メルカリで設定できる値段の最安値は？赤字にならないために気を付けるべきことも併せて解説！

メルカリでは、売り手ユーザーが自分で品物の値段を決める仕組みとなっています。しかし、どんな値段でも自由に設定できるわけではありません。設定可能な金額には下限が定められているのです。この記事では、メルカリの最低出品価格の詳細と、赤字を回避するためのコツを紹介していきます。気になる方はぜひ参考にしてください。

設定可能な値段の下限が決められている理由とは？

メルカリには最低出品価格が設定されています。ではその理由とは、一体何なのでしょうか？

ここからは、設定できる値段の下限を設ける目的について解説していきます。

いたずら防止のため

あまりにも安い価格で売ることができると、いたずら目的で利用するユーザーが増える恐れがあります。このような悪意あるユーザーを減らすためには、ある程度の防御策を設けなければなりません。

販売価格の下限を設定することによって、無責任な出品を防止することができます。メルカリを安心して利用できるようにするという狙いがあるのです。

赤字を回避するため

フリマアプリでは配送業者を介して荷物のやり取りを行います。その際には送料がかかります。

もしも、品物の値段が送料以下になれば、出品者は損をすることになります。メルカリではこのような事態を防ぐため、設定できる値段の下限を定めています。

最低額で売りに出す人の心理

最低価格で品物を売りに出しても、あまり利益を得ることはできません。しかし、それでも出品することを選ぶユーザーは少なくありません。では、利益がほとんど得られないのにもかかわらず、売りに出すのは何故でしょうか？

ここからは、最低額で品物を販売するユーザーの目的として考えられるケースを、4つほど紹介していきます。

実績を積むため

出品ユーザーにとって、自身の評価を高めることはとても重要です。評価の良し悪しは、品物の売れやすさに大きく影響するからです。しかし、メルカリを始めたばかりのユーザーは、評価の数が多くありません。そのままでは他のユーザーから信頼してもらいにくく、売り上げを伸ばすのが難しくなることもあります。

いち早く実績を積むためには、小額であっても出品を沢山行うのが近道です。取引数を増やすことで、他のユーザーからの信頼が得やすくなります。

不要品の処分が主な目的であるため

不要品の中には、通常のゴミと同様の手段では捨てることができず、処分に手間がかかるものもあります。例えば、塗料や石、充電式電池などがこれに当てはまります。これらの不要品を誰かに売ることができれば、処分のために手間をかける必要がなくなります。この場合、出品ユーザーの主目的は不要品の処分であるため、利益度外視の価値設定であっても問題はないのです。

また、捨てようとしているものの状態がよく、まだ使えそうなものであった場合、「もったいない」と考えるユーザーも少なくありません。捨てるのは気が引けても、他の誰かに譲るということであれば、手放しやすくなります。

少しでも利益を得るため

低額で品物を売りに出す場合、利益がそれほど見込めず、一見あまり意味がないように思えます。しかし、わずかな利益でも、それが積み重なれば、いずれある程度の儲けとなります。

また、お金の稼ぎ方は、人によって千差万別です。一度に大きな利益を出すことを望むユーザーもいれば、小さな利益をコツコツと積み上げることを好む人もいます。

やりがいを感じるため

自分にとって不要なものであっても、他の人からすればお金を出してでも手に入れたいものである可能性があります。フリマアプリは、不要品を処分する場としての役割以外にも、「欲しいものを見つける場所」としての役割も担っているのです。

そして、メルカリを利用するユーザーの中には、「人に喜んでもらうこと」をモチベーションとしている人もいます。このようなユーザーにとって、利益を得ることは二の次と言えます。儲けが少なくても品物を売りに出すことで、やりがいを感じているのです。

下限が300円なのは何故？

メルカリで設定可能な値段の最低額は300円です。つまり、これに満たない金額では出品できません。では、何故300円という金額設定なのでしょうか？

ここからは、その理由を解説していきます。

売り上げの一部から手数料が引かれる仕組みだから

メルカリでは、出品ユーザーの売り上げの一部から手数料が引かれる仕組みとなっています。具体的には、売り値の10%が運営側の利益となります。そのため、売り値が安すぎると、運営側は利益をあまり得ることができません。

