海外販売を個人で行う4つの方法と注意点

「海外販売を個人でしてみたいが難しそう」
「国内物販ビジネスを頑張っても大きな利益にならない」
「稼げる副業がしたいが、何かないだろうか?」

あなたはこのような疑問や悩みをお持ちでは無いでしょうか。

国内で物販ビジネスに取り組む人は年々増え続け、競争が激化し、稼ぐことが難しくなってきています。一方、海外に目を向けると、今もライバルが少なく非常に稼ぎやすい環境です。

そこで、この記事では、以下の内容について解説していきます。

・海外販売を個人で行うメリットとデメリット
・海外販売ビジネスを始める具体的方法
・Amazonを利用した海外販売について

海外販売ビジネスの大きな可能性について説明します。

目次

個人での海外販売ビジネスの特徴

最初に個人での海外販売ビジネスの特徴を解説します。

日本製品の海外需要は高い

海外販売ビジネスの最大の特徴は、稼ぎやすいことです。その理由は、日本製品の海外需要の高さにあります。

海外の人々は日本製品に対して「クオリティが高い」「丈夫・壊れにくい」というイメージを持っています。そして、実際日本製品は他国と比べるとクオリティが高いです。そのため、日本製品は各国で高い評価を受けています。日本貿易振興機構(JETRO)が発表した、2020年の世界輸出額ランキングでも、中国、アメリカ、ドイツ、オランダに続いて日本は5位にランクインしています。

ネット環境さえあれば個人でも海外販売できる

また、海外販売と言っても、海外でお店を出店したり、海外の企業と直接交渉する必要はありません。

今はネットショップで買う人が多いため、ネットに出品して、売れた商品を郵送するだけで済みます。そのため、個人でも簡単に海外販売で稼ぐことが可能です。

個人で海外販売する上で最低限必要なものを以下に示します。

  • パソコン
  • ネット環境
  • 銀行口座
  • クレジットカード

個人で海外販売するメリット

個人で海外販売するメリットは以下の通りです。

  • 初期投資額が少なくてすむ
  • ライバルが少ない
  • 利益が大きい
  • 比較的社会的評価が高い

前述の通り、ネットショップに出店するだけなので初期投資額は少なくてすみます。仕入れにお金はかかりますが、最初のうちは無在庫販売にすれば赤字リスクもありません。仕入れのコツは後述します。

また、「海外販売は難しい」というイメージがあるおかげで、国内販売に比べるとライバルが非常に少なくなっています。そのため、いまだにブルーオーシャンがたくさんあります。しっかりリサーチすれば独占販売も可能です。

そして、海外販売は1取引あたりの利益が大きいのが特徴です。日本で安く売られている商品が、海外では倍以上の値段で売れることも少なくありません。

さらに、海外販売をやっている人に対する社会的評価は比較的高いです。個人で国内販売をしようとすると「転売」として非難の対象になりがちです。しかし、販売先を海外にするだけで「輸出業」として認められます。そのため、友達や家族にも堂々と仕事の話をすることができます。

個人で海外販売するデメリット

ただし、個人での海外販売には以下のようなデメリットも存在します。

  • 為替変動の影響を受ける
  • 外国語が必要である
  • 配送トラブルが多い

円高の時期は海外での販売価格が高くなるため、売れ行きが悪くなります。海外販売は円安時に率先して行いましょう。

また、海外取引には外国語が必須です。これが海外販売の最大の参入障壁と言えます。しかし、取引で使う表現は限られているので、定型文をいくつか覚えれば十分取引は可能です。

また、海外の配送業者は日本の業者より荷物の扱いが雑なことが多いため、国際配送は配送トラブルが多いです。

個人が海外販売をするときはどこでネットショップを開く?

海外販売をするといっても、さまざまな国や地域があるので、どこをターゲットにするのか考える必要があります。もしネットショップを開設する場合、どこで日本の製品を販売すればいいのでしょうか。

経済産業省が公表した「令和3年度電子商取引に関する市場調査」によると、中国の越境BtoC-EC規模は日本経由の市場規模は2兆1,382億円、米国経由の市場規模は2兆5,783億円となっています。

米国の場合の日本経由の市場規模は1兆2,224億円、中国経由の市場規模は8,185億円です。

また、2021年の国別BtoC-EC市場規模トップ10をみると、中国が全世界の52.1%を占めており、第2位の米国(19.0%)を大きく引き離しています。1つの国で全世界の市場の半分以上を占めていることから、中国の市場規模の大きさは無視できないことが分かります。

参考:経済産業省 令和3年度電子商取引に関する市場調査

中国は日本よりはるかに多い人口を抱え、購買意欲も強く、ネットショップでキャッシュレス決済でモノを買うのは当たり前になっています。そのためどこでネットショップを開くか迷ったら、まずは市場の大きい中国で開くことをおすすめします。

