メルカリで商品が売れたら、次はそれをすぐに発送しなければなりません。大きさや重さによって梱包や送り方は違ってきますし、宛先によって料金が異なるケースもあるでしょう。
すると何を基準にして発送方法を決めればよいのか、とくに初心者の場合は戸惑いやすいかもしれません。
そこで今回は、メルカリで発送する際の種類やその決め方、発送に際して押さえておくべきポイントや注意点について詳しく解説します。
メルカリで常用される発送の種類
まずメルカリユーザーが、売れた商品を送る際に多用している発送方法の種類について概要を解説しましょう。
「メルカリのサービス」と「郵便局のサービス」
常用されている発送方法は大きく分けると、「メルカリ特有のサービスを利用するか、日本郵便のサービスを利用するか」というほぼ2択になります。
メルカリ特有のサービスは「メルカリ便」といって、ヤマト運輸ならびに日本郵便と共同でサービス提供している「らくらくメルカリ便」と「ゆうゆうメルカリ便」の2つからなります。
日本郵便のサービスとしては、アクセサリーや文房具などの小物が送れる「スマートレター」や「レターパックライト」、トレーディングカードなど薄くて軽量なものが送れる「定形郵便」、またポスターのように薄くて大きなものを送る際に使える「定形外郵便」などがあります。ただこれらのサービスは、メルカリ便と違って匿名発送(後述)が不可能で、トラブル時の補償もなく、追跡サービスもないものがほとんどなので注意が必要です。
上記のいずれかのサービスを利用すれば、ほぼすべての出品ケースを網羅できると考えてよいでしょう。ちなみに後述しますが、例外として家具や家電といった大きな商品については、自前ではなく、プロに発送業務を委託できる「梱包・発送たのメル便」が、おすすめです。
発送方法の決め方
発送方法を決める際の目安や考え方について見ていきましょう。
封筒かボックスか
まず大きな選択肢として、
- A4サイズまでの封筒で送れる比較的小さくてかさばらないもの、薄いもの
- ボックスでなければ送ることができない、形状・サイズ・重量のもの
のどちらなのかという点に注目します。
これによって、先ほど説明した「メルカリ便」の中でも使えるサービスが違ってきますし、場合によってはメルカリ便ではない日本郵便のサービスを使った方が便利で得することも考えられます。
匿名発送を希望するかしないか
続いて、実名や住所といった個人情報が取引相手に知られても良いのか、それとも伏せておきたいのか、によっても選択肢や手続きなどが変わってきます。
というのも「メルカリ便」を使えば、個人情報を伝えなくとも発送あるいは受け取りができる「匿名発送」が可能になるからです。これは他の運送会社や日本郵便にもない特徴的なサービスになります。
メルカリはユーザー数が多く、商品が売れやすいメリットがある反面、買い手を完全に自由に選ぶことはできないため、どのような相手が購入者になるかわかりません。たとえ名前がわかったとしても、顔までは見えませんし、性格や人柄、どのような生活環境にあるのかということになると、なおさら把握することは困難でしょう。購入者側も、出品者についての情報はプロフィールとコメントのやり取りでしか知ることはできません。
互いにとって気持ちの良い取引ができれば問題ありませんが、なかには値下げをめぐってゴタゴタしたり、何気なく送ったコメントで知らないうちに反感や恨みをかったりすることも、ないとはいえません。そのような相手に住所や実名を教えてしまうと、思いもよらない嫌がらせやストーカー被害に遭う可能性すら考えられます。
とくに繰り返しサービスを利用する場合は、上記のような面倒なことを極力避けたいというニーズが、かなりの割合で存在します。そのニーズに応えて導入されたのが「メルカリ便」なのです。
よって、もし匿名発送を希望する場合は、自ずと「メルカリ便」を使用するという選択肢になるでしょう。またその際は、商品説明に「匿名発送」とする旨を記載したり、購入者ならコメントで匿名発送を望む旨を伝えて、了承を得ておいたりする必要があります。
いったん購入取引に入ってしまうと、途中でメルカリ便に変更しても匿名発送にはならないので、気をつけてください。
メルカリ便とは
それでは「メルカリ便」について詳しく解説していきましょう。
ヤマト運輸の「らくらくメルカリ便」には、「ネコポス」と「宅急便コンパクト・宅急便」の2種類があります。
日本郵便の「ゆうゆうメルカリ便」には、「ゆうパケット・ゆうパケットポスト」と「ゆうパケットプラス・ゆうパック」の2種類があります。
それぞれについて順番に見ていきましょう。
「らくらくメルカリ便/ネコポス」
A4サイズの封筒に収まる商品を送ることができるのが、「ネコポス」です。
1kg以内が原則で、全国一律210円(税込)で送ることができます。
