楽天市場の出店審査は厳しい? 審査に落ちたときの対処法と対策

「楽天市場の審査を通してもらうには何が必要なのか?」
「楽天市場に出店する方法は?」
「楽天市場に出店するためにかかる料金は?」

このような悩みをお持ちではないでしょうか?

楽天市場に出店するには審査が必要です。審査は、早い人だと2週間程度で終わるといわれていますが、時間ばかりかかって一向に通らない場合もあります。

この記事では、以下の内容について解説します。

・楽天市場の審査を通してもらう方法
・楽天市場に出店する具体的な方法
・出店に掛かる費用

審査に時間をかけないように、この記事を参考に楽天市場に出店する方法をしっかりと理解しましょう。

目次

楽天市場の審査を通してもらうには何が必要?

楽天市場の出店審査は厳しいといわれています。

実際に審査に落ちてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。

さっそく対処法を見ていきましょう。

楽天市場の出店審査は厳しい

楽天市場は、ほかのショッピングモールと比べて出店審査が厳しいといわれています。誰でも出店できるわけではありません。特に、実績がないショップや、内容が乏しいモールだと審査基準は厳しくなりがちです。それゆえ、出店審査に落ちたことを理由に楽天市場への出店をあきらめる人が多いのが現実です。

しかし、一度審査に落ちたからといって、楽天市場への出店を諦めるのはもったいない話です。楽天市場は日本でもトップクラスのインターネットショッピングサイトであり、楽天市場への出店には大きなメリットがあるからです。

審査に落ちても、諦めずに再審査の申請に臨みましょう。

まずはショップの実績を積む

楽天市場は「実績」を重視しています。実績がある=信頼性があるという認識です。そこで、まずはショップの実績を積むように努力しましょう。

具体的には、

・ほかのモールに出品して売り上げを伸ばす
・ホームページ(ショッピングサイト)を改良する
・SNSなどを活用してサイトや自社商品を拡散する

など、ショップや商品を多くの人に知ってもらう工夫を凝らしましょう。

実績と認められづらい販売方法とは

実績を積むには、自身のネットショップを開設しておく必要があります。インターネットショップを開く方法には様々ありますが、楽天・Yahoo!オークション・Amazonでの出品では実績となりづらいためおすすめしません。一時的に商品を販売するためにAmazonやオークションを利用してもよいですが、長期的な視点でみるとネットショップを運営したほうがよいといえます。

実績を積めばマーケットからスカウトが得られる

ネットショップの運営が軌道に乗ると、マーケットから出店のスカウトがくることがあります。なかには、楽天市場やYahoo!ショッピングといった大手ショッピングサイトからスカウトされることもあります。知名度や実績があれば、自ら出店申請せずとも出店できる可能性があるのです。そういった意味でも、独自にネットショップを運営し、その知名度を上げる工夫が重要であるといえます。

楽天市場出店後も実績は活かせる

ネットショップを運営するにあたり、複数の店舗を展開することは、売上を上げるには良い方法です。例えば、独自のショップを本店として、「楽天市場店」「Yahoo!ショップ店」などと名付ければ、複数のショップを運営していることがわかります。これで「楽天市場だけでなく、ほかのモールや固有サイトでも実績がある」ことをアピールすることができます。

楽天市場に出店する方法

楽天市場に出店する方法と流れを確認しましょう。

まず、楽天市場の出店申込ページを開き、必要事項をすべて入力します。必要書類は商材や業態によって異なるため、事前に確認しておく必要があります。

申請後は、担当の新規出店コンサルタントから個別に案内が来ます。書類に不備があった場合も、担当者から連絡があるため安心です。

申請が通れば、出店料の入金→店舗作成→オープンという流れで進みます。

商材や実績によっては審査に時間がかかる

通常2週間から1か月で審査が通るといわれる楽天市場の出店ですが、扱う商材やそれまでの実績によっては1カ月以上時間がかかる場合もあります。また、実績に問題がない場合でも、書類の不備等でやりとりに時間がかかるケースもあります。

