ネット上には、「メルカリで詐欺に遭った」「騙された」という文言が意外と多く見受けられます。まだ利用したことがなかったり、経験が浅かったりする方は、これらの言葉を見ると不安になってしまうのではないでしょうか。
累計出品数25億個を突破した、国内では断トツの巨大フリマアプリですから、中には詐欺まがいの行為や後味の悪い取引が含まれていてもおかしくありません。しかし、できることならそのような話を避けるに越したことはないでしょう。
そこで今回は、メルカリで騙される手口や、それを回避するとっておきの対策、さらに対処法についても詳しく解説します。
騙されるとはどういうこと?
「騙される」と一口に言っても、その内容は実にさまざまなことが考えられます。問題の本質が何なのか、どこまで深刻なのか、について最初に説明しておきましょう。
お金さえ払わなければ問題ない!
このすぐ後に詳しく説明しますが、メルカリにおける騙しの手口は、いろいろなパターンがあります。
ただ、それらの詐欺行為が重大な問題になるのは、「お金を騙し取られた」か「代金を支払ってもらえなかった」という場合です。とりわけ前者の場合は、嘘ではないかと疑いながら仕方なく支払う場合もあれば、代金を払ってから騙されたと気付くこともあるでしょう。いずれにしろ、詐欺によって結果としてお金を取られたとすれば、紛れもなく実害があったといえます。もちろん代金を踏み倒されても同じことがいえるでしょう。
その一方で、商品代金を支払う前に怪しいと気付き、取引をストップできたとしたら、大きな問題にはなりません。もちろん、ハラハラして精神的に疲れたり、ガッカリしたり腹が立ったりすることはあるでしょう。ただお金を取られていないのであれば、買い手としてひどく騙されたことにはなりません。
また出品者も、何かと言いがかりをつけられて嫌な思いをしたとしても、代金が振り込まれれば真の意味で騙されたことにはならないでしょう。そしてメルカリ自体も、双方が騙されずに済むためのシステムを提供しています。
というのも、これも後述しますが購入者が詐欺行為と思われる被害に遭った場合は、ルールに則った手続きを踏めば、メルカリが一旦預かった購入代金をきちんと購入者側に返金してくれるようになっています。また、商品を送ったにもかかわらずその後購入者から音沙汰がなくなった時でも、一定期間(約9日)が過ぎるとメルカリによって自動的に取引が終了され、代金は出品者に支払われる仕組みにもなっているので心配いりません。
騙しの手口5パターン!
それでは、実際にどのような騙し方をされるのか、具体的な手口を5つ紹介しましょう。
商品が届かない
「購入したものの、商品が手元に送られてこない」というケースがあります。これは、疑いようのないあきらかな詐欺です。
とは言え、商品が届かないわけですから、受け取ったという意思表示もできなければ、受取評価もできません。したがって、代金が勝手に支払われることは絶対にないので、前述の実害はないと言ってよいでしょう。これは詐欺というより、むしろ注文したのに送らないという「嫌がらせ」と言った方がよいかもしれません。
ただし、商品を発送したにもかかわず運送会社の手違いや交通事情によって遅延している場合もあるので、一度は出品者に様子を伺うようにしてください。それでも納得のいく返事がもらえなかったり、無視されたりするようであれば、嫌がらせといえるでしょう。
別の物が届く
「購入した商品とは異なる物が届く」という手口もよくあります。想定していたより保存状態が良かったり、高級品だったりする場合は、むしろ得したといえるでしょう。しかしそうではなく、画像で見たものよりあきらかに劣化していたり、傷が多かったりする別物、サイズやカラーが違う、型番が古い、中にはまったく別のアイテム(コーヒーカップではなく湯呑み等)というひどいケースもあります。
この場合も、出品者に確認するのが先決です。実際の画像を送ったうえで、何がどうおかしいのかをきちんと説明します。相手が非を認めて返品や交換に応じるようなら、騙されたことにはならないでしょう。また手違いで、別の相手への荷物が送られてきている可能性もあるので、この場合も詐欺とは言えません。可能性がゼロでない限り、頭から疑うのは相手に失礼な場合もあります。おかしいと感じても、まずはカッとせず冷静に対処する余裕をもつことが大切です。