例えば、とある商品を1円で売りに出した場合、手数料は0.1円となってしまいます。当然、売り上げから0.1円分を差し引くことは不可能であるため、この場合、運営側は利益を得ることができません。

このようなケースを防ぐため、最低出品価格が設定されています。最低価格は、出品ユーザーと運営側の両者の利益を守っているのです。

利益が出る値段の最低額であるため

設定可能な値段の下限は、運営側の利益だけでなく、出品ユーザーの利益のことも考えて設定されています。最低額が0円でない理由は、売り上げから送料が差し引かれるシステムと関係しています。300円というのは、出品ユーザーがギリギリ利益が出せる金額です。それ以下になると、赤字になってしまいます。

例えば、らくらくメルカリ便の送料は、全国一律で210円です。この配送方法を選択して、200円の品物を売りに出した場合、計算式は以下のようになります。

(売り値：200円)−(送料：210円)−(手数料：20円)=−30円

これでは利益がマイナスとなり、出品ユーザーは損をします。このような問題が生じないようにするため、送料なども加味した最低額が設定されているのです。対して、同様の条件で300円の品物を売りに出した際の計算式は以下の通りです。

(売り値：300円)−(送料：210円)−(手数料：30円)=60円

この場合は利益がプラスになるので、出品ユーザーが損をすることはありません。

利益を増やすためのコツ

低額での出品では、当然、利益も少なくなります。少しでも儲けを増やすためには、どのようなことを意識すべきなのでしょうか？

ここからは、利益を上げるためのコツを紹介していきます。少しでも多く稼ぎたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

相場で売りに出す

単純に利益を増やすことだけを考えれば、品物の値段を高めに設定すればよいと考える人もいるでしょう。しかし、価格があまりにも高すぎると、買い手がつきにくくなります。いくら利益率を上げたところで、実際に買ってもらえなければ意味がありません。

では、売れやすさをキープしながらなるべく儲けを出すためには、どうしたらよいのでしょうか？そのためには、品物の相場を知ることが大切です。適正価格で売りに出せばすぐに買い手がつき、かつ、得られる利益も十分あります。品物を売りに出す前にはリサーチを行い、相場を把握するようにしてください。

なるべく安い配送方法を選ぶ

利益を上げる方法の中には、品物の値段を調整する以外に、「送料を節約する」という手段があります。選ぶ配送方法によってそれぞれ送料が異なります。荷物を最も安く送れる配送方法を使用すれば、送料を節約することが可能です。

また、荷物の大きさによっても送料が変わってきます。品物を梱包する際には、なるべくコンパクトにするよう意識するとよいでしょう。

各配送方法の送料

メルカリを使いこなすためには、様々な配送方法の違いについて知っておくこと大切です。ここからは、各配送方法の特徴や送料などについて解説していきます。

らくらくメルカリ便

らくらくメルカリ便は、匿名配送に対応しているのが特徴です。その他にも、宛名書きをする必要がなかったり、荷物の追跡サービスが利用できたりと、利便性に優れています。さらに、以下の3つの配送方法があり、品物に合わせて使い分けることが可能です。

• ネコポス(210円)：A4サイズ、厚さ3cm
• 宅急便コンパクト(450円)：専用BOX(70円)に入る大きさの品物で利用可能
• 宅急便(750円～1,700円)：60サイズ～160サイズ

ゆうゆうメルカリ便

ゆうゆうメルカリ便も、匿名配送に対応しています。さらに、宛名書き不要サービスや、荷物の追跡機能も利用可能です。選択できる配送方法は、以下の4つです。

• ゆうパケット(230円)：A4サイズ、3辺の合計が60cm以内
• ゆうパケットポスト(215円)：専用箱(65円)に入る大きさの品物で利用可能、別途専用シール(5円)も必要
• ゆうパケットプラス(455円)：24cm×17cm、厚さ7cm以内
• ゆうパック(770円～1,070円)：60サイズ～100サイズ

普通郵便

こちらの配送方法は、送料をなるべく節約したい人におすすめです。定型郵便と定形外郵便の2種類に分けられ、それぞれの送料は以下の通りです。

• 定形郵便(84円、94円)：23.5cm×12cm以内、厚さ1cm以内
• 定形外郵便(120円～1,350円)：長辺60cm以内

ただし、この配送方法では匿名配送サービスは使えないため注意が必要です。自分と相手の個人情報が明らかになるため、トラブルのリスクが高くなります。安全な取り引きを望む場合には、匿名でのやり取りをおすすめします。