書類に不備があると、審査に時間がかかってしまいます。事前準備はしっかり行い、無駄な時間がかからないようにしましょう。

審査に落ちると専用画面にログインできなくなる

出店審査の申し込みをすると、専用画面にログインできるようになります。

審査中や審査に通った後は問題なくログインできるのですが、審査に通らないと、ある日突然ログインできなくなる場合があります。ログインできなくなることや審査に落ちたことについて担当者から連絡がないケースもあるので注意が必要です。

直通の連絡先は専用画面に明記されているため、ログインできなくなると連絡先が分からなくなってしまいます。専用画面の重要なページは、印刷やスクリーンショットで残しておく、または連絡先を控えておくなどしておきましょう。

法人と個人事業主とでは必要書類が違う

個人事業主の場合、法人と同様の申請書類に加えて

・住民票(契約開始日より3カ月以内に発行されたもの)
・印鑑証明書(契約開始日より3カ月以内に発行されたもの)
・実店舗の写真

などが必要です。

楽天市場は「信頼性」を重要視している

楽天市場が出店審査を行う上で重視しているのは「信頼性」だと言われています。楽天市場の出店審査に落ちたということは、何か信頼性に欠ける不安要素があったということでしょう。取り扱う商材のクオリティ・実績の有無・事業歴など、審査に落ちた人は何か心当たりがあるのではないでしょうか。実績・経歴が浅い人は、まずはそこから改善していきましょう。

楽天市場への出店の審査の流れ

楽天市場への出店の申し込みはそこまで難しくはありません。問題はその後の審査です。ここでは審査の流れや手順について紹介しているので、スムーズに出店準備が進められるようにしっかりと流れを把握しておきましょう。

公式サイトで書類審査を申し込む

まず楽天市場の公式サイトにアクセスをして、書類審査の申し込みを行いましょう。書類審査をするに当たっていくつか用意すべき書類があります。事前に必要な書類を用意しておくことで、審査をスムーズに進めることができます。

また審査を受けるにあたって、楽天市場の担当者と対面や電話などで打ち合わせが行われることがあります。この打ち合わせの後に書類を提出して見事審査が通ればRMSアカウントというものが発行されます。

RMSアカウントを開設

RMSアカウントとは、店舗ページの制作や商品登録、広告の出稿などを行う権限を持つアカウントのことを言います。楽天市場の店舗運営するにあたって必要なシステムアカウントで、書類審査が完了して初めて利用することができるようになります。

オープン審査に申し込む

オープン審査とは、店舗を開店する前の最終審査のことです。オープン審査を受けるためには、RMSを利用して出店準備を整えます。出店準備に必要な具体的なことは以下の通りです。

・店舗ルール検定試験の受験と合格

・楽天からの振込口座の登録

・楽天への自動振替設定口座の登録

・配送に関する設定

・商品登録

・カテゴリーページの作成

・看板画像の作成

楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの比較と注意事項

出店審査の基準や手続きは、モールによって多少違いがあります。ここでは、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングの3つを比較してみます。

出店者の事業形態について比較

楽天市場は、副業での出店を禁止しています。また、個人でも申請できますが、条件が非常に厳しいといわれています。

一方、Amazon・Yahoo!ショッピングでは、副業としての出品や個人での出品もOKです。

取扱商材について比較

3つのECモールが共通して販売を禁止している商材があります。法律に触れるものや、他人の権利を侵害するもの、公序良俗・モラルに反するものなどです。詳細は各出店案内ページに記載されているので、出店申請をする前に確認しておきましょう。

また、医薬品やブランド品など、事前審査が必要となる商材もあります。事前審査や販売許可については、モールごとに規約が異なります。

売上の見込みを立てる

既に実店舗を運営している場合や、ご自身のネットショップサイトで売り上げがある場合は心配ありません。しかし、新規立ち上げの場合は、店舗オープン後の売上が立つか、よく考える必要があります。