個人で海外販売する4つの方法

続いて、個人で海外販売する方法を4つ紹介します。

海外のECモールに出店する

まず1つ目は、海外のECモールに出店する方法です。個人で海外販売するにはこれが最も簡単と言えます。海外の代表的なECモールを以下に示します。

(1)eBay

eBayは世界最大級のオークションサイトです。eBayのバイヤー数は1.8億人を超えています。

(2)Amazon

Amazonは日本でもお馴染みです。日本以外にもアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、中国、イタリア、スペイン、ブラジル、インド、メキシコ、オーストラリア、オランダ、トルコ、アラブ、サウジアラビア、シンガポール、スウェーデン、ポーランド、エジプトの21カ国にAmazonがあります。サイトのデザイン・レイアウトは日本のサイトと同じであるため、非常に使いやすいです。

(3)タオバオ(淘宝)

タオバオは中国最大級のショッピングサイトです。中国向けに販売する場合は、タオバオの利用をおすすめします。

現地の個人ショップと契約する

2つ目の販売方法は、現地の個人ショップと卸契約を締結することです。

この方法をいきなり実践するのは難易度が高いです。しかし、ECモールに出店していると、海外の個人ショップから「卸契約」の問い合わせが来ることがあります。卸契約すると、定期的にまとまった利益が出るようになるため、経営が安定します。

自分で海外販売サイトを作る

3つ目の方法は、自分で海外向けECサイトを作る方法です。現在は簡単にECサイトを作成できるツール・サービスが充実しています。おすすめサービスを2つ紹介します。

(1)イージーマイショップ

イージーマイショップでは文字通り簡単に本格ECサイトを作成できます。無料プランと有料プランがありますが、無料プランでも「クーポン発行」「ランキング表示」など便利な機能が揃っています。有料プランでは月額2,970円(1年契約)でさらなる機能が使えます。

(2)STORES.jp

STORES.jpで作ったサイトはスイッチ1つで英語表記になるだけでなく、メルマガ配信機能など、リピーターを増やすための機能が充実しています。無料でも利用できますが、月額税込2,178円のスタンダードプランの方が機能が充実していておすすめです。

SNSで販売する

4つ目は、SNSで販売する方法です。

  • Facebook
  • Instagram
  • Twitter

などのSNSで集客・販売しましょう。集客に時間はかかりますが、集客にかけたコストは全て資産になります。SNSで販売する場合はPayPal.meでの決済がおすすめです。

ECモールに出店する際の注意点

ただし、ECモールに出店する場合は1つ注意点があります。

それは利用料がかかることです。主な利用料は以下の通りです。

  • 出品手数料
  • 販売手数料
  • 月額利用料

各ECモールの利用手数料

主なECモールの利用手数料を紹介します。

(1)eBay

eBayは月額利用料無料で出品できるだけでなく、毎月250商品までは出品手数料も無料です。251商品目からは35¢の出品手数料がかかります。また商品カテゴリによって異なりますが、落札額の約12~15%が落札手数料として徴収されます。

(2)Amazon

Amazonは月額$39.99の利用料がかかります。販売手数料は商品によって異なりますが、平均すると販売額の8~15%となります。

(3)タオバオ(淘宝)

タオバオは月額利用料も販売手数料もかかりません。ただし、タオバオに出品するには、商品代金受取用の中国の銀行口座を開設する必要があります。日本の銀行口座は使えません。また、口座を開設するには実際に中国に足を運ぶ必要があります。

海外販売ビジネスの始め方

ここからは海外販売ビジネスの始め方を解説します。

海外で売れる商品リサーチ

まずすべきことは海外で需要の高い商品をリサーチすることです。国・サイトによって需要のある商品は異なります。出店するECモールごとに需要を調査しましょう。

例えば、eBayでは、サイト内で過去の出品商品を調べることで需要を把握することができます。手順は以下の通りです。

  1. 検索フォームの「Search(検索)」の右にある「Advanced(詳細検索)」をクリック
  2. 「Completed listing(出品終了商品)」にチェック
  3. 商品名を入力して検索

価格が緑色で表示された商品が落札済み商品、価格が黒色で表示された商品は未落札商品です。出品数が多く、落札済みが多ければ需要が高いと言えます。また、落札価格から相場も把握することができます。

新品と中古品どちらを扱うか

また、最初は中古品を扱うことをおすすめします。中古品であれば仕入れも安く済みますし、利益も出し易いからです。

中古品を扱うには、古物商の資格があると良いです。

仕入れ先の選定

扱う商品が決まったら、仕入れ先の選定をしましょう。中古品はオークションサイトやフリマサイトから仕入れると簡単です。主な仕入れサイトを以下に示します。

  • Amazon
  • ヤフオク
  • モバオク
  • メルカリ
  • ラクマ

決済システムの導入

続いて決済システムを導入しましょう。

相手国によって主流の決済システムが異なります。相手国のECサイトで採用されている決済方法を参考に、最適な決済方法を導入してください。ちなみに、欧米ではPayPalが主流です。

