アメリカのAmazonは世界的に人気です。日本のAmazonでも買い物には困りませんが、アメリカのAmazonを利用するとさらに買い物範囲が広がります。
海外から購入するので日本で購入するより送料は割高ですが、日本では入手できない商品も購入可能です。
この記事では、アメリカAmazonから日本に発送する際の手続きや送料について解説します。
アメリカの本家Amazonについて
日本にもAmazonはありますが、本家はアメリカです。
アメリカのAmazon(amazon.com)は、日本のAmazon(amazon.co.jp)以上に規模が大きく、日本で輸入販売されている製品でもアメリカで直接購入した方が安い場合もあります。
アメリカで直接購入すると、日本では未発売の商品を購入できます。商品代金以外に送料等がかかるので計算に入れる必要がありますが、日本のユーザーにとってもアメリカのAmazonは魅力的です。
世界で人気のアメリカAmazon
日本にAmazonがあるように、他の国にも現地Amazonがあります。それでもアメリカのAmazonは世界中から注文が入ります。
アメリカのAmazonは規模が大きく競争も激しいため、各国のAmazonよりも安く商品が買える場合があります。また、商品を手頃な料金で世界中に配送する体制も整っています。
商品が安く購入でき、安価で配送可能で、アメリカAmazonのブランド力による安心感があるといった理由で世界的に人気です。
Amazonショッピングアプリで海外Amazonへアクセス可能
Amazonショッピングアプリから、海外Amazonにアクセスし簡単に買い物ができるようになりました。ここでは、スマホアプリからアメリカのAmazonへアクセスする方法を例に説明します。
なお日本語には未対応で、英語で使用します。英語が苦手な人はパソコンからAmazon.comのサイトにアクセスし、自動翻訳機能を使用したほうが使いやすいです。
参考:Amazon.com
アプリからアメリカAmazonへ接続する
Amazonショッピングアプリを開きます。アプリをインストールしていない場合は、下記からインストールします。
参考:App Store
参考:Google Play
画面下左上の三本線(メニューボタン)人型アイコンをタップします。
「JA」をタップします。
「国/地域」をタップします。
使用したい国をタップします。今回は「アメリカ」を選択します。
使用言語で日本語は選択できないので、英語をタップします。
「Currency」でJPYを選択します。商品価格が日本円で表記されるようになります。Doneをタップして完了です。
アメリカのAmazonに接続されました。接続先を日本のAmazonに戻す際にも、同様の手順で行います。
アメリカAmazonのアカウントを作成する
アメリカのAmazonは、日本とは別のアカウントで管理されます。日本のAmazonアカウントは利用できません。
アメリカのAmazonに接続して、右下のメニューボタンをタップすると「Sign in」が表示されますので、アカウントを持っている場合はタップしてログインします。
アカウントを持っていない場合は、「Sign in」から「Create account」をタップします。
「Create account.New to Amazon?」にチェックをいれて、必要事項を入力します。
- 名前:ローマ字で入力
- 携帯電話かメールアドレス:電話番号の最初の「0」は抜き、冒頭に日本の国番号「+81」を付けて入力
- 設定したいパスワード
必要事項を入力したら、「Continue」ボタンが「Verify email/mobile number」に変わりますので、タップします。
入力した携帯番号にショートメール、またはメールアドレスに認証コードが届きますので、入力して「Create your Amazon account」をタップします。
以上でアメリカAmazonアカウントの作成は完了です。
アメリカAmazonで住所を登録
注文した商品を配送してもらうために、住所を登録しましょう。
画面下の人型アイコンから「Your Account」をタップします。
Account settings内の「Your Addresses」をタップします。
「Add a new address」をタップします。
住所登録画面が表示されます。国名は「Japan」を選択します。
続いて氏名や住所を入力します。架空の住所で入力例を見てみましょう。
- 氏名(Full name):ローマ字入力
- 住所:日本とは逆に入力する。部屋番号は#をつける
- 郵便番号(Zip Code):ハイフンは不要
- 電話番号:(Phone number):頭に「81」をつけて最初の「0」は抜く
すべて入力できたら、「Add address」をタップして住所の登録は完了です。
クレジットカード情報の入力
続いて、買い物をする際の支払い方法を登録します。ここでは、クレジットカードの登録方法を説明します。
メニュー画面のYour Accountを開き、下にスクロールします。Payments内の「Your Payments」Amazon Wallet内の「Manage payment」をタップします。