偽物が届く
ブランド品によくあるのが、偽物、コピー品を売りつけられるパターンです。このケースは少し厄介ですし、根が深い可能性も秘めています。
というのも、悪意をもって偽造していたり、偽物を輸入していたりする場合は、れっきとした刑事事件となるからです。かつては、個人使用の目的でコピー品を輸入する場合は、罪に問われませんでした。しかし現在は法律も変わり、個人使用目的でも没収の対象になります。またこれは以前から変わりませんが、偽造品と知らずに販売したとしても罪に問われます。
このような犯罪の一環として出品されている場合もあれば、何らかの組織が裏で動いている可能性もないとはいえません。とくに本物と見分けがつかないほど精巧にできている場合は、代金を支払ってしまって、完全に騙されるリスクが高いです。ともすれば、騙されていることにすら気付いていないケースもあるでしょう。
商品説明に嘘がある
届いた商品は出品者がもともと売ろうとしていた現物であっても、商品説明に嘘があるケースもあります。
「新品」とか「一度も使っていません」「傷、汚れなし」などと書かれていることを信じて買ったものの、届いてみると使った形跡がありありと確認できたり、目立つ汚れが付着していたりすることがあります
空箱や写真が送られてくる
耳を疑うような行為ですが、商品が入っていない空箱が送られてくるとか、出品の際に表示されていた写真そのものを商品として送ってくるケースもあります。
この場合は、商品説明がなかったり、よく読むとそうと理解できなくもない説明がなされていたりする場合もあります。これも常識で考えると、購入者を馬鹿にした嫌がらせといえるでしょう。
騙されないための6つの対策!
上記のように騙しの手口はさまざまです。しかし多くの場合、未然に防ぐことも不可能ではありません。嫌な思いをしないためにも、ここで紹介する6つの対策をぜひ覚えておいてください。
同一商品の複数出品に注意する
同じ種類の商品が同じ出品者のアカウントで複数出品されている場合は、要注意です。偽物を大量に仕入れて売りさばこうとしている場合や転売の疑い、あるいはメルカリでは禁止されている、個人ではなく企業による販売の可能性もあるからです。
よほど欲しい商品なら別ですが、日用品のようにそこでしか手に入らないものでないなら、わざわざ購入するのはおすすめしません。
画像の二次利用に注意する
商品画像が、雑誌やチラシ、企業広告など、あきらかにプロが撮ったような画像の場合は要注意です。
これら画像の二次利用は、著作権を侵害する違法行為にあたります。転売によくある手口で、そうとわかって掲載しているケースがほとんどのため、絶対に購入しないようにしてください。
不可解なプロフィールや商品説明に注意する
購入を検討する際には、必ず出品者のプロフィールと商品説明に目を通すようにしてください。
そこには、フリマアプリを利用している理由や考え方、商品への思いなどが綴られていることが多いので、自然と人となりがつかめるものです。物を大切にする人なのか、ハンドメイドならどんな人に買って欲しいと望んでいるのかなどが分かったり、価格が高くても商品説明を読むとその意味が納得できたりすることもあるでしょう。
よって、プロフィールや商品説明に何も書かれていなかったり、表現が粗末で上から目線だったり、はなから「返品お断り」と書かれているような場合は、要注意です。そもそも返品を最初から禁止する行為をメルカリは認めていません。フリーマーケットらしく双方で納得するまで話し合って取引を行い、気に入らなければ返品にも丁寧に対応する、というのが文化であり、理想の姿でもあるのです。そこから逸脱するような様子が感じられたら、できるだけ関わらない方が無難でしょう。
発送方法が「メルカリ便」以外は要注意
「メルカリ便」は、匿名発送ができたり、全国一律で安く送れたりするので、他の発送方法と比べるとかなりメリットが大きいといえます。ところが、あえてメルカリ便以外の送り方を指定している場合は、気をつけた方がよいでしょう。
