したら、プロフィールを登録していきます。
WeChatトップ画面右下の「自分」という項目をタップします。名前の部分をタップすると「マイプロフィール」画面になるので、アイコンや名前を好きに設定することができます。
WeChat IDとパスワードは自由に設定できる
WeChatのIDは、アカウントが作成されると自動で振り分けられます。自分の好きなものにしたい時は、以下を試してください。
WeChatのトップ画面の右下にある自分アイコンをタップ。
プロフィール画面の歯車マークをタップ。
設定の画面の上にある「マイアカウント」をタップ。
マイアカウントの上にある「WeChat ID」をタップすると、ID変更の確認画面に移動するので「WeChat IDを変更」をタップ。ただし、IDの変更ができるのは1年に1回のみです。
セキュリティ認証画面に移動するのでパスワードを入力して「認証」をタップすると、WeChat IDを入力する画面に移動しますので、6~20文字以内の好きなものを設定してください。
また、パスワードの設定も、マイアカウントの画面の「パスワード」から変更できます。
WeChatアカウントは電話番号以外で作成できない
WeChatアカウントの作成は、SMSで送られてくる確認コードが必要なため電話番号以外ではできません。
WeChatアカウントにメールアドレスは必須
とはいえ、メールアドレスも電話番号の代わりとして利用できるため登録は必須です。以下を参考にして、メールアドレスを登録してください。
マイアカウント画面の「詳細設定」をタップ。
「Eメール」という箇所をタップ。
メールアドレスを入力して、完了をタップ。
声紋認証機能でパスワード省略
WeChatでは、ログイン時のパスワード入力を省略するために、声紋認証機能があります。大変便利な機能なので、積極的に利用していきましょう。
マイアカウント画面の「声紋」をタップ。
下にある「開始」をタップ。
緑色の丸いボタンを押したまま、数字を読み上げ、声紋を登録します。
登録後は声紋を照合し、完了すると自動的に声紋でログインが有効状態になります。「声紋でログイン」をタップすると通常のログイン方法に戻せます。
WeChatのチャット機能
WeChatで人気があるのがチャット機能です。ここでは、WeChatのチャット機能について紹介していきます。
WeChatステッカー(スタンプ)機能の使い方
WeChatのステッカー(LINEで言うところのスタンプ)機能は、可愛いものが多くて人気があります。利用も簡単なので、是非試してみてください。
チャット画面右下の顔文字をタップ。
豊富な絵文字の中から好きなモノを選べば完了です。
WeChatでは、ステッカーを短くタップして、追加を選択するだけステッカーの交換もできます。
ステッカーは、ダウンロードページからも入手できるので、コレクションとしても楽しめるでしょう。
WeChatグループチャット
WeChatのグループチャット機能を使えば、連絡先からグループを作ってチャットできます。
チャット一覧ページから、右上の「+」をタップ
新規チャットを選択して、グループに招待したい人を選びます。選び終わったら「完了」を押してください。
WeChatの電話機能
WeChatには音声電話、ビデオ電話機能がついており、ビジネス会議にも利用されています。
チャット画面右下の「+」をタップ。
上段の右から2つの「音声通話」と「ビデオ通話」どちらかを選択し、音声のみなら「音声通話」を、ビデオで話す場合は「ビデオ通話」にします。
ファイル転送チャット
ファイル転送チャットとは、自分一人のチャットルームのことです。自分以外には見せたくないデータをPCとスマホで同期したい時におすすめです。パソコンでログインするときも、スマホからの許可が必要なのでセキュリティ的にも安心といえるでしょう。
また、ログイン時に表示される「自動同期メッセージ」にチェックすると、パソコンにメッセージを自動同期してくれます。
WeChatのモーメンツ機能
モーメンツ(朋友圏)とは、LINEのタイムラインと同じような機能です。非常に人気のある機能なので、ここで解説します。
モーメンツへの投稿について
モーメンツに投稿できるものは以下の通りです。
・文字
・写真(最高9枚まで/1投稿)
・動画(最長60秒/1投稿)
モーメンツでは、本人が投稿することもできますし、友達の投稿にアクションすることもできます。