「Cards & accounts」の右にある「+Add」をタップします。
「Add a credit or debit card」をタップしてカード情報を登録します。
クレジットカードをスキャンして登録も可能ですし、手入力でも可能です。カード番号、有効期限、セキュリティコード、カードの名義人の氏名を入力したら、「Add and continue」をタップします。
登録した支払情報と、住所を紐付けます。表示されている住所で良ければ「Use this address」をタップします。
最後に「OK」をタップしカード情報の登録は完了です。
アメリカのAmazonで購入した際の送料
アメリカのAmazonで商品を購入すると、国際便で発送されます。送料について解説します。
アメリカAmazonで購入した商品を、日本に直接発送する場合
個人で使用するものを購入する場合は、購入手続きを順に進めていくと自動的に送料が計算され、支払い額が表示されます。
欲しい商品をカートに入れ、配送先の住所、配送方法、支払い方法を選択したら、「Review Your Order(注文内容を確認する)」ページが表示されます。
「Order Summary」にある「Shipping & Handling」が、送料と手数料を足した金額です。
この方法で送料を確認できますが、購入商品がいくつもある場合は、少々面倒です。下記ページにAmazonが発送を行う場合の料金表が記載されています。自分で計算することも可能です。Google翻訳を使えば日本語に変換されます。
料金は、配送スピード順に3段階になっています。配送スピードが早いほど、料金は高くなります。
- Standard Shipping:9日〜14営業日で配送
- Expedited Shipping:6日〜10営業日で配送
- Priority Courier Shipping:2日〜4営業日で配送
料金には、配送一件ごとにかかる料金(Per Shipment)と、商品ごとにかかる料金(Per Item)があり、両者の合計で実際の送料が決まります。料金は商品カテゴリごとに違います。
Per Itemの料金に関しては、/lbと表記されているものがありますが、これは重量に応じて1ポンド当たりいくらと計算される商品の送料です。重くてかさばる商品は、料金が加算されます。加算される料金に関しては、ページの下の方に記載があります。
なお、個々の出品者(セラー)が発送する商品の配送料は、以下のURLに掲載されています。
ページの下の方に、本、CD、DVDなどの一部の商品の海外発送配送料が記載されています。他の商品の配送料はセラー次第です。
転送会社を使ってアメリカから日本へ配送する
転売目的の仕入れなど、商品数が多い時は転送会社を使うと配送料を節約できます。転送会社で荷物を預かり、一つのパッケージにまとめて配送してくれるからです。
送料は重量や容積で算出され、送料の他に手数料がかかります。
手数料はまとめる商品の数で決まり、2つ以上のショップで購入した商品をまとめたり、ショップから2つに分かれて到着した荷物をまとめたりする場合には手数料が加算されます。
料金は転送会社によって異なりますが、定期的に使うなら各社に見積もりを出してもらい比較するとよいでしょう。おおよその目安としては、1kgあたり800円から900円が相場です。
日本に直送できるものとできないものがある
アメリカのAmazonには、日本に直送してくれる商品もありますが、直送できない場合もあります。
日本に直送可能な商品の確認方法
日本に直送可能な商品の確認方法を紹介します。
キーワードを入力して商品を検索します。「Ships to Japan」とある商品は、日本への発送が可能な商品です。
対象の商品ページを開くと、右側の枠の上部に「+ No Import Fees Deposit & $○○ Shipping to Japan」表示されています。「関税等の前払い金なしに、○○ドルで日本まで配送する」という意味です。
検索結果で「Ships to Japan」と表示されない場合は、商品ページを開いてみましょう。「This item does not ship to Japan.」と記載があれば、日本への発送は行っていません。
他の出品者が国際配送を行っていて、日本への発送が可能な場合もあります。右側の枠の下の出品者一覧へのリンク(New & Used from $○○)をクリックすると出品者の一覧を確認できますので、チェックしてみてください。
直送不可能な場合の対処法
日本に直送不可の商品は、転送会社を使って配送します。
アメリカAmazonなどで購入した商品の届け先を転送会社の倉庫に指定し、転送会社から日本へ転送します。Amazonに限らず、アメリカのショップで買った商品を日本に発送できるのでとても便利です。
転送会社のメリットを順に紹介します。
転送会社のメリット
転送会社・転送サービスは、Amazonなどの海外ネットショップで買い物をするなら便利なサービスです。
少数の商品を購入するのであれば無理に使う必要はありませんが、商品の仕入れなどに使うなら、個別に配送してもらうよりも転送サービスを利用した方がお得です。
荷物をワンパッケージにまとめて安く送れる