クリックポスト、スマートレター

コンパクトなサイズの荷物を安く送りたい場合には、クリックポストやスマートレターがおすすめです。ただし、こちらも匿名配送が使えないほか、補償サービスなども付いていません。詳細は以下の通りです。

• クリックポスト(185円)：34cm×25cm以内、厚さ3cm以内、1kg以内
• スマートレター(180円)：A5サイズの専用封筒に入る大きさの品物で利用可能、1kg以内

レターパック

少し大きなサイズの品物を送りたい時には、レターパックライトやレターパックプラスがよいでしょう。こちらは、重さ4kgまでの荷物に対応しており、送料が安いのが特徴です。それぞれの送料は以下のようになっています。

• レターパックライト(370円)：A4サイズの専用封筒に入る大きさの品物で利用可能
• レターパックプラス(520円)：A4サイズの専用封筒に入る大きさの品物で利用可能

ただし、こちらも匿名配送や補賞などのサービスが受けられません。安さよりも安全性を優先したい方は、注意してください。

たのメル便

手間を削減したいと考えている方には、「たのメル便」がおすすめです。こちらのサービスを使えば、梱包から発送までの業務をまるごと委託できます。料金の詳細は以下の通りです。

• たのメル便(1,700円～33,000円)：80サイズ～450サイズ

ちなみに、補償サービスも付いているため、高価な品のやり取りも安心して行うことができます。

送料を抑える梱包のコツ

送料をなるべく節約したければ、荷物の大きさをコンパクトなサイズにまとめる必要があります。では、品物を小さく梱包するには、一体どうしたらよいのでしょうか？ここからは、梱包の際に使えるちょっとしたコツを紹介していきます。

品物の大きさに合わせた梱包材を使う

基本的には、荷物が包める大きさのものであれば、どのようなサイズの梱包材を使用しても問題はありません。

しかし、送料をなるべく安く抑えたいのであれば、梱包材のサイズはなるべく小さいものを選ぶべきです。荷物の大きさによって、送料が変わってくるケーズがあるからです。必要以上に大きな箱を使うと、その分、送料がかさみます。

また、品物のサイズに合わせた梱包材の方が隙間が少なくなるため、使用する緩衝材が少量で済みます。なお、隙間が多く空いているにもかかわらず、緩衝材を少なめにして節約しようとするのはおすすめしません。配送中に傷などがついたり壊れたりする恐れがあります。

圧縮袋を使って厚さを抑える

冬物の衣服など、厚みのある布製品は、圧縮袋を使用することでコンパクトにすることができます。ただし、その分シワなども付きやすくなるので、相手の了承を得てから行ってください。

ダンボールをカットして大きさを調整する

梱包に段ボールを使う際、品物の上部に隙間が多く空いている場合があります。そんな時には、ダンボールをカットして高さを調整してみましょう。横幅を切って小さくするのは難しいものの、たて幅を変えるのは比較的簡単です。

箱を好みの高さまでカットし、端を中に折り込んでフタをしましょう。

この時、箱を切りすぎてしまわないように注意してください。フタとなる部分の長さが足りないと、箱が閉じられなくなります。

安価で出品する時こそ利益を伸ばすための工夫をしましょう

メルカリでは、出品できる値段の最安値は300円と決まっています。この価格が、出品ユーザーが損をしないギリギリの値段だからです。もちろん、これほどの安さでものを売っても、大した利益にはなりません。しかし、たとえわずかな儲けであっても、コツコツと積み上げればそれなりの金額になるはずです。

もしも、少しでも利益を増やしたい場合は、なるべく安い配送方法を探して、送料を節約しましょう。ただし、中には匿名配送サービスが使えない場合もあります。個人情報を知られたくない方は、くれぐれも注意してください。

また、品物の値段を決める時には、梱包にかかる費用や、送料なども考慮するようにしてください。あらかじめ計算しておかないと、損をする可能性があります。メルカリで安価な品物を売りに出す時には、これらの点に気を付け、確実に利益が出せるようにしましょう。