iPhoneは中古品でも数万円で売れるため、新しいiPhoneを購入したら、古いiPhoneは売ってしまうのがおすすめです。
しかし、SIMカードを抜いただけのiPhoneを販売してしまうと、データを抜き取られる恐れがあります。
そこで今回は、転売前のiPhoneを初期化する方法を解説します。
Contents
iPhone初期化前の準備
iPhoneを初期化する前に、いくつかやっておかないといけないことがあります。
割賦払いの完了
まず、キャリアと割賦払い契約をしていた場合は、支払いが完了しているか確認しましょう。支払いが滞ったiPhoneは電話会社に遠隔ロックされてしまいます。
参考:ドコモ
参考:au
参考:ソフトバンク
その他のデバイスとのペアリング解除
Bluetooth接続が可能なイヤホンやキーボード、iPad、AppleWatch等とiPhoneとをペアリングしている場合は、初期化前にペアリングを全て解除してください。
イヤホン、キーボード、iPadの解除方法は以下のとおりです。
まずは、iPhoneの設定画面を開き「Bluetooth」をタップしてください。
「自分のデバイス」という項目の下にペアリングが完了しているデバイスの一覧が表示されているのを確認し、各デバイス名の右端にある「i」を丸で囲ったマークをタップしてください。
すると、「このデバイスの登録を解除」と表示されるので、これをタップしてペアリングを解消してください。
Apple Watchに関しては「Watch」アプリを起動してペアリングを解除してください。
iPhoneのバックアップを取る
新しいiPhoneにアプリなどを引き継ぎたい場合は、初期化する前にデータのバックアップを取りましょう。バックアップと言ってもそこまで難しい作業ではありません。バックアップを取る方法は2つありますが、どちらも5分程度で終わります。
1.iCloudにバックアップ
2.iTunes経由でPCにバックアップ
iCloudにバックアップする方法
iCloudにバックアップする方法はスマホで完結します。PCを持っていない人にはこちらをおすすめします。
しかし、無料で利用できるiCloudのストレージ容量は5GBまでです。容量が足りない場合はストレージをアップグレード(有料)する必要があります。アップグレードで一番安いのは50GBで月額130円です。
iCloudにバックアップするには、iPhoneの設定画面を開いて、一番上に表示されている自分の名前をタップしてください。「iPhoneにサインイン」と表示されている場合は、まずAppleIDの登録を行う必要があります。
AppleIDの画面が表示されたら、「iCloud」をタップしてください。
iCloudの画面の下の方にある「iCloudバックアップ」を選択して、バックアップを取ってください。
iTunesでバックアップする方法
iCloudの容量は足りないがPCは持っているという場合は、iTunes経由でPCにバックアップを取ってしまいましょう。ただし、この場合はPC内のストレージに空き容量が必要です。
まずはPCにiTunesをダウンロード&インストールしてください。iTunesの容量は大体500MBほどです。
インストールが完了したら、iTunesを起動してください。その状態でiPhoneをPCに接続すると、iTunesの「ライブラリ」タブがあるバーにスマホのアイコンが表示されるのでクリックしてください。
「◯◯のiPhone」という画面になるので、バックアップ先をコンピュータに設定した上でバックアップを取ってください。他人とPCを共有している場合は、バックアップデータを盗まれないように暗号化しておくことをおすすめします。
水没マークの確認
最後に水没マークが出ていないか確認しましょう。iPhoneは内部に水が侵入すると、SIMカード挿入口の内側に赤い水没マークが表示されます。
水没したiPhoneは売れませんので注意してください。
古いiPhoneの初期化方法
ペアリングを全て解除し、バックアップも取ったら、早速iPhoneを初期化していきましょう。
アクティベーションロック解除
アクティベーションロックがかかっている端末はSIMカードを替えても第三者が利用できないため、このような端末は販売しても売れません。仮に売れたとしても、その後のクレームは避けられません。
したがって、まずはアクティベーションロックを解除しましょう。
アクティベーションロックとは?
ちなみに、アクティベーションロックというのは、iPhoneを紛失したときや・盗難に遭った場合に備えたセキュリティシステムの1つです。ロックをONにしておけば、AppleIDとパスワードを知らない第三者はあなたのiPhoneを使用できなくなります。
アクティベーションロックの解除手順
アクティベーションロックは、「iPhoneを探す」という機能に含まれているシステムです。ロックを解除するには、「iPhoneを探す」をオフにしましょう。
まずは、iPhoneの設定画面を開いて一番上にある自分の名前を選択してください。
AppleIDの画面が表示されたら、中段にある「探す」をタップしてください。
「iPhoneを探す」をタップしてOFFにしてください。OFFにする際はAppleIDとパスワードの入力が必要です。
iCloudをサインアウト
次にiCloudからサインアウトしましょう。
iPhoneのホーム画面から設定アイコンをタップしてください。
一番上の自分の名前をタップしてください。
一番下に赤字で表記された「サインアウト」をタップしてください。
データを残すか聞かれた場合は「iPhoneから削除」を選択して、「サインアウト」をタップしてください。
iPhoneの全データ削除
続いて、iPhoneをリセットします。
iPhoneのホーム画面から設定アイコンをタップしてください。
設定画面の「一般」を選択します。
下までスクロールすると出てくる「リセット」をタップ。
上から2つ目の「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択してください。
パスワードを入力して「消去」を選択すると、初期化が始まります。
SIMカードを抜く
最後にSIMカードを抜きましょう。
SIMカード挿入口はiPhoneの右側面にありますので、SIMピンを使ってSIMカードを取り出してください。
古いiPhoneを転売するコツ
ここからは、古いiPhoneを高く売るコツを紹介します。
個人間取引サイトに出品する
iPhoneを売る方法は3つあります。
1.下取りに出す
2.買取業者に持ち込む
3.個人間取引サイトに出品する
この中で最も高く売れる可能性があるのは3です。おすすめはヤフオク出品です。
参考:ヤフオク
また、オークファンを使えば、ヤフオクで過去に落札されたiPhoneの落札相場を確認できます。
参考:オークファン
iPhone本体から初期化する
iPhoneはiOSのバージョンが古い方が高く売れる傾向があるため、iPhoneの初期化はiPhone本体で行いましょう。iTunesから初期化すると最新版のiOSで初期化されてしまいます。
付属品を揃える
iPhoneは本体のみより付属品が揃っていた方が売れやすく、相場も高くなります。
初期化した古いiPhoneデータの安全性
初期化したiPhoneのデータは、他人に復元される心配はありません。
暗号化されている
3GS以降のiPhoneは暗号化されているためセキュリティが強固です。
端末ごとに違う
当然のことながら、暗号化のパターンは端末ごとに違います。
iPhone初期化後に暗号キーはどうなる?
iPhoneを初期化すると暗号化キーも削除されるため、完全に情報が削除されます。
古いiPhoneを売る場合は初期化して新しいiPhoneを手に入れよう
初期化していない端末だとセキュリティの面で問題があります。
iPhoneを売る場合は、データを削除して初期化してから売るようにしてください。