転送会社で複数の商品をまとめて一つの荷物にして送ってくれるので、配送料が安くなります。
Amazonの送料は国際便としては安いですが、複数の商品をばらばらに送ると結構な金額になります。複数購入の場合は、転送会社への手数料を払ったとしても割安になることが多いのです。
また荷物が一つにまとまると、受け取る手間もかかりません。家を空けている時間が長い人には、転送会社の利用はおすすめです。
高い送料を支払わずに済む
Amazonが発送する荷物に関しては、Amazonが配送料を設定しています。しかしセラーが発送する商品は、一部の商品を除いてセラー自身が送料を決めており、送料が極端に高いケースがあります。
転送会社を使うと、セラーから転送会社へ送られる際の送料は国内便の送料となり、極端に高くなることはありません。結果として、転送会社を間に挟んだ方が全体の送料が安く済みます。
日本配送不可の商品も配送可能
日本配送不可の商品は主に二つのケースがあります。
一つはセラーが海外発送に対応していない場合です。転送会社を挟むことで、問題なく日本に配送できます。
二つ目は海外のブランドの正規代理店が日本にある場合です。正規代理店の利益を守るために、日本に居住している購入者は注文できないよう制限をかけている場合があります。
転送会社を利用すると、アメリカ国内の転送用の住所を指定するので、購入可能になります。日本に送れない商品であっても、転送会社を使えば購入可能になるのは大きなメリットです。
日本語で取引できる
日本語サイトを設けていたり、日本語の問い合わせ可能な転送会社があるのもメリットの一つです。
商品の購入代行を行っている転送会社もあり、アメリカAmazonなどでの商品の購入手続を日本語で済ませることもできます。
商品の検品も依頼できる
転送会社では検品サービスを行っている場合もあります。たとえば、Spearnetでは、簡易検品と特別検品サービスを提供しています。
参考:Spearnet
簡易検品は転送サービスに含まれている検品で、商品名や数量の照合、見た目にはっきり分かる商品の破損をチェックしてくれます。
追加料金は発生しません。
より慎重な検品については、特別検品を有料で依頼することもできます。
日本に商品が到着してから商品の不具合が見つかっても、問い合わせや返金交渉は面倒で、泣き寝入りしてしまうケースもあります。早い段階で検品してくれるサービスがあるのは、転送会社を使うメリットです。
転送会社を使った場合の商品が届くまでの流れ
利用する転送会社によって多少異なる点もありますが、概ね以下のような流れとなります。
1.初めに転送会社のサイトで会員登録をします。転送先の住所や会員IDなどが通知されます。
2.海外ショッピングサイトで買い物をします。配送先住所を設定する際、転送会社の転送先住所を指定します。
3.購入した商品の情報を転送会社に連絡します。
4.転送会社に荷物が届くと検品が行われ、転送費用(配送料・手数料など)が請求されます。転送費用を支払うと、荷物が日本へ出荷されます。
5.後は到着を待つだけです。なお、関税などが発生する場合は、荷物を受け取る際に配達員に支払います(関税が高額の場合は、別途手続が必要になる場合もあります)。
アメリカAmazonで商品を購入する際の注意点
アメリカAmazonを使う際、注意点がいくつかあります。想像以上の料金を請求されることもあるので、チェックしておきましょう。
配送料の計算方法に注意
アメリカのAmazonで注文した場合、配送料の計算は重量に応じて行われることが多く、想像以上に配送料がかかることがあります。日本のAmazonでプライム会員特典の無料配送に慣れていると、うっかり忘れてしまいがちなので注意しましょう。
輸入関税がかかることがある
少量であっても、海外から商品を購入する行為は輸入行為となり、関税がかかります。例外として、課税標準が1万円以下の場合は免税になるという制度があります。
課税標準というのは関税の基準になる価格のことで、商品の価格に輸送料、保険料などを足したものです。ただし、革製品など免税にならない商品もあるので、この点は確認が必要です。
また、個人で使用する目的で輸入する場合(いわゆる個人輸入)は、課税標準が0.6をかけたものになります。個人輸入では計算上、商品価格+輸送料+保険料が16,666円までなら、課税標準は9999.6円となり免税です。
この計算は、一度に輸入する荷物に対して行われるので、荷物を2つに分けることで関税の課税を避けることができます。しかし配送料は余分にかかります。
「Buy Now」購入に注意
「Buy Now」は、日本のAmazonの「今すぐ買う」に当たります。いわゆるワンクリック決済です。
手間なく注文できる便利な機能ではありますが、ワンクリック決済の場合、表示されている金額には送料などが含まれていません。
ワンクリック購入は送料を忘れてしまうことがあるので、請求金額全体の確認を忘れないようにしましょう。
まとめ
アメリカのAmazonを利用する際の送料を解説しました。海外発送なので国内よりも送料は高くなりますが、日本では購入できない商品を入手できます。
日本のAmazonでは得られない楽しさがあるので、ぜひアメリカAmazonも利用してみてください。