モーメンツの注意点
WeChatのモーメンツは、友達同士でしか閲覧できません。そのため、全員に一斉返信するときや、特定の個人に返信する場合は注意が必要です。
WeChatで友達を追加する方法
WeChatで友人を追加する方法は、以下の2つが簡単でやりやすいでしょう。
- QRコードを読み取る
- ID検索
QRコードを読み取るときは、連絡先タブの右上をタップし「友人の追加」画面にある「自分のWeChat ID」をタップしてQRコードを表示してもらいます。QRコードを読み取る人は「QRコードのスキャン」をタップして、QRコードを読み込めば完了です。
「IDを検索」も同様の手順で行います。自分のIDを知りたい場合は、入力欄の真下にある「自分のWeChat ID」を確認してください。
WeChatを利用する上で気を付けるポイント
大変便利なWeChatですが、他のこうしたアプリと同様、注意点があることはしっかりと頭に入れておいてください。
出会い目的での利用は慎重に
WeChatは色々な人と簡単に繋がれるため、出会い目的で使用されることもあります。しかし、それにはトラブルがつきものです。
・「近くにいる人」機能で知らない人と繋がれてしまう
自分の現在地から、近くにいる人を探す機能です。見知らぬ人にでも簡単にメッセージが送れます。
知らない人とすぐに出会えるというのは便利ですが、リスクもあります。自分からコンタクトを取る場合ももちろんそうですが、知らない人からコンタクトが来た場合は、どんな人なのか冷静に見極めるようにしましょう。知らない人からの連絡を怖いと感じたら、GPS機能をオフにするのもよいでしょう。
・「近くにいる人」機能で居場所が特定されてしまう
「近くにいる人」機能によって、自分の大まかな居場所が知られてしまうことがあります。追跡されてしまうかもしれないので、本名で登録している場合や自分の顔写真をプロフィールに設定している場合は特に注意です。位置情報は消去できるということも覚えておいてください。
・美人局も存在する
WeChatをナンパに利用する人は大勢います。言い方は悪いですが、それだけ「カモ」がいるということです。美人局によるトラブルは、実際に報告されています。オンラインでの出会いには、危険が付きまとうということを肝に命じておきましょう。
WeChat PayのQRコード読み取りに注意
WeChat payの利用でもトラブルが起きています。QRコードは気軽でとても便利ですが、その分だけ注意も必要です。
・偽QRコードを利用した詐欺
QRコードは簡単に作れてしまうため、詐欺が頻繁に起きています。本物のQRコードの上に貼られた偽のQRコードによって、支払いが犯人のもとに流れてしまうというものです。小さな店舗や無人販売店の他、中国都市部の重要な移動手段であるシェアサイクルでもたびたび被害が報告されています。
・偽QRコードによるフィッシングサイトへの誘導
前述の通り、QRコードは簡単に作れてしまいます。安全だと思ってスキャンしたQRコードが実は偽物でフィッシングサイトへの入口となっていて、それに気付かず個人情報を入力してしまったというケースもあります。QRコードからサイトにアクセスする際は、運営元が信用できるかどうかチェックしましょう。
・自分のQRコードをスキャンされてしまう
支払いの際に、自分のQRコードが第3者に盗まれてしまうというものです。
店側が購入者のQRコードをスキャンする方式の場合は気をつけましょう。画面にQRコードが表示されているときに、後ろからスキャンされてしまう危険性があります。QRコードを提示する際は、周囲に気を配り、怪しい人がいないか確認するようにしてください。購入者が店側のQRコードをスキャンする方式であれば、このような心配はほとんどありません。
WeChatの検閲について
WeChatは、中国当局の管理下にあるため、自由度の低いSNSとして有名です。ここでは、WeChatの検閲について紹介します。
WeChatの検閲によって起こること
WeChatの検閲で不適切と判断されると、アカウント停止になることが多いようです。相手方のアカウントが停止されると、突然相手のメッセージが表示されなくなります。国家主導で監視し、プログラムによって特定のキーワードを抽出しているようです。政府に対する誹謗中傷をしようものなら、即刻アカウントが停止されます。
