メルカリ発送に便利な「クリックポスト」をご存知でしょうか。
メルカリで商品を発送するなら、安くて手軽でスピーディーに越したことはありません。とくに繰り返し利用する方には、思いのほか送料や発送の手間が負担になりますし、到着が遅くなれば購入者にも迷惑がかかります。
そこで日本郵政が提供している「クリックポスト」がおすすめです。郵便ポストで投函できるうえ、宛名の手書きが不要、早ければ翌日には配達が完了し、何より料金が全国一律で超安価です。
今回は、そんなクリックポストの特徴やメリット、利用方法、注意事項についてわかりやすく解説します。
クリックポストはメルカリの発送におすすめ
メルカリ発送におすすめのクリックポストについて概要を解説しましょう。
何がいくらで送れるの?
クリックポストは、角2封筒サイズ(240×332mm)におさまる1kg以下の商品を送ることができます。しかも全国一律185円(税込)という驚きの安さです。
そのため、
- CD/DVD
- 本・雑誌
- 薄手の洋服や下着
- ハンカチやタオル
- サプリメント
- カードゲーム用のカード・スリーブ
- 文房具
などを発送することが可能です。
かさばるものや重いものは無理ですが、メルカリでは上記のようなコンパクトな商品を扱うケースが非常に多いです。
しかもこれらは、不特定多数の購入者に発送することがよくあるので、コンパクトで安く送れるクリックポストは、非常におすすめです。
メリットと手順は?
メリットは、上記の安さに加えて、
- 郵便ポストから投函できる
- 追跡可能
- ラベルの手書きが不要
- スマホで申込と決済が可能
- 購入者の郵便受けに配達
- 郵便局留・郵便私書箱宛も可能
などが挙げられます。
詳細は後述しますが、利用にあたってのおおまかな流れは、
スマホでログイン
↓
クレジットカード決済
↓
宛名ラベルを印刷(自宅のプリンターで可能)
↓
梱包のうえ郵便ポストに投函(切手は不要)
以上です。
慣れればわずか数分で準備ができ、あとは最寄りの郵便ポストに投函するだけなので、メルカリユーザーにはうってつけのサービスといえるでしょう。
クリックポストとは
クリックポストの特徴についてさらに詳しく解説していきましょう。
送料
クリックポストの送料は、全国一律185円(税込)です。
かつては同198円でしたが、令和4年7月20日から上記の値段になりました。
サイズ
クリックポストで送れるサイズは以下の通りです。
長さ:14~34cm
幅:9~25cm
厚さ:3cm以内
重さ:1kg以内
専用ボックスはないので、封筒や100均などで売られているボックスなどで問題ありません。
メルカリでは同じ日本郵便のサービスで「ゆうゆうメルカリ便」というサービスがあります。全国一律料金で送れるお得なサービスですが、そのメニューのなかに「ゆうパケット」があります。
クリックポストとサイズも重さも同じ荷物が発送できますが、料金が230円(税込)のためクリックポストの方が得です。
同じくゆうゆうメルカリ便には、「ゆうパケットポストmini」がありますが、こちらは全国一律160円(税込)とクリックポストより安価なものの、サイズがかなり小さくなり、別途20円で専用ボックスを購入しなければならないので手間がかかります。
そのため、場合によってはクリックポストの方が利便性は高いといえるでしょう。
送れるもの・送れないもの
クリックポストでは、先ほども述べたようにCDやサプリメント、カードといった小物で重量が1kg以下のものを送ることができます。
ただその一方で、送れないものもあるので注意してください。
具体的には、以下の通りです。
- 現金
- 信書(領収書や納品書など。詳しくは後述)
- 貴金属等の貴重品
- 爆発物・毒劇物といった危険物
クリックポストでは、盗まれたり、破損したりした場合の補償がいっさいありません。そのため、高価なものを送るのには不向きです。
追跡可能
クリックポストは、荷物の追跡が可能です。これは、出品者だけでなく購入者も確認することができます。
具体的には、以下のステータスを確認することが可能です。
- 引受局で荷物を引き受けた時点
- 配達局に荷物が着いた時点
- 配達スタッフが荷物を持ち出した時点
- 配達が完了した時点
日時指定はできる?