というのも、単に送料が高いというだけでなく、在庫は無いにもかかわらずあるように見せかける無在庫販売の恐れがあるからです。無在庫販売は悪質なため、ペナルティの対象となります。自分は掲載されている画像の商品を買ったつもりが、実際は注文が入ってからAmazonで同等品を手配し、そのまま直送しているにすぎないというパターンです。
いうまでもなく無在庫販売の場合は、商品画像と送られてくるものは別の品になります。たとえ思った通りの商品が届いたとしても、背信行為によって販売されたものは使っていて決して気持ちの良いものではないでしょう。
よって、メルカリ便以外の発送方法に固執しているような場合は、警戒してください。
安すぎる商品に要注意
メルカリは、何より安い商品が圧倒的に多いのが、大きな利点です。しかし中には、安すぎる商品もあります。あまりに安価なものは、偽物であったり盗品であったりするケースがあるので、注意が必要です。
「商品が良い割に安すぎる」と思ったら、その理由をコメントで尋ねてみるのもおすすめです。「すぐ買わないと先に取られてしまう」と焦って早くに手を出すと、相手の罠にはまる可能性もあるので、くれぐれも気をつけてください。
過去の出品履歴をチェックする
プロフィールや商品説明とともに、出品者が過去にどのような商品を売ったことがあるのか、履歴をチェックするのもよいでしょう。それを見ると、だいたいの傾向がわかるので、買って問題ないかを判断する良い材料となるはずです。
また、過去のコメントも確認できるため、返信の際の受け応え、問い合わせを無視をしていないかなどを調べるのも有効でしょう。
騙された時の対処法
実際に騙されたと思った時の対処法について、2つに分けて解説しましょう。一つ目は、「受取評価」からです。
受取評価を行わない
購入したものとは違った商品が届いたり、動作不良があったりしておかしいと思ったら、受取評価を行わないようにしてください。
購入者のもとに商品が届き、受取評価をするということは、その商品に納得をした証とみなされます。その後、出品者が購入者を評価すると正式に入金される仕組みになっています。ここまで来ると訂正して返金を求めることが難しくなるので、注意が必要です。
騙されたと思っても、まずは受取評価をせずに出品者に疑問点を問い合わせます。すぐに返答がなくとも、24時間は待つようにしてください。それをメルカリも推奨しています。
先述のように、フリーマーケットは出品者と購入希望者同士が交流し、話し合って取引を完結させるのが基本であり、メルカリはその場をネット上で提供しているにすぎないのです。そのプロセスを飛ばしてすぐにメルカリに解決を求めるのは、筋が違うと理解してください。
もちろん解決しそうにない場合は、メルカリに相談して解決法を仰いでください。
具体的には、「マイページ」→「お問い合わせ」にアクセスし、商品IDを入力して行います。
返品までの手続き
二つ目の流れは、「返品」になります。
騙されたと思っても返品をする
騙されたと思っても、できるだけ出品者と穏やかなやり取りをして返品するようにします。
基本的な流れは、購入者が返品を希望し、それを出品者が了承して取引のキャンセルを行ない、購入者が同意すると、返品が成立するかたちとなります。返品が成立すると、メルカリを通じて返金されます。
くれぐれも、上記の流れを無視していきなり返品するのはルール違反のため、控えてください。
返品までの手順
それでは、返品手続き方法について詳しく解説しましょう。
1.購入者が出品者に返品についての同意を求める
2.出品者が返品に応じる
3.購入者が返品する
4.出品者が返品を確認し、アプリ画面でキャンセル申請を行う
5.購入者がキャンセル申請に同意をしたら手続きは終了となり、メルカリから返金が行われます。
返金までのプロセスは支払い方法によって異なります。詳しくは以下のページを参考にしてください。
まとめ
メルカリで騙されたと思っても、慌てないことが大切です。お金を支払っておらず、また踏み倒されてもいなければ、多くの場合大した被害には発展しないので、冷静に対処することが第一です。
普段からポイントを押さえて取引をしていれば騙されずに済むため、記事内で紹介した内容を念頭において利用するように心掛けてください。
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