また寸法としては、「23~31.2cm×11.5~22.8cm×3cm」以内のものです。
ヤマト運輸の営業所、宅急便ロッカー「PUDO」、メルカリポスト、セブン-イレブン、ファミリーマートから発送可能です。
相手の郵便受けに直接届けられます。
「らくらくメルカリ便/宅急便コンパクト・宅急便」
封筒型には収まらないかさばるものや重量の大きなものは、「宅急便コンパクト」か「宅急便」を使います。
「宅急便コンパクト」には、「薄型専用BOX」と「専用BOX」の2種類があります。
「宅急便コンパクト」
【薄型専用BOX】「24.8cm×34cm×5cm」以内
【専用BOX】「20cm×25cm×5cm」以内
ともに全国一律450円(税込)・各専用ボックス1部70円(税込)。
ヤマト運輸の営業所、集荷サービス(+100円)、宅急便ロッカー「PUDO」、メルカリポスト、セブン-イレブン、ファミリーマートから発送可能です。
対面での受け渡しになります。
「宅急便」
「縦×横×厚さ」の合計が160cm以内で、料金はサイズごとに異なり、すべて全国一律(税込)です。
60cm(2kg以内)・・・750円
80cm(5kg以内)・・・850円
100cm(10kg以内)・・・1,050円
120cm(15kg以内)・・・1,200円
140cm(20kg以内)・・・1,450円
160cm(25kg以内)・・・1,700円
サイズが小さくても重量が基準を超えると、重量に該当する価格での発送となります。(例:55cmで4kg→850円)
ヤマト運輸の営業所、集荷サービス(+100円)、宅急便ロッカー「PUDO」、セブン-イレブン、ファミリーマートから発送可能です。
対面での受け渡しになります。
「ゆうゆうメルカリ便/ゆうパケット・ゆうパケットポスト」
A4サイズを目安とする封筒型で送れる荷物は、「ゆうパケット」か「ゆうパケットポスト」が利用できます。
「ゆうパケット」
A4サイズで3辺の和が60cm以内、長い方の辺が34cm以内、厚さ3cmかつ1kg以内。
全国一律230円(税込)で、郵便局かローソンから発送可能です。
郵便受けに届けられます。
「ゆうパケットポスト」
専用箱(65円)と発送用シール(5円)が必要で、「32.7cm×22.8cm×3cm」専用箱に入る2kg以内の荷物なら送ることができます。
全国一律215円(税込)で送れます。
発送は、郵便ポストからのみです。
郵便受け、コンビニ、「はこぽす」(※郵便局、その他の施設などに設置された専用ロッカー)で受け取り可能です。
「ゆうゆうメルカリ便/ゆうパケットプラス・ゆうパック」
「ゆうパケット」や「ゆうパケットポスト」では送れない厚みのある封筒型は「ゆうパケットプラス」、封筒では送れないかさばるものや重さのあるものは、「ゆうパック」を使います。
「ゆうパケットプラス」
専用BOX(65円)に入る「17cm×24cm×7cm」以内のもの。
全国一律455円(税込)で送れます。
郵便局かローソンからの発送で、郵便受け、コンビニ、「はこぽす」で受け取れます。
「ゆうパック」
25kg以内で、3辺の合計が100cm以内の荷物を送ることができます。
- 60cm以内・・・770円
- 80cm以内・・・870円
- 100cm以内・・・1,070円
郵便局かローソンからの発送で、対面、コンビニ、「はこぽす」で受け取れます。
「梱包・発送たのメル便」とは
「メルカリ便」の他に、特別に提供している「梱包・発送たのメル便」という、さまざまな業務をメルカリに一任できる非常に便利なサービスもあるので、紹介しましょう。
プロに一任できる便利なサービス
おそらくメルカリのシステムや使い方をあまりよく知らない方は、例えば冷蔵庫や洗濯機、ソファ、机といったサイズが大きなものをどのようにして送ればよいのか、想像もつかないかもしれません。
そのようなニーズに応えるのが、「梱包・発送たのメル便」です。
スマホから依頼すると、集荷に訪れ、梱包したうえでそのまま持ち帰って発送してもらえます。
- 幅、奥行き、高さの3辺合計が450cm以下
- 最長辺が250cm以下
- 天地が定められたものは高さが200cm以下
以上の3つを満たすものなら、依頼可能です。
匿名配送ができるため宛名を書く手間も要りません。トラブル時のサポートも付いています。
「梱包・発送たのメル便」で依頼した荷物の約45%の商品が10,000円以上で売れているというデータもあるので、廃棄するくらいなら売った方が得です。3辺の合計が450cmまでということは単純計算でも1辺が150cmですから、家の中にあるものなら、ほとんどの物が対象となると考えられるでしょう。
料金