クリックポストは、日時指定はできません。
ただし、土日、祝日も利用可能なため、週末などに発送業務をまとめて行うユーザーにとってはとても助かるでしょう。
日本郵便は、おおむね翌日か翌々日には到着するとしていますが、地域や天候などによって遅延する可能性はあります。
クリックポストの使い方
それではここから、クリックポストの利用手順について解説します。
具体的には、以下の流れになります。
事前手続きを行う
↓
利用者情報を登録する
↓
発送申し込みと決済手続きを行う
↓
ラベル印刷をして発送する
それぞれのステップについて順に解説していきましょう。
ステップ1 事前手続きを行う
利用するにあたっては、事前手続きが必要です。
具体的には、以下の2通りがあります。
1. Yahoo! JAPAN IDを取得してYahoo!ウォレットの利用登録を行う
2. Amazonアカウントを取得してAmazon Payのアドレス帳と支払い方法の登録を行う
いずれか好きな方を選択してください。
ステップ2 利用者情報を登録する
続いて、利用者情報の登録に移ります。
【Yahoo! JAPAN IDとYahoo!ウォレットを使う場合】
クリックポストの「Yahoo! JAPAN」の「ログイン」をタップします。
「ウォレット登録ステータス」と「ユーザ識別子」の「注意事項」に目を通して、「同意してはじめる」をタップします。
「利用規約に同意する」にチェックを入れて、「次へ」をタップしてください。
「新規登録」をタップして「利用者情報」を入力してください。
内容に間違いなければ「登録」をタップします。仮登録完了メールは「clickpost.jp」ドメインから送られてきます。受信可能な状態にしておいてください。
登録したメールアドレス宛に「クリックポスト仮登録完了と本登録手続きのお知らせ」が届くので、その中のURLをタップします。
メールアドレスが認証されると本登録完了です。
【AmazonアカウントとAmazon Payを使う場合】
クリックポストの「amazonでログイン」をタップします。
「利用規約に同意する」にチェックを入れて、「次へ」をタップしてください。
「新規登録」をタップして「利用者情報」を入力してください。
内容に間違いなければ「登録」をタップします。仮登録完了メールは「clickpost.jp」ドメインから送られてきます。受信可能な状態にしておいてください。
登録したメールアドレス宛に「クリックポスト仮登録完了と本登録手続きのお知らせ」が届くので、その中のURLをタップします。
メールアドレスが認証されると本登録完了です。
ステップ3 発送申し込みと決済手続きを行う
続いて発送の手続きと決済に移ります。
発送申し込みは、1件ずつと40件までをCSVファイルを使ってまとめて行える方法がありますが、こちらでは1件ずつの方法を紹介します。
「マイページ」の「1件申し込み」をタップして「お届け先情報」を入力したら「次へ」をタップします。
内容を確認したらYahoo!ウォレットの場合は、「お支払い手続きへ」を、Amazon Payの場合は、「Amazonアカウントでお支払い」をタップします。
Yahoo!ウォレットの場合は、「お支払い情報」を入力の上、「支払い手続き確定」をタップ、Amazon Payの場合は、支払い方法を選択の上、「続行」をタップ、さらに「支払い手続き確定」をタップしてください。
このまま次の「ラベル印刷」に続きます。
ステップ4 ラベル印刷をして発送する
ステップ3で入力した情報に間違いがなければ、「注意事項を確認しました」にチェックを入れて「印字」をタップします。
印刷されたラベルを商品が入った封筒などに貼り付けて郵便ポストへ投函します。
なお、ラベルについては、以下のことに留意してください。
- ラベルの有効期限は、決済手続きをした翌日から「7日」です。これを超えると使えなくなり再度手続きが必要になります。
- ラベルのサイズは変更せずデフォルトのA4サイズで印刷してください。
- プリンターの不具合で印刷ができなくても、30分以内でされば再印刷可能です。
- 光沢のある用紙やインクが滲んだ場合は、二次元コードと追跡バーコードが読み取れず、その場合は、発送自体が拒否されるので気をつけてください。
クリックポストの注意事項
最後にクリックポストを利用する上での注意事項を解説します。
匿名配送は不可
クリックポストは、匿名発送ができません。
匿名発送とは、出品者も購入者も、互いの氏名や住所などの個人情報を伏せて発送できるサービスです。
メルカリがヤマト運輸や日本郵便と提携している「メルカリ便」では匿名発送が可能です。
ユーザー間でトラブルがあった場合などに、個人情報が知られていると、嫌がらせやストーカー行為に遭う恐れがあります。そこで匿名発送にしておくとそのような心配がいっさいなくなります。
この匿名発送を希望する方は、クリックポストは使えません。
速達と補償は不可
クリックポストでは、速達や補償のサービスを行っていません。
先述のように、基本的には翌日か翌々日の到着とうたわれていますが、確実ではありません。
また、商品が発送途中に紛失したり、破損したりした場合も補償も受けられません。もちろん場合によっては、運送会社からの補償を受けられる可能性はあります。しかしそれも絶対ではないので、そのつもりで利用してください。
宛名ラベルは印刷のみ
クリックポストでは、宛名の手書きはいっさい禁止です。二次元バーコードや追跡バーコードを活用しているからです。
上記の方法でラベルを印刷して、それを荷物に添付するのが原則です。宛先などの情報を間違えた場合は、上書きするのではなく、再度はじめから作業をし直す必要があるので注意してください。
専用箱がない
クリックポストには専用ボックスがありません。
規定サイズ内の封筒やボックスを自身で手配して使うようにしてください。
PayPayフリマには対応していない
クリックボックスは、メルカリやラクマでは利用できます。しかしPayPayフリマには対応していないので気をつけてください。
信書の同封に注意!
冒頭で「信書」は送れないと説明しました。
念のため信書について概要を説明しておきましょう。
信書とは、決まった受取人(メルカリなら購入者)に対して、差出人(メルカリなら出品者)の意思を表示し、あるいは事実を通知する文書を意味します。
具体的には、
- 領収書
- 納品書
- 見積書
- 注文書
- 車検証
- 免許証
- 文書に受取人が記載されているダイレクトメール
などです。
つまり、クリックポストでは商品だけを梱包して送るのが無難です。これは法律で規定されているので必ず守るようにしてください。
ちなみに信書に含まれないものも紹介しておきましょう。
- 新聞・雑誌・手帳
- ポスター
- カレンダー
- 設計図書
- 株券・手形(メルカリでは出品禁止です)
- 商品券・図書券(メルカリでは出品禁止です)
- チラシ
- 説明書・仕様書・解説書など
お客様に「お問い合わせ番号」を通知しておく
先ほど、追跡情報は購入者も共有できると述べました。
そのためには、事前に「お問い合わせ番号」を教えておかなければ確認できないので忘れないようにしてください。
マイページで情報を確認する
クリックポストでどのような取引をしたかは、履歴を含めてすべて「マイページ」で確認できます。
何かあればまず「マイページ」で情報を取得する習慣をつけてください。
まとめ
メルカリで、コンパクトな商品を送るなら「クリックポスト」がおすすめです。
安くて、手軽で、スピーディー、追跡も可能なため、多くのユーザーの利便性を高めてくれるでしょう。
ただし、匿名発送や補償、速達などには対応していないため、用途に合わせて賢く利用してください。
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