出店審査では、売上の見込み・在庫の有無・取扱商品の信頼性なども確認されます。そのため、思い付きで出店するのでは審査は難しくなるでしょう。

楽天市場の出店審査は2回ある

楽天市場の出店審査は、書類審査とオープン審査の計2回用意されています。

オープン審査とは、「店舗をオープンするのに必要な審査」程度の意味です。出店依頼者がショップを構築し、その信頼性等を楽天が審査することになります。ショップを構築する際は楽天市場の担当者がサポートしてくれるので安心です。オープン審査はそれほど厳しいものではなく、書類審査に通過していれば通らないことはほぼないといわれています。

ショップにクレジットカード決済を導入する場合は、オープン審査後にクレジットカード決済導入審査も行われます。クレジットカード決済の導入は必ずしも必要なわけではないですが、現在、インターネットで買い物をする人の大多数はクレジットカード決済を利用します。したがって、クレジットカード決済は導入しておいたほうが良いでしょう。

楽天市場出店にあたり注意すべき商材とは

出店申請時に、所定の書類の提出と事前審査が必要な商材があります。例えば、以下のような商材です。

・指定のブランド

・化粧品

・健康食品

・金券類

・医薬品、医薬部外品、医療機器

・検査キット

・携帯通信端末

・PCソフトウェア

・おせち料理

この手の商材は、どうしても申請から審査を通過するまでに時間がかかりがちです。ご注意ください。

楽天市場出店前に必要な事前準備

楽天市場に出店する意思を固めたら、出店前に事前準備をしておきましょう。この事前準備がライバル店と差をつける重要なポイントです。

では、準備するべきことを確認していきましょう。

他店をリサーチする

まずは、他店をリサーチし、勝算はあるのか、成功する見込みはあるかなどを調べておく必要があります。思い付きで出店するのでは、成功は難しいです。

・ほかのショップと比較して、自分のショップに勝ち目があるか
・売り上げの見込みは立つか
・ライバル店に勝つ方法はあるか
・どのカテゴリーで勝負するか

といったポイントについて、しっかりリサーチしましょう。念入りにリサーチすればするほど勝算が見えてきます。早く出店して、売上につなげたいという気持ちは理解できますが、リサーチなしで楽天市場での成功は見込めません。リサーチには時間がかかりますが、手間を惜しまず、すみずみまで調べつくしましょう。

楽天市場について理解する

楽天市場が今どのような運営状況であるのか知っておくことも重要です。

・楽天市場全体の売上
・楽天市場の利用者数(男女比)
・売り上げを伸ばしやすいジャンル
・楽天市場の運営ルールやサービス
・楽天市場出店にかかる費用
・広告にかかる費用

楽天市場がどういったモールであり、その運営状況がどうなっているかを理解することは、ショップのスムーズな運営につながります。楽天市場の出店資料の確認はもちろんですが、実際に楽天市場で成功を収めている運営者の話を聞いてみても良いでしょう。

また、ECモールの運営サポートを行ってくれる会社もあるので、運営方法に不安がある時はサポート会社を利用するのもひとつの手です。

費用について調べる

楽天市場に出店するには、費用が掛かります。費用の内訳は、出店時にかかる初期費用と月々のシステム利用料などです。どれくらいの料金で利用できるかわからない人は、楽天市場の月額費用シミュレーションを見てみましょう。目標月商や客単価を入力すれば、どのプランで利用すればよいのかがシュミレーションできますよ。

参考:月額費用シミュレーション

加えて、広告を出す場合は、広告費が必要です。広告は種類により数万円から数百万円と、幅広い値段設定になっています。

そのほかにも、人件費や配送料、在庫の保管費用、梱包資材料、ショップ構築費、仕入れ代金など、ショップの運営には多くのお金がかかります。セールや値引きをしても売り上げが立つのか、商品購入者にプレゼントをつけることはできるのかなど、綿密に費用を計算しておきましょう。