WeChatで検閲される端緒
詳細は不明ですが、以下の状態や行動が探知されると検閲の対象となるようです。
・友達の数が10,000を超えた。
・「転送OK!」「いいね!してね」の投稿が多すぎる
・モーメンツ投稿のしすぎ
・ポルノ関連の情報を投稿した
・「広告」という言葉を頻繁に使った
・短期間に多くの友達を追加した。
・政府に対しネガティブなことを投稿した
・ギャンブルをした
WeChatの情報漏洩リスク
WeChatでは、写真のExif情報が公開されるため、位置情報などが第三者に筒抜けになります。画像や動画などを投稿するときは、GPS機能をOFFにしておきましょう。
WeChatの個人情報保護
WeChatは利用制限が厳しい一方で、犯罪者が利用しにくいツールともいえます。電話番号による認証が必須で、同時に2台以上の端末で利用できないため、アカウントの盗用リスクも抑えられるでしょう。
WeChatのセキュリティ設定
WeChatの「個人情報保護」を利用すれば、電話番号検索や友人許可などの設定ができます。ぜひ活用しましょう。
WeChat以外の中国アプリ
中国で一番利用されているメッセンジャーアプリはWeChatです。WeChat以外にも「Weibo」や「QQ」といったアプリもあります。
安心してWeChatを使うために
脆弱性が懸念されることが多いWeChatですが、よほどのことがない限り安全に利用できるアプリです。電話番号によって認証が行われるため、犯罪に利用したらすぐに特定されています。
政府の検閲もマイナスのイメージがありますが、違法行為の温床となりにくいという点は大きなメリットです。
同時に複数の端末では操作できないという点も、安全性の担保には役立っています。同一のアカウントを別々の場所から操作するということはできないのです。
他にさまざまな注意点がありますが、それは他のサービスも同様です。以下のような基本的なことを守っていれば安全に利用できます。
スマホにはセキュリティ対策を
ロック画面の設定は必須です。パスワードやパターン認証の他、生体認証もおすすめです。
固有のパスワードを設定する
インターネットのサービスを利用する上での常識ですね。他のサービスと同じパスワードを使用していると、特定されやすくなってしまいます。パスワードは必ず、そのサービス固有のものを設定しましょう。
特定しやすい文字列の使用は避けるという点もポイントです。また、WeChatは声紋認証の機能もあるので、そちらも検討してください。
緊急連絡先を登録する
滅多に起きることではありませんが、アカウントを乗っ取られてしまったときのために、緊急連絡先を登録しておくと安心です。
設定方法は以下の通りです。
「本人」、「設定」、「マイアカウント」、「緊急連絡先」、「+」という順にタップしてください。連絡先が表示されるので、緊急時に頼れる人物を3人ほど選びましょう。緊急連絡先に選ばれたことは、本人には通知されません。
知らない人と不用意に繋がらない
先にも触れましたが、知らない人とのやり取りには注意が必要です。思わぬトラブルに発展する恐れがあります。出会い目的はもちろんのこと、いきなり金銭のやり取りを持ちかけてくる人もいます。
怪しいと感じたら、すぐにやり取りを停止させましょう。ブロックや、場合によっては通報などの対処も検討してください。
WeChat Payの金額ミスに注意
スマホでの数字入力は、ミスが起きがちです。金額を入力したら必ず確認しましょう。正しく入力したとしても端末やアプリのバグで、間違った金額になってしまう場合もあります。
決済はあっという間に終わってしまうので、支払った後に気付いたのでは、修正に無駄な手間がかかってしまいます。自分だけでなく、店員にもしっかり確認してもらってから支払いを行いましょう。決済が終わった後も、正しい金額が支払われているかの確認を怠らないようにしてください。
まとめ
WeChatは中国国内の連絡手段として使われているツールです。電話番号だけでアカウントを作成できますが、厳しい利用制限があります。中国に長期滞在する場合は利用せざるを得ませんが、検閲には注意しましょう。
ところで、ビジネスで成功するためには独学よりも体系化された教材やサービスを活用して学ぶ方が結果が早く出ます。
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