「梱包・発送たのメル便」の料金区分は全部で9つからなり、全国一律で、下は税込1,700円から上は33,000円までとなっています。
80cm以内・・・1,700円
120cm以内・・・2,400円
160cm以内・・・3,400円
200cm以内・・・5,000円
250cm以内・・・8,600円
300cm以内・・・12,000円
350cm以内・・・18,500円
400cm以内・・・25,400円
450cm以内・・・33,000円
発送のポイントと注意事項
最後に、発送をするにあたって知っておくと得するポイントや心得について解説しましょう。
追跡できるサービス
ご紹介したサービスには発送後、荷物がどこにあるかを追跡できるサービスとそうでないものがあります。
まず「メルカリ便」についてはヤマト運輸でも日本郵便でも、すべてのサービスで追跡可能です。
しかし、日本郵便で送れる小物や薄くて軽い物が送れるサービスの中では、追跡可能なものが限られています。
具体的には、「クリックポスト」「レターパックライト」「レターパックプラス」のみ追跡可能となります。
補償付きのサービス
高額商品の場合は、補償付きの発送サービスがおすすめです。
この場合も、「メルカリ便」には全て補償サービスがありますが、それ以外の日本郵便のサービスに関してはいっさいありませんので、注意してください。
何kgまでの重量なら送れるのか
「梱包・発送たのメル便」を利用すると、上限が150kgまでの荷物は運んでもらうことができます。
ただし、100kgを超える場合は、出品者が別途追加料金をドライバーに支払う必要があります。
具体的には、
- 100~120kg・・・搬入か搬出のみなら各11,000円。両方なら22,000円。
- 121~140kg・・・搬入か搬出のみなら各16,500円。両方なら33,000円。
- 141~150kg・・・搬入か搬出のみなら各22,000円。両方なら44,000円。
利益が出る料金設定を行う
メルカリでは、出品者が送料を負担する方が、圧倒的に売れやすいです。そのため、とくに上記のように送料が高くなる場合は、その分を上乗せした出品価格にしないと、利益が出ないことがあるので気をつけてください。
例えば、500円の商品を送るのに770円かかるとして、500円で販売したら270円の赤字になります。この場合、少なくとも771円以上で売らなければ利益は出ないため、そもそも売る意味がなくなるということです。
発送方法の変更には要注意
匿名発送を利用する前提で出品したり、購入したりする場合に、途中でそれ以外の発送方法にしたくなった際は注意が必要です。とくに出品者は、購入者に名前や住所を教えてもらわなければ送ることができないからです。その場合は、拒否されることも考えられるでしょう。
また、繰り返しになりますが、購入取引に入った後で匿名発送に切り替えても、匿名にはならないので注意してください。
梱包にも十分に配慮する
メルカリ便を使えば、破損などのトラブルに対して補償が付きます。だからといって、梱包が雑だと出品者の責任とみなされて補償対象にならない可能性もあります。
基本的には、どのような配送状況でも悪影響を受けないくらいにしっかりとした梱包を心掛けてください。
まとめ
メルカリでは、出品者が商品を発送しやすいように、便利で安価なサービスが複数用意されています。
サイズや重さ、発送できる場所などの条件をよく理解して、出来るだけ費用対効果の高い送り方を選択してください。
ところで、ビジネスで成功するためには独学よりも体系化された教材やサービスを活用して学ぶ方が結果が早く出ます。
ここではアクシグ編集部が予め登録した上で責任者に直接取材をし、有用性を確認した教材やサービスのみを厳選してご紹介します。無料ですのでお気軽にご登録またはご相談ください。
【限定公開】成功者続出の秘密のノウハウ
日本未上陸のノウハウで先行者利益が得られる大チャンス到来!
日本ではまだ知られていない秘密の情報をお届けします。
あなたのビジネスを成功させるために、今すぐ限定情報を入手してください。
【無料相談】Biz English
ビジネス英語は3ヶ月でマスターできます!
インターネットの買い物に慣れてくると、アメリカのアマゾンやeBayで購入したり出品したりしたくなるでしょう。英語ができなくてもGoogle翻訳やDeepLなどのツールを使えば始めるのは簡単です。
ところがクレームや返金などが発生すると機械翻訳では上手く交渉できません。金額が大きくなりビジネスレベルになるとなおさらリスクが高くなります。
ビズイングリッシュはビジネス英語専門の英会話スクールです。受講生は全くのゼロから英語でアカウントを復活させたり、海外の展示会で交渉に成功したりと幅広く活躍をしています!
今すぐビジネスレベルの英語力を身につけましょう!