サイト運営に必要な技術を身につける

楽天ショップを運営するためには、WEBの知識を身につける必要があります。物を売る力があっても、WEBに関する知識がなければ、インターネットショップの運営はできません。

1.サイトを構築するためのHTML

楽天市場で成功するカギはショップのデザインが握っています。ショップを成功させるためには、トップページや商品ページのデザインを魅力的なものに作りこむ必要があります。ホームページやWEBサイトを作るには、HTMLの知識が必須です。出店前に身につけておくことをおすすめします。

HTMLについては、書籍やWEB上でも身につけることができます。ホームページを作ったことがないと難しく感じますが、基本的なことであればそれほど難しくはありません。魅力的なショップページを作るために、HTMLの基礎だけでも調べておきましょう。

2.写真の撮り方と画像加工技術

インターネットショップでは商品写真やバナーが重視されています。消費者は商品写真を見て購入を決めるからです。特にファッションカテゴリでは、写真の撮り方が売り上げを左右するといっても過言ではありません。そのため、商品をよく見せる撮影技術を習得しておきましょう。バナーについては専門の業者に頼むこともできますが、技術を身につけてしまえば簡単に作成できるものです。経費削減のためにも、独自に学んでおきましょう。

出店審査を通すための書類作り

法人であれば、それほど難しくないといわれる楽天市場への出店申請ですが、スムーズに審査を通すためには申請書類や情報を事前に集めておく必要があります。

商材によっては、許可や免許が必要になるものもあります。滞りなく出店するためにも、必要な書類や情報は集めておきましょう。

開店審査のためのショップ構築

出店審査に通過した後は、開店審査があります。開店審査では、ショップ(サイト)が開店できる状態にあるかを審査されます。

楽天市場では出店審査に通過した時点から出店料などの料金がかかります。開店審査がスムーズに行われないと、料金は支払っているのにお店が運営できないという状態になってしまいます。したがって、できるだけ早い段階から開店審査に向けた準備をしておきましょう。

開店審査では、「商品はそろっているか」「必要な情報が記載されているか」「デザインに問題はないか」など、さまざまな視点からチェックが行われます。

店舗デザインを外注するのであれば、納期の確認を怠らないようにしましょう。また、自分で構築するのであれば、大まかなデザインや構築方法などを事前に準備しておきましょう。

楽天市場出店にかかる料金について

楽天市場の利用には、いくつかの出店プランがあります。ここでは楽天市場の利用料金や、入金について説明します。

楽天市場の出店プランについて

楽天市場には「がんばれ!プラン」「スタンダードプラン」「メガショッププラン」の3つの料金プランがあります。

それぞれのプランにメリット・デメリットがありますが、一般的にはスタンダードプラン(50,000円/月・税別)が、おすすめです。

楽天市場最大の魅力は圧倒的な集客力

楽天市場の出店にかかる料金は決して安くはありません。審査から出店まで、時間も手間もかかります。それでも、多くの人が楽天市場への出店を目指す理由は、その圧倒的な集客力にあるといえます。

独自のネットショップであれば、システム利用料などを払うことなく商品を販売することができます。しかし、楽天市場ほどの広告力や集客力はありません。独自のネットショップを宣伝するには広告費がかかります。その点、楽天市場には大きな宣伝効果があります。しかも、楽天のショップを作りこめば検索エンジンで自動的に上位表示されることになるので、広告を打つ必要もなくなります。

費用がかかっても多くの人が利用するのにはそれなりの理由があるのです。

楽天市場への出店審査に落ちてもあきらめない!

楽天の審査は厳しいといわれています。だからといって、楽天の集客力を考えると、一度審査に落ちたくらいで諦めてしまうのはもったいないです。諦めずに再申請してみましょう。その際は、「なぜ、審査に落ちたのか」「改善点はどこにあるのか」を明確にして、適切な対策を練ってください。

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この記事を監修した人

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