配送ルートの確保

続いて配送ルートを確保しましょう。扱う商品の重量・大きさ、取引相手国を考慮して、最適な配送方法を選択して下さい。主な配送業者を以下に示します。

  • 国際郵便
  • ヤマト運輸
  • 佐川急便
  • FedEx

外注化

海外販売ビジネスは、最初のうちは自分でやるのが良いですが、最終的には外注するのが理想です。1ヶ月の利益が100万円を超えたら人を雇って外注化に移りましょう。

新品商品を仕入れるコツ

最後に新品商品を仕入れるコツを解説します。

中古品はフリマサイトなどから簡単に仕入れることができますが、新品商品(正規品)の仕入れは難しいです。

最初は無在庫販売

新品商品は仕入れ値が高くなりがちです。そのため、新品を扱う場合は、最初は無在庫販売をおすすめします。

無在庫販売は、注文が来てから商品を仕入れる「在庫を抱えない販売方法」なので、赤字になるリスクがなくなります。

ただし、無在庫販売を禁止しているECモールもあります。バレたら即出店停止になりますので、無在庫販売を禁止しているECモールではやらないようにしてください。

売れ筋商品は有在庫販売

最初は無在庫販売で様々な商品を出品して、よく注文される「売れ筋商品」だけをまとめて仕入れて有在庫販売していくことがおすすめです(ただし、無在庫販売が禁止されている場合は最初から有在庫販売でいきましょう)。

商品によって仕入れ先を変える

仕入れ先ですが、これは商品によって変えましょう。

  • Amazon
  • メーカー公式サイト
  • 大手ショッピングサイト

などなど、どこで仕入れれば最安になるかは商品によって異なります。最安の仕入れ先を調べてください。

卸交渉のコツ

ある程度の販売実績を積んだ後は、販売元の企業から直接卸せるようになりましょう。

企業と卸交渉する際は、事前に企業の代表商品や販売戦略を調べておきましょう。また、卸交渉の際には自社HP(ネットショップページ)情報やこれまでの販売実績をまとめた資料が必須です。

卸交渉のコツは、扱いたい商品の長所を話すだけでなく、なぜその商品を売りたいのか、その理由を明確に説明することです。仕入れ値の交渉などは一番最後にしましょう。

ただし、日本の企業は海外輸出に消極的な企業も多いです。注意してください。

Amazonを使って海外販売を個人で行う方法

日本でもお馴染みのAmazonを利用して海外販売を個人で始めることができます。実はわずか2ステップで開始することができるので、その具体的な方法を説明します。

(ステップ1)海外で使う銀行口座の準備

日本でも有名なAmazonですが、先ほどもご紹介した通り、Amazonは世界21カ国でサービスを提供しています。

つまり、Amazonがサービス提供している国ならどこのお客様にでも、同じような流れで商品を販売できるということです。これが、Amazon輸出の大きなメリットです。

但し、当然ながら注意点もあります。それぞれの国の市場で売上が上がった際、入金されるのは現地通貨(外貨)になる点です。アメリカなら米ドルですし、ヨーロッパであれば、基本ユーロになります。

まずはそれらの外貨での売上を受け取るために、海外銀行口座を用意していきます。

その方法は大きく2通りあります。

・海外法人を作り、その法人で海外口座を作る方法

・海外口座のレンタルサービスを利用する方法

ですが、海外法人を作るのはハードルが高いので、多くの方は海外口座のレンタルサービスを利用します。

海外口座のレンタルサービスは、「Payoneer」がおすすめです。Payoneer社はアメリカの会社ですが、日本法人もあるので安心です。また、取扱通貨が100通貨を超えており、今後アメリカ以外に輸出の販路を広げていく際にも利用できます。

(ステップ2)アメリカのAmazonにストアを開設する

Amazonは世界中でサービス展開していますが、最初はアメリカで開始することが基本です。実際にAmazonで商品を販売するには、セラー(販売者)としての登録(ストア開設)が必要です。

Amazonサイトに、商品を売るためのオンライン上のお店を開設するということです。

実際の登録画面は英語になりますので、最初は戸惑うかもしれません。ですが、多くの方が実践しており、つまづくほどの難しさではありませんので、ご安心ください。

また、登録時に、「大口」なのか「小口」なのかを登録する必要があります。「大口」で登録すると、全ての機能を使うことができますが、手数料も多くかかります。迷う場合は、使える機能に制限はありますが、手数料も少額の「小口」で登録し、必要なタイミングで変更しましょう。

初めての慣れない作業で少し時間はかかるかもしれません。ですが、この2ステップさえクリアできれば事前準備は完了となります。

個人でも海外販売できる時代

今は個人でも簡単に海外販売ができる時代です。海外販売はライバルが少なく、利益も大きいため非常に稼ぎやすい市場と言えます。ぜひお試しください